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まちづくりに「報徳の精神」 御殿場で全国サミット

 二宮尊徳の報徳思想の教えを継ぐ全国1道6県の17市町村が集い、未来に希望を持てるまちづくりを考える第28回全国報徳サミット御殿場市大会がこのほど、同市民会館で開かれた。約千人が参加し、住民に受け継がれている報徳の精神を子どもたちに伝え、次世代が希望を持てるまちづくりを推進する姿勢を再確認した。

17市町村からの参加者が未来に希望を持てるまちづくりなどを考えるサミット=御殿場市の市民会館
17市町村からの参加者が未来に希望を持てるまちづくりなどを考えるサミット=御殿場市の市民会館

 参加5市町村の代表者が「希望の未来の実現に向けたひとづくり・まちづくり」をテーマにパネルディスカッションした。東日本大震災で全村避難した福島県飯舘村の杉岡誠村長は、子どもたちがわずかな米も無駄にしない伝統食「凍(し)み餅」の歴史などを学び、物を大切にする心を養っていると説明。人口は震災前の約6千人から約1500人になったが、うち約300人は移住者で、一緒に地域の魅力づくりを進めていることを紹介した。
 御殿場市での開催は11年ぶり。勝又正美市長は「報徳の教えを再び学ぶ機会とし、互いに助け合うことを誓い、推譲および一円融合の実践につなげることを期待する」と述べた。
 二宮金次郎の生涯や報徳思想について学んだ御殿場小の代表児童4人は、積小為大の精神で取り組む掃除活動や運動会の団体行動の練習風景を映像で紹介した。大日本報徳社の鷲山恭彦社長(掛川市出身)は「報徳の考え方と現代」と題して基調講演した。

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