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知事選擁立、早期に準備 増田享大氏 自民党静岡県連幹事長【各党に聞く 2024年選挙戦略①】

 2024年は御前崎、伊豆、藤枝など県内7市町の首長選が控え、翌25年の知事選や参院選に向けた候補者擁立作業が本格化する。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題が岸田文雄政権を直撃し、国民の政治不信が高まる中、来るべき衆院選をどう戦い、党勢を拡大していくか。県内で候補者擁立を予定する主要政党幹部に戦略や展望を聞いた。

増田享大氏
増田享大氏


 ―「政治とカネ」の問題による混迷が続く中で新しい年が幕を開けた。
 「派閥の政治資金パーティーを巡る問題は通常国会前に捜査が進展し、さらに深刻な政治不信を招いている。県連として申し訳なく、おわびしたい。各派閥としても説明責任を果たしてほしい。失った信頼は簡単には取り戻せず、道のりは長く険しいが、地方議員を含めて愚直に政治不信の払拭に取り組んでいくしかない」
 ―衆院は任期の折り返しを過ぎ、年内の解散総選挙もあり得る。
 「まずは能登半島地震の対応が一番だ。国民生活も厳しい。県政世論調査では暮らし向きが苦しくなっているとの回答が52%に上った。物価高騰が続く中、困っている人を支える手だてが必要で、それらを優先した上で政治的な日程を考えるべき。県内全ての小選挙区で支部長が活動している。衆院選でしっかりと議席を確保し、地域密着政党として国民の負託に応えていく」
 ―昨年は川勝平太知事に不信任決議案を突き付けた。知事とは今後どう向き合うか。
 「軽率な発言が政策や予算に影響を与えている。県民目線で看過できないものは注意しなければならない。被災地支援や予算編成など協力できるところは協力し、ただすべきはただす。是々非々の姿勢で一貫している」
 ―知事選の候補者擁立をどう進めるか。
 「国会議員や県議の幹部と早くから準備していくことを確認した。自民が(前面に出る)というより、民間や経済界が理想とするような候補者が出てくることがいい形だと思う。財源不足額は612億円と厳しい状況で、女性と若者の転出率が非常に高い。国とのパイプも細っている。静岡県の課題をしっかりと分析し、方向性を出せれば」
     ◇
 ますだ・たかひろ 56歳 掛川市 県議4期

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