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掛川文学賞を受賞 遠未さん招き交流 読書サミットで高校生ら

 掛川市の市民選書委員の推薦図書5冊から高校生が1作品を決める「高校生が選ぶ掛川文学賞」の実行委員会は20日、読書サミット(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中央図書館で開いた。昨年11月に同賞受賞が決まった「おかげで、死ぬのが楽しみになった」(サンマーク出版)の著者遠未真幸さんを招き、授賞式と高校生との交流会を行った。

高校生と交流する遠未さん=掛川市立中央図書館
高校生と交流する遠未さん=掛川市立中央図書館

 授賞式では生徒代表が遠未さんに賞状を手渡した。遠未さんは、高校生が予定時間を超過しながら全員が納得した上で作品を選んだことに触れ「本を書くのも同じで手間がかかる。コスパ(コストパフォーマンス)もタイパ(タイムパフォーマンス)も悪いかもしれないことにこそ大切なものは宿る。あえて遠回りを選ぶ皆さんは仲間だと感じる」と喜んだ。
 交流会では遠未さんと高校生が互いに聞きたいことを質問し合い、登場人物についてや日頃の読書傾向などを語り合った。「世代を繫(つな)ぐツールとしての本」をテーマにシンポジウムも開かれ、遠未さんや市民選書委員らが議論を展開した。
 掛川文学賞は前年度に続いて2回目。市内4校の12人が選考委員として参加し11月に受賞作を決めた。

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