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節分「福よ来い」 豆まきにぎわう 静岡県西部で行事

 節分の3日、静岡県西部の各地で豆まきなどの行事が行われた。多くの地域住民が福をつかもうと懸命に手を伸ばした。

威勢よく豆などをまく年男ら=浜松市中央区の五社神社
威勢よく豆などをまく年男ら=浜松市中央区の五社神社
災いをもたらす3体の鬼を方相氏が追い払う「追儺式」=浜松市中央区の浜松八幡宮
災いをもたらす3体の鬼を方相氏が追い払う「追儺式」=浜松市中央区の浜松八幡宮
拝殿の回廊から豆をまく奉仕者=浜松市浜名区引佐町の井伊谷宮
拝殿の回廊から豆をまく奉仕者=浜松市浜名区引佐町の井伊谷宮
豆や菓子を集める親子連れ=浜松市浜名区細江町の気賀関所
豆や菓子を集める親子連れ=浜松市浜名区細江町の気賀関所
静岡SSUボニータの選手らが豆をまいた節分祭=磐田市中泉の府八幡宮
静岡SSUボニータの選手らが豆をまいた節分祭=磐田市中泉の府八幡宮
外に向けて豆をまく総代の年男=掛川市西大渕の三熊野神社
外に向けて豆をまく総代の年男=掛川市西大渕の三熊野神社
祈とう希望者の名前を読み上げ、幸運を願う神職ら=浜松市天竜区水窪町の山住神社
祈とう希望者の名前を読み上げ、幸運を願う神職ら=浜松市天竜区水窪町の山住神社
威勢よく豆などをまく年男ら=浜松市中央区の五社神社
災いをもたらす3体の鬼を方相氏が追い払う「追儺式」=浜松市中央区の浜松八幡宮
拝殿の回廊から豆をまく奉仕者=浜松市浜名区引佐町の井伊谷宮
豆や菓子を集める親子連れ=浜松市浜名区細江町の気賀関所
静岡SSUボニータの選手らが豆をまいた節分祭=磐田市中泉の府八幡宮
外に向けて豆をまく総代の年男=掛川市西大渕の三熊野神社
祈とう希望者の名前を読み上げ、幸運を願う神職ら=浜松市天竜区水窪町の山住神社


中央区・五社神社  節分の3日、浜松市中央区の五社神社で開運や厄よけなどを祈願する恒例の「節分祭」が行われた。福にあやかろうと、約千人の市民らが境内を埋め尽くした。
 おはらいを受けた市内の年男、年女ら約70人が拝殿や仮設の舞台に登場。「鬼は外、福は内」のかけ声で福豆約7千袋と紅白餅などを一斉にまき、境内に詰めかけた人々を喜ばせた。
 家族で訪れた同区の大力輝士君(7)は「お菓子がいっぱい取れた。今年は新しいことに挑戦してみたい」と目標を語った。 中央区・浜松八幡宮  人間社会に災いをもたらす鬼を追い払い、遠州地域の平和と幸福を願う「追儺(ついな)式」が2日夜、浜松市中央区の浜松八幡宮で行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの通常開催となり、多くの来場者でにぎわった。
 こん棒を持った赤、黄、青色の3体の鬼を、黄金の四つ目で人間には見えない悪鬼を見渡すとされる「方相氏(ほうそうし)」が追い回す行事。境内にあるクスノキの大木の周囲を歩きながら、方相氏は従えた子どもたちと共に大声を上げて鬼を追い払った。
 勅使役の「上卿(しょうけい)」と殿上人役の計5人が、桃の木でつくった魔よけの矢も放った。上卿役は浜松いわた信用金庫の高柳裕久理事長が務めた。
 追儺式は1300年前に疫病が流行した際に始まった行事とされる。京都の吉田神社から浜松八幡宮に伝えられ、今年で32回目。 浜名区・井伊谷宮  浜松市浜名区引佐町の井伊谷宮で3日、豆まきを行う節分祭が開かれた。多くの参拝客が詰めかけ、邪気をはらって1年間の健康や幸福を祈願した。
 境内に設けられた舞台で弓の弦を鳴らす鳴弦式、アシでできた矢を桃の木の枝で作った弓で射る矢立て神事の順に実施し、最後に豆をまく撒豆(さんとう)式を執り行った。
 奉仕者を務めた地域住民ら約40人が福豆60キロや餅、菓子を舞台や拝殿の回廊から一斉にまくと、参拝客は福をつかもうと両手を伸ばした。権禰宜(ごんねぎ)の岡部訓亮さん(32)は「一人一人が災いごとをはらい、良い年を過ごせますように」と願った。 浜名区・気賀関所  浜松市浜名区細江町の気賀関所で3日、親子連れを対象にしたイベント「節分福豆まき会」が開かれた。市内外の親子約20組41人が参加し、子どもたちは元気よく豆や菓子を拾い集めて楽しんだ。
 桔川省悟館長ら関所の職員が着物姿になり、旅人の荷物を取り調べる場所だった「本番所」から豆などをまいた。袋いっぱいに詰め込んだ平野琴さん(7)=豊橋市=は「お菓子がたくさん取れてうれしい。家で食べたい」とはにかんだ。
 節分にちなんだ行事は、ファミリー層に気軽に関所を訪れてもらう目的で昨年から実施している。 磐田・府八幡宮  磐田市中泉の府八幡宮で3日、節分祭が行われた。同市を拠点に活動するサッカー女子なでしこリーグ1部・静岡SSUボニータの選手らが「福は内」と声を上げて豆をまき、無病息災や家内安全を祈願した。
 新型コロナ禍で4年ぶりの開催となった豆まきには、多くの地域住民が境内に詰めかけた。日野李保、守屋栞奈、彦坂桃花の3選手が参拝客に今シーズンの抱負を述べた後、宮司や市イメージキャラクター「しっぺい」、サッカーJ1ジュビロ磐田のマスコット「ジュビロ君」らとともに豆や餅、お菓子を勢いよくまいた。子どもたちは、一生懸命に追いかけて“福”を拾い集め、持参したバッグや袋に詰め込んだ。
 参道では、市の中心市街地活性化活動に取り組むNPO法人いわたタウンマネジメントによる「はちマルシェ」も開かれた。市内外の5店舗がキッチンカーを並べ、地元産野菜やアクセサリーなどを販売した。 掛川・三熊野神社  掛川市西大渕の三熊野神社で3日、節分祭の神事が執り行われた。大久保照男宮司と総代の年男4人が社殿の内外に豆をまき、邪気を払って福を呼び込んだ。
 「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまいた。豆まきに先立ち、神職が祈とうの希望者約350人の名前や願いを神前で読み上げた。厄よけのほか、開運招福や家内安全の願いが目立った。参列者は玉串をささげて、大久保宮司からナギの神木でおはらいを受けた。
 新型コロナウイルスとインフルエンザの流行状況を勘案し、恒例の菓子まきは見送った。 天竜区・山住神社  浜松市天竜区水窪町の山住神社で3日、人々の幸運を祈願する「星まつり」が執り行われた。神職や奉賛会役員ら16人が参加し、1年間の無病息災を願った。
 星まつりは、人の運命を表す星回りが好転するよう願う行事。幸運の年はさらに恵まれるよう願い、悪い年の場合は災難が起こらないよう祈る。
 神職らは本殿に集い、祈とう希望者の名簿440人の名前や年齢、住所を約30分間読み上げた。最後に「善星皆来悪星退散」と100回唱えた。

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