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掛川文学賞、高校生が選定 遠未真幸さんの作品に決定 

 掛川市の市民選書委員の推薦図書5冊から高校生が1作品を選定する2023年度の「高校生が選ぶ掛川文学賞」の選考会議が市中央図書館で開かれ、市内4校を代表する高校生選考委員13人は遠未真幸さん著「おかげで、死ぬのが楽しみになった」(サンマーク出版)を選んだ。主人公の成長や読書から得られる気付きを重視した。

掛川文学賞受賞作を決めた高校生選考委員=掛川市中央図書館
掛川文学賞受賞作を決めた高校生選考委員=掛川市中央図書館

 選考は予定時間を1時間以上も超過し、5冊の読後感や主題について意見を交わした。田宮和華さん(16)=掛川東高2年=は「今を楽しむべきとのメッセージが読み取れる」と理由を説明した。林直生さん(17)=掛川工高2年=は「最初に推した本とは違うが納得感はある。ほかの委員の考えに興味があった」と話した。進行役の杉田若菜さん(17)=掛川東高2年=によると、インパクトがある題名や表紙絵も選考に影響したという。
 決定を受けて、遠未さんは「驚き、同時に『物語は世代を超えて届く』という確かな希望を感じた。初めていただいた文学賞が掛川文学賞だということを誇らしく思う」とコメントを寄せた。
 掛川文学賞は前年度に続いて2回目。推薦図書を決める市民選書委員は石川紀子副市長や高木久直高久書店店主ら5人が務めた。
 (掛川支局・高林和徳)

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