テーマ : 掛川市

静岡人インタビュー「この人」 日本女子ソフトボールリーグで初優勝した静甲女子ソフトボール部の監督 山崎奈美佳さん(静岡市清水区)

 2013年から6年間、選手として静甲女子ソフトボール部に在籍した。退団後、県外の大学で学び、ソフトボール部を指導しながら小学校教員免許を取得。22年にコーチとしてチームに戻った。23年の監督就任1年目で日本女子ソフトボールリーグ初優勝に導いた。東京五輪ソフトボール金メダルの山崎早紀選手は妹。掛川市出身、33歳。

山崎奈美佳さん
山崎奈美佳さん

 ―チームの特徴は。
 「昨季の1~5番を担った主力5人が退団し、今年は平均年齢23歳の若いチームとなった。長打力のあるヒーローはいないが、その分全員に活躍のチャンスがあり、『つなぐ野球』で点を取るよう意識している。1点差でも競り勝つなど、勝負強さと粘り強さはあると思う」
 ―今季を振り返って。
 「前半は勢いで連勝できたが、少しずつ打線の不調が出始め、勝てない試合が続いた。『自分が打たなければ』という気持ちが空回りしていたのだと思う。後半は、自分たちの点の取り方を改めて確認して立て直し、優勝することができた」
 ―監督として選手にどんな声かけをしてきたか。
 「チーム発足時は選手同士で指摘し合ったり、厳しい声をかけ合ったりする場面が少なかったので、何事も人任せにしないよう言ってきた。チーム内でコミュニケーションを取り、自分の考えを選手間で共有することも大切だと伝えた」
 ―今後の目標を。
 「優勝して追われる立場になるが、やることは変わらない。今季は相手を最少失点に抑えて少ない点でも勝つ戦い方をしてきたが、来季は長打で点を稼げるよう、冬場の練習でパワーを付けていく。子どもたちに競技やチームプレーの楽しさを伝える活動もしていきたい」
 (政治部・池谷遥子)

いい茶0

掛川市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞