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小さな努力積み重ねを 東京パラ自転車「金」杉浦さん(掛川出身)講演 磐田・竜洋中

 東京パラリンピック自転車競技の金メダリスト杉浦佳子さん(52)=掛川市出身=の講演会がこのほど、磐田市豊岡の竜洋中で行われた。杉浦さんは自身の経験を踏まえながら「小さな目標をクリアするために努力を続けることが、将来の大きな目標達成につながる」と強調し、日々の積み重ねの大切さを伝えた。

自身の経験を踏まえながら、努力の積み重ねの大切さを伝える杉浦さん=磐田市豊岡の竜洋中
自身の経験を踏まえながら、努力の積み重ねの大切さを伝える杉浦さん=磐田市豊岡の竜洋中

 薬剤師として働いていた杉浦さんは2016年、趣味のトライアスロン中に転倒し、高次脳機能障害を患った。日常生活もままならず、当時の心境を「何度も死にたいと思った」と振り返る。それでもリハビリに専念して薬剤師に復職したほか、パラリンピックにも出場。東京大会では、ロード種目2冠を達成した。
 杉浦さんは記憶力維持のため、毎日日記を書いたり、時間軸付きの「TODOリスト」を作成したりするなどの取り組みを紹介。「日々の記録は自分がうまくいかなかった時の理由や改善点を見つけることができる。失敗しても『良い経験ができた』と思うことも大切」と話し、1年生約145人が耳を傾けた。
 講演会は、一流選手を学校に派遣する県教委の「オリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業」の一環。
 (磐田支局・崎山美穂)

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