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「共に過ごす時間 大切」 掛川東高佐野さん 障害者理解作文・最優秀賞

 掛川東高2年の佐野夢果さん(17)が障害者の理解を深める「心の輪を広げる体験作文」高校生の部で、最優秀賞の内閣総理大臣賞に選ばれた。作文のタイトルは「気づきから生まれる誰もが暮らしやすい社会」。障害の有無にかかわらず共に過ごす時間が大切だとつづった。このほど掛川市役所を訪れ、久保田崇市長に報告した。

日常生活の中での気づきをつづった作文で最優秀賞を受けた佐野さん=掛川市役所
日常生活の中での気づきをつづった作文で最優秀賞を受けた佐野さん=掛川市役所

 作文募集は内閣府などの主催。佐野さんは車椅子を使いながら小中高と普通学級で過ごす中で、先生やクラスメートの工夫で一緒に授業を受けられたことや、障害のくくりではなく自分自身として生活を送ることができたことに触れた。時間を共にして互いを理解し、自分の経験から得られた気づきが社会を変えるきっかけになると訴えた。
 佐野さんは「多様な背景を持った人たちがどうしたら自分らしく生きられるのかというのは私の17年間のとても大きなテーマだった。国を動かすリーダーが読んでくれたことが前進になった」と喜んだ。久保田崇市長は「佐野さんの考えや活動がもっと多くの方に広がるといい。市としても協力したい」とたたえた。

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