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捉えた超新星!新天体発見「3冠」達成 新星、彗星に続き自身初 掛川のアマ天文家西村さん

 数々の新天体を発見し、コメットハンターとして知られるアマチュア天文家西村栄男さん(74)=掛川市宮脇1丁目=が19日までに、おとめ座領域の銀河に超新星を発見し、国際天文学連合(IAU)に発見者として認められた。2月と4月の新星、8月の彗星(すいせい)に続く発見で、西村さんにとって超新星は初めて。「1億3千万年前の爆発から宇宙を旅してきた光。巡り合わせたいとしさがある」と発見を喜んだ。

新発見の超新星(丸で囲まれた部分、西村栄男さん提供)
新発見の超新星(丸で囲まれた部分、西村栄男さん提供)
新発見の超新星(丸で囲まれた部分)。右は同じ領域を撮影した過去の画像(西村栄男さん提供)
新発見の超新星(丸で囲まれた部分)。右は同じ領域を撮影した過去の画像(西村栄男さん提供)
超新星を初めて発見した西村栄男さん=19日午後、掛川市宮脇1丁目
超新星を初めて発見した西村栄男さん=19日午後、掛川市宮脇1丁目
新発見の超新星(丸で囲まれた部分、西村栄男さん提供)
新発見の超新星(丸で囲まれた部分)。右は同じ領域を撮影した過去の画像(西村栄男さん提供)
超新星を初めて発見した西村栄男さん=19日午後、掛川市宮脇1丁目

 超新星は、星が寿命の最終段階に爆発して明るさが急激に増す現象。西村さんの超新星は「SN2023zvq」で、8日午前5時2分に同市五明の茶畑で撮影に成功した。明るさは13・3等級。帰宅後に過去の画像と照合して確認した。天文家仲間の計算で、超新星までの距離は1・3億光年とみられるという。
 16歳で天体観測を始めた西村さんはこれまで、新星31個、彗星3個を発見している。今回の超新星で、新天体発見の3冠を達成した。撮影機材は口径67ミリ、焦点距離200ミリのレンズを取り付けたデジタル一眼レフカメラ2台。彗星を狙っている中での発見で「超新星は本来、大きな望遠鏡などの設備がないと見つけられない。思いも寄らない発見だった」と話した。
 西村さんは今後も彗星探索に注力する考え。西村さんのもとには、8月に発見した彗星「西村彗星」を撮影した画像が世界中の天文家から届いている。
 (掛川支局・高林和徳)

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