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部活なくても「サッカーしようぜ」 掛川大東・大須賀に地域クラブ 中学生に競技継続の機会

 掛川市教育委員会と市スポーツ協会、掛川サッカー協会は4月、市南部の大東・大須賀地区に新たな地域クラブとしてサッカークラブを創設する。市と市教委が進める部活動改革の一環。地元の中学校にサッカー部がなく競技継続を諦めざるを得なかった生徒の声に応えて、クラブ活動を楽しめる環境を整備する。

体験会でサッカーの指導を受ける生徒=掛川市の城東中グラウンド
体験会でサッカーの指導を受ける生徒=掛川市の城東中グラウンド

 市教委は2026年夏までに市内全中学校の部活動を廃止し、地域団体が展開する地域クラブに移行させる方針を示している。サッカークラブの創設は地域移行の先行モデルとの位置付け。市教委によると、県総合体育大会など中体連の大会にも出場可能で、市スポーツ協会が管理・運営を担い、地元スポーツ少年団のコーチが指導に当たる。
 市教委などは22日夜、同市の城東中グラウンドで初めての体験会と保護者説明会を開いた。地元中学の生徒ら10人が参加し、パス回しやミニゲームなど基礎的な練習で汗を流した。地元少年団との掛け持ちでクラブ代表に就く市川政好さん(65)は「クラブチームの選考に漏れた子どもが競技から離れてしまうケースが多かった。サッカーの楽しさを教えて、底辺の拡大を図りたい」と話した。
 市内の全9中学校のうち、サッカー部がないのは大東・大須賀地区の3中学校など計5校。市教委が毎年実施している小学生ニーズ調査では、中学で取り組みたい種目を尋ねる設問で「サッカー」が2年連続トップだった。市内の公認地域クラブは水泳やバドミントン、美術、プログラミングなど24クラブがある。
 (掛川支局・高林和徳)

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