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脱炭素テーマに「究極のソース」 鳥居食品、CO2排出66%減 価格は3倍に

 鳥居食品(浜松市中区)は、毎年テーマを変えて取り組む限定商品「究極のソース」づくりの企画で、今年は二酸化炭素(CO2)排出量の削減に挑戦したソースを開発した。カーボンニュートラル(CN)をテーマに、原材料や製造工程を見直し、従来比で約66%減らした。11月28日に発売する。

二酸化炭素排出量削減を目指して開発した「究極のソース」=27日午後、浜松市中区
二酸化炭素排出量削減を目指して開発した「究極のソース」=27日午後、浜松市中区
二酸化炭素排出量削減を目指して開発した「究極のソース」
二酸化炭素排出量削減を目指して開発した「究極のソース」
二酸化炭素排出量削減を目指して開発した「究極のソース」=27日午後、浜松市中区
二酸化炭素排出量削減を目指して開発した「究極のソース」

 冷凍保管した原材料の野菜を煮込む行程を酢漬け作業に置き換え、電気とガスの使用量を削減した。鹿児島県種子島産のサトウキビから、浜松市中区のマイノーブルシュガー(佐藤みゆき代表)が市内で栽培・製造したサトウキビシロップに変更したほか、メキシコ産の食塩を掛川市産に変えるなどして輸送時のCO2排出量を低減した。
 従来は1本200ミリリットル当たり30・2グラムの排出量を10・0グラムに抑えた。ウスターソースと中濃ソースの2本入りで200セット限定。
 同社によると、定番商品と遜色のない味に仕上がったが、原材料が割高になり、価格は税込み3千円と約3倍になったという。鳥居大資社長は「開発を通じてCO2排出量を減らすための知見が得られた。CNを目指した商品が消費者にどう評価されるか試したい」と話した。
 (浜松総局・白本俊樹)

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