菊川市の記事一覧
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赤いオートバイ180台ずらり 菊川にパニガーレ愛好家集結
イタリアのオートバイメーカー・ドゥカティ社のスポーツバイク「パニガーレ」のオーナーが集う交流イベント「パニガーレMTG2023」(実行委主催)が3日、菊川市本所の菊川文化会館アエルで開かれた。全国から約180台が集結し、駐車場に同社を象徴する赤色の車体が並んだ。 同市での開催は22年に続いて2回目。愛好家が自慢のオートバイで乗り付けて交流を深めた。会場にはキッチンカーやパーツ関連企業などのブースが並んだ。市内に主力工場を構え、同社を含むメーカー各社に燃料噴射システムを供給しているミクニも初めて出展した。 実行委は、集まった台数を精査してギネス世界記録の認定を申請する。斎藤翔希代表(25)
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菊川市、過去最高11位 服部選手3人抜き【市町対抗駅伝】
菊川市は経験豊富な選手が多く、過去最高の11位でゴールした。7区の服部蓮斗選手(15)=菊川岳洋中3年=は区間3位と健闘し、チームに貢献した。 今夏、陸上男子3千メートルで全国大会に出場した実力者で、駿河路は初挑戦。週に3回ほど、複数のクラブで練習してきた。スタートから200メートルほどで左足がつるトラブルがあったが、得意の上りでタイムを稼いだ。 後半はスタミナが切れ、つらい時間だったというが「菊川市の順位を一つでも上げたい」と力走。3人を抜き、たすきをつないだ。北原弘明監督(61)は「期待通り頑張ってくれた」とねぎらった。 服部選手は「走り切れて良かった。最高順位はうれしい」と笑顔を
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火剣山キャンプ場 管理者指定案 上程 菊川市議会
菊川市議会12月定例会は29日開会し、会期を12月25日までの27日間と決めた後、市営キャンプ場「火剣山キャンプ場」(同市富田)の指定管理者指定案や2023年度一般会計補正予算案など17議案を上程した。 火剣山キャンプ場の指定管理者には、同市西方のふじのくにアウトドア企業組合(黒田憲一代表)を指定する。商工観光課によると、期間は2024年4月から5年間で、指定管理料は1200万円。市職員や地元住民らで構成する選定委員会が実績や実現性の高い計画を評価し、応募のあった2社から選定した。 指定管理者制度の導入で、予約受け付けの効率化が見込めるほか、現地でのグッズ販売などが可能になる。 一般質問は1
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コロナワクチン 4歳児に誤接種 菊川市、5~11歳用
菊川市は28日、新型コロナウイルスワクチン集団接種会場の市営保養センター小菊荘で、市内の男児(4)にワクチンを誤接種したと発表した。健康観察で体調不良がないことを確認しているという。 市健康づくり課によると、25日午後1時40分ごろ、男児に乳幼児用(生後6カ月から4歳まで)ではなく5~11歳が対象の小児用ワクチンを誤って接種した。接種済証などの作成に当たっていた市職員が直後に気付き、男児と保護者に謝罪し、医師による説明を行った。 受け付けや予診など接種前の各段階で情報確認を怠ったのが原因という。市は本人確認の徹底などの再発防止策を講じる。
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シニアクラブ菊川 全国連合会長表彰 市長に喜び報告
菊川市内11老人クラブの連合会「シニアクラブ菊川」が、会員増加やコロナ禍での取り組みが評価され、全国老人クラブ連合会会長表彰を受けた。三浦実会長らがこのほど、市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に報告した=写真=。 シニアクラブ菊川の会員数は248人。県内の老人クラブの会員減少が目立つ中、同クラブは2023年4月時点で、前年同月比13人増加している。健康づくりを紹介したチラシを配布するなどして、コロナ禍でも人とのつながりを保つ活動をしたことなどが受賞につながった。 三浦会長は「活発に活動している姿が魅力的に映るのだと思う。楽しく元気に活動して会員数も増えていけばいい」と話した。長谷川市長は「続けるこ
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子ども遊び、菊川の食材で交流を 地元NPOと2高校が催し
菊川市のNPO法人アートコラールきくがわは常葉大菊川と小笠の市内2高校とこのほど、交流イベント「みんなのアソビバ&小さな収穫祭」を同市のきくる広場などで開いた。両校が話し合いを重ね、クイズやかるたづくりなどの子どもが遊べるコーナーを設けたり地元食材を使った料理を販売したりした。 地域のにぎわいづくりなどを目的に開催している恒例行事。常葉大菊川高の生徒はペットボトルで作ったピンで遊ぶボウリングや市のマスコットキャラクター「きくのん」の福笑いなど10ブースを企画した。小笠高の生徒は自作した菊川産の芽キャベツを使ったポタージュやお茶クッキーを販売し地元の農産物をPRした。会場には多くの市民が訪れ、
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菊川でわかものサミット 全国から参加、活動報告
若者参画のあり方を探る全国イベント「わかもののまちサミット2023」がこのほど、菊川市の常葉大菊川高と市役所で開かれた。高校生や若者支援に関わる人など約200人が出席した。開催地となった菊川市はサミットに合わせて「市こども・わかもの参画宣言」を発表した。 NPO法人わかもののまち(土肥潤也代表理事)=焼津市=の主催。全体会では菊川市市民協働センターが市内で実践される学生による活動を報告し、こども家庭庁の職員は子どもの意見を聞く施策を説明した。福井県でまちづくりに女子高生が関わるプロジェクト「鯖江市役所JK課」に参加する高校生は「大人の常識を押しつけるのではなく、高校生と大人が対等な関係で話し
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再生エネ発電設備 不適切設置抑制へ 菊川市
菊川市は27日、再生可能エネルギー発電設備の不適切な設置の抑制に関する条例案を2024年市議会2月定例会に提出する方針を示した。同日、市議会全員協議会で説明した。大規模な設備を設置する場合は市に事業計画を提出するほか、地域への説明が必要になる。市民の生活環境保全と土地の有効利用の両立を目指す。 対象になるのは事業区域面積が千平方メートル以上の太陽光発電、発電出力が10キロワット以上の風力発電、バイオマス発電。設置の抑制区域として優良な農地や埋蔵文化財があるなど特色のある場所を設定した。 市環境推進課によると、市内は日照時間が長く、用地となり得る耕作放棄地が多いという。今後、多くの参入が予想さ
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教員の働き方 課題を共有 校長、教育委員が「考える会」 菊川
菊川市はこのほど、教員の働き方改革を考える会を同市下平川の市中央公民館で開いた。市内小中学校の代表として小笠南小、加茂小、菊川西中の校長3人と教育委員3人が参加し、取り組みや課題を共有した。 各校長は、コロナ禍を機に集会をやめて放送を活用するようになったことや、行事を縮小していることなどの取り組みを紹介。教育委員からは「PTAの行事が減ってありがたい」「紙媒体のものはいらない」などの意見が出た。 松本嘉男教育長がコミュニティースクールの仕組みに触れ、「地域の人に説明して、連携していけるかが大切」と話した。今回共有した意見や課題は、働き方改革推進の参考にするという。
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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菊川市議会 29日に開会
菊川市議会は22日、議会運営委員会を開き、12月定例会の会期を11月29日から12月25日までの27日間と決めた。 福祉関連事業費など4億9990万円を追加する2023年度一般会計補正予算案など17件を審議する。一般質問は5、6日に11人が登壇する。
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静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
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「税の絵はがき」 熊切さん最優秀 掛川法人会
掛川法人会はこのほど、掛川と菊川、御前崎の3市の小学6年生を対象に募集した「税に関する絵はがきコンクール」で、掛川市の佐束小の熊切一花さんを最優秀賞の掛川税務署長賞に選んだ。コンクールには3市の29校から999点の応募があった。 最優秀賞を除く主な入賞者は次の通り。 掛川法人会長賞 佐塚希未羽(菊川小笠南)▽掛川法人会女性部会長賞 大石梨加(掛川城北)▽磐田財務事務所長賞 川口琴弓(御前崎)▽掛川市長賞 渥美文葉(掛川上内田)▽菊川市長賞 稲葉愛珠(菊川横地)▽御前崎市長賞 沢入菜那(御前崎)▽東海税理士会掛川支部長賞 榛村羽夏(掛川上内田)▽審査員特別賞 平松瑠菜(掛川大渕)
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江戸の平和外交、演劇に 「徳川家康公と朝鮮通信使」菊川で26日
徳川家康が交流再開に導いた朝鮮通信使とは―。ユネスコの記憶遺産にも登録されている朝鮮通信使の歴史をひもとく劇団静岡県史の舞台「徳川家康公と朝鮮通信使」が26日、菊川市の菊川文化会館アエルで上演される。脚本と演出を手がける主宰の松尾朋虎は「家康の外交手腕は、戦争が絶えない現代でも、学ぶべきことが多い」と語る。 駿府で大御所政治を行っていた晩年の家康は、豊臣秀吉の朝鮮出兵で断絶した朝鮮王朝との国交回復に尽力した。今回の舞台では、江戸幕府の平和外交の礎を築いた功績をたどる。2015年の初演作をリニューアルした。10月には韓国で開かれた「日韓交流おまつり2023in ソウル」で上演し、好評を博した
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交通安全功労者を表彰 県対策協、127人18団体に
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の交通安全功労者等表彰式を県庁で開いた。地域や職場などで交通安全に尽力した127人18団体の功績をたたえた。 表彰を受けたのは長年にわたり地域で活動する交通指導員や、従業員や児童生徒に交通安全教育を積極的に行う事業所や学校など。協議会副会長の森貴志副知事は「関係者が一丸となって交通安全の取り組みを推進することが不可欠」と述べ、表彰状を手渡した。 主な受賞者は次の通り。 【交通安全対策協議会会長表彰】交通安全功労者 佐野勝信(富士市)和田恒明(熱海市)▽交通安全優良団体 松永工基(焼津市)静岡ガス静岡支社(静岡市)ミダック富士宮営
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JA遠州夢咲支店が強盗対処訓練 菊川署と連携
菊川市のJA遠州夢咲小笠支店はこのほど、菊川署と連携して強盗対処訓練を行った。犯人への適切な対応や警察に通報する手順などを実践した。 営業時間に来店した男が突然、拳銃を発砲して窓口の女性職員を脅し、現金を要求したとの想定。犯人役が現金を奪って逃走すると、職員らは素早く通報ボタンを押し、男の服装や逃走車両の特徴把握に努めた。同署生活安全課の八木悟生課長は「負傷者を出さないためにも犯人を刺激せず、状況を見ながら冷静な対応を心がけてほしい」と呼びかけた。 一方、参加した職員からは「訓練だと分かっていても焦ってしまった」「実際に強盗が起きた時に落ち着いて対応できるか分からない」との声も上がった。
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菊川市20周年 推しのロゴは 12月8日まで投票受け付け
菊川市は12月8日まで、2025年に迎える市制施行20周年の記念ロゴマークのデザイン投票を受け付けている。全国から集まった180点の中から選定した4点を候補にした。最多得票の1点を採用する。 市民と市内在勤・在学者が対象で、投票は1人1回。1点を選び、市ホームページの専用フォームから投票する。市役所本庁舎など市内4カ所に設置された投票箱への投函(とうかん)、市営業戦略課宛ての投票用紙郵送も可能。 問い合わせは同課<電0537(35)0924>へ。 (掛川支局・高林和徳)
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遠州8神社巡り「八重神玉」完成 「良縁成就」「病気鎮護」…各木玉に御利益 ひも通して縁起物飾りに
遠州地域の神社8社がそれぞれの神社でおはらいした木玉「遠州八重神玉(やえだま)」を発売した。「良縁成就」「病気鎮護」など神社ごとの御利益を前面に出し、8社分をそろえてひもに通すと神棚や壁に飾れる縁起物になる。御朱印ブームなどで参拝客が増える中、圏域の神社が連携して回遊向上を狙う。 木玉は直径約3・5センチで各神社の社紋や御利益、神社を象徴する動物などを刻印した。玉にはビーズのように穴があいている。神社を回って玉を集めて連ねることで、神様との縁を重ねるとの意味を込めた。 ポスターには参加神社の社名の横にQRコードを配置して地図アプリに誘導する。企画者の1人、龍尾神社(掛川市下西郷)の禰宜(
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茶況(11月16日)河原崎さんが茶園共進会金賞 JA遠州夢咲
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶園の管理技術向上を目的にした茶園共進会を開き、御前崎市の河原崎功さんが最高賞の金賞に選ばれた。 菊川と掛川、御前崎の管内3市から20点が出品された。県中遠農林事務所やJA静岡経済連などの担当者が審査に当たった。各地区の茶園を巡回して花の数や樹高などを確認し、栽培管理や土壌の状態、生育状況などを採点した。上位には根の生育が良く葉層が十分に保たれていて、樹勢の強い茶園がそろった。審査長を務めた同事務所の永谷隆行さんは「立地条件が良く管理が行き届いた生育良好な茶園が多かった」と講評した。 金賞以外の主な結果は次の通り。 銀賞 増田茂樹(御
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静岡県内35施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園35施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計463人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市4施設94人、裾野市3施設27人、長泉町1施設10人、三島市1施設14人、伊豆市1施設8人、函南町1施設12人、小山町1施設13人、富士市1施設26人、富士宮市1施設7人、静岡市葵区2施設39人、同市駿河区1施設11人、同市清水区1施設18人、牧之原市1施設2人、菊川市1施設8人、湖西市1施設13人、浜松市中区8施設84人、同市東区2施設23人、同市西区2施設20人、同市南区1施設12人
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全一般ごみ 外部搬出承認 掛川・菊川衛生施設組合議会
掛川市・菊川市衛生施設組合議会は14日、両市の廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)で全員協議会を開き、2025年度から一般廃棄物の全量を外部搬出する方針を全会一致で承認した。期間は、建設する新施設が完成するまでの5年間。 組合によると、県内の他自治体に搬出する計画で、3、4自治体と委託に関する協議を進めている。自治体の受け入れを補完する目的で、並行して民間事業者とも交渉する。 可燃ごみを処理している現施設の溶融炉は20年6月以降、故障を繰り返していて、修繕しながら使い続けるより外部に委託した方が安価で安全と判断した。議員からは、現施設でトラブルが頻発した原因や導入当時の状況
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登下校時に津波の恐れ どこに避難? 家族と決めて【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える 第2章学校の防災③/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 ある平日の午後。小学1年の東海竜洋君(7)は学校を終えて自宅へ歩いていると、地面の揺れを感じた。「地震かな」。立ち止まっていると防災行政無線の放送が流れた。「津波注意報が発表されました。海岸付近の方は注意してください」 「えっ、どこに逃げればいいの。あっ、そうだ!」。学校も自宅も津波浸水想定区域内にある竜洋君は、ランドセルに入れてあった
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最優秀に富士SR牧場 長泉であしたか牛共進会
JAふじ伊豆あしたか牛推進協議会はこのほど、畜産技術の向上を目的とした共進会を長泉町で開いた。富士サンライズ牧場(同町)が最優秀賞と優良賞をダブル受賞した。 飼料や燃料費高騰が続く中、愛鷹山麓の生産者が丹精を込めて飼育した12頭を出品した。県経済連小笠食肉センター(菊川市)の関係者が肉質や色合いなどを審査。適度に脂を含み、身の引き締まった高品質の枝肉が多く集まったという。優秀賞には加藤徳夫さん(同町)の雌牛を選んだ。 同センターに出荷された枝肉を画像で確認しながら、リモート開催の競りを行い、入賞した生産者と購買者を表彰した。 あしたか牛は県東部のブランド牛で、豊かな風味と柔らかい肉質が特徴。
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茶況(11月10日)小笠流手もみ製茶保存会が技術磨く 袋井で講習会
伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の技術向上や継承を目的とした講習会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 小笠流手もみ製茶法は、同市や掛川市、菊川市などで継承され、遠州地方で現在普及している深蒸し製茶法の原点と言われている。講習会には、1977年に発足して技術の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員らが参加し、技法に磨きをかけた。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転もみ」など伝統の手揉みの工程を確認した。 (袋井支局・北井寛人)
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東アジア文化都市 日韓交流の歴史、ソウルで公演 菊川の劇団静岡県史、川勝知事に成果報告
日本と韓国の文化交流を深める「日韓交流おまつり2023 in ソウル」で、江戸幕府と朝鮮王朝の交流を描いた舞台「徳川家康公と朝鮮通信使」を韓国ソウル市で上演した菊川市の劇団静岡県史のメンバーがこのほど、県庁に川勝平太知事を訪ね、文化交流の成果を語った。 韓国公演は「東アジア文化都市2023静岡県」の地域連携プログラムとして採択されて実現した。豊臣秀吉の朝鮮出兵を機に断絶していた朝鮮王朝との国交を、徳川家康らが回復していく物語の一部を中学生から社会人までの劇団員が披露した。10月22日に上演し、公演後には本県の観光PRも行った。 朝鮮王朝との関係修復に奔走した対馬の大名、宗義智役を演じた赤
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地域に感謝伝える 「お茶まつり」盛況 菊川・丸松製茶場
製茶問屋の丸松製茶場(菊川市西方)はこのほど、地域へ感謝を伝える「丸松秋のお茶まつり」を同社で開いた。 従業員と地域住民の交流やお茶に親しむ機会をつくる目的で行っている秋の恒例行事。従業員は深蒸し茶の詰め放題やティーバッグつかみ取り、抹茶スイーツの販売などで商品をアピールしながら来場者と交流した。県西部を中心とした店舗が集結する「まるまつマルシェ」も行い、パンやカレー、手芸などの約30店がブースを構え、多くの来場者でにぎわった。 今回からステージを設け、市の公式マスコット「きくのん」が登場したりご当地アイドルがパフォーマンスを披露したりした。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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農村・都市部 交流機会に 菊川 住民らソバの選別体験
菊川市のグループ「そばづくりクラブアグリろくごう」はこのほど、今季収穫したソバの脱穀と調整の体験会を同市牛渕の六郷茶農協広場で開いた。牛渕地区と青葉台地区の住民を中心に約20人が参加した。 市内の農村部と都市部の交流を目的に2017年ごろから開催されている。耕作放棄地を活用する狙いもあり、1500平方メートルで栽培を行う。 参加者は日干ししたソバを脱穀し、農具の唐箕(とうみ)を使って実を選別した。青葉台地区の鈴木啓三さん(73)は「ソバづくりはみんなの楽しみの一つになっている」と話した。今後、製粉してそば打ちにも取り組む予定。
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菊川・御前崎の高校生 防犯活動宣言書提出 菊川署
菊川市の常葉大菊川高と小笠高、御前崎市の池新田高の生徒会役員ら3人が9日、防犯活動宣言書を菊川署に提出した。生徒たちは犯罪を根絶する意味を込めて「K・O(ノックアウト)ハイスクール呼びかけ隊」と名付けられ、防犯啓発活動などを展開する。 両市では近年、自転車の盗難や車上狙い、特殊詐欺の被害が懸念されている。同隊は各校内に向けて通学自転車の施錠を促すほか、家族や地域に対しても特殊詐欺被害の防止対策を呼びかけていく。小笠高2年の曽根悠人さんは「自分たちが中心になって地域安全に貢献したい」と意気込みを語った。 生徒3人に防犯モデル校指定書を手渡した竹下貢署長は「勉強や交友関係を充実させながら、社会貢
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劇団静岡県史が菊川公演 26日 家康と朝鮮通信使 題材
菊川市を拠点に活動する劇団静岡県史は26日、演劇「徳川家康公と朝鮮通信使」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市本所の菊川文化会館アエルで上演する。10月22日に韓国で開かれた「日韓交流おまつり2023」で好評を博した舞台の凱旋(がいせん)公演になる。 午前10時からと午後2時半からの2回公演。前売り券は指定席が一般2500円、学生千円。自由席は一般2千円、学生無料(整理券が必要)。当日券は各500円増しになる。 問い合わせはアエル<電0537(37)3232>へ。
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牧之原の会社「やさいバス倶楽部」設立 農業課題解決へ新法人 商品開発や経営 農地で実証
農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)は、農業課題の解決を考える一般社団法人「やさいバス倶楽部」を立ち上げた。人手不足や環境負荷、エネルギー調達などで関係者が知恵や知見を持ち寄り、さまざまな実証実験を通じて持続可能な営農に資する情報の共有を図る。農業者向けサービスや商品の企画開発も進め、新ビジネス創出につなげる。 同倶楽部は10月発足し、農業事業の研究開発を進める法人や個人、農業者らを対象に全国で会員を募集している。菊川市の農地を「スマート・ヴィレッジ・ラボ」として実証実験の場に活用し、事務所や大型冷蔵庫などを整備する計画。生産技術や商品開発に関する「作業」、経営や販売に
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静岡県人口355万3518人 10月1日推計 16カ月連続減
静岡県がこのほど公表した10月1日現在の県推計人口は355万3518人で前月に比べて2300人減少した。推計人口の減少は16カ月連続で、社会動態も6カ月ぶりに減少に転じた。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は146人減(転入1万14人、転出1万160人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2154人減(出生1678人、死亡3832人)だった。 市町別で人口が増加したのは、焼津市の30人をはじめ、菊川市24人など5市町のみ。減少は30市町で、最多の静岡市が581人、浜松市348人、藤枝市184人、富士宮市182人などが続いた。
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少し珍しい花をひと味違った器に【ワンコインでできる花あしらい 11月】
ようやく気温が下がり、花持ちのよい季節がやってきた。500円程度で楽しめる切り花のアレンジを紹介する「ワンコインでできる花あしらい」。11月は、生活雑貨や生花を扱う静岡市の「アンジュール」で、この時期の少し珍しい花をひと味違った器に生けてもらった。 美しさの中に力強さ セルリア&利休草 セルリアは「ネイティブフラワー」と呼ばれる、オーストラリアやニュージーランドなど南半球が原産の花の一種。使用したのは南アフリカからの輸入品で、白の中にほんのり赤みがあり、美しさの中に野性的な力強さも感じさせる。 花持ちがよく、そのまま差して置けばドライフラワーとして楽しめる。合わせたグリーンは利休草。和
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CO2排出量を見える化 静岡銀行がクラウドサービス 企業の現状把握、削減計画支援
静岡銀行は、企業の二酸化炭素(CO2)排出量を算定するクラウドサービス「しずおかGXサポート」の取り扱いを始めた。企業規模が大きく、CO2排出量も多い2千社などにサービスを無償提供し、各社が現状を把握した上で削減の計画や目標の設定を促す。静岡県内の商工会議所や行政、他の金融機関とも連携しながら地域全体で脱炭素実現を目指す。 金属のスクラップを加工、切断して製鋼原料を製造する山内商店(静岡市葵区)は、工場の電力使用量が設定値を超えるとモーター稼働数が自動的に落ちる装置を設置するなど、脱炭素の取り組みを続ける。2年後には菊川市内の2工場を統合し、省エネ設備や太陽光発電を取り入れてCO2の大幅
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農業振興、予算編成 菊川市長に提言書 市議会
菊川市議会は6日、農業振興と2024年度当初予算案編成に関する2種類の提言書を長谷川寛彦市長に提出した。農家の経営力強化を進めることを重視し、担い手の減少と後継者不足を解消するための最優先事項と位置づけた。 茶価の維持と販路拡大を目指して、JA遠州夢咲と積極的に情報共有するように求めたほか、無駄のない補助金制度の確立も促した。人工知能(AI)などの先端技術を応用したスマート農業の技術開発については、農業経営体や機械メーカー、JAなど関係機関と連携して実証実験を繰り返すよう要望した。 予算編成の提言は、子育て環境の充実に寄与する施策展開や特定健診の受診率向上に向けた取り組み、ごみ減量とリサイク
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菊川市発展に貢献 5個人4団体表彰
菊川市はこのほど、市の発展に寄与した個人や団体を顕彰する2023年度の市表彰式を市役所で行い、5個人4団体を表彰した。長谷川寛彦市長がそれぞれに表彰状を手渡し「まちづくりへの多大な貢献に深く敬意と感謝の意を表したい」と謝辞を述べた。 対象者は次の通り。 【個人】太田原浩(元監査委員)宮城也寸志(元県議)三浦実(元菊川市文化財保護審議会委員)井手暢子(同)落合益尚(元地域経済活性化推進会議委員) 【団体】南山堂、日東工業、フジオーゼックス、若杉組
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小学生34チームが熱戦 磐田でソフトバレー大会
バレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松が主催するソフトバレーボール大会「イトーグループプレゼンツ ブレス浜松小学生フレンドリーカップ」(静岡新聞社・静岡放送共催)が3日、磐田市見付の市総合体育館で開かれた。県西部から小学4年生以下の34チームが出場し、熱戦を繰り広げた。 出場チームは5グループに分かれて予選リーグと決勝トーナメントを戦い、それぞれ順位を争った。元バレー女子日本代表で、ブレス浜松の大林素子ゼネラルマネジャーも観戦し、大会を盛り上げた。終了後には、各グループの優勝チームとブレス浜松OGのエキシビションマッチも行われた。 各グループの優勝チームは次の通り。 和田岡バレーボールスポ
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茶況(11月2日)新製茶ラインや茶摘採機を展示 2社、11月3日から
島田市の製茶機械メーカー、カワサキ機工は3、4日、掛川市伊達方滑川の掛川工場で製品の展示会「フェスタカワサキ」を開く。また、菊川市西方の茶摘機・茶園管理機メーカーの落合刃物工業も同日程で、同社で展示会「お客様感謝祭」を開催する。 フェスタカワサキでは新製茶ラインの提案や人気商品の蒸機の製茶実演を行う。煎茶や発酵茶の試飲会も予定する。 お客様感謝祭ではコンテナ式茶摘採機、肥料や農薬をまく際に使う複合管理機を展示する。来場者にはマグカップなどの記念品を贈呈する予定。 両展示会とも午前9時~午後4時まで。お客様感謝祭は4日のみ午後3時までの開催。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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“バイクのふるさと” 浜松をツーリング 絶景、メーカーゆかりの施設も【しずおかアウトドアファン】
浜松市と周辺地域は浜名湖や中田島砂丘、天竜区の中山間地域など風光明媚[めいび]な観光地を数多く抱え、バイクツーリングを楽しむ県内外のライダーから人気が高い。世界的な二輪車メーカーのスズキ、ホンダ、ヤマハ発動機の3社が創業した“バイクのふるさと浜松”で絶景やものづくりの歴史に触れられるスポットを探した。 浜松市天竜区春野町のシンボル「大天狗[てんぐ]面」。縦8メートル、幅6メートルと天狗面としては日本一の大きさを誇り、9月下旬の週末は多くのライダーや行楽客が訪れた。 菊川市の会社員大塚アレシャンドレさん(50)は妻ナオミさん(53)とホンダの大型バイクに2人乗り
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⚾鈴木叶(常葉大菊川高)「神宮で活躍見せたい」 プロ野球ヤクルト4位 指名あいさつ
プロ野球ドラフト会議でヤクルトから4位指名を受けた常葉大菊川高の鈴木叶捕手が31日、同校で球団の指名あいさつを受けた。橿渕聡スカウトデスク、担当の中西親志スカウトの訪問を受けた鈴木は「身が引き締まる思い。早く1軍に上がり、神宮の舞台で活躍する姿を支えてくれた人たちに見せたい」と決意を語った。 二塁送球1・8秒台の強肩と、高校通算21本塁打の強打を武器とする世代屈指の捕手。橿渕スカウトデスクは「守備力に一番引かれた。リストワークが柔らかく、スローイングも一連の動作でスムーズに投げられる」と評価。「3年間の育成期間を踏まえ、4年目には1軍定着を目指しレギュラーになってもらいたい」と期待を寄せた
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中学部活動 全3校で継続 26年度まで 菊川市教委方針
菊川市教育委員会は31日、2024年春入学の生徒が卒業する26年度まで、市内の全3中学校で現在の部活動を継続する方針を明らかにした。活動の最少人数に満たない場合は複数校合同で取り組む。同日、市内で開いた「未来の部活動在り方検討会」で説明した。 同市では23年度、菊川東中と岳洋中の野球部が合同チームで活動している。市教委学校教育課によると、休日の部活動は地域連携で充実させる考えで、市内の指導者らと協議を進める。 検討会の会合には3校の代表生徒8人も出席し、委員が意見を聞き取った。生徒からは「本気でスポーツに打ち込みたい人と楽しみたい人がいる。どう区別するのか」「部活の地域移行が話題にならない。
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森林環境譲与税の基金新設方針示す 菊川市、議会全協で
菊川市は31日、市森林環境譲与税基金を新設する方針を示した。11月29日開会予定の市議会12月定例会に関連する条例案を提出する。31日の市議会全員協議会で説明した。 2024年度から、1人年間千円の森林環境税が住民税に上乗せして徴収されることに合わせた対応。先行して県や市町には森林環境譲与税が配分されているが、原則年度内に使い切る必要があり、事業量にもばらつきがあるなど、有効に使い切ることが難しいため基金を設ける。森林の整備や人材の育成に活用する。 市への配分は、本年度は900万円、24年度以降は1千万円を見込んでいる。森林調査のほか、市役所庁舎の木材利用を進める予定。市農林課によると、森林
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菊川「市の花」 菊500鉢並ぶ 市役所で2日まで
菊川市花の会の菊花展が30日、同市役所本庁舎ロビーと東館プラザきくるで始まった。11月2日まで。 会員65人が愛情を込めて育てた約500鉢を出品した。本庁舎の展示は、大輪の三本仕立てと盆栽菊が中心。東館では、外階段付近に色とりどりのドーム菊を並べた。 同会によると、今季は高温の影響で開花が遅れ、出品も昨年の半数程度にとどまった。河島みよ子会長は「色鮮やかさと親しみやすさが菊の花の魅力。会員は皆、暑い中で一生懸命に管理してくれた」と話した。 菊は「市の花」として同市のシンボルになっている。
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生け花や書道 市民が成果披露 菊川市文化祭、29日まで
第19回菊川市文化祭(同市、市教委主催)が28日、同市本所の菊川文化会館アエルで始まった。市内で文化活動をする個人や団体が日頃の成果を発表した。29日まで。 展示部門には11団体が約330作品を出展した。小ホールには生け花や書道、盆栽などの作品が並んだ。 芸能部門に21団体約280人が出演し、初日は大ホールで開会式が行われた後、バンドや合唱、二胡(にこ)の演奏などが披露された。29日はバレエやよさこい、吹奏楽の発表がある。
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お化けやカボチャの竹灯籠 秋の夜照らす500本の光 菊川でハロウィーンイベント
NPO法人アートコラールきくがわは28日、ハロウィーンに合わせた竹灯籠ライトアップイベント「きくがわ灯(あか)りの散歩道」を市役所庁舎東館プラザきくる周辺と菊川赤レンガ倉庫で開いた。訪れた市民は竹灯籠約500本のやわらかな光に包まれ、秋の夜を楽しんだ。 ハロウィーンにちなみ、お化けやカボチャなどさまざまな模様の灯籠が並んだ。灯籠は市内の放置竹林の竹を活用。小笠高の生徒や市内の外国人児童、若者がまちづくりを考えるプロジェクト「菊川まちづくり部」のメンバーが制作に携わった。まちづくり部の斎藤翔さん(17)=小笠高2年=は「菊川の放置竹林を知ってもらうきっかけになればいい」と話した。 そのほか
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⚾プロの夢「叶」えた運命の捕手 常葉大菊川高・鈴木叶 ドラフト4位指名
東京都内で26日に開かれたプロ野球ドラフト会議。ヤクルトから4位指名を受けた常葉大菊川高の鈴木叶捕手(17)は、捕手出身の2人の指導者に導かれて、プロという夢の舞台に到達した。 キャッチャー出身 恩師2人と出会い成長 元々は内野手だった鈴木が捕手になったのは中学1年の秋。所属していた浜松南リトルシニアの鈴木彰宏監督(55)からコンバートを告げられた。当時、鈴木は内野手に強いこだわりを持っていたが、捕手との出合いが「大きな分岐点」(鈴木)となった。 シニア入団時は身長約150センチとチームで最も小柄。だが負けん気の強さと野球センスは非凡だった。鈴木監督は「(鈴木は)周りを見る目があり、良い
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全国お茶まつり 福岡で28日開幕 全国闘茶会で健闘 市川桃子さん(静岡・市川園)
「一人前の茶商に」日々専心 東京の広告会社勤務を経て約3年前、実家で創業51年の市川園(静岡市駿河区)に就職した市川桃子さん(28)。男性中心の茶業界で戸惑いとやりがいを感じながら、日々の仕事に打ち込んでいる。9月に鹿児島県で開かれた全国茶審査技術競技大会(闘茶会)に、静岡茶業青年団初の女性団員として出場した。市川さんは「茶商として力をつけ、女性が活躍できる業界に変えていきたい」と未来を見据える。 Uターンのきっかけは新型コロナ禍。感染が拡大し始め、東京での生活に不安を抱き始めていたころ、父で社長の真太朗さん(53)から連絡があった。「戻ってこないか」。大学の卒業論文で日本茶の消費をテーマ
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オペラ歌手三浦環の逸話語る 菊川で親戚のトークショー 舞踊家 創作の舞披露も
掛川市出身の現代舞踊家鷲山あかねさんが、地元ゆかりの世界的オペラ歌手三浦環(1884~1946年)にちなんだ踊りやトークショーを行う「舞 ODORU」を菊川市牛渕の極楽寺で開いた。市民約70人が三浦環に関するトークショーや踊りを楽しんだ。 トークショーは鷲山さんが聞き手となり、三浦環の母方の親戚にあたる元木房子さんがエピソードを披露した。元木さんは、研究者や、かつて三浦環と同じ都内の敷地に住んでいた母から聞いた話を紹介。三浦環が1日に10ページを暗譜したり、何カ国語も話したりしていたことを明かした。 鷲山さんは三浦環ゆかりの創作舞踊を披露し、参加者は華やかな舞に見入った。
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5中学に本63冊 菊川LCが寄贈
菊川市加茂の菊川ライオンズクラブ(LC)はこのほど、生徒たちから要望のあった本計63冊を市内の子どもが通う5中学に贈った。 寄贈したのは岳洋、菊川東、牧之原、常葉大付属菊川、菊川西の5校。同LCでは青少年育成のため、毎年寄贈を行っている。 同市加茂の菊川西中でこのほど、寄贈式が開かれ、黒田茂会長が3年の望月花恋図書副委員長(14)に小説の単行本13冊を手渡した。望月副委員長は「本は学校生活を盛り上げる力がある。長くたくさん読んでいきたい」と喜んだ。 同LCは5校を対象にした読書感想文コンクールも行っていて、12月初旬に表彰する予定。
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防犯功労者4人に菊川署が表彰伝達
菊川署はこのほど、本年度の防犯功労者の表彰伝達式を同署で行った。長年にわたり地域の見守り活動や広報啓発運動に貢献した市民4人に竹下貢署長が賞状を手渡した。対象者は次の通り。 全国防犯協会連合会長表彰(防犯栄誉銅章) 曽根秀夫(73)=菊川市河東=▽関東防犯協会連絡協議会長表彰(防犯功労者表彰) 小川あや子(75)=御前崎市池新田=▽県警本部長感謝状(一般協力章) 斎藤みよ子(82)=御前崎市池新田=▽県防犯協会連合会長・県警本部長連名表彰(防犯功労者表彰) 寺本秀子(74)=菊川市嶺田=
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空手V 常葉大菊川高3年松永さん 指導の父と市長に報告 「14年間の練習 無駄ではなかった」
常葉大付属菊川高3年の松永伊織さん(17)=菊川市本所=が8月に京都府で開かれた国際空手道連盟極真会館が主催する全国大会「2023極真祭」に出場し、16歳17歳男子-(マイナス)70キロ級で優勝した。23日、指導者で父の敏さん(56)と共に長谷川寛彦市長を訪ね、親子でつかみ取った栄光を報告した。 全国大会のヤマ場は優勝候補と戦った準決勝。相手の力と圧に負けずに耐えて、攻撃をかけて競り勝った。伊織さんは「うれしかった。父が14年間一緒にしてくれた練習が無駄ではなかったことを証明できたことが一番うれしい」と振り返り、敏さんは「気持ちの弱さがあったが高校生ごろから強くなった。(息子の優勝は)ありが
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菊川市への遺贈、円滑にサポート 島田掛川信用金庫が協定
菊川市と島田掛川信用金庫はこのほど、故人が遺言で預貯金を自治体などに寄付する「遺贈」に関する協定を締結した。同金庫が希望者の相談に応じて、円滑な寄付をサポートする。市は市民から遺贈の相談を受けた場合に同金庫を紹介する。 長谷川寛彦市長と同金庫の千葉靖史理事長が市役所で協定書に署名した。長谷川市長は「最期を迎える時、財産をどのようにしたいかという意思を残すには専門的な知見が必要」と述べた。千葉理事長は「相続に関する需要は高まっている。連携して、どういうやり方があるのか発信していく」と話した。
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絵画愛好家の意欲作並ぶ 29日まで菊川で展示会
菊川市の絵画サークル「やよい会」の展示会が24日、菊川市堀之内の市立図書館菊川文庫で始まった。29日まで。 30代から80代までの愛好家7人が48点を出品した。題材は、御前崎港に係留されたタグボートやレトロな町並み、ふぞろいな野菜などさまざま。水彩を中心に、アクリルや油彩、コンピューターグラフィックスなどの技法で独自の表現に挑戦した意欲作が並ぶ。 同会は菊川市内の青葉台コミュニティセンターで毎月、勉強会を行っている。会員の成果発表の場として年1回開く展示会は、今回で20回目になった。
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菊川の「まちづくり」 高校生や大学生提案 駅前活性化や環境問題
高校生・大学生が中心となって菊川のまちづくりを考えるプロジェクトの公開プレゼンテーションがこのほど、菊川市堀之内のプラザきくるで開かれた。 高校生が対象の「きくがわ高校生まちづくりスクール」と15歳から20代までがグループで考える「菊川まちづくり部」のメンバーが今春から始めた取り組みをまとめ、市民ら約40人に考えを発表した。 JR菊川駅前の活性化を考えた班は、ロータリー内のシェアスペース「サンカノー」を生かす方法を模索。掛川駅に視察に行ったり、七夕に合わせてイベントを開催したりした様子を紹介した。このほか、環境課題を伝えるため竹灯籠づくりや世代間交流を目指しカフェをオープンする取り組みの
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黄金色の秋、棚田稲刈り 菊川市千框
菊川市倉沢の千框(せんがまち)の棚田で21日、稲刈りが行われた。保全に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部のメンバーや棚田オーナー制度登録者、静岡大棚田研究会の会員約300人が秋晴れの下、黄金色の稲を刈った。 参加者は自らが田植えした区画に育ったもち米「葵美人」を鎌で刈り取り、はざ掛けした。オーナーは5月下旬に田植えをし、毎月草刈りに訪れていたという。刈った稲は乾燥後に、同NPOが脱穀、もみすり、精米し11月下旬にオーナーに渡す。 千框の棚田は農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている。同NPOの堀延弘事務局長は「今年は暑かったので量が少なくなりそう。自然と人間が一体となっているの
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赤ちゃん「はいはい」レース 笑みこぼれ 菊川で住民交流
住民同士の交流を促すイベント「菊川市ふれあい広場」(同実行委・市社会福祉協議会主催)が21日、同市赤土の市民総合体育館で開かれた。新型コロナウイルス禍の中断により4年ぶりの開催。福祉団体やボランティア団体が27ブースを出したり、ステージで出し物をしたりして交流を楽しんだ。 ステージコーナーでは恒例の赤ちゃんはいはいレースを開催。お気に入りのぬいぐるみやおもちゃを手にした保護者が誘導し、市内の0歳児14人が約5メートルをはいはいで競った。勢い良くはいはいをしてゴールしたり、スタートの号令後も座って元気に声を出したりする子どもの自由な様子を地域の大人が温かく見守った。 そのほか、手話や点訳の
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空き家対策と予防推進で協定 菊川市と静岡県司法書士会
菊川市と静岡県司法書士会はこのほど、空き家対策と予防の推進に関する協定を締結した。来年4月に始まる相続登記の申請義務化を見据えた対応。 長谷川寛彦市長と同会の井上尚人会長が市役所で協定書に署名した。市は空き家相談会への司法書士の派遣依頼や、市民からの相談を受けた際に、同会に所属する司法書士の紹介などを行う。 長谷川市長は「空き家問題は複雑化している。効果的な施策をしていきたい」と話し、井上会長は「相談いただければ問題解決の道筋を示すことができる。活用してほしい」と語った。
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粗大ごみ販売開始、メルカリに18点出品 掛川市・菊川市衛生施設組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は20日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」を使った粗大ごみの販売を開始した。廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)で開かれた式典で組合管理者の久保田崇掛川市長がパソコンを操作し、ウェブ上に公式ショップを開設した。 初回の出品は家具や楽器、運動器具など18点。最高額はフィットネスバイクの6千円。300円のカラーボックスが最も安い。リサイクル市場の相場の半額程度に設定した。今後は毎月1、2回の頻度で、ゴルフクラブなど需要が見込める商品を選定して更新する。 自治体によるメルカリを利用した粗大ごみ販売は全国9例目。県内では三島市に次いで2例目。メルカリの高
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菊川市若手職員、「たこ満」の店舗で接遇学ぶ 後輩指導へ実習経験
菊川市の若手職員が菓子製造販売「たこ満」の店舗で接客を学ぶ現場実習が、同市上平川の小笠本店で始まった。11月下旬まで、採用2年目の職員22人が順次、店頭に立ち、接遇の知識とスキルの習得に努める。 市とたこ満が2022年6月に結んだ人材育成に関する連携協定に基づく取り組み。トップを切って研修に臨んだ社会教育課の石山力良主事(24)は、来店客への声かけやショーケースの磨き上げなどを担当した。客を迎える店舗スタッフの対応について「入店時のあいさつなど一つ一つの所作に思いやりがある」と話し、笑顔で接客に当たった。市は入庁3年目の職員を「接遇トレーナー」に任命し、新規採用職員の指導に充てる人材育成計
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スポーツ疾患専門診察 菊川市立総合病院 膝、肩関節も
菊川市立総合病院(同市東横地)は10月、スポーツ疾患や膝、肩関節を専門的に診察するセンターを整形外科内に設置した。これまでも力を入れてきた診療分野で、実績を積んだ医師の赴任に伴い、より専門性の高い医療を提供するために体制を整備した。 今春着任した阿部雅志センター長が、住民に身近な市立病院で充実した医療を提供したいと開設を発案した。所属する医師は阿部センター長を含め本年度着任した4人で、手術を助けるナビゲーションシステムを新たに導入した。病院によると、手術数を増やすことができ、安全性も高めることができるという。 サッカーJ2藤枝MYFCのチームドクターも務める阿部センター長は「菊川は静岡市
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菊川市、介護保険料徴収ミス 計64件 起算日変更怠る
菊川市は17日、2015~21年度の介護保険料の遡及(そきゅう)賦課手続きで、計64件の徴収ミスが発覚したと発表した。法改正に伴う起算日の変更を怠ったのが原因という。 市によると、現行の介護保険制度は被保険者の所得に応じて、2年までさかのぼって介護保険料を賦課できる。徴収ミスの内訳は、過大徴収が39件で67万7680円、過少に算定したことによる過大還付が25件で計50万6400円。過大徴収の対象者向けに通知し、24年2月末までに還付する。過大還付の対象者には追加納付を求めない。 厚生労働省が全国の自治体に宛てた起算日に関する通知を受けて、市が実施した状況確認で判明した。市は職員同士の情報
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販売高100億円目指す JA遠州夢咲(菊川市)/河原崎友二組合長【キーパーソン】
管内の掛川、菊川、御前崎の3市は、日照時間が長いため農業生産の最適地。3月には「深蒸し菊川茶」が地理的表示(GI)保護制度に登録され、和牛ブランド「遠州夢咲牛」も全国共進会で入賞するなど管内の農畜産物に注目が集まる。販売高100億円を目標に掲げ、地域農畜産業の持続的発展を目指す。 -農畜産物の高評価が続いている。。 「品質の良い農畜産業が地域に根付いている証しだ。ロシアのウクライナ侵攻で食料安全保障や国内自給の重要性に目が向けられている中、改めて国内の農畜産業に対する住民の関心も高めたい。生産者活動の活性化を支援し、長年の課題である農家の高齢化や農地縮小の問題を少しでも解決していく」
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秋祭り本番 屋台集結 菊川
菊川市の市街地で14日、秋祭りが本格的に始まった。4年ぶりの開催。住民は新調した装備の屋台を引き回したり威勢良く声を放ったりして、久しぶりの秋の風物詩を楽しんだ。15日まで。 本通り上自治会は今回、天幕を新調した。天幕は縦約1・2メートル、横約12メートルで赤地に鳳凰(ほうおう)が描かれたデザイン。同自治会は区画整理や氏子の減少で4町が一緒になって初めての祭りで、共に祭りを楽しもうとの思いを平和の象徴である鳳凰に込めた。鈴木幸夫相談役(78)は「(4町が)一つにまとまった祭りにしたい」と話した。 市役所には菊川神社と鹿嶋神社の氏子による14台の屋台が集結した。屋台が次々に到着すると、にぎやか
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地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
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粗大ごみ メルカリで販売 掛川市・菊川市衛生施設組合 20日から 家具や運動用具など
掛川市・菊川市衛生施設組合は20日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」を使って粗大ごみの販売を始める。両市の市民から排出された粗大ごみから、再利用可能な家具やスポーツ用品などを選定する。市民の環境意識醸成と委託処理費用の抑制が狙い。 同組合は両市の廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」を運営している。メルカリを活用した粗大ごみの販売は、三島市に次いで県内2例目。20日に掛川市満水の同ギャラリーで、メルカリへの出店開始を記念するセレモニーを開く。 同ギャラリーでは2021年8月、火災が発生して不燃・粗大ごみを処理するリサイクルプラザ棟が焼損した。使用不能になり、全量を業者に委託して外部搬出する状
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菊川駅整備へGCF 市長会見 市民も控除対象に
菊川市は12日、3月末から仮駅舎工事が行われているJR菊川駅整備事業に関して、自治体が特定のプロジェクトに対して寄付を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を始める。市はすでに、ふるさと納税や一般寄付、企業版ふるさと納税制度で資金を募っているが、GCFでは市民がふるさと納税と同様の控除を受けられる。長谷川寛彦市長が11日の定例記者会見で明らかにした。 募集期間は2024年1月9日までの90日間。ポータルサイトのふるさとチョイス「ガバメントクラウドファンディング」で寄付を受け付ける。3万円以上寄付した人の名前を駅舎南側外壁に設置予定の芳名板に刻む。また、これまで一般寄付での芳名板刻印は
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「若者意見まちづくりに」 菊川で11月サミット
菊川市は11日、若者と支援者が社会参画推進に向けて市内で交流する全国イベント「わかもののまちサミット2023」(NPO法人わかもののまち主催)が11月19日に開かれると明らかにした。長谷川寛彦市長が「市こども・わかもの参画宣言」を発表する。 宣言を通じ、若者の意見をまちづくりに積極的に取り入れる方針を示す予定。高校生や教員、市職員ら18人が参加する「市こども・わかもの参画協議会」で検討を進めてきた。長谷川市長は「市全体で子ども、若者のまちづくりへの参画を守り育てて支えていく姿勢を明確にする」と話す。 サミットは20年から始まり、菊川市の開催は名古屋市、京都市に続く3市目。菊川市市民協働セ
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菊川のクリニック、皮膚科を12日に設置 常設は市内初
菊川市青葉台の医療法人社団美来会菊川青葉台医療クリニックは12日、皮膚科や内科を診察する新館をオープンする。常勤の専門医がいる皮膚科の設置は市内で初めて。 新館ではコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)を導入し、入院や手術の必要性まで診断することが可能になるという。7日には新館の内覧会が開かれ、関係者や市民が訪れた。鈴木義司院長は「(CTやMRIの設備は)総合病院並み。市民に寄り添ったクリニックを目指す」と話した。 診療時間は午前8時半から正午までと午後3時から6時半まで。休診日は金、日曜と祝日。
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空手 岡崎 成年女子・組手4位/倉岡 少年女子・形5位 鹿児島国体
国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」第2日は8日、鹿児島県各地で行われ、本県は空手成年女子組手の岡崎愛佳(近大、御殿場西高出)が4位、少年女子形の倉岡穂乃花(御殿場西高)が5位でそれぞれ入賞を果たした。トライアスロン成年女子の石田凪帆(深谷スポーツクラブ浜松)は8位に入った。 (薩摩川内市総合体育館) ▽成年男子組手個人軽量級1回戦 山口由真(長野・日大) 9―6 小田峻也(袋井市役所) ▽同組手個人中量級2回戦 石川雅貴(群馬・国士舘大) 3―2 横井仁勇(菊川市消防本部) ▽同組手個人重量級2回戦 山下僚也(佐賀・SAGAスポーツピラミッド) 3―3内容勝ち 河守唯全
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鹿児島国体 7日開幕 本県選手団を発表
静岡県スポーツ協会はこのほど、鹿児島県で開催される国民体育大会「燃ゆるかごしま国体」(7~17日)に出場する本県選手団を発表した。大会は7日に総合開会式を行い、入場行進の旗手は、2016年に正式種目になって以来初出場となるラグビー成年女子の主将山本みなみ(鈴与)が務める。 ◇…本部役員…◇ 団長 川勝平太(県スポーツ協会会長)▽副団長 中谷多加二、庄司政史、佐々木禎、鈴木啓久、松井和子、丹生敬人、長沢滋文(以上県スポーツ協会副会長)鈴木学(県スポーツ・文化観光部理事兼スポーツ局長)▽総監督 石川惠一朗(県スポーツ協会専務理事)▽総務 大村文孝(県スポーツ振
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水上スキー技術競う 浜名湖で大会
浜松市西区の舘山寺水上スキー愛好会(高橋孝始会長)はこのほど、第39回舘山寺水上スキー大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区の浜名湖で開いた。新型コロナウイルスの影響で開催は4年ぶり。県内外の愛好家26人が出場し、最も難度の高いAクラスでは鈴木太智さん(21)=中区新津町出身=が優勝した。 種目は湖面のブイを左右にかわしながら進むスラローム。ロープをつけて先導するモーターボートの速度別に4クラスに分かれて競った。参加者は板状の滑走具を着用し、水しぶきを上げながら華麗な滑りを披露した。鈴木さんは福岡大の水上スキー部4年生。「水上スキーを始めた浜名湖の大会で優勝できてうれしい」と喜んだ。 こ
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「書道に興味持って」 パフォーマンス披露 菊川で高校生ら
常葉大菊川高書道部と掛川、菊川の両市で書道教室を展開する「静空書道会」がこのほど、菊川市本所の菊川文化会館アエルで書道パフォーマンスを披露した。書道の裾野拡大を目的にした初の共同企画。 書道教室の展示会に合わせて実施した。書道部は9人が筆を執り、縦約170センチ、横約400センチの紙に力強く「突き進め」の文字を揮毫(きごう)した。部長の2年酒井結衣さん(17)は「文化祭以外では初めての経験で緊張した。書道に興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
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菊川の無許可造成盛り土 原状回復へ計画書 施工主が静岡県に提出
菊川市西方で盛り土を無許可で造成したとして、静岡県から県盛り土規制条例に基づき措置命令を受けた施工主(同市西方)と工事請負業者(掛川市弥生町)が3日までに、原状回復に向けた計画書を県に提出したことが県への取材で分かった。 県が9月19日に発出した措置命令では、10月3日までに計画書を提出するよう命じていた。県盛土対策課によると、昨年7月に施行した同条例に基づき措置命令を出したのは、熱海市伊豆山、函南町平井の盛り土に続き3例目だが、期限内に命令に応じて具体的な行動を起こしたケースは初。 県は施工主らに対し昨年10月以降、土砂撤去などを求めて4度の行政指導を行ったが、盛り土行為が続いた。しか
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茶畑の中心で愛を叫ぶ(チャバチュー) 菊川で交流イベント
菊川市は1日、交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」を同市本所の菊川中央公園で開いた。19組63人が参加し、特設の台の上から家族への愛や古里への思いなど、普段言葉にできない思いを茶畑に向かって叫んだ。 5~80歳の市民らが参加した。「堀之内小大好きだ。150周年おめでとう」「(妻へ)愛しているよ」など叫ぶ内容はさまざま。外国人住民が母国語を使ったり、手話で思いを示したりと多様な「叫び」を行った。菊川にちなみ「聞く側」としても約100人が参加し、叫びを受け止め、拍手で共感を伝えた。 フィリピン人の母を持つ山縣みさきブエナさん(18)=小笠高3年=は「多文化共生に力を入れる菊川市が大好き」「国
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飼料用米の生産拡大支援 収量確保へ品種選定 静岡県議会答弁
静岡県議会9月定例会は29日、自民改革会議の赤堀慎吾氏(菊川市)と鈴木啓嗣氏(浜松市西区)、宮沢正美氏(三島市)、ふじのくに県民クラブの伴卓氏(富士市)が一般質問を行った。桜井正陽農林水産担当部長は水田農業の経営安定化に向けて、収量が多い品種の選定など飼料用米の生産拡大を後押しする方針を示した。赤堀氏への答弁。 人口減少や食生活の変化で主食用米の需要が減り続ける中、政府は需給の安定を目的に、主食用米から飼料用米や米粉用米、麦、大豆などへの転作を奨励している。 飼料用米については、国が収量が多い専用品種への切り替えを促すため、2024年産から一般品種の交付金を減額することを受け、本県の気候
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菊川にホットサラダ専門店 味の素、9月30日から期間限定
味の素は30日、野菜をふんだんに摂取できるホットサラダの専門店「ホットサラダファーム」を菊川市半済の農園「ななしょうてんファーム」にオープンする。官民協働で県民の野菜不足解消を目指す「野菜マシマシキャンペーン」を展開中の県も、同社の取り組みを後押しする。10月22日までの金―日曜と祝日の期間限定で開店する。 ホットサラダは加熱した野菜と肉、魚を組み合わせた満足度の高いサラダ。用意したメニューはチキンやベーコン、シラスなどを取り入れた3種類で各800円(税込み)。ホットサラダの味を引き立てるよう開発された味の素の新商品「生オリーブオイルソース」を添えて提供する。 開店に先立つ28日に開いた
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静岡人インタビュー「この人」 菊川市危機管理課専門監に就任した自衛隊OB 藤本啓一さん(菊川市)
静岡県危機対策課危機調整官を退任後、菊川市が防災体制強化に向けて新設したポストを任された。単身赴任中で、菊川市へは17回目の引っ越し。防衛大卒。宮城県利府町出身。60歳。 -菊川市の災害特性は。 「主に警戒が必要なのは地震と風水害。南海トラフ地震の被害想定では市内のほとんどが震度7の揺れに見舞われる。1級河川の菊川や牛淵川などへの備えも、赴任前から強く意識している。現行のマニュアルをしっかり検証したい」 -役割をどう捉えているか。 「災害対応を指揮する市長を補佐していく。県職員として対応に当たった昨秋の台風15号を振り返ると、静岡市で山間部の被害が相次ぎ、手の打ちようがなかった。情報
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菊川・小笠北小の児童、茶摘み体験
菊川市立小笠北小3年生38人はこのほど、茶摘み体験を同市下平川の茶畑で行った。体験を通して、地元の名産である茶への理解を深めた。市茶業協会と小笠手もみ製茶技術保存会(同市)が協力した。 児童は同保存会の赤堀実さんから親指より小さな葉を摘むことなど茶の摘み方を学んだ後、茶畑に入った。1時間ほどで計約2キロを収穫した。笹島美愛さん(8)は「やわらかいのとかたいのがあって触り心地が違う」と話した。茶摘みを終えた後、赤堀さんが工場長を務める共栄製茶農業協同組合(同市三沢)の工場を見学し製造過程を学んだ。 児童は摘んだ茶を使って11月に手もみや急須で入れる体験を行う予定。 (掛川支局・山本萌絵佳
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地域防災ウェブで災害危険性を学習 菊川の加茂小児童
防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は26日、菊川市立加茂小5年生約80人を対象に、全国の災害データを元に地域別の災害可能性を示した「地域防災Web」を活用する防災授業を県内で初めて行った。児童はタブレットで同市の災害危険性を調べ、防災意識を高めた。 同研究所の上田啓瑚研究員が講師を務めた。児童は上田研究員の問いかけに従ってタブレットを使い、同市で発生する可能性の高い災害を考えたり、身近で危険な場所がないかを考えて記入欄に書き込んだりした。回答は教室のモニターに示され、クラス全員で共有した。地域防災Webのデータから同市では、大雨や土砂災害、地震の危険性が高いことを学んだ。山田悠人さん(10
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菊川市議会閉会 10件可決、認定
菊川市議会9月定例会は28日、最終本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案や22年度決算認定案など9議案を可決、認定したほか、議員発議の議員の請負状況の公表に関する条例案1件を可決して閉会した。 一般会計補正予算案では地理的表示(GI)保護制度に登録された深蒸し菊川茶のイベント関連事業費などを計上した。
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JA遠州夢咲 交通安全誓う 菊川署に宣言書
秋の全国交通安全運動に合わせ、JA遠州夢咲はこのほど、菊川署に交通安全宣言書に提出した。職員ら1126人の署名を添えて、子どもと高齢者に配慮した運転や早めにライトを点灯することなどを誓った。 同署には熊切行弘専務が訪れ、菊川市と御前崎市浜岡地区の同JA事務所に勤務する職員とその家族408世帯の署名を竹下貢署長に手渡した。 熊切専務は「交通安全運動の地域の模範になるよう交通ルールの順守と交通マナーの実践に努める」と話した。
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政府の少子化対策 静岡県内28首長「評価」 増税賛否 27人 明言避ける
共同通信が24日までに全国の自治体の首長を対象に実施した少子化問題に関するアンケートで、静岡県と県内35市町の計36自治体のうち、28自治体(78%)が政府の少子化対策を評価すると回答した。対策の財源に充てるための増税に対する賛否は、27自治体(75%)が「どちらとも言えない」とし、明言を避けた。自治体単独で対策に取り組む限界や安定した財源の確保を課題に挙げる首長が多く、国主導による施策の推進の必要性を求めた。 調査では全1788自治体の首長のうち、1681人から回答を得た。県内は全36人が答えた。 本県の首長の回答を見ると、政府の少子化対策を「評価する」としたのは3自治体、「どちらか
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茶況(9月21日)菊川茶の魅力満喫 日帰り旅参加募集
菊川市茶業協会は10月15日、市内を巡り茶と歴史を学ぶ「深蒸し茶発祥の地 日帰り旅」を行う。抽選で10組20人を招待する。9月24日までに、同協会のインスタグラムアカウントをフォローし、キャンペーン投稿に「いいね」とコメントをすると応募できる。 日帰り旅は午前10時に市役所をバスで出発し、牧之原台地の茶畑や戦国武将今川氏ゆかりの正林寺、徳川家康が高天神城を奪還しようと築いた獅子ケ鼻砦(とりで)跡などを巡る。牧之原台地では辺り一面に広がる茶園を見ながら、地元生産者らから茶の栽培や加工の方法を学ぶ。市内産茶のティーバッグやリーフ茶のプレゼントもある。 菊川茶や市のファンを増やすことが狙い。担
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一般ごみ排出量2.5%減 112万トン 産廃は2年ぶり増、静岡県内21年度
環境省が実施した一般廃棄物処理事業実態調査によると、2021年度の静岡県の一般ごみ総排出量は約112万7千トンで、前年度に比べ約2万9千トン(2・5%)減少した。産業廃棄物の排出量は953万トンで、前年度より20万トン(2・1%)増加した。県は20年度に続き、新型コロナウイルス禍で県民の消費行動が停滞した一方、建設業や製造業の活動が再開し始めた結果とみている。 一般廃棄物の排出量は3年連続減少した。県民1人1日当たりの排出量は843グラムで、前年度比15グラム(1・7%)減。全国平均の890グラムを下回った。都道府県別では前年に続き全国で7番目に少なかった。資源化せずに埋め立てる「ごみ最終
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菊川の不適切盛り土 静岡県が施工者と業者に措置命令 規制条例で3例目
静岡県は19日、菊川市西方で盛り土を無許可で造成したとして、施工主の杉山秀幸氏(同市西方)と工事請負業者の飛鳥工建(掛川市弥生町、高橋竜代表取締役)に対し、県盛り土規制条例に基づき、原状回復を求める措置命令を出した。県は土砂の撤去計画を10月3日までに提出するよう命じ、従わない場合は行政代執行や告訴、告発を検討する。同条例に基づく措置命令は熱海市伊豆山の大規模土石流の起点となった土地、函南町平井の盛り土に続き3例目。 菊川市西方の盛り土は、菊川運動公園付近にある平たんな地形の2カ所に造成された。盛り土総点検などの後に県が公表した163カ所の「不適切盛土」に含まれている。一つは1789平方メ
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静岡県人口355万7113人 前月比1343人減 8月1日推計
静岡県がこのほど公表した8月1日現在の県の推計人口は355万7113人で、前月と比べて1343人減少した。推計人口の減少は14カ月連続。社会動態は4カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は593人増(転入1万923人、転出1万330人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1936人減(出生1630人、死亡3566人)だった。 市町別で人口が増加したのは御殿場市63人増、小山町48人増、菊川市45人増、長泉町41人増など8市町あった。減少は27市町で、最多の静岡市が348人減、浜松市188人減、沼津市131人減、三島市122人減などが続いた。 社
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障害児支援施設で交流会 掛川RC ゲームや食事楽しむ 菊川
掛川ロータリークラブはこのほど、菊川市西方の障害児支援施設「東遠学園」で恒例の交流イベント「ふれあい広場」を開いた。施設の子どもたちと家族、同クラブの会員ら約160人が参加し、食事やゲームを通して交流を楽しんだ。 会員が中庭でカレーと焼き鳥、フランクフルトなどを振る舞った。ボウリングや的当て、輪投げなどが楽しめるコーナーも設置した。輪投げは、会員と施設の子どもがペアになって臨むルール。参加者は歓声を上げながら遊びを満喫した。 新型コロナウイルス禍に伴う中断を経て4年ぶりの開催。同クラブの杉山雅一会長は「東遠学園との交流は28年目。これからも笑顔を届けていく」と話した。
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静岡県西部の魅力 首都圏に発信 9月20日まで都内で催し
静岡県西部地域の魅力を首都圏に発信するPRイベントが19日、東京・日本橋の日本橋プラザビルで始まった。県西部地域局と管内6市町(磐田、袋井、掛川、菊川、御前崎市と森町)が初めて企画した。20日まで。 釜揚げしらすや遠州織物(磐田市)、クラウンメロンの菓子(袋井市)、くず粉を使ったアイス「くずシャリ」(菊川市)といった各市町の特産品が並んだ。ユニークな御利益わらじ(森町)、掛川・高天神・横須賀3城の御城印(掛川市)なども人気を集めた。無料で冷茶も振る舞う。 県西部地域局の永井雅也局長は「各市町が少子高齢化、人口減少に強い危機感を持っている。イベントをきっかけに、観光客の呼び込みや移住・定住
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強盗発生想定 適切な対応を確認 菊川署とコンビニ店
菊川市のファミリーマート菊川東横地店はこのほど、菊川署と連携して強盗対処訓練を行った。従業員が事件に巻き込まれた際の正しい対応や注意点を学んだ。 訓練は刃物を持った男が来店し、金銭を要求したとの想定。犯人役の署員がレジの女性店員に「金を出せ、殺すぞ」と脅すと、店員は身の安全を確保するためいったん離れてから素直に現金を渡し、別の従業員がすぐに110番した。 数分後、現場に警察官が到着し、店員は逃走した犯人の服装や車両の特徴などを伝えた。同店オーナーの市村裕子さん(67)は「訓練だと分かっていてもパニックになった。犯行は1分足らずの出来事で犯人の特徴をはっきり覚えていなかった」と振り返った。
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菊川市長ら長寿を祝う 敬老会に高齢者331人
敬老の日(18日)を前に、菊川市は17日、市内の高齢者331人を招いた敬老会を同市の菊川文化会館アエルで開き、長寿を祝った。 77、80、88、90歳と99歳以上の高齢者が対象。長谷川寛彦市長が、10月に100歳を迎える落合ひでさんら代表者5人に賞状を手渡した。長谷川市長は「これからもお元気で過ごしていただき、市のさらなる発展のためにご指導をお願いします」とあいさつした。 その後、バンド演奏や落語の寄席が行われ、会場を盛り上げた。
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「お達者度」自立健康生活期間、静岡県全体伸び 男性/菊川初のトップ 女性/御殿場6年連続
静岡県は15日までに、65歳から自立して健康に生活できる期間を示した2020年の「お達者度」をまとめた。男性は18・59年、女性は21・57年で、いずれも前年から延伸した。市町別にみると、男性は菊川市が19・45年で初めて1位になり、女性は御殿場市が22・57年で6年連続トップだった。 要介護度2未満の状態を「お達者」と定義し、人口や死亡数、介護認定状況のデータに基づいて県が毎年独自に算出している。県全体は前年に比べ男性が0・29年、女性が0・19年それぞれ伸び、いずれもデータの公表を始めた09年以降で最長となった。 2位以下は男性が裾野市、袋井市、湖西市、三島市の順。女性は湖西市、森町
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早期に高校配置案を 静岡県教委の小笠地域協議会 委員から意見
静岡県教委は15日、県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画の再検討に向けた小笠地区の地域協議会第3回会合を菊川市役所で開き、県教委が全体構想の策定後に地域別の検討を進める方向性を説明した。委員からは、横須賀高と池新田高の統合が宙に浮いた状態にあるとして、早期に将来的な高校配置案を示すよう求める意見が上がった。 掛川と御前崎、菊川の3市の市長と教育長、教育関係者らが出席した。おまえざき教育振興協議会の後藤憲志会長は「地区の高校をこのまま残すのかどうするのか。ある程度の見通しが立たないと議論が難しい」と指摘。横須賀高と池新田高に小笠高を加えた3校による部活動の共同実施など連携に向けた協議を進め
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「おんぱく」スタート 稲刈りやライブ、まち歩き… 菊川の魅力体験しよう
菊川市内の商店や市民団体などの「菊川ファン」が地域の魅力を伝える体験を提供する「きくがわおんぱく2023」(一般社団法人シナリオ、子育てサポーターぽれぽれ主催)が16日から始まる。今年で9回目。11月23日までの69日間に計41の多彩なプログラムが開かれる。 プログラムは音楽ライブや稲刈り、飲食店の限定ランチなど、小さな体験会から大きなイベントまでさまざま。菊川駅北側周辺や潮海寺エリアを歩き、昔の地図などから歴史やまちの記憶をたどる「ディープツアー」や地元菓子店によるパティシエ体験なども行われる。子育てサポーターぽれぽれの藤原万起子代表は「市外の参加者が増えた。着地型観光の一助になれたら」
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静岡県内インフル流行期入り シーズン初週、急激な感染拡大懸念
静岡県は14日、インフルエンザが流行期に入っていると発表した。定点医療機関の報告によると、1カ所当たりが直近1週間(4~10日)に診た患者数は平均4・79人となり、前週の2・19人の2倍以上。シーズン入り1週目で流行期に入った上、過去最多となった。今後、急激な感染拡大が懸念される。 流行の目安は1カ所当たり「1人」。新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが5類に移行した5月以降、異例の流行が始まった。定点医療機関あたりの患者数は6月以降は1人前後で増減を繰り返し、いったん終息したものの、8月下旬に1・44人になってから前週比1・5倍以上で上昇を続けている。 国の基準で注意報レベルは10人
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茶況(9月14日)一斉に「秋摘み茶」 JA遠州夢咲
JA遠州夢咲管内でこのほど、一日限定の「秋摘み茶」の手摘みが一斉に行われた。毎年恒例の行事で、管内の25工場が参加した。 同JAによると、秋摘み茶は摘採時期の気候が新茶シーズンの春の陽気に近いため、茶葉が柔らかく、爽やかな風味を味わえる。水色の良さも特徴だという。 菊川市牛渕の茶園では、牛渕茶農業協同組合員や同JA職員など約30人が丁寧に摘み取った。葉は小原製茶(同市和田)で荒茶加工し、同JAを経て関東を中心に出荷する。同市内2カ所のJA茶直売所でも販売している。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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静岡県内小中高13校 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は13日、小中学校と高校計13校でインフルエンザに感染したとみられる患者182人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。下田市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市9人、富士市21人、同市17人、藤枝市7人、焼津市15人、菊川市17人、浜松市中区24人、同市西区8人、同市南区6人。 【中学校】沼津市6人、富士宮市13人、磐田市8人。 【高校】森町31人。
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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40周年記念賞に名古屋の稲葉さん 可睡ゆりの園フォトコン 袋井
袋井市の可睡ゆりの園はこのほど、2023可睡ゆりの園フォトコンテスト(静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞者を発表した。 毎年5~7月の開園時期に合わせて開催している恒例イベント。咲き誇るユリをはじめとした園内の風景を撮影した6266点が県内外から寄せられた。審査の結果、40周年記念賞に稲葉進さん(愛知県名古屋市)の「梅雨の晴れ間」、大賞には加藤恒夫さん(神奈川県平塚市)の「きらめく星座」が選ばれた。来年5月に表彰式を行う予定。 その他の主な入賞者は次の通り。 推薦 宮崎司郎(愛知県豊田市)▽特選 犬塚勝英(浜松市)加藤芳樹(同)佐藤美栄子(神奈川県茅ケ崎市)杉本昌弘(藤枝市)松浦昌(掛川
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「家康公」アート収穫 実りの秋 菊川で稲刈り
菊川市の水田に稲で巨大な絵を描く「田んぼアート」の実行委員会は10日、同市下内田の会場で収穫祭を開いた。市内外から約150人が参加し、順調に実った稲穂を刈り取った。 今年の絵柄は大河ドラマの放送に合わせた「徳川家康公」。参加者は実行委のメンバーから鎌の使い方などの指南を受けた後、色が異なる稲を品種別に収穫した。刈り取った稲は丁寧にわらで束ねてはざ掛けした。今後1週間乾燥させた後、メンバーが脱穀する。 実行委によると、8月中旬まで実施したやぐら鑑賞には約7千人が来場した。池田正代表は「夏場は水不足で管理に苦労したが、大勢の人に見てもらえた。今後につなげていきたい」と話した。
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地域活動の人材育成 コミュニティカレッジ開講 静岡
明るく住みよい社会を築くために地域活動に取り組む人材を育成する県コミュニティづくり推進協議会の本年度の「コミュニティカレッジ」が9日、静岡市葵区の市民文化会館で開講した。11月までに4回の講座を行い、講義やワークショップ、県内地域団体への訪問を通じて活動時の心構えや運営のこつなどを学ぶ。 本年度の受講生は地域団体やNPO法人、地区センターなどに所属する県内各地の26人。初回講座は藤枝市の一般社団法人「SACLABO(サクラボ)」の渡村マイ代表理事が進行役を務め、菊川市市民協働センターの笠原活世センター長と、NPO活動にも取り組む裾野市自治振興課職員の宮坂里司さんが活動概要やまちづくりへの思い
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菊川市有形文化財に「驟雨之図」 市教委が指定
菊川市教育委員会は8日までに、黒田家代官屋敷資料館(同市下平川)に収蔵されている江戸末期の画家福田半香(1804~64年)の絵画「驟雨之図(しゅううのず)」を市有形文化財に指定した。 市教委の担当者が同日、所有者で黒田家15代当主の黒田淳之助さん(86)に指定書を渡した。絵画は縦180・7センチ、横96・8センチの軸装。南画風の水墨画で、1860年に描かれた。急に雨が降り出した梅雨時の風情を描写し、動きのある川面と木立で激しい雨の音を表現している。 市教委によると、市指定有形文化財は計20件になった。
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静岡の茶草場農法 世界農業遺産認定10周年でツアーや式典 10月、掛川
伝統的な茶栽培法「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年を記念した式典が10月20日、掛川市の掛川グランドホテルで開催される。翌日の21日は認定地域を回る日帰りバスツアーを実施する。 県や同市などでつくる推進協議会が主催。式典では世界農業遺産等専門家会議の武内和彦委員長が「世界農業遺産と静岡の茶草場農法」をテーマに基調講演するほか、中国と韓国の認定茶産地の紹介やパネル討論も行われる。 ツアーは、掛川市、菊川市・牧之原市、島田市、川根本町の4コースで実施。茶畑や茶工場見学、呈茶体験などが楽しめる。 申し込み期限は式典が9月20日、ツアー10月13日。問い合わせは県お茶振興課<電05
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子育て支援に訪問家事検討 菊川市
菊川市の長谷川寛彦市長は8日の市議会9月定例会一般質問で、2024年4月に設置する「こども家庭センター」での支援メニューに、訪問での家事支援を検討する考えを示した。センターは子育て世帯や子どもからの相談に応じて、必要なサービスにつなげる機関。メニューを充実させ多様化する家庭状況に対応する。渥美嘉樹氏(至誠の絆)に答えた。 24年度からセンター開設を市町村の努力義務とする改正児童福祉法に基づく対応。子育て応援課に置かれている子ども家庭総合支援拠点と子育て世代包括支援センターを一体化させる。それぞれが持つ児童福祉と母子保健の機能を維持したまま、窓口を一つにすることで、切れ目のない支援を目指す。
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女性視点の防災組織、10月めどに発足 市職員が意見交換 菊川市
菊川市の長谷川寛彦市長は7日の市議会9月定例会一般質問で、女性の視点を防災に組み込むための庁内組織「防災女子の会」(仮称)を10月をめどに発足させる考えを明らかにした。女性職員を中心メンバーとし、女性が防災に関心を持ちやすい環境づくりについて話し合う。倉部光世氏(市民ネット)に答えた。 市によると、9月中に多部局からメンバーを選ぶ。どうすれば女性が防災イベントや訓練、講演会などに参加しやすいかなどの意見を出し合う場と位置付け、月に1回の開催を検討している。 市は避難所運営や自主防災活動に女性の視点を取り入れるために、各防災組織に女性役員の選出を呼びかけてきた。一方、市内の避難所に設置し
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社説(9月7日)京アニ事件公判 惨劇防げなかったのか
菊川市出身の大村勇貴さん=当時(23)=ら36人が亡くなり、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告の裁判員裁判が京都地裁で始まった。事件から4年余り。初公判で車いすに乗って出廷した青葉被告は「自分のしたことに間違いありません」と起訴内容を大筋で認めた。 物事の善悪を判断する刑事責任能力の有無や程度が最大の争点。弁護側は、事件当時は責任能力がなかったとして無罪を主張した。これに対し検察側は「完全責任能力があった」とし、被告は京アニの小説コンクールに応募し、アイデアを盗まれたと一方的に恨みを募らせたと主張した。 被告は真摯[し
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「反省の言葉聞きたい」 京アニ元社員大村さん(菊川出身)の地元関係者、全容解明望む
アニメーターになる夢を目指した菊川市出身の大村勇貴さん=当時(23)=ら36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件。大村さんとゆかりのある地元関係者は、4年を経て開かれた5日の初公判を受けて「ようやく裁判が始まった」「反省の言葉を聞きたい」と全容解明を強く望んだ。大村さんを失った深い喪失感は癒えず、「事件を風化させてはいけない」との思いを強くしている。 大村さんは常葉大在学中、松崎町を舞台にした絵本「うーちゃんのまつざき」を創作した。菊川市の田んぼアート菊川実行委員会は事件後の2020年、絵本に登場する竜の絵柄を田んぼに描いた。実行委の池田正代表(79)は「起訴内容を認めたことは当
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20周年PRのロゴ 菊川市9月29日まで公募
菊川市は9月29日まで、2025年1月の市制施行20周年をPRするロゴマークを募集している。記念事業に関する各種印刷物や関連グッズなどに使用する。最優秀賞作品には賞金5万円、優秀賞(最大3点)には1万円を贈る。 ロゴマークは市のシティープロモーションキャッチフレーズ「しあわせのわ きくがわ」を踏まえた親しみやすいデザインであることが条件。応募者の住所や年齢、プロ、アマは問わない。応募は1人1点で、未発表の作品に限る。 多くの人と一緒に記念の年を盛り上げるため、10、15周年とは異なり初めて公募制とした。応募作品の中から市が4作品ほどを選出し、市民投票で決める。発表は24年1月を予定する。
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西部各地で総合防災訓練 地域と命守る、意識新た
静岡県総合防災訓練が浜松市や湖西市を主会場に行われた3日、他の西部各地でも自主防災組織や行政機関が地震や大雨災害を想定し避難所運営や炊き出し、情報収集などの訓練を繰り広げた。地域課題に即したテーマで取り組み、災害対応への意識を新たにした。 掛川、資機材の使い方確認 掛川市水垂の城北小では住民ら約40人が避難所運営訓練を行った。市職員の指導を受けながら、資機材の使い方や避難者の対応の流れを確認した。 市内42カ所の広域避難所に用意されているパーティションと簡易ベッドの組み立て体験では、3~4人ずつのグループで複数のポールをつなげるなどして組み上げた。その後、地区ごとに被災者対応、施設管理な
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県警の無線通話技能大会で優勝した 高林杏樹さん(菊川市)
静岡県警拝命5年目までの警察官が参加し、無線連絡技術を競う「通信指令無線通話技能競技会」で優勝した。現場から無線通話で犯人の特徴や逃走経路などを県警全体に素早く情報共有する技術を高めて、迅速な初動捜査につなげている。将来は国際捜査官になるのが目標。菊川署地域課所属。関西外国語大卒。23歳。浜松市中区出身。 -通信指令無線通話とは。 「110番を受けて現場に臨場した警察官が携帯する無線通話機を使用し、被害者の状況や犯人の目撃証言などを情報共有する初動対応。例えば、ひったくり事件などが発生した場合、現場から被疑者の特徴や犯行情報を警察署で待機している警察官や巡回中のパトカーにすぐ伝えることが
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補正予算案など16議案を上程 菊川市議会開会
菊川市議会9月定例会が1日開会し、会期を29日までの29日間と決めた後、2023年度一般会計補正予算や22年度決算認定案など16件を上程した。一般会計補正予算案では、物価高騰対策として貨物運送事業者への支援事業費を盛り込んだ。また、市職員の給与に関する条例改正など2件を同日までに専決処分したことを報告した。 一般質問は7、8日に行う。
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堀之内体育館に空調導入 菊川市 建て替えの概要判明
菊川市は31日、市役所本庁舎北側に建て替える堀之内体育館の概要を明らかにした。冷暖房を完備し、照明の発光ダイオード(LED)化など環境配慮した設備を取り入れる。アンケートに応じた市民の要望を基に検討を進めた。 同日の市議会全員協議会で説明した。新体育館は延べ床面積約1200平方メートル。ステージを撤去して広いフロアを確保する。エレベーターを設置し、玄関やトイレのバリアフリー化も実施する。市内の建築事務所に設計を委託した。併設する災害対策本部棟は免震構造を検討していて、自家発電や放送室などを設置する。今秋に開始する新型コロナウイルスワクチン接種についても説明した。個別接種を9月20日から市内医
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大井川の源流 10月に視察会 参加者を募集
大井川流域の8市2町でつくる「大井川の清流を守る研究協議会」は29日まで、10月29日に静岡市などで開催する「大井川の源流部を学ぶ視察会」の参加者を募集している。 参加費は千円。静岡市の畑薙第1ダムや田代ダムなどを視察し、源流部の河川状況を学ぶ。構成市町の島田、焼津、藤枝、牧之原、袋井、御前崎、掛川、菊川市、吉田、川根本町の住民が対象。定員20人、応募多数の場合は抽選。 はがきに住所、氏名、生年月日、電話番号を明記し、〒428―0313 川根本町上長尾627、川根本町役場くらし環境課「大井川の源流部を学ぶ視察会」宛てに申し込む。問い合わせは同課<電0547(56)2236>へ。
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菊川の住宅火災 遺体の身元特定
菊川市神尾の住宅が6日深夜に全焼した火災で、菊川署は29日、焼け跡から見つかった遺体の身元を住人の無職男性=当時(88)=と特定したと発表した。死因は焼死とみられる。
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子ども施設に絵本124冊贈る 菊川「おせっかいの会」
菊川市の元気サロン「おせっかいの会」は28日、市内の保育所などに絵本計124冊を贈った。市を通じて保育園と認定こども園、小規模保育所の全17施設に配布する。 落合岐良代表ら4人が市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に届けた。絵本の総額は約15万円。落合代表は「子どもは地域の宝。絵本を読んでのびのび育ってほしい」と話した。 同会は市内の耕作放棄地や家庭菜園で育てた野菜を市民に安価で譲り、収益を社会貢献に充てる取り組みを続けている。
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深蒸し菊川茶知って 「茶ラリーマン」起用の動画作成 菊川市
菊川市が、深蒸し菊川茶を使ったペットボトル飲料のPR動画を制作した。独特な風貌で人気を集める市のキャラクター「茶ラリーマン」を初めて単独で起用した。動画は市ホームページなどで公開している。 茶ラリーマンは市の公式マスコット「きくのん」の応援団長との位置付けで、真面目で陽気な性格。仕事に追われる茶ラリーマンが菊川茶ペットボトルを飲んでリフレッシュするストーリーを約50秒間の動画にした。市内の茶畑にもロケに出かけ、爽やかな気分になった茶ラリーマンがスキップする場面も盛り込んだ。 臨場感を重視して、カメラアングルや効果音に工夫を凝らした。市の担当者は「構想を練るのが大変だった。多くの人に菊川茶
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SSクラスは増井さん優勝 日将連浜松8月大会
日本将棋連盟浜松支部の8月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。69人が参加し、最強のSSクラスで増井豊さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①増井豊(中区)②山本房代(豊橋市)③田中雅英(南区)▽S ①菅沼優星(磐田市)②岡本徳裕(同)③大橋翔太郎(同)▽A ①藤原紳裕(御前崎市)②安藤隼斗(焼津市)③宮城島捷翔(浜北区)▽B ①杉田大和(浜北区)②永野裕也(同)③兼平正樹(菊川市)▽C ①杉山敏郎(北区)②山下浩之(浜北区)③片山久(東区)
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全国茶品評会 静岡県内入賞者・団体【一覧】
【普通煎茶10キロ】2等 丹野園丹野浩之(川根本町)▽3等 かわね山処苑小平史郎(同)春野茶振興協議会杉地域茶生産組合組合長藤盛秀行(浜松市)川根たっちゃん農園橋本立生(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)天竜茶研究会丸芝製茶協同組合組合長大石顥(同) 【普通煎茶4キロ】1等 静岡本山茶小沢晃(静岡市)相藤農園相藤直紀(川根本町)つちや農園土屋鉄郎(同)丹野園丹野浩之(同)▽2等 春野茶振興協議会栗崎貴史(浜松市)相藤園相藤令治(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)▽3等 天竜茶研究会太田勝則(同)春野茶振興協議会栗崎克之(同)山二園後藤裕揮(沼津市)荒井園新井智(御殿場市)静岡本山
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茶況(8月25日)小笠流手もみ製茶 保存会が技術確認 袋井で交流会
茶の手揉(も)み技術向上と親睦を目的とした「遠州手揉茶技術交流会」がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 同市や掛川市、菊川市などで継承される伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員ら約30人が参加。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転揉み」など伝統の手揉みの工程を丁寧に確認した。 同会袋井支部の鈴木せつ子支部長は「若い世代の挑戦を応援し、茶産地として技術の継承を絶やさないようにしたい」と話した。 (袋井支局・北井寛人)
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菊川市議会、9月1日開会
菊川市議会は25日、議会運営委員会を開き、9月定例会の会期を同月1~29日の29日間に決めた。 2022年度の決算案や、交付金などの減少により5800万円を減額する本年度一般会計補正予算案など16議案を審議する。一般質問は7、8日に10人が登壇する。
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環状交差点の通行ルールが定まってまもなく10年。現状はどうなっている?【NEXT特捜隊】
円形状の道路を回るようにして走行する環状交差点(ラウンドアバウト)。2014年の改正道交法の施行で通行のルールが定められ、全国的に導入が相次いだ。10年近くがたち、現状はどうなっているのか。今回の「NEXT特捜隊」は、河北新報(仙台市)の特集記事を基に静岡県内や全国の状況を調べた。 ▶ラウンドアバウト、まだ浸透不足? 仙台では通行トラブル続発「1日2、3回はクラクション」【パートナー紙から】 「ひやり減った」/改良に費用 静岡県内 静岡県道路企画課や県警交通規制課によると、静岡県内で環状交差点に指定されているのは計9カ所(3月末時点)。最多は浜松市の3カ所で焼津市が2カ所、静岡、菊川
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記者コラム「清流」 緑茶に感じるだしの味
菊川市の小学生の茶工場見学に同行した。試飲の時、児童の1人がつぶやいたひと言にはっとした。「だしみたいな味がする」。良質な茶を急須で丁寧に入れると、しっかりしたうまみを引き出せる。だしの滋味に例えた児童の発想力と繊細な舌に感服した。 以前、うま味調味料や発色剤を添加した茶について取材したことがある。県外で、うまみ成分のグルタミン酸ナトリウムが添加された安価な茶を買い求めた。顆粒(かりゅう)のコンソメスープのような味が舌に残り、強い衝撃を受けた。異質な喫茶体験だった。 県内では、緑茶への添加物使用は原則禁止されている。天然自然の茶からだしの味を感じ取れる子どもたちは茶どころの誇りだ。同時に
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新廃棄物処理施設 焼却にストーカ式 掛川・菊川市選定委
専門家と掛川・菊川両市の担当者でつくる「新廃棄物処理施設建設に伴う焼却方式選定委員会」の藤吉秀昭委員長は24日、掛川市役所を訪れ、2030年4月稼働を目指す新施設での焼却方式に、ストーカ式を選んだことを久保田崇市長に報告した。 ストーカ式は火格子を階段状に並べてごみを燃やす方式。安全性や安定性に優れていて、採用実績が最も多いという。委員会は5方式を、安心安全、循環型社会貢献など6項目で数値化し評価した。 委員会は掛川市・菊川市衛生施設組合により6月に設置され、3回の議論を経て選定された。
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多彩な水彩画188点並ぶ 静岡県立美術館で県協会展、27日まで
静岡県水彩画協会展(静岡新聞社・静岡放送後援)が23日、静岡市駿河区の県立美術館で始まった。一般、会友など4部門に出品された作品187点と遺作1点を展示している。27日まで。 30~90代の出品者による多彩な作品が並ぶ。一般の部で最高賞の県水彩画協会賞に選ばれた岡本雪江さん=菊川市=の作品「酒造所の春」は、濃淡の異なる色を重ねて満開の桜を巧みに表現した点が評価された。 同協会の羽根田英世会長(77)=島田市=は「発色が良い透明水彩、油彩画のような力強い仕上がりのアクリル絵の具、それぞれの魅力を感じ取ってもらえたら」と来場を呼びかけた。 その他の主な入賞者は次の通り。 【一般】新人賞
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18歳以下に買い物券 掛川市9月補正予算案 防潮堤整備 前倒しも
掛川市は22日、2023年度一般会計に2億8600万円を追加する9月補正予算案を発表した。18歳以下の子供を対象にした買い物券配布事業に1億1500万円を計上するほか、沿岸部に防潮堤を整備する海岸防災林整備推進事業に1億3400万円を加える。 買い物券配布事業は、子育て世帯や市内事業者の支援を狙い、18歳以下の約2万人に対して1人当たり5千円分を配る内容。掛川商工会議所と掛川みなみ商工会の会員店舗約540店で利用できる。財源には物価高騰対策を目的にした国の交付金を充てる。11月下旬の配布を予定している。 防潮堤事業費の増額は、菊川市から県道バイパス工事で発生した土砂6万立方メートルの提供につ
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菊川市長支える 秘書体験 検定3級合格の堀之内小児童2人
菊川市の堀之内小5年生2人が21日、長谷川寛彦市長の一日秘書を務めた。市役所でスケジュールの管理と調整、来客対応などをこなし、裏方として市長を支える秘書業務を学んだ。 2人はいずれも秘書検定3級の資格を持つ沢崎那月乃さん(11)と戸塚千暖さん(10)。熱心にメモを取ってスケジュール管理に努め、担当課長が体調不良で来客対応に同席できなくなったハプニングにも対応した。長谷川市長に、同席者が課長から別の職員に変更になったとの内容を伝え、関連質問にも答えた。 舞台「徳川家康公と朝鮮通信使」の公演PRのために来庁した劇団静岡県史の関係者の表敬訪問では、事前に応接室のいすの数や空調の具合などを確認したほ
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ずぶぬれ 気持ちいい! 菊川で水鉄砲合戦 児童ら白熱
菊川市西方の菊川運動公園芝生広場で20日、夏休み恒例の水鉄砲合戦が行われ、未就園児から小学5年生までの子どもたち約120人が水遊びを満喫した。全身ずぶぬれになってコート内を駆け回り、大きな歓声を響かせた。 7人でチームを組み、ドッジボールの要領で相手のヘルメットに取り付けられた金魚すくい用のポイを狙う遊び。子どもたちは竹筒の水鉄砲を手に相手陣地に接近し、勢いよく水を発射した。保護者は給水した水鉄砲を用意してテンポよく子どもたちに手渡し、白熱の合戦をサポートした。 同市青少年健全育成市民会議六郷支部「おやじ倶楽部」の主催で、今回で18回目。伊藤彰彦部長(70)は「友達や家族と目いっぱい遊んだ経
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新設ステージでピアノ演奏会 掛川・二の丸美術館 ロビー改修完了
掛川市二の丸美術館(同市掛川)で19日夜、ロビーの改修完了を記念したコンサート「オープニングナイト」が開かれた。市民約40人が足を運び、趣を変えた夜の美術館でピアノの音色を堪能した。 新設のステージで、県西部を中心に活動する磐田市出身のピアニスト袴田麻純さんがショパンの名曲などを演奏した。菊川市のご当地タレント赤堀愁さん(23)も落語を披露し、会場を盛り上げた。 同美術館は1998年開館。市は利用者の固定化や年齢層の偏りが目立ってきたことを踏まえて5月に改装に着手し、ミニシアターや交流スペースなどを配置した。コンサートやワークショップの会場として活用する。市民活動拠点の機能を加えることで、誰
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茶畑の中心で愛叫ぼう 菊川市で10月1日イベント
菊川市は10月1日午前11時から、茶畑に向けて絶叫する交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」を同市本所の菊川中央公園で開く。昨年に続いて2度目の開催。参加者を募集している。 未来の家族へのプロポーズやまちへの思いなど、普段は言いにくい身近な人たちへの感謝や愛を叫ぶ。おもてなしゾーンを設け、菊川茶を堪能できる体験ブースも設置する。茶畑の景観を生かして交流人口を増やす狙いがある。 募集は20組程度で、個人でもグループでも応募できる。市ホームページの専用フォームで受け付ける。菊川にちなんだ聞き手「聞く側(きくがわ)」も同時に募っていて事前の申し込みは不要。 問い合わせは市営業戦略課<電0537
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自己ベスト目指し熱戦 袋井 菊川市陸上競技選手権
第19回菊川市陸上競技選手権大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれた。新型コロナ禍の影響で4年ぶり。菊川をはじめ、御前崎、掛川、磐田、袋井、森の5市1町から市民らが出場し、自己ベストを目指して競技に臨んだ。 競技は100メートルや走り幅跳び、4×100メートルリレーなど計11種目。小学生から一般まで延べ約500人が年齢、性別の部門別で競った。選手たちはスタンドの熱い声援を受け、日頃の練習の成果を発揮した。
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未来の菊川「こんなまちにしたいな」 こども議会で地元小中生提言
菊川市議会は18日、市内の小中学生が市への質問や提案をする「こども議会」を同市役所内の本会議場で開いた。11人が「こんなまちにしたいな 未来の菊川」をテーマに市幹部や市議の前で、まちづくりに関する提言をした。 将来を担う子どもたちに議会や市政に関心を持ってもらおうと開いた。参加者は提言を考えるにあたり4回の事前学習会を行い、市職員に話を聞くなどして市の現状や取り組みを調べたという。市議も子どもたちに助言するなどした。 菊川茶を取り上げた菊川東中の森田穂希さん(12)は茶を飲むだけではなく、食べる方向に視点を変えてPRする考えを話した。長谷川寛彦市長は茶がスイーツで使われていることを紹介し
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ごみ処理施設停止に伴い ごみ外部搬出終了 掛川・菊川市衛生組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は17日、ごみ処理施設「環境資源ギャラリー」の焼却炉の緊急停止に伴って実施していた一部可燃ごみの外部搬出を終了したと発表した。同組合によると、搬出量は629トンで、経費は約3400万円。同施設は既に稼働を再開している。
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「世界平和に」誓う 静岡県西部各地 戦没者に献花、追悼 台風で行事は中止【戦後78年 しずおか】
台風7号の影響で、県西部の各市は15日、終戦の日に合わせた戦没者追悼行事の開催を中止した。一部の市は市役所内に献花台を設置し、市民が手を合わせて戦争の悲惨さと平和の尊さをかみしめた。 掛川市は、中止になった追悼式の祭壇を会場から市役所1階に移設した。来庁者が献花できるよう、式典で使う予定だった白菊を祭壇脇に添えた。献花台設置は17日まで。小中学生による「平和を考える自由研究」の作文朗読は見送り、市ホームページへの全文掲載を検討している。袋井市も同様に、市役所内に献花台を設置した。 菊川市は18日まで、市役所ロビーに戦没者名簿を掲示する。同市の戦没者は菊川地区832人、小笠地区488人。「
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JR菊川駅前などに15台 観光客向けレンタサイクル 11日から
菊川市は11日、市内を周遊するレンタサイクル事業を始める。観光客が主な対象。2カ所に電動アシスト付き自転車を配置し、本年度は無料で貸し出す。交流人口を増やして市の魅力発信につなげる狙いがある。 JR菊川駅前と保養施設小菊荘(同市大石)に計15台を置く。利用には市観光協会への事前予約が必要で、貸出時間は午前9時~午後3時半。借りた場所に返却する。 近隣市でのコンサートなどのイベントを目的に訪れ、市内に宿泊する観光客の利用を見込む。市によると、静岡空港や新幹線が停車するJR掛川駅から市内に来て前泊や後泊をする例が多いため、空き時間の市内周遊を促す。 県立大生が周遊マップ作成に協力する。10
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菊川市と静岡県建築士事務所協会 災害復旧対応円滑化へ協定
菊川市は8日、県建築士事務所協会と災害時の公共建築物の応急復旧工事設計などに関する協定を締結した。災害復旧対応を円滑にする。 長谷川寛彦市長と同協会の金丸智昭会長が市役所で協定書に署名した。同協会は災害時に、公共施設の被災度区分の判定や応急復興工事の設計などを担う。 同協会と同様の協定を結んだのは富士市に続いて2例目。長谷川市長は「今までとは違う災害の流れがある中で協定は心強い」と話した。金丸会長は「命を守る活動に貢献したい」と語った。
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鍛え上げた肉体美競う 菊川で静岡県ボディビル選手権
静岡県ボディビル・フィットネス連盟はこのほど、県ボディビル選手権大会を菊川市の菊川文化会館アエルで開いた。新人、一般、40~50代と60代以上のマスターズなどの部門に、県内各地から約120人が出場。鍛え上げた肉体美を競った。 七つの規定ポーズによる予選や1分間のフリーポーズを披露する決勝で、筋肉のバランスや表現を審査した。参加者は声援を受けながら日頃のトレーニングの成果を披露した。 同選手権に先立って、同所で東海フィットネス選手権大会と県ノービス大会も行われた。
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下水汚泥で発電事業 鈴与商事、菊川市と試験
鈴与商事(静岡市清水区)は8日、菊川市で下水汚泥を原料としたバイオガス発電の事業化を目指すと明らかにした。同市から汚泥サンプルの提供を受けて成分分析や試験を行う。事業性を検証した上で2024年度の事業用地確保を検討する。28年度の新プラント着工を想定している。 同社は16年から、同市内で給食センターや市立病院などから食品廃棄物を受け入れるバイオガスプラントを操業している。同社によると、下水汚泥を原料に使うには新たなプラントが必要。汚泥の処理コストが負担になっている市の課題を踏まえて、官民連携で実証試験に取り組む。 将来的には他自治体への転用も視野に入れる。同日、菊川市役所で行われた同社と
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菊川市 危機管理課専門監を任用 自衛隊出身・藤本氏 防災体制強化
菊川市は8日、新設の危機管理課専門監に元県危機対策課危機調整官の藤本啓一氏(60)を任用すると明らかにした。21日付。災害時の総合調整や職員の育成を担う。任期は2026年3月末まで。 藤本氏は岩手県出身で、1987年陸上自衛隊に入隊。地震や水害の災害現場で活動し、2018年の退職後は県危機対策課で危機調整監などを務めた。菊川市では災害対応に加えて、市の防災計画と各種マニュアルの検証、地域防災についての助言などを行う。 長谷川寛彦市長が8日の定例記者会見で明らかにした。長谷川市長は「情報処理能力にたけていると聞いている。災害発生時にしっかり動ける態勢を取れるよう訓練していきたい」と期待を込
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静岡県西部の首長に企業が事業提案 課題解決へ7社 菊川
浜松市など県西部8市1町が地域課題の解決に向けて民間企業から事業提案を受ける「スタートアップ・パブリックピッチ2023in遠州」が4日、菊川市役所で行われ、書類審査を通過した全国7社が自社製品やサービスをPRした。各市町の首長らは個別面談を行い、導入や実証実験の可能性を探った。 提案があったプロジェクトは、環境負荷低減や地域交通の最適化、官民連携の災害対応など。栗田工業(東京)は、使用済み紙おむつを洗浄・分解し、再利用が可能なプラスチックとパルプに分別処理するシステムを紹介した。 同社の担当者は「住民と自治体、回収業者らが力を合わせないと成功しない」と強調した。資源化に向けた研究を進めて
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「日本語習熟支援が必要」 遠州広域行政推進会議 多文化共生で議論
大井川以西の8市1町でつくる遠州広域行政推進会議の会合が4日、菊川市役所で開かれ、各首長が多文化共生施策をテーマに意見交換した。大場規之袋井市長が施策推進のポイントとして「日本語教育が筆頭に挙げられる」と提起し、各首長は学びを支援する取り組みが必要との認識で一致した。 大場市長は日本語指導者の育成が鍵になるとの考えを示し、「講師をボランティアに頼らざるを得ないのが現状。きちんと報酬を払える環境を整える必要がある」と強調した。杉本基久雄牧之原市長も同調し、「国に財政支援の拡充を求めていくことが大事。(外国人を雇用する)企業も日本語の習熟を支援してほしい」と述べた。 草地博昭磐田市長は「日本
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静岡県茶品評会、相藤さん(川根本町)ら農水大臣賞 優秀産地賞に浜松天竜など
第58回静岡県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査結果が3日、発表された。最高賞の農林水産大臣賞(1等1席)は普通煎茶の部で相藤園の相藤裕次さん(川根本町)、深蒸し煎茶の部でやまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)、碾茶(てんちゃ)の部で市之瀬の里の森岡利久さん(藤枝市)がそれぞれ受賞した。 県知事賞(1等1席)には、つゆひかりの部で山仙河原崎製茶の河原崎静二さん(御前崎市)、丸イ西谷製茶代表の西谷祥治さん(牧之原市)が選ばれた。 産地ごとに審査合計点数を競う優秀産地賞は、普通煎茶が浜松市天竜区、深蒸し煎茶が掛川市、碾茶が藤枝市に決まった。 品評会は1日から静岡市葵区
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茶況(8月3日)児童を茶業現場へ 教育ツアーを企画 菊川市、24年度本格運用
菊川市が茶業の現場に小学生を派遣する教育ツアーを練っている。担い手不足やリーフ茶離れなどの課題を直視し、地域の茶業振興に向けた方策を考えてもらう狙いがある。 本格導入に先立って1日に試行的に実施したツアーには地元小学生9人が参加した。製茶の歴史を伝える菊川赤レンガ倉庫を訪ねたほか、荒茶製造販売「美緑園」の工場見学にも臨んだ。蒸した茶葉の水分量を減らす工程の各段階で手に取り、鼻を近づけたり感触を確かめたりして荒茶製造の流れを学んだ。急須を使った茶の入れ方も教わった。 21日には千框(せんがまち)棚田で和紅茶づくりなどに取り組む。市茶業振興課によると、茶業者と児童が対話して課題解決を考える教
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地元の川きれい? 生き物と水質、親子で調査 菊川
菊川市は3日、市内を流れる菊川の生き物と水質を調べる「菊川河川生物調査隊」を同市本所などで開いた。市内外から親子17人が参加し、地元の川の状態を確かめた。 菊川文化会館アエルが主催する夏休みの子ども向け講座「アエルこどもサマーフェスティバル」の一環。川をきれいに保つ意識の醸成を狙って企画した。 採集に先立ち、市職員から生き物が水草や石の裏にいることなど採集方法の説明を受けた。参加者は川に入り、ヨコエビやアメンボなどを網ですくった。集めた生物は、資料と照らし合わせて種類を特定し、集計した。 採集した約110匹のうち約100匹が「きれいな水」に生息する生き物と分かった。御前崎市から参加した
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こども記者 農業の現状取材 菊川の小学生7人 JA広報誌執筆へ
菊川市の小笠南、小笠北の両小学校の5年生7人が2日、JA遠州夢咲の広報を担う「こども記者」として活動を始めた。4日までの3日間、管内の農業の現場を取材して回り、地元農産物に理解を深めた上で記事をまとめる。 同市下平川の同JA本店で名刺と腕章、カメラを託されたこども記者は、職員から取材の手ほどきを受けた後、河原崎友二組合長へのインタビューに臨んだ。仕事のやりがいを尋ねて「職員を褒められることが一番うれしい」との回答を引き出した小笠北小の藤野敬人君(11)は「授業での発表はしっかりできるのに、人前で質問するのは難しい。農園を取材に行くのが楽しみ」と話した。 最終日まで温室メロンやイチジクなど
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地域と芸術家 高め合い交流 静岡県内、アート・ワーケーション定着
静岡県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」が手がける地域住民とアーティストの交流促進事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」が3年目を迎え、取り組みが定着しつつある。2023年度は県内のNPOや自治体、企業など17団体がアーティストの受け入れに手を挙げ、表現の幅を広げたいと各地から100人以上のアーティストが応募した。ACしずおかは「全国的に認知されてきている」と手応えを口にする。 MAWは、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた「ワーケーション」を行うアーティストに、地域の団体を紹介する。受け入れ先でアーティストによる地域の魅力発信、関係人口の増加、
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首都圏企業 静岡県内に誘致 都内で県が拠点開設セミナー
首都圏の企業に本県への進出を促す県主催の「拠点開設セミナー」が1日、都内で開かれた。情報通信や経営コンサルティングなどの約60社がオンラインも含めて参加した。県と13市町の担当者が進出費用の補助制度、地域産業の現状、交通利便性をアピールし、サテライトオフィスや支店の設置を呼び掛けた。 県総合政策課の渡辺洋介フロンティア推進室長は、人口減少対策の観点から「若者に魅力のある企業の進出支援に特に力を入れている」と強調。県内企業や大学と連携し、進出後の人材確保、ビジネスマッチングなどの面でも手厚くサポートすると売り込んだ。 実際に県内に進出した事業者と県内のコワーキングスペース運営者によるパネル
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全国大会で活躍誓う 各市町の首長訪問 つばさバレーボール少年団(長泉) 4年ぶり出場「目標はベスト8」
第43回全日本バレーボール小学生大会県大会(6月、菊川市など)で長泉町のつばさバレーボール少年団が優勝し、全国大会への切符を4年ぶりに獲得した。選手らが7月31日、町役場に池田修町長を訪ね抱負を語った。 県大会は24チームによるトーナメントで争った。同少年団は順調に勝ち進み、決勝で黒潮東(御前崎市)を2-1で下した。 三島市立西小6年の藤原愛菜主将(12)は「つばさらしいプレーができたから勝つことができた」と県大会を振り返り、「点を取る度にみんなで喜んで、チーム一丸となって頑張りたい。目標はベスト8」と述べた。小林正人監督(52)は「戦略で迷う時もあるが、子どもたちを信じて最後まで戦いたい」
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地元建築士の“仕事”紹介 御前崎でパネル展、設計の工夫など解説
建築士の仕事をパネルで紹介する「ジモトノシゴト展」が13日まで、御前崎市の市立図書館アスパルで開かれている。 地域密着で活動する建築士について知ってもらおうと県建築士会が企画した。御前崎、掛川、菊川市などの会員12人がそれぞれ手がけた建築物の外観や内装の写真を並べ、設計上の工夫などを解説している。依頼主のニーズや敷地面積に応じて、住居建物の利便性向上や環境配慮を実現するのも建築士の腕の見せどころだという。 最終日は会場で午後1時から無料建築相談会も実施する。建築士が住宅の新築やリフォーム、耐震診断などの相談に応じる。
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治水対策予算 国交省へ要望 菊川改修期成同盟会
菊川改修期成同盟会会長の長谷川寛彦菊川市長は7月31日、国土交通省で古川康政務官と面会し、河道掘削など予防的な治水対策の予算の確保を要望した。 本川下流部と黒沢川の河道掘削▽掛川市新川の河川防災拠点の整備▽下前田川合流部の築堤改修-の促進を求めた。長谷川市長は、6月の台風2号では河道掘削によって菊川市大石で1・3メートルの水位低減効果があったと紹介し「水害被害の軽減につながっている。継続的な整備をお願いしたい」と述べた。
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住みたい菊川 若者がつくる まちづくり部 4テーマ巡り活動
菊川市内で若者が住みたいまちを自分たちでつくろうと取り組む「菊川まちづくり部」の活動が行われている。高校生や大学生ら18人が参加し、駅前活性化や観光、自然、交流の四つをテーマに各班が活動する。 7月にはJR菊川駅前の活性化を目指す班が七夕に合わせた企画を駅近くで実施した。夕方の帰宅時間帯にササを設置し、駅前に必要な施設を短冊に書いてもらおうと通行人に呼びかけた。勉強スペースのあるカフェや映画館、住民が交流できる広場が欲しいと書く学生が多かった。同班は集計結果を分析して課題を見つけ、11月のまちづくり部報告会で発表する。 同班の常葉大1年の嶋龍之介さん(18)は「学生は参加してくれたが大人はな
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お茶の手もみやいれ方学ぶ ドイツのバスケクラブ 菊川で体験
第50回日独スポーツ少年団交流で菊川市に滞在しているドイツ団が31日、同市和田のJA遠州夢咲茶業振興センターでお茶の手もみを体験した。おいしいお茶のいれ方も学び、日本文化に触れた。 ドイツ中央部ヘッセン州のバスケットボールクラブに所属する17~26歳の8人が参加した。菊川茶手揉保存会や同JA職員が講師を務め、手もみの工程やお茶をいれる作法を教えた。 モーリス・ベスリングさん(26)は「手もみ茶は芸術的で、もんだ時にいい香りがした。茶葉にお湯を注いだときにその香りが解き放たれて伝わってきた」と感想を話した。 ドイツ団は28日から滞在している。これまでに常葉大菊川高や小笠高、岳洋中の生徒ら
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水鉄砲、水風船で大はしゃぎ 菊川で子ども向けイベント
菊川市のまちづくり団体「みなみやまコミュニティ協議会」は29日、同市高橋のみなみやま会館で子ども向けの水遊びイベントを開いた。直径2メートル超のビニールプールを4面並べたほか、水鉄砲や水風船などを提供した。 学年の枠を超えた交流機会の創出を狙い、小学生以下を対象に毎年実施している。子どもたちは水を掛け合ったり、シャボン玉を楽しんだりして歓声を響かせた。プールサイドでは保護者や高校生ボランティアが見守り、水風船づくりなどを手伝った。
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マルサダ製茶(牧之原)大臣賞 関東ブロック茶の共進会
国内三大茶品評会の一つ「第50回関東ブロック茶の共進会」が27、28の両日、埼玉県で開かれ、牧之原市のマルサダ製茶が「荒茶・深蒸し煎茶」の部で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した。大石定男代表(74)は「努力が評価されて大きな刺激になった。茶産地牧之原が盛り上がる契機になればうれしい」と受賞の喜びを語った。 品評会には静岡、埼玉、茨城、新潟の4県から荒茶・深蒸し煎茶の部に48点(うち本県32点)、荒茶・普通煎茶の部25点(同3点)、仕上茶・普通煎茶の部32点(同1点)が出品された。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【荒茶・深蒸し煎茶の部】金賞 農事組合法人山東茶業組合代表理事伊藤智章(
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菊川の橋本さん主張発表 最優秀 静岡県商工会青年部が大会
静岡県商工会青年部連合会の主張発表大会がこのほど、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれた。新型コロナウイルス禍で鈍化した青年部活動の再興シナリオを語った菊川市商工会の橋本健治さんが最優秀賞に輝いた。 県内5商工会青年部の代表者が、地域振興の取り組みなどを披露した。 橋本さんは県外のアウトドア行事視察を機に、同様のイベント開催を地元で来年3月に計画する。近隣の商工会青年部とも連携し、「冷え切った活動と意欲をよみがえらせ、地域活性化につなげたい」と意欲を語った。 橋本さんは9月に茨城県で開かれる関東ブロック大会に県代表として出場する。
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菊川の業者、許可取り消し処分 産廃収集運搬業
静岡県は28日、廃棄物処理法に基づき、セイキ建設(菊川市東横地)に産業廃棄物収集運搬業の許可取り消しの行政処分を行ったと発表した。26日付。同社は6月30日に静岡地裁掛川支部で破産手続き開始決定を受けたため、同法が規定する欠格要件に該当すると判断した。
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菊川市ふるさと納税、自販機で楽々 ゴルフ場割引券で返礼
菊川市は28日、市内2カ所のゴルフ場でふるさと納税自動販売機の運用を始めた。返礼品としてゴルフプレー割引券をその場で受け取ることができる。市によるとゴルフ場への同自販機の設置は県中西部では初。 菊川カントリークラブとホロンゴルフ倶楽部に設置した。クレジットカードで希望額を支払い、発行されたレシートをフロントに渡すと寄付額の3割分の割引券がもらえる。寄付額は1万円から。運転免許証を読み取ることで個人情報の入力時間を大幅に短縮できる。税控除に必要な書類は後日寄付者の自宅に郵送される。 同市の2022年度のふるさと納税寄付額は約1億2000万円で、近隣自治体と比べると低い。市商工観光課の笹松光
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エイサー 児童ら威勢良く 菊川で沖縄伝統芸能体験
菊川市の菊川文化会館アエルで27日、琉球伝統歌舞集団「琉神」による沖縄伝統芸能エイサーのワークショップが開かれた。小学生ら45人が参加した。 ふじのくに子ども芸術大学とアエルこどもサマーフェスティバルの一環。子どもたちは「パーランクー」と呼ばれる小さな太鼓を持ち、定番曲「唐船(とうしん)ドーイ」を練習した。琉神のメンバーから太鼓を持つ高さや姿勢、ばちで打つ強さを習った。ジャンプしたり足を上げたりとさまざまな動きに挑戦し、威勢の良いかけ声とともに踊りを披露した。
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富士登山ルート3776 海抜ゼロから目指せ山頂【しずおかアウトドアファン】
海抜ゼロから3776メートルの山頂へ-。数ある富士登山道の中でもひと味違う達成感が味わえると評判なのが、富士市が設定している「富士山登山ルート3776」だ。同市の海岸付近を出発し、全長約42キロに及ぶ長距離ルートで日本最高峰を目指した挑戦者に醍醐味[だいごみ]などを聞いた。 挑戦者「達成感は格別」 静岡側の山開き(10日)から初の連休となった16日。富士山最高地点の剣ケ峰にある石柱の前は、多くの登山者でにぎわった。中には、ザックなどにルート3776の挑戦者であることを示すゼッケンを着けた人の姿もちらほら。到着すると記念撮影をして喜びをかみしめた。 トレイルランニングも楽しむ仲間4人
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千葉山(島田市) 手軽に歩ける丁仏参道【山ある記】
島田市街地の北にそびえる千葉山(496メートル)は街地から見上げる最初の高みであり、大津、伊太など北部の谷[や]の根っこにあって、手軽に歩ける“ウラヤマ”の遊び場となっている。山腹には多くの文化財を有する古刹[こさつ]・智満寺[ちまんじ]が鎮座し、古くからあがめられてきた。そうした信仰の道の痕跡として、大津・尾川と伊太・田代から丁仏参道が延びている。 尾川丁仏参道は、江戸時代後期に西国三十三所を模して開かれた。昨春、地元大津自治会の尽力で丁仏(石仏)の土台を修繕、参道が整備された。他のハイカーと行き交うこともまれな静かな山道で、石仏の表情を見比べながら歩くのも面白
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菊川・火剣山 山頂からの大パノラマ人気【キャンプ場便り】
標高282メートル、菊川市最高峰の火剣山中腹にある市営キャンプ場。整備されたバンガローやキャンプサイト、親子連れに人気の全長70メートルのローラースライダーなどがあり、初心者も快適にキャンプを楽しめる施設です。周辺を茶畑や四季折々の草花に囲まれ、自然の中で都会の喧騒[けんそう]から離れてキャンプをすることができるため、ゆっくりと自分だけの時間を過ごせるとリピーターも多くいます。 キャンプ場から15分ほど登ったところにある展望台からは、大茶園や富士山、遠州灘、浜松市街と360度のパノラマが広がる景色を楽しめます。山頂には火剣山大権現を祭る火剣坊神社があり、そこから小夜の中山を経由して旧東海道
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御前埼灯台の多彩な表情描く 菊川の画家 岡本さん
菊川市の画家岡本透さん(81)の個展「御前埼灯台展」が8月31日まで、御前崎市門屋の「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。御前崎市の素晴らしいシンボルと景観を後世に残していきたいと御前埼灯台を題材にした水彩画約20点を集めた。 御前埼灯台は青空に向かって突き出るように描き、存在感を際立たせた。灯台が建つ高台の斜面に咲くスカシユリやツバキ、ツワブキなども色鮮やかに描出し、灯台周辺の四季折々の自然風景も表現。草花が潮風に揺られているようで爽快感を演出している。 御前崎市佐倉出身の岡本さんは高校時代から絵を描くことが趣味で、高校教師を務めていた頃から画材道具を持って全国各地を巡ってきた。現場
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新ごみ処理施設建設地と協定 掛川・菊川市衛生施設組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は23日、新たな廃棄物処理施設の建設地となる掛川市満水区と建設基本協定を締結した。満水公会堂で締結式が開かれた。 梅田武司区長と同組合管理者の久保田崇掛川市長、副管理者の長谷川寛彦菊川市長が出席した。協定書では現在の施設「環境資源ギャラリー」(同市満水)の敷地内に新施設を整備することや、一般廃棄物のみ処理することなど7項目を定めた。 新施設の整備に関しては昨年、専門家による検討委員会や市民対話集会を開催し、整備方針を決めた。梅田区長は「無事に協定を締結できた喜びと責任の重さを感じる」と、久保田市長は「区民が真剣に考え意見をくれたことが方針を決めるのに大きな力になった
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災害食備蓄 普段の食材も 菊川市 防災イベントで助言
菊川市の団体「子育てサポーターぽれぽれ」は22日、防災イベント「パワフル・ジャンプきくがわ」を菊川文化会館アエルで開いた。市や消防、防災用品を販売する企業などが出展した。 市危機管理課は災害用の備蓄食料に関して啓発した。主食や水など1日分の食料を箱に入れて来場者に紹介。野菜ジュースやおやつも加えると野菜不足解消やストレス緩和につながると助言した。松本彩主任主査(38)は「災害食だけでなく、普段食べている食材を少し多めに用意して備蓄するのもいい。食料を消費しながら補充するローリングストックが大切」と話した。 同市による生活環境フェスタも開かれた。イベントは「アエルこどもサマーフェスティバル」の
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11月上演「家康公と朝鮮通信使」出演者募集 菊川で22日説明会
菊川市の菊川文化会館アエルと劇団静岡県史は22日午後1時半から、11月26日にアエルで上演する「徳川家康公と朝鮮通信使」の出演者の募集説明会を同市河城地区センターで開く。 豊臣秀吉の朝鮮出兵後の国交の亀裂から、家康が朝鮮通信使を日本に招き入れるさまざまな努力と家光の時代までを描くオリジナル演劇。主役や脇役を演じる俳優と、踊りと歌で舞台を華やかにするアンサンブルキャスト、照明や衣装などを担当するスタッフを募集する。対象は小学4年から大人。 選抜された希望者は10月22日、韓国ソウルでも公演する。韓国公演は本県が国内開催都市となる「東アジア文化都市2023静岡県」の地域連携プログラムに採択さ
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茶況(7月20日)JA遠州夢咲 荒茶品評会 丸伍赤堀園が最優秀賞
第30回JA遠州夢咲荒茶品評会が19日、菊川市和田の同JA茶業振興センターで開かれた。管内から45点の出品があり、小笠地区の丸伍赤堀園が最優秀賞に選ばれた。 審査員が外観や香気など4項目を評価した。審査長の県農林技術研究所茶業研究センターの豊泉友康上席研究員は「摘採適期の判断が難しい年だったが、出品茶は芽合いの良好な茶葉を丁寧に製茶した高品質な深蒸し煎茶が多くそろっていた」と講評した。 優秀賞と優等賞は次の通り(かっこ内は地区)。 優秀賞 やまま満寿多園(浜岡)山喜製茶組合(大城)▽優等賞 黒田尚志(小笠)本谷製茶農業協同組合(大城)山本製茶(菊川)マルタケ製茶(浜岡) (掛川支局・
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大自在(7月18日)京アニ事件から4年
宮崎駿監督の10年ぶりの長編アニメ映画「君たちはどう生きるか」が封切られた。昨年末に鳥のような絵のポスターが発表されたものの、事前の宣伝などがほとんどなく、かえって注目が集まっていた。 2013年公開の「風立ちぬ」で長編アニメ製作からの引退を宣言したが、今作で撤回した。数々の名作を生み出してきた巨匠だが、創作の現場に立つ魅力にあらがえなかったのではないか。 多種多様な作品が生み出されて国民に広く浸透し、代表的な日本文化の一つとして海外でも認められているアニメ。技術の進歩に伴って表現の手法も変化する中、多くの若者がアニメ製作の道を志すのは当然の成り行きだろう。 そうした若者の一人だった菊
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地域の魅力 互いにPR 菊川・横地小 長野・小谷小児童と交流
菊川市と友好都市協定を結んでいる長野県小谷村の小谷小5年生11人がこのほど、菊川市の横地小を訪れ、同校5年生21人と親睦を深めた。名刺交換やゲームを通じて互いの地域の魅力をPRした。 児童はそれぞれ、名前や趣味、好きな食べ物などを記した手作りの名刺を手に自己紹介に臨んだ。横地小で最も人数が多い学年などを問題にしたクイズや菊川市の自慢を紹介するすごろく、市マスコットキャラクター「きくのん」との記念撮影も楽しんだ。 小谷村と菊川市の小学校交流は2000年から続いている。歓迎の準備を主導した横地小5年内田絢菜さん(11)は「菊川のことを知ってもらい、楽しく交流できた。次は小谷村に行ってみたい」と話
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記者コラム「清流」 無意識の偏見
「無くそう思い込み、守ろう個性 みんなでつくる、みんなの未来。」 内閣府が募集した本年度の男女共同参画週間のキャッチフレーズで、菊川市の高校生戸塚俊作さんが考えた標語が最優秀作品に選ばれた。地域で活動したときに地区役員が男性ばかりだったことに疑問を感じたという。 自身を振り返ると、取材先で「女性の記者さんが来るのは初めて。珍しい」と言われることがしばしばある。性別や年齢によるイメージは誰しも持っているかもしれないが、無意識の偏見は人々が挑戦したり、活躍したりする機会を奪いかねない。 戸塚さんは表彰式のスピーチで性別にとらわれず、長所や個性、その人にしかない魅力を最大限に生かし、認め合う
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小中高生 一斉あいさつ運動 交流促進へ 菊川で初開催
菊川市内各地で12日、全小中学校と常葉大菊川高、小笠高が参加する「あいさつプロジェクト2023」が初めて行われた。市役所近くの交差点では中高生20人が参加し、のぼり旗を持って通勤や通学する人にさわやかなあいさつをした。 同市が小中学校と地域の連携を深めようと進める学びの庭構想の一環。小中高生の交流を目的に企画された。高校生が中学校に出向いたり、中学生が学区内の小学校に来校したりして校門前で一緒にあいさつした。 菊川西中3年の生徒会長岡橋幸太郎さん(14)は「あいさつをすることで一日の始まりを感じる。高校生と交流し親しみを感じた」と話した。 (掛川支局・伊藤さくら)
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静岡県ChaOIファクトリー、新設備稼働 茶の新商品開発後押し
茶の実油、フレーバーティーなど加工 再整備が進む県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)で今月、新商品開発研究施設「ChaOI(チャオイ)ファクトリー」の食品加工設備が稼働した。事業者に茶の実油やフレーバーティーなどの試作用機械を貸し出し、茶の魅力を多面的に引き出す企画の実現を後押しする。 同センターは戦前から続く茶業試験場の流れを引き継ぎ、静岡茶の普及や改良、新品種の研究を手がける。施設老朽化への対応や研究機能強化に向けて2022年度、工事に着手した。改修したファクトリーは紅茶・ウーロン茶の製造技術を学んだり、ブレンド茶や茶の実油を試作できたりする設備を備える。 新設備で11日、茶生
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ごみ処理施設停止 民間事業者に搬出 掛川・菊川市組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は11日、両市のごみ処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)の2号炉がばいじんの堆積により緊急停止し、可燃ごみを民間事業者に搬出すると発表した。市民のごみ搬出に影響はない。 同組合によると、停止したのは4日。焼却施設の壁面に付いていた大量のばいじんが落下したことにより、ガスの循環路がふさがった。その後清掃などを行い、12日から稼働を再開する予定。 同ギャラリーは2炉体制。1号炉が1カ月間の定期整備工事中で、施設許容量の超過が想定されるため、13日から8月上旬まで可燃ごみを外部搬出する。搬出量は約600トン。
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地元の風景を撮影 菊川写楽会が作品展 市立図書館
菊川市の写真愛好家サークル「菊川写楽会」の作品展が16日まで、同市立図書館菊川文庫で開かれている=写真=。会員15人が34点出品した。 千框(せんがまち)棚田や法多山、大井川鉄道など、地元の風景写真が多い。中には長野県や青森県などに足を運んで趣のある文化財や迫力のある岩を撮影した写真もある。このほか、花や鳥を題材にした作品もあり会員それぞれの個性が光っている。
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浜岡原発「再稼働容認」 近隣全3市で優勢 電気料値上がり影響か
掛川と菊川、牧之原の3市が実施した2023年度市民意識調査の結果が10日、出そろった。中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働の是非について、全3市で「安全が確認できれば稼働したほうがよい」とする回答が「廃炉・停止」を上回った。牧之原市で稼働容認の回答が伸長したほか、掛川と菊川の2市は調査開始以来、初めて容認派が優勢になった。各市とも、電気料金の値上がりに伴う家計圧迫が影響したとみている。 牧之原、菊川の両市に続いて、掛川市が同日発表した調査結果は、稼働を容認する回答が前年度比8・4ポイント上昇の41・3%と大幅に伸びた。廃炉・停止は3・5ポイント下降の32・6%。前年度は牧之原市で稼働
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ふるさと納税活用 菊川市が支援金募る 突風被害受け
静岡県西部で4日夕に発生した突風の被害を受けて、菊川市は7日、ふるさと納税制度を活用した災害支援寄付金の受け付けを開始した。ポータルサイト「ふるさとチョイス」で2千円から受け付ける。 市のまとめによると、同日までに確認された被害は住宅被害8件を含む計42件。人的被害はない。 同様の寄付の募集は掛川市でも「ふるさとチョイス」と「楽天ふるさと納税」で実施している。
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有機茶園 病害虫を駆除 静岡県茶業研究センター、寺田製作所が設備開発 作業負担軽減で生産促進
静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)が今年、有機栽培茶生産の専用設備「茶園用病害虫クリーナー」を発表した。製茶機械メーカーの寺田製作所(島田市)との共同開発で、化学農薬に頼らずに病害虫の防除や除草作業を効率化する。農作業負担を軽減することで、中山間地で海外からの需要が高い有機茶の生産促進を図る。 県は有機茶の輸出拡大を目指し、2025年度までに有機栽培面積を20年度比約2倍の400ヘクタールまで広げる目標を掲げる。国際認証「有機JAS」は厳しい規制を課しており、使用できる農薬が限られる。葉を傷める炭疽(たんそ)病や害虫多発による収量減退への懸念は、茶農家が有機農業を敬遠する一因
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掛川、菊川の突風被害 約100件に 車庫や農業用ハウスなど
静岡県西部で4日夕に発生した突風で、掛川と菊川の両市は6日、被害状況まとめを更新した。被災の報告が大幅に増え、両市が把握した住宅や公共施設、倉庫などの被害は計約100件に上った。人的被害は、縁石に乗り上げて横転した車両の男性運転者を加えて計4人になった。いずれも軽傷という。 掛川市南部地域で車庫や作業小屋などの被害報告が目立ったほか、菊川市内では農業用ハウスの破損が相次いで発覚した。大東総合運動場(掛川市国安)ではシートやネットの破損が新たに見つかった。 両市は罹災(りさい)証明書と住家以外の被災証明書の交付申請を受け付けている。
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68人が2次予選へ ゴルフ静岡県アマチュア選手権1次予選
セキスイハイム東海CUP第52回県アマチュアゴルフ選手権大会(県ゴルフ連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)の1次予選が6日、菊川市の菊川カントリークラブ(6669ヤード、パー72)で行われた。146人出場し、上位68人が2次予選に進んだ(同スコアはマッチングカード方式で順位決定)。 ①阿部羽流斗72②谷口真也73③野寄礼我、平田司=以上75⑤川治聖敏76⑥向川勝利、高坂信一郎、永田剛士=以上77⑨塩沢錠司、秋山直登、荻野正樹、宮本高一、小楠正樹=以上78⑭黒田誠司、小野田直人、藤田健一、新井康功、種村善導、庄司龍右、栗田明秀=以上79(21)竹田純二、高市純行、加藤寛美、井出務、中村友之、遠藤
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伊豆の国のIZULU 全日本小学生バレー静岡県大会3連覇 市長に報告
伊豆の国市を拠点に活動する「IZULU(イズル)バレーボールクラブ」が、6月に菊川市などで開かれた第43回全日本バレーボール小学生大会静岡県大会で3連覇を成し遂げ、全国大会出場権を獲得した。選手らがこのほど、市役所に山下正行市長を訪ね、報告した。 同チームは東部大会1位で県大会に進んだ。12チームによるトーナメントに2回戦から登場し、順調に勝ち進んだ。決勝では西部大会2位の袋井南(袋井市)を2-0で下した。 伊豆の国市立韮山小6年の平岩璃空主将は「相手は背が高かったが、協力して勝てた」と振り返った。山下市長は全国大会出場について「体調管理をしっかりして悔いのないように全力で戦ってほしい」
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掛川、菊川で突風被害60件 住宅や公共施設が損壊、工場クレーン横倒し
掛川市など県西部で4日夕に発生した突風で、同市内では5日、ゴルフ練習場の支柱が折れたり、住宅の屋根瓦が飛散したりするなど、新たな被害が確認された。菊川市でも大型クレーンが倒れるなどの被害があった。両市が把握した住宅や公共施設、道路などの被害は計約60件に上る。静岡地方気象台は同日、現地調査を行い、突風について積乱雲から強い下降気流が吹き下ろす「ダウンバースト」か、冷気が地上付近の暖かい空気と接して生じる「ガストフロント」の可能性が高いと発表した。 突風で発生した主な被害 掛川市によると、大型トレーラーの横転や歩行中の転倒で3人が軽傷を負ったほか、市南部地域を中心に住宅屋
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⚾常葉大菊川【高校野球チーム紹介2023夏/動画あり】
簡単にはいかないと思うので、粘り強く最後まで戦いたい。春に選抜を経験し、甲子園で勝ちたいという気持ちが改めて芽生えた。チーム一丸で県大会に挑む。 部長 黒沢 学 監督 石岡 諒哉 ①久保 綾哉(2年、神奈川中野島)179、74、左左 ②鈴木 叶(3年、掛川東)181、79、右右 ③梶原 優陽(3年、滋賀志賀)176、76、右右 ④岩崎 匠悟(3年、浜松北浜東部)172、73、右右 ⑤平出 奏翔(3年、掛川原野谷)175、79、右右 ⑥内山 拓海(3年、三重尾鷲)179、65、右右 ⑦勝亦 望向(2年、御殿場原里)163、70、右左 ⑧鈴木 来空(2年、浜松篠原)170、66、右左 ⑨
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⚾小笠【高校野球チーム紹介2023夏】
守備のミスが少なく昨年よりチームが仕上がっている。打撃も好調で勢いがある。守備から攻撃のリズムをつくりたい。劣勢の時でも声を出し、ベスト8を目指す。 部長 鈴木 亮 監督 榑松 俊輝 ①村上 明来(2年、掛川西)180、65、右右 ②榑松 陽大(2年、菊川東)168、68、右右 ③曽根 悠人(2年、御前崎浜岡)174、70、右右 ④松川 巧(3年、御前崎)174、74、右右 ⑤松井 晋作(2年、掛川西)170、62、右右 ⑥榑松 智大(1年、菊川東)174、63、右両 ⑦桜井脩太郎(2年、東海大翔洋)166、63、右右 ⑧鈴木 一巨(3年、菊川西)168、63、右左 ⑨赤堀 翔吾(3
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静岡県西部で突風 竜巻か 掛川など複数被害
4日夕、静岡県西部で突風が発生した。掛川市千浜では大型トレーラー1台が横転し、男性運転手(35)が救急搬送された。男性は軽傷のもよう。掛川、菊川両市では建物の屋根や倉庫が飛ばされるなどの被害が複数発生した。気象庁によると、竜巻が起きた可能性がある。県内は上空に寒気が流れ込んだ影響で同日午後から夜にかけて大気の状態が不安定になっていた。 掛川署によると、掛川市国包では住宅の倉庫が突風で飛ばされて崩れ、道路の一部をふさいだ。同市中では工場のテントが飛ばされた。信号の滅灯も数件あったという。県によると、菊川市では住宅やプレハブの屋根が飛散したとの情報が寄せられた。 気象庁は大気の状態が不安定に
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倉庫吹き飛び 車横転 静岡県西部「雨風ものすごい音」
大気の状態が不安定になった影響で、掛川市南部地域など県西部で4日、突風被害が相次いだ。猛烈な風雨で視界が奪われ、ごう音が響いた。「雲が黒くなり、雨と風とひょうが降ってきた。ものすごい音だった」。住民らは一様に表情をこわばらせた。 同市国包では、民家敷地内の木造倉庫がフェンスを乗り越え、市道の反対側まで飛ばされた。倉庫がぶつかったとみられる街路灯は曲がり、付近の電線にはシートのような飛来物がぶら下がっていた。 周辺では深夜まで電線の復旧作業が続いた。住人の女性(73)は「風雨の音がすごくて、倉庫が飛ばされたことには気づかなかった。外を見たら倉庫がなくなっていた」と振り返った。 近隣の矢
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夏の草花や花器で26人が清涼感演出 菊川でいけばな展
菊川市華道連盟は1、2の両日、恒例の「夏いけばな展」を市役所東館プラザきくるで開いた。 池坊や草月流など5流派の愛好家26人が、見頃を迎えたユリやアジサイ、アオイなどを使って作品を手がけた。花器のデザインと草花の色合いをバランス良く組み合わせ、清涼感を演出。感性と独創性が光り、来場者を和ませた。
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米国の茶文化解説 菊川で歴史講演会
菊川市のNPO法人菊川まちいきは2日、歴史講演会を同市堀之内の菊川赤れんが倉庫で開いた。茶文化研究者で静岡大非常勤講師の吉野亜湖さんが講師を務め、米国人が日本茶をどのように飲んでいたかを解説した。 れんが倉庫は明治期に茶の輸出で栄えた富士製茶のブレンド工場として使われた建物。吉野さんは富士製茶の商品パッケージや19世紀後半から20世紀初頭の同国の料理本を紹介した。 約470冊の料理本を調査した結果、コーヒーはミルクと砂糖を加えるという記述が多いのに対し、茶はミルクと砂糖に関して書かれていない本の方が多かったと指摘。レモンを入れたり、紅茶と緑茶を混ぜたりする飲み方も人気だったと説明した。 講演
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家電4品目の受け入れ廃止 掛川・菊川のごみ施設
掛川市・菊川市衛生施設組合は7月1日、両市のごみ処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)のごみ搬入ルールを変更する。 家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の受け入れを廃止するほか、施設へのごみ搬入に事前予約制を導入する。 事前予約制は、家庭系ごみ搬入者と事業系ごみ搬入者(収集許可業者を除く)を対象に、土・日曜とお盆や年末年始など繁忙期に取り入れる。搬入1週間前から前日までの間に電話かインターネットで予約する。 電話は3日以降の平日午前9時~午後4時、インターネット予約システムは24時間対応可能。電話予約は<電0537(29)5070>へ。
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浜岡原発4市対協 安全確保へ計画案 御前崎で総会
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から半径10キロ圏内の4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)の市長や議長らでつくる浜岡原発安全等対策協議会(4市対協)は28日、御前崎市の研修センターで本年度総会を開いた。浜岡原発の安全確保や地域振興に関する調査研究に向けた計画案などを承認した。 事務局によると、具体的な活動内容はこれから4市で検討する方針。会長の柳沢重夫御前崎市長は「国に対して浜岡原発の迅速な新規制基準適合性確認審査の実施を求めていきたい。原発の現場視察も実施したい」と述べた。 総会後は中電の増田博武浜岡原子力総合事務所長が浜岡原発の新規制基準適合性確認審査の進み具合を説明。地震動と津波の審
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「来季は39勝、PO進出」 バスケB1三遠が躍進誓う 掛川、菊川両市役所
バスケットボール男子Bリーグ1部の三遠ネオフェニックスの牛尾信介社長らが27日、掛川と菊川の両市役所を訪れ、2022~23年シーズンの結果を報告した。チーム成績は23勝37敗で全24チーム中16位。牛尾社長は「来季は39勝を目指す」と目標を示してプレーオフ進出を誓った。 掛川市役所では、ホーム戦の通算入場者数は10万人を超え、2月11日の琉球戦では5千人以上が観戦した実績を久保田崇市長に報告した。山内盛久選手は「成績は上がっているが選手は結果に満足していない。もっと多くの人に会場に足を運んでもらい、笑顔にできるよう頑張りたい」と力を込めた。牛尾社長らは菊川市役所も訪ねた。チームは両市で学校
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災害時商工会が連携へ 県連合会と中東遠6団体協定
静岡県商工会連合会と中東遠地区の商工会6団体は26日、大規模災害や感染症流行時の連携協定を締結した。 6団体は菊川市、御前崎市、掛川みなみ、森町、浅羽町、磐田市の各商工会。地震や台風などで協定を結んだ商工会が被災した場合、職員派遣や物資提供を行う。会員事業者の被災状況の調査や相談窓口業務の代行、被災支援に関する情報提供などのサポートも想定している。 同日、御前崎市商工会で調印式が開かれ、県商工会連合会の前沢侑会長をはじめ6団体の会長が協定書に署名した。菊川市商工会の清水厚会長は「今後もよりよい商工会活動ができるように連携関係を深めていきたい」とあいさつした。
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河川の越水想定 土のう作り 菊川 水防団員120人が訓練
菊川市下内田の河川防災ステーションで25日、水防訓練が行われた。水防団員120人が頻発する風水害に備えようと訓練に参加した。 市危機管理課職員の指導の下、全員が土のう作りに取り組んだ。団員は袋に土を20キロほど入れ、袋をしっかり縛り、次々と運んだ。越水を想定して、川沿いに土のうを積む水防工法を実践した。ロープ結索訓練も行った。 水防訓練は4日に実施する予定だったが、2日の大雨を受けて延期していた。
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18議案を可決 菊川市議会閉会
菊川市議会6月定例会は23日、最終本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案や農業委員会委員の人事案など18議案を可決、同意して閉会した。
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若者の社会参画促進 菊川で協議会発足 高・大学生が意見交換
菊川市で、若者の社会参画を推進する「市こども・わかもの参画協議会」が発足した。11月に市が出す「こども・わかもの参画宣言」の内容を検討する。市役所東館プラザきくるで初会合が開かれ、高校生や大学生6人が大人と肩を並べて意見交換した。 協議会のメンバーは18人で、学生のほかに行政、学校、企業、NPO、子どもの居場所づくりに取り組む団体などの担当者ら。アドバイザーを務めるこども家庭庁こども家庭審議会委員の土肥潤也さん(28)もリモートで参加した。事務局の市民協働センターの鈴木貫司さん(31)は高校生が主体となる行事が多い菊川の現状を説明し、さらに市全体で若者参画を進める考えを共有した。 高校生らは
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堤防決壊の対応確認 国交省浜松河川国道事務所で訓練
国土交通省浜松河川国道事務所は20日、大雨による天竜川と菊川の堤防決壊を想定した緊急対策シミュレーション訓練を浜松市中区の同事務所で行った。同省中部地方整備局管内の職員と地元建設業者約30人が参加し、緊急復旧と応急復旧の工程作成を練習した。 天竜川は磐田市内の左岸で漏水破堤が、菊川は菊川市内の左岸で越水破堤が起きたと仮定。速やかに住宅地への水の流入を止め、次の出水に備えた仮堤防を14日程度で築くため、作業手順、資材の調達、排水ポンプ車の配置、概算費用などをそれぞれ検討して資料にまとめた。 特に最初の破堤箇所の緊急復旧が最も難しく、職員たちは根固めブロックや土砂をどう積み上げるか、現場の地
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静岡県庁喫茶コーナーで新茶セット販売 6月23日まで
静岡県庁東館2階の「喫茶ぴあ~」で19日、県内産新茶と和菓子の呈茶セットの販売が始まった。1セット250円で1日10セット限定。菊川市産深蒸し茶2種類と静岡市産本山茶から選べる。午前10時~午後4時で、23日まで。 来庁者に新茶の魅力を発信しようと企画した。3煎目までいれることが可能。3種類のリーフ茶は、それぞれ100グラム1080円で取り扱う。
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学童野球写真コン 落合さん最優秀賞 静岡中央銀
静岡中央銀行(沼津市)は19日までに、第11回しずちゅう旗県学童軟式野球大会の予選会を対象にした写真コンテストの入選者を発表した。最優秀賞には藤枝市の落合陽子さんを選んだ。 「はつらつプレーフォトコンテスト」と題して作品を募り、県内から過去最多の374点が寄せられた。いずれも子どもたちのはつらつとした姿が収められている。落合さんの作品はハイタッチして喜び合う晴れやかな表情を捉えた。 入選作品をまとめたポスターを9月末まで本支店で展示している。 他の入選者は次の通り。 優秀賞 下山望美(伊豆市)青木麻美(沼津市)仁科恵子(焼津市)▽ブロック賞 山本翔太(松崎町)浜野祐子(三島市)西本陽
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菊川・小笠東小に図書寄贈 丹野報徳社が30冊
菊川市の丹野報徳社はこのほど、地元の小笠東小に絵本や図鑑などを30冊寄贈した。 役員が学校を訪れ、図書委員会の児童に本を手渡した。寄贈は毎年行っていて今年で4回目。鈴木一理事長は「子どもたちに活字に親しんでほしい。寄付を長く続けていきたい」と話した。 ひがしこども園にも30冊を贈った。
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浜岡原発、稼働容認が「停止」上回る 菊川市調査で初
菊川市は15日、2023年度市民アンケートの結果を発表した。「浜岡原発(御前崎市佐倉)の今後についてどう思いますか」との設問では「安全が確認できれば稼働した方がよい」との回答が43・8%(前年度比6・0ポイント増)になり、「停止しておいた方がよい」の31・8%(同6・0ポイント減)を上回った。14年度に同設問を市民アンケートに加えて以降、初めて稼働容認派が慎重派を上回った。 アンケートは4月に無作為で選んだ2千人を対象に行い、1050人から回答を得た。回答率は52・5%。同設問への回答はほかに「どちらともいえない」15・5%、「わからない」7・6%が続いた。 稼働を容認する回答は17年度
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巨大家康公、水田に登場 菊川で田んぼアート 8月までやぐら観賞
水田をキャンバスに色が異なる稲で巨大絵を描き出す「田んぼアート」の公開が10日、菊川市下内田の水田で始まった。今年のモチーフは「徳川家康公」。家康が好んだとされる縁起物の「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」も配した。高さ約7メートルのやぐらから観賞できる。 実行委員会と市観光協会が2008年から実施している恒例行事。市民らが5月14日、約1600平方メートルの水田に赤や黒などの稲穂が育つ8種類の古代米の苗を植え、成長を見守ってきた。やぐら観賞は8月15日までの土・日曜と祝日で、いずれも午前9時~午後4時。 期間中、稲の成長に合わせて趣を変える特大の肖像画が楽しめる。稲に水面が隠れて見頃を迎
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13議案可決、承認 菊川市議会
菊川市議会6月定例会は8日、本会議を開き、市税条例の一部改正案など13議案を可決、承認した。2023年度一般会計補正予算案は委員会付託した。
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キャンプギア「静岡県発」続々 テーブル、たき火台… 個性的デザインで存在感【しずおかアウトドアファン】
アウトドアレジャーの主役としてキャンプの人気が高まる中、静岡県内でもキャンプ用のギア(道具)の製造、販売に乗り出す企業が増えている。小規模ながらも、大手メーカーにはない個性的なデザインや使いやすさといった特徴を打ち出し、静岡県発の「ガレージブランド」として存在感を高めつつある。 伝統の紗綾形模様に 「2014年に創業し、今では約30種類の商品を手がけるようになった。静岡だけでなく、台湾や香港などからも注文が来る」―。「アイアンクラフト」のブランド名で製品を開発しているアウトリガー(菊川市)の黒田憲一社長は手応えを語る。 事業を始めたきっかけは、建設業を営む黒田社長が知人からキャンプテー
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GI登録の深蒸し菊川茶 輸出向け協議会設置へ 定例会で市長答弁
菊川市の長谷川寛彦市長は6日の市議会6月定例会で、お茶の有機栽培と輸出に特化した協議会を本年度立ち上げる方針を示した。3月に国の地理的表示(GI)保護制度に登録された深蒸し菊川茶を海外でも保護できるよう登録申請を進め、販路拡大を目指す。須藤有紀氏(みどり21)の一般質問への答弁。 輸出に向けた茶生産を推進するため、生産者らと茶園の場所や面積などを具体的に検討する。長谷川市長は「国の制度に登録されたため、国内外でブランド力が強化される。世界を視野に入れたビジネスチャンスの拡大につながる」と期待を込めた。 登録後は茶業協会ホームページの閲覧数が大幅に増えたほか、キャンペーンの実施を希望する県外の
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民生児童委員協 静岡市で活動報告 2研究地区
静岡県民生委員児童委員協議会は6日、本年度総会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。2021年度から2年間、研究地区に指定された伊豆の国市伊豆長岡と菊川市小笠の両地区の民生委員児童委員協議会が活動を報告した。 伊豆の国市伊豆長岡の室伏美登里会長は見守り対象者への具体的な対応事例を示し、専門機関と連携した解決策などを説明した。菊川市小笠の杉山茂会長は長期休業明けに小中学校で行ったあいさつ運動を紹介。「コロナ禍でも工夫して活動できた」と述べた。 議事では、本年度事業計画など4議案を原案通り承認した。岩倉睦弘会長は「新型コロナの感染拡大によって生活困窮世帯やひきこもりが増加し、近年はヤングケア
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菊川・小笠高 24年春から新制服 学校祭で披露
菊川市の小笠高で3日、学校祭が開かれ、24年4月から新しくなる制服が披露された。現在の制服は性別により基調色が異なっているため、新制服ではスラックスもスカートも紺色をベースとし、従来の女子制服の特徴だった赤を共通のアクセント色とした。 校内で1年半前から検討を重ねてきた。市内の中学生を対象にアンケートを行ったほか、市役所に展示して市民から意見を募り、現在の女子の赤いスカートのイメージを継承するデザインに決まった。 学校指定はジャケット、スカート、スラックス、リボン、ネクタイ。経済面も考慮し、セーターは指定から外した。制服検討委員会の大原尚喜教諭(50)は「指定を減らし、生徒がシャツの色を
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ニュースポーツ「楽しい」 静岡市で体験会
静岡市スポーツ推進委員連絡協議会(狩野充央会長)は4日、年齢や体力を問わずあらゆる人が楽しめる「ニュースポーツ」の体験会を同市葵区の市中央体育館で開いた。 スポンジ製のシャトルを打つ「ファミリーバドミントン」、菊川市で考案された福祉バレー「フーバ」など、8種目の体験コーナーを設置。同区の推進委員がルールやこつを説明した。 静岡市立横内小1年の今村ひかりさん(6)は、重り付きのひもを投げて3段の棒に引っかける「ラダーゲッター」に挑戦。「投げるのが好きだから楽しくできた」と話した。
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菊川の空き家 41件増376戸 22年度 市議会定例会
菊川市の長谷川寛彦市長は5日の市議会6月定例会で、空き家と思われる住宅は2022年度に376戸あり、21年度より41件増加したと報告した。渡辺修氏(みどり21)の一般質問への答弁。 倒壊の危険などがある「特定空き家」の認定はなかった。放置すれば特定空き家になる恐れがある「管理不全空き家」の制度は前向きに活用する意向を示した。市が勧告すると固定資産税の住宅用地特例が解除されて固定資産税が高くなるため、「所有者意識が改善されて空き家の処分や適正管理が期待できる」と理由を述べた。 一般質問には西下敦基(市民ネット)、松本正幸(みどり21)、横山隆一(無所属、日本共産党)、織部ひとみ(みどり21)、
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浜松の高柳さん SSクラス優勝 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第230回大会が4日、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれた。49人が参加し、最強のSSクラスは浜松市の高柳丞さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①高柳丞(浜松市)②赤松竜也(同)③松島義男(磐田市)▽S ①渥美良純(浜松市)②阿部久夫(磐田市)③落合雅巳(菊川市)▽A ①川口哲也(浜松市)②牧野斉(同)③山中敏夫(磐田市)▽B ①中村敏男(浜松市)②清水文彦(磐田市)③高柳長男(掛川市)
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菊川の福祉施設で感染性胃腸炎発生 13人 嘔吐など訴え
菊川市の社会福祉法人草笛の会は2日、同法人が生活介護事業を行う同市上平川の施設「かすが」で感染性胃腸炎が集団発生したと発表した。同法人によると1日、通所者13人が嘔吐(おうと)や発熱、下痢の症状を訴えた。重篤な症状はなく快方に向かっている。
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戸塚さん(掛川西高3)最優秀 男女共同参画キャッチフレーズ
内閣府が15~20歳を対象に募集した本年度の男女共同参画週間キャッチフレーズに、菊川市西方の戸塚俊作さん(17)=掛川西高3年=が考えた「無くそう思い込み、守ろう個性 みんなでつくる、みんなの未来。」が最優秀作品に選ばれた。応募総数4326点の中から決まり、ポスターに採用された。 戸塚さんは「性別に関係なく、誰もがやりたいことを実現し、互いにサポートできる世の中になってほしい」と願い応募した。学校では性別による壁を感じないが、地域活動に参加したとき、地区の役員が男性ばかりだったことに疑問を感じたという。 「昔に比べたら男女の役割に違いはないが、育休取得など今でも性別にとらわれている場面が
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医療×福祉×司法 専門家がタッグ 生活相談会、静岡県内に広がり
「離婚したいが、困窮しそう」「相続で親族ともめている」「新型コロナの後遺症で生活がままならない」―。生活上のさまざまな困り事に、医療、福祉、司法の専門職がタッグを組んで応じる相談会が、静岡市清水区を中心に県東部や西部地域でも展開されている。複数の専門職が一堂に会し、問題を多面的に捉えて解決を目指すのが特徴で、県内外からの視察が相次ぐなど注目を集める。 「医療・福祉・司法なんでもかんでも相談会」(静岡市清水医師会主催)は2016年度に清水区で始まり、本年度で8年目。コロナ下にビデオ会議システムを活用し始めたことで、21年から県東部や西部にサテライト会場を設け、相談会を同時開催するようになっ
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菊川市議会開会 14議案を上程
菊川市議会6月定例会が30日開会し、会期を6月26日までの28日間と決めた後、2023年度一般会計補正予算案など14議案を上程した。 補正予算案は2億1800万円の追加。電力や食料品の価格高騰を受け、低所得世帯へ給付金を支給する国の臨時交付金を財源とした事業や、地理的表示(GI)保護制度に登録された深蒸し菊川茶の宣伝事業費などを盛り込んだ。 一般質問は5、6日に行う。
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視覚障害者の声、映画で届け 小笠高生が上映会企画 菊川で24日
菊川市の小笠高は6月24日午後0時50分から、全盲の姉と重度障害の弟を追ったドキュメンタリー映画「イーちゃんの白い杖(つえ)」の上映会を同市の菊川文化会館アエルで開く。視覚障害について研究する福祉系の3年生7人が中心となって企画した。 生徒は福祉探求の授業で、視覚障害者の支援施設の職員から話を聞くなどして理解を深めている。その一環で映画を鑑賞し、より多くの人に当事者の声を届けたいと考えた。 上映会で司会を務める大庭葵さん(17)と岡村帆乃さん(17)は「映画を見て、主人公のつらさやうれしさなど気持ちが分かったので、さまざまな人に見に来てほしい」と話した。 上映会が終了する午後3時からは
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牧之原茶農協が最高賞 菊川、JA遠州夢咲荒茶品評会
JA遠州夢咲荒茶出荷者協議会はこのほど、菊川市和田の同JA茶業振興センター「サエリア」で一番茶荒茶荷口品評会を開いた。4月中下旬に生産された23品を審査し、牧之原茶農協(菊川市牧之原)が最高賞の一等一席に輝いた。 生産と製茶技術の向上、消費者ニーズに合った品質の探求を目的に開催している恒例行事。一等二席は丸神茶農協(菊川市神尾)、一等三席は小沢原茶農協(同市小沢)が選ばれた。 消費地の茶商やJA職員ら5人が、外観や香気など4項目をチェックした。審査員長を務めた春木屋(甲府市)の青柳元章社長は「全体的にレベルが高く、各工場の特徴がよく出ていた。近年まれに見る接戦だった」と講評した。
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田植えに夢中 菊川・千框棚田 子どもら250人参加
農林水産省のつなぐ棚田遺産に認定されている菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田で27日、田植えが行われた。保全活動に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部や静岡大棚田研究会、棚田オーナー制度登録者ら約250人が参加し、美しい景観を楽しみながら作業に汗を流した。 参加者は棚田研究会の手ほどきを受けながら、苗を手に取り、等間隔で植え付けた。家族で参加する人も多く、子どもたちは泥まみれになりながら「水が温かくて気持ちいい」と夢中になって作業に取り組んだ。カエルやヤゴを見つけると喜んでいた。 同法人の山本哲理事長(74)は「昔に比べると棚田に生息する生き物が減っている。今ある景色をこれからも残して
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ダンスとお菓子 同時に楽しむ 菊川でイベント
菊川市のエンターテインメントグループ「炎衆北斗TRIBE」はこのほど、歌やダンス、市内製菓店のお菓子を楽しめるイベント「菊川スイーツきくるん」を同市のきくる広場で開いた=写真=。 和菓子や洋菓子店など8店舗が出店し、ステージには常葉大菊川高ダンス部やご当地アイドルなど8団体が出演した。観客は買い物をしながらステージを観賞した。会場ではじゃんけんゲームも行い、勝った子どもにお菓子をプレゼントした。
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静岡市Aが団体優勝 ゴルフ静岡県都市対抗選手権
第108回静岡県都市対抗ゴルフ選手権は23日、静岡C浜岡Cで行われ、団体戦は静岡市連盟Aが優勝した。個人は55歳以上のAクラス(6417ヤード、パー72)を細川悦男(菊川市)が頂点に立ち、年齢制限のないBクラス(6799ヤード、パー72)は宮下健(伊東市)が制した。 ▽団体 ①静岡市388(伊藤75、清水76、佐藤77、八巻78、小山82)②浜松市389(成田75、大村75、田中76、神戸77、林86)③伊東市395(宮下72、木部75、日吉80、肥田82、泉田86)④三島市398(丸山75、前田78、鈴木80、飯沢80、吉江85)⑤富士宮市400(山上73、佐野78、大塚81、八木原83
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心を癒やす棚田 水たたえ七変化 松崎町/富士宮市/菊川市【TRY!ANGLE】
傾斜地を利用して階段状に作られた水田「棚田」。地形に沿って幾重にも重なる棚田群が、中山間地域の多い日本の原風景として多くの人の心を癒やす。 田に水が張られ、田植えが始まる5月は棚田の表情も豊かになる。水面に富士山が逆さに映る光景をはじめ、昼間は辺りが黄金色に包まれ、たそがれ時には赤色から青色の階調に染まる棚田の風景などが楽しめる。水田内に目をやるとオタマジャクシが無数に泳ぎ、カエルや虫の鳴き声がこだまし、生物の多様性を感じることもできる。 静岡県内では1999年に富士宮市の柚野の棚田群や、菊川市の千框(せんがまち)の棚田、松崎町の石部の棚田などが県棚田等十選に選定されている。  
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新品種は「ゆめすみか」 静岡県茶業研究センター 24年供給開始
静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)は22日、新たに育成した香りに特徴を持つ茶の品種を「ゆめすみか」と命名したと発表した。2024年春に苗木の出荷を始める予定で、高付加価値商品を開発する茶業者に供給を進める。 1990年に交配したゆめすみかの育成時の系統名は「90-2-213」で、19日に品種登録出願公表された。県が開発した、茶葉を温めてかき混ぜ、低温保管して香気を発揚させる「香り緑茶製法」を経ると、さわやかなスミレのような香りが際立つという。 近年はペットボトル飲料の普及でリーフ茶需要が減退する一方、香りにうまみや甘みが調和した商品の人気は高い。県は消費者調査の結果を基に、香
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茶況(5月22日)県産二茶は今週初荷 静岡市中
静岡市中に25日ごろ、早場所から県産二茶の初荷が届く。今週から月末にかけて稼働工場が増える見通しで、あっせん業者は「減産した前年より引き合いが見込める」と話す。 最終盤の県産一茶は、富士のかぶせが1000円台前半で成立した。県外産種子島二茶の中心値は600円台で推移している。 ◇ 静岡茶市場に23日、鹿児島県本土物二茶が知覧から入荷する予定。市中問屋は「水色の良い品の手当てを進める」と語る。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 21, 251キロ 2, 599~209(平均581) 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」でこのほど、朝比奈玉露を使ったコロッ
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「生活の中に絵画 心豊かに」 菊川の画家落合さん 雑貨店で個展
菊川市の画家落合くれこさん(32)の個展が18日、同市堀之内の雑貨店「ニーム」で始まった。「生活の中に絵画があると心の豊かさを大切にできる」との思いから雑貨と一緒に作品を展示している。 幅10センチほどの作品から60センチ以上の力作まで大小さまざまな絵画を並べた。掛川市文化会館シオーネ前の菜の花畑や、富士山と茶畑など地元の風景を描いた作品も多い。 「繋がる、明日の先へ」と題した作品は菊川市内の各所をスケッチして感じたことを表現。すばらしい自然がある一方、過疎化や水辺に捨てられたごみなど地域に課題もあると思い、一つの絵の中で昼と夜の風景を描いた。 個展は27日まで。水曜、日曜定休。
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育児の孤独埋めるのは地域、恩恵受けない人の不満も理解を... どうする少子化 国と地方ができることとは④キュレーター・読者の意見【賛否万論】
国の少子化対策はかれこれ約30年に及びます。直近の関連予算は6.1兆円とここ10年でほぼ倍増した一方、年間の出生数は80万人を割り込み、過去最低となりました。政策効果が十分でないことは明らかで、手詰まり感が漂います。「賛否万論」では前回まで3週にわたり、政府が公表した対策の試案や地方自治体の参考事例、本県の実情を考えました。キュレーターや読者の意見を紹介します。 キュレーター 寺子屋たっちゃんさん(静岡市) 私学教育に携わり50年超の人情家。「人は多士済々」。ことし後期高齢者となる。 今回のテーマは国家、国民の一大事だと思います。各論として、こんな手がある、あんな手はどうだと考えても
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家康題材の時代劇上演 劇団静岡県史 迫力の殺陣シーンも 21日、袋井・月見の里学遊館
劇団静岡県史(菊川市)は21日、徳川家康が題材の時代劇「家康の味方ケ原戦」を袋井市月見の里学遊館で公演する。主宰で脚本・演出の松尾朋虎さん(51)や団員が16日、市役所に大場規之市長を訪ね、本番に向けて意気込みを語った。 「家康の味方ケ原戦」は現在の浜松市で家康が武田軍に大敗した三方ケ原の戦いを軸に、家康の生い立ちや家臣との絆を描いた。殺陣のシーンも盛り込まれ、迫力のある内容に仕上がっているという。 家臣の一人である本多正重を演じる小川千脩さん(12)=袋井中1年=、本多忠勝役の赤堀愁さん(23)、家康のおじにあたる水野信元役の藤森美香さん(43)が見どころなどを紹介した。地元では初の舞
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男性の家事育児は3時間未満 女性の4分の1 22年度県男女共同参画白書
静岡県がこのほど公表した2022年度の「県男女共同参画白書」で、初めて項目に盛り込まれた「週平均1日当たりの男性の家事・育児時間」は2時間50分で、女性の約4分の1にとどまった。県担当者は「固定的な性別役割意識に反対する人は増えているが、行動変容に結びついていない」と分析する。県は25年度までの目標値を3時間30分と定めて施策を展開する。 同白書は、01年に始まった県男女共同参画推進計画に基づく施策の実施状況や市町の現況、全国比較などを毎年公表している。 家事・育児関連時間は、隔年実施している男女共同参画に関する県民意識調査で、21年度に初めて設問に加わった。国による全国データはあった
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菊川の市民活動団体紹介 市民協働センターがガイドブック
菊川市市民協働センターは、市民活動団体を紹介するガイドブックを制作した。NPO法人や任意団体、コミュニティ協議会など地域をより良くしようと活動する104団体を掲載した。 同センターは市民活動に関する相談に応じたり、団体と企業や行政とのマッチングを支援したりしている。ガイドブックはA4判で、福祉、社会教育、環境、まちづくり、文化などとジャンルを分け、1ページずつ各団体の活動をまとめた。活動目的や内容のほか、他の団体と共に活動した「協働の事例」や今後協働したい分野も紹介した。 編集を担当したセンター職員の塩沢恵美さん(48)は「地域のために何か活動したいと思ったらガイドブックで興味のある団体を探
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浜岡停止12年 原子力政策転換、賛否分かれる 11首長静岡新聞社アンケート 「国策」理由、無回答も
政府要請で中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)が全炉停止してから14日で12年を迎えた。国は東京電力福島第1原発事故以来の原子力政策を転換し、国会では60年を超えての運転を可能にする束ね法案「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法案」の審議が進む。静岡新聞社は浜岡原発から半径31キロ圏11市町の首長を対象にアンケートを実施し、原子力政策転換についての意見を聞いた。「急転換」「やむを得ない」。長期運転のリスクやエネルギー、環境問題などを背景に賛否が分かれた一方で、「国策」を理由に無回答の市町もあった。 掛川、袋井、磐田、森の4市町は「あまり理解できない
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菊川ゆかりの国学者と書家 肖像画や作品紹介 掛川・大東図書館
菊川市にゆかりのある国学者の栗田土満と書家の織部鳧山[ふざん]を紹介する合同展が28日まで、掛川市立大東図書館で開かれている。江戸時代中期に活躍した郷土の偉人2人の肖像画や作品など21点を展示した。 栗田土満は現在の菊川市中内田にある平尾八幡宮の神主の長男として生まれ、賀茂真淵や本居宣長に入門して国学や歌道を極めた。展示では歌を中心に、本居宣長からの手紙も紹介した。 織部鳧山は同市加茂の出身。江戸幕府直轄の学校で教える傍ら、私塾を開き2000人あまりの門人がいたという。会場には鳧山流と呼ばれた書を並べた。合同展は栗田土満翁顕彰会と織部鳧山同好会が主催した。毎週月曜と26日は休館日。
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菊川出身「ブラジルの牧野富太郎」 橋本梧郎を紹介 小笠図書館
菊川市立小笠図書館で9日、植物学者の牧野富太郎をモデルにした連続テレビ小説「らんまん」の放送に合わせて、「ブラジルの牧野富太郎」と呼ばれた名誉市民の橋本梧郎(1913~2008年)に関する展示が始まった。19日まで。 橋本梧郎は旧小笠町猿渡出身の植物学者。21歳で単身ブラジルに渡り、日本語学校や博物館に勤めながら研究し続けた。15万点の植物標本を集め、個人採集としては世界最大級とされる。 特設コーナーには関連書籍や現地の様子が分かる写真、市に寄贈された大きな松ぼっくりを展示した。ブラジルから牧野富太郎に標本を送っていたと記された書籍もあり、2人の植物学者の関わりもわかる。 市立図書館菊川文庫
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看護職の魅力をPR ラッピングバス運行 静岡県と協会 12日「看護の日」
静岡県と県看護協会は8日、看護の日(12日)と看護週間(7~13日)をPRするラッピングバスの出発式を県庁前で行った。看護の日のキャラクター「かんごちゃん」やロゴマークをあしらったバスが県内を走り、看護の仕事の魅力を発信した。 同協会の渡辺昌子会長は「今もどこかで看護を必要としている人がいる。地域医療への関心が高まる中、多くの人に看護の心を伝えていきたい」とあいさつした。森貴志副知事は「コロナ禍の約1200日間で看護の重要性が再認識された。看護職を目指す人を増やすため県も努力していく」と述べた。看護職員が「未来につなげよう、看護のこころ」などと看護宣言を読み上げた。 バスは日本看護協会が
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浜岡吹奏楽団 練習総仕上げ 14日演奏会
御前崎市の浜岡吹奏楽団は14日午後1時半から、市民会館で第43回演奏会「ハマオカ バンド コンサート」を開く。本番に向けて団員約40人は、ゴールデンウイーク期間中も総仕上げの練習に励んだ。 2部構成で計11曲を披露する。1部はオリジナル曲を中心に構成し、2部は久石譲さんの「海の見える街」や「ねこバス」などの人気曲を並べる。菊川市出身のドラマー川島佑介さんらプロ演奏家4人のカルテットとのジョイントステージも予定している。 同楽団は昨年、長年にわたり常任指揮者を務めた水越直樹さんが引退し、息子の真樹さんが後を継いで初の演奏会となる。 前売り券は500円で全席自由。市立図書館アスパルで販売し
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菊川の常夜灯紹介 市教委、ガイドブック作成
菊川市教委は市内の常夜灯を紹介するガイドブックを制作した。44基の常夜灯の特徴を地域の歴史とともに掲載した。 常夜灯は道の明かりや道しるべとして設置されたほか、地域の安全を願って建立された。秋葉山信仰に関する常夜灯もある。ガイドブックでは旧菊川町、塩の道など市内5地区に分けて写真と地図で紹介し、形状や年代、材質も説明した。 A5判、14ページ。部数に限りはあるが、市埋蔵文化財センターや地区センターで無料配布している。市のホームページでも閲覧できる。
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菊川茶の魅力知って 消費者招き茶摘み体験
菊川市本所の菊川中央公園近くでこのほど、新茶シーズンに合わせて山梨県などの消費者を招いた茶摘み体験会が開かれた。約100人が訪れ、もえぎ色が美しい広大な茶畑の景観を楽しみながら、深蒸し菊川茶の魅力に触れた。 同市の丸松製茶場のサングラム菊川店と、甲府市の茶商「春木屋」がそれぞれ新茶イベントとツアーを企画し、茶摘みが合同で行われた。県外から参加を募るのは4年ぶり。 参加者は茶園の中に入って新芽を摘み取ったり、新茶の天ぷらを味わったりした。甲斐市から訪れた浅川秋君(8)は「茶畑の景色がきれい。葉が思ったより柔らかくて取るのが楽しかった」と話した。参加者が摘んだお茶は加工され、後日郵送されるという
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「ダンスは自由に、ダウン症も個性」 文化守り藤枝で教室 ブレイキン世界制覇唐沢さん
軽快な音楽に合わせステップを踏むダウン症の若者たち。ブレイキン(ブレイクダンス)で日本人初の世界一になった経歴を持つ唐沢剛史さん(46)=藤枝市=が主宰する教室には障害のある生徒が数多く通っている。「一人一人違っていい。自分を自由に表現して」。10代でひきこもりを経験し、自身もダンスに救われた唐沢さんは温かい目で個性的な生徒たちを見守る。 中学生から30歳まで、ダウン症の男女15人が壁一面の鏡の前で動きを合わせる。テンションが上がると少し調子外れのタイミングで「ハイ」と大きな声が出る生徒も。練習場内が笑いに包まれる。 途中で転んだって大丈夫。膝が曲がらない子も一緒に踊り、ハプニングも振り
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SSクラスで漢那さん優勝 日将連浜松4月大会 浜松
日本将棋連盟浜松支部の4月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。84人が参加し、最強のSSクラスで漢那憲祐さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①漢那憲祐(東区)②鈴木佑一(中区)③赤羽優太(東区)▽S ①早津徳文(南区)②野中力也(中区)③落合雅巳(菊川市)▽A ①澤田真一郎(袋井市)②高林功(東区)③古田海(袋井市)▽B ①中村敏男(南区)②木下信雄(掛川市)③榊原寛(西区)▽C ①橋本樹(浜北区)②高橋光亮(掛川市)③鈴木千顕(中区)
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高齢者らを対象に20日から集団接種 菊川市コロナワクチン
菊川市は5月20日から、高齢者らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種を同市大石の保養センター小菊荘で実施する。期間は8月末まで。 2回以上接種を完了した65歳以上の高齢者や基礎疾患のある5~64歳、医療や介護の従事者が対象。個別接種は15日から、市内5医療機関で実施する。接種券は4月25日から順次発送している。 問い合わせは市のワクチン接種相談窓口<フリーダイヤル(0120)285780>へ。
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菊川で「まめまめマーケット」 30日 飲食や手作り雑貨出店
菊川市の市民団体「子育てサポーターぽれぽれ」は30日、「まめまめマーケット」を同市下平川のおがさセントラルパークで開催する。飲食店や雑貨を手作りする団体など20店以上が出店する。中央公民館のステージには10団体が出演し、楽器演奏などを披露する。健康チェックを行う市の車両「出張!健康相談号」も出向く。 時間は午前9時から午後2時半まで。雨天決行。エコバッグの持参を呼びかけている。
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赤れんが倉庫歴史 後世に 菊川のNPOがDVD制作
菊川市のNPO法人菊川まちいきは24日、管理運営する国の登録有形文化財「菊川赤れんが倉庫」のDVDを長谷川寛彦市長に進呈した。倉庫の価値を次世代に伝えようと2年かけて制作し、歴史や特徴を37分間の映像にまとめた。 菊川赤れんが倉庫は1900(明治33)年に建てられた。茶の輸出で栄えた富士製茶のブレンド工場で、倉庫にも使われた。DVDでは倉庫の学術調査の様子や茶の生産技術に貢献した人々、茶の輸出の歴史などを紹介した。上空からドローンで倉庫を撮影するなど工夫を凝らした。 市役所を訪れた大橋隆夫理事長(75)は「赤れんが倉庫は菊川市発展のルーツを知る生き証人。保存活動から15年が経過し、集大
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菊川市待機児童ゼロ 5年連続
菊川市はこのほど、2023年度当初の国定義の待機児童がゼロだったと発表した。待機児童ゼロは5年連続。 市こども政策課によると、保育園と認定こども園の認可定員は1270人。小規模保育園が新設されたほか、こども園の保育枠拡大により、前年より18人定員が増えた。 国の定義で計上されない潜在的な待機児童は前年より12人少ない23人。このうち1歳児が11人だった。新規の入所希望者数は前年より2人多い297人だった。
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菊川・小笠東地区センター「くすりん」 曲のレリーフお披露目
「くすりん」の愛称で地域に親しまれる菊川市の小笠東地区コミュニティセンターでこのほど、地元の人が作った曲「くすりん」と「くすりん音頭」のレリーフが完成し、除幕式が開かれた。協力した4人に同地区コミュニティ協議会から感謝状が贈呈された。 曲は6年ほど前に作られ、同センターの団体が毎月歌って地域に根付かせてきた。歌詞にはくすりんの由来となった小笠東小の大きなクスノキや地区内の自治会の名前が含まれている。感謝状が贈られたのは作詞者小林凉子さん、作曲者名波秋彦さん、編曲者畠山義隆さん、レリーフを描いた画家のすずき麗華さん。小林さんは「立派なレリーフが完成してうれしい。地区のみんなで活動するのは楽し
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菊川の新茶味わって 市茶業協が呈茶サービス
新茶シーズンを盛り上げようと、菊川市茶業協会は25日、新茶の呈茶サービスを市役所本庁舎と中央公民館で始めた。初日は市役所で、菊川茶娘と市のマスコットきくのんが来庁者にさわやかな香りのする深蒸し菊川茶をアピールした。 市役所ロビーには呈茶コーナーを設け、協会職員や深蒸し菊川茶をPRする団体「茶レンジャー」のメンバーが協力してお茶をいれた。茶葉に熱を加えて香りを楽しむ「茶香炉」も設置した。期間は28日まで。市役所は5月1日、2日も実施する。時間は午前9時~午後3時。
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茶園の畝、まるで迷路のよう 駆け抜けるドクターイエロー...新茶シーズン盛期、もえぎ色きらめく静岡県内
新茶シーズンが盛期を迎えた。静岡県内各地の茶畑では、摘採を待つ新芽が陽光を浴び、みずみずしい装いを見せてくれている。 傾斜地の茶園で繰り広げられる新茶の手摘み、迷路のように幾何学模様を織りなす畝、一面に広がるもえぎ色の海のような茶畑の奥を駆け抜けるドクターイエロー。日本一の茶どころである本県ならではの季節限定スポットを求め、空から地上からカメラを向けた。 (写真部・小糸恵介、久保田竜平)
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バイオ炭使用茶園 一番茶の生育調査 中部電力など
中部電力とJA遠州夢咲、農業・食品産業技術総合研究機構は24日、バイオ炭を土に混ぜた菊川市西方の茶園で一番茶の生育調査を実施した。2022年7月から始めた実証試験の一環。土壌環境や茶樹の生育に大きな影響はなかった。 バイオ炭は生物資源を材料とした炭化物。炭化させてから土に混ぜることで微生物に分解されにくくなり、二酸化炭素(CO2)排出量の削減が期待できる。同社電力技術研究所バイオグループの社員やJA職員は、バイオ炭の量によって分けられた四つの試験区それぞれから葉を摘み取り、葉の数や長さ、成分を分析した。 今後は複数年にわたってバイオ炭を混ぜた場合の土壌環境や茶の品質を調べ、実用化の可能性
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菊川市も5万円支給 補正予算案専決処分 子育て世帯生活支援特別給付金
菊川市は24日までに、子育て世帯生活支援特別給付金の関連費4900万円を追加した2023年度一般会計補正予算案を専決処分した。国の交付金を財源とし、物価高騰の影響を受ける低所得の子育て世帯に子ども1人当たり5万円を給付する。支給開始時期は5月末。対象となる子どもは890人を見込んでいる。
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菊川駅整備 寄付募る 芳名板設置 市長会見
菊川市の長谷川寛彦市長は21日の定例記者会見で、3月末から仮駅舎工事が始まったJR菊川駅整備事業の寄付を募ると発表した。駅舎の外壁に寄付者の名前を刻む芳名板を設置する。 ふるさと納税、一般寄付、企業版ふるさと納税制度を活用する。このうち、一般寄付と企業版ふるさと納税で、3万円以上寄付した個人と10万円以上寄付した法人の名前を芳名板に刻む。長谷川市長は「菊川への愛着心を高めることや市の財政負担の軽減が目的」と説明した。寄付は1日から受け付けを始めた。期間は約2年間。 会見ではこのほか、3月に地理的表示(GI)保護制度に登録された深蒸し菊川茶のPRを新茶期に合わせて強化する考えを示した。市内に深
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遠鉄ストア・たこ満 開発 地元メロン×クリームサブレ 22日発売
遠鉄ストア(浜松市中区)は、菓子メーカー「たこ満」(菊川市)と共同開発した洋菓子「たこまんthe MILK(ザ・ミルク)静岡クラウンメロン」を22日発売する。 ザ・ミルクはたこ満が2021年に発売した商品シリーズで、濃厚なミルククリームをサブレで挟んだ。新商品はミルククリームとピューレに静岡クラウンメロンを使用。同メロンのジュレも加え、食感や見た目にもこだわった。同ストアの担当者は「濃厚なバターサブレにメロンのクリームなどを合わせ、さっぱりとした味わい」と話す。 同ストアは10月の創立50周年に向け、地元企業の商品販売に力を入れている。当面は土日祝日を中心に、県内と愛知県の同ストア全33店舗
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社説(4月15日)親の通訳する子 連携して確かな支援を
厚生労働省と自治体は、日本語が苦手な親の通訳を担う外国籍の子どもをヤングケアラーとして新たな支援を始める。役所や病院に親が行く際に子どもが通訳として付き添わなくてもいいように専門職を同行させる事業で、実施する自治体には国が費用の3分の2を補助する。 外国人家庭では、来日した親は日本語が不慣れなのに対して、子どもは学校などで勉強して話せるようになる。日常生活で子どもが親の読み書きを補助する中で、行政手続きや病院受診に通訳として付き添うために学校を休まざるを得ないケースもある。 ヤングケアラーは、大人に代わって日常的に障害や病気のある家族の介護、幼いきょうだいの世話などをする子どもと定義され
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自民は過半数の40 静岡県議会会派構成決まる
静岡県議会は14日、30日からの改選後の会派構成を発表した。定員68に対し、各会派の構成人数は自民改革会議が40人、ふじのくに県民クラブは18人、公明党県議団が5人となった。会派に所属しない無所属議員は5人。 会派と所属議員は次の通り。カッコ内は選挙区。 【自民改革会議】10期 天野一(静岡市葵区)▽8期 植田徹(富士市)中谷多加二(浜松市天竜区)▽7期 杉山盛雄(沼津市)鈴木利幸(浜松市北区)▽5期 宮沢正美(三島市)落合慎悟(藤枝市)竹内良訓(浜松市中区)中沢公彦(同市東区)▽4期 中田次城(伊東市)土屋源由(伊豆の国市)鳥沢由克(裾野市)和田篤夫(御殿場市・小山町)鈴木澄美(富士市
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「新絶景フォトコン」 静岡県議選投票率向上企画 最高賞は熱海市選挙区
静岡県選挙管理委員会は9日投開票の県議選で、投票率向上に向けた企画として実施した「新絶景!静岡県民フォトコンテスト」の最高賞に熱海市選挙区の写真を選出した。企画の盛り上がりもむなしく、県議選の投票率は44・62%と過去最低を更新し、無投票選挙区が選ばれる結果となった。 最高賞は熱海湾を彩る熱海海上花火大会の様子を鮮やかに写し出した作品。決選投票で最多得票を獲得し、「静岡代表景色賞」に輝いた。浜松市出身の絶景プロデューサー詩歩さんによる特別審査員賞は、静岡市葵区、菊川市、袋井市・森町の3選挙区の写真が選ばれた。特設ウェブサイトで閲覧できる。 企画は、県議選啓発キャラクターに起用したサッカー
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特徴的な色で風景 感性の17点 知的障害の松井さん(菊川) 浜松市北区で個展
知的障害があり、独特な感性で絵画制作に取り組む菊川市の松井久悦さん(25)の個展「ひさよしの絵画展」が29日まで、浜松市北区細江町の国民宿舎奥浜名湖で開かれている。 新作を含め、広告やカレンダーの裏に油性ペンで描いた17点を展示した。天竜浜名湖鉄道や浜名湖パルパルなどの景色を特徴的な色使いで表現している。コロナ禍で外出できないもどかしさを抱えていた頃の作品には、レストランやおもちゃ屋、コンビニなどさまざまな行きたい場所が登場する。母照子さん(66)は「コロナ禍で作風が変化してきた」と話す。 交流を続ける常葉菊川高野球部OBの町田友潤さんとの縁も写真や新聞記事などで紹介している。午前9時か
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早めの新茶期 準備万端 静岡県内生産本格化、消費拡大図る
今シーズンの静岡県内産一番茶の生産が本格化する。新芽の生育は順調に進み、静岡茶市場(静岡市葵区)は開設以来最も早い日取りとなる13日に初取引式典を開くなど、新茶商戦のムードが高まっている。新型コロナウイルス禍から社会経済活動が正常化へ向かう中、茶業者はイベント出店や販促活動を通じて消費拡大を図る。 静岡茶市場で6日、わせ品種「摩利支(まりし)」の生葉を1次加工した荒茶が取引された。前年より7日ほど早く摘採した茶は、色つやともに優れて、好評だった。栽培した同区内牧の森内吉男さんは「十分に雨が降ってくれて、きれいに育った」と話した。 県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)によると、調査用
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静岡県議選の投票者数 菊川市選管が訂正
菊川市選挙管理委員会は10日、9日に行われた県議選菊川市選挙区の投票者数を訂正した。不在者数を1人分少なく入力していたことが原因。訂正後の投票者数は1人増えて、1万8203人。さらに、当初は持ち帰り票はないと処理していたが、1票あったことが判明し、重ねて訂正した。候補者の得票数に変更はない。
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菊川市 赤堀氏、接戦制す【静岡県議選 戦いの軌跡】
12年ぶりの選挙戦は1議席を巡って新人3人が出馬し、自民の赤堀慎吾氏が無所属の黒田茂氏の終盤の追い上げをかわして初当選した。昨年12月まで菊川市副市長を務め、選挙準備は出遅れたが、生活に密着した政策を訴えて組織力で逃げ切った。 太田順一前市長が赤堀氏の後援会長を務め、半数以上の市議が選対に加わって保守層を固めた。特に地盤の旧小笠町で地縁を頼り、着実に集票した。公明から推薦を得たほか、地元企業や団体からも支持を集め、市役所OBも支援した。 黒田氏は民間で培った経営感覚をアピールして猛追。「しがらみがない」と訴えて無党派層の受け皿となり、自民支持層も一部切り崩した。現役世代を中心に幅広い世代
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障害ある作家の作品 巡回展示 浜松いわた信金 来年3月まで12カ所
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)はこのほど、同市と菊川市の障害がある作家4人の絵画作品の巡回展示を本店棟1階(同区)など計4カ所で始めた。作品を企業などに貸し出し、障害への理解促進や芸術振興を図る県の事業「まちじゅうアート」の一環。来年3月まで計12カ所で披露する。 本店棟1階ロビーには同区の清水優旭さん(35)の作品(複製)を展示した。浜松養護学校(現在の浜松特別支援学校)在学時に色鉛筆で描いたという。「伝説の鬼」と題し、約100色を使った斬新な配色が目を引く=写真=。 生まれつき腎臓などに病気を持ち、身体と知的に障害がある清水さんは「イメージしたのは正義の鬼。つらく悲しいことに直面するこ
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静岡県議選 開票結果(選管最終)
下田市・賀茂郡 1―2 選管最終 当13,532 加畑毅 自新① 12,605 橋本智洋 無新 伊東市 1―2 選管最終 当12,221 中田次城 自現④ 5,014 犬飼このり れ新 伊豆市 1―2 選管最終 当7,869 野田治久 自現③ 1,738 森良雄 無新 函南町 1―2 選管最終 当6,671 岩田徹也 自新① 5,371 広田直美 無現 長泉町 1―2 選管最終 当7,777 加藤祐喜 自新① 7,075 渡辺迅 無新 御殿場市・小山町 2―4 選管最終 当13,192 勝俣昇 自現② 当 8,077 和田篤夫 自現④
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菊川で投票用紙誤交付 静岡県議選
菊川市選挙管理委員会は9日、同日投開票の県議選で、選挙人名簿に登録されていない女性に投票用紙を交付し、投票させるミスがあったと発表した。 同市選管によると、同日午後3時15分ごろ、投票所の小笠東地区コミュニティセンター(同市川上)で「父親の代理で投票したい」と申し出た女性に対して、誤って投票用紙を交付した。女性の投票後、交付係の職員が入場券記載者との性別の違いに気付き、発覚した。 受付係と名簿対照係の職員が投票に関する制度を理解していなかったのが要因。市選管は発覚後、市内全投票所に連絡し、記載内容の確認徹底と名簿対照の厳格化を指示した。
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富士山噴火避難、備え見直し 病院や学校、静岡県内230施設が計画作成へ
3月に公表された富士山の噴火に備える避難基本計画。ハザードマップの改定を受けて、旧計画を見直し、病院や福祉施設の避難、学校などの休校、児童生徒の引き渡しなど対策を強化した。市町から避難促進施設に指定された場合、施設は迅速で円滑な避難のため、避難確保計画の作成が求められる。県内では新たに約230施設が計画を作る見込みとなっている。富士山火山防災対策協議会は施設ごとの計画作りの検討事項を詳しく示した。 基本計画によると、避難確保施設に指定されるのは、第3次避難対象エリアより内側の入院、入所型の医療機関、福祉施設と、第4次避難対象エリアより内側の教育関連施設。県のまとめでは、保育園や学校が83
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ピアニスト金子三勇士さん 菊川でリサイタル
菊川市の菊川文化会館アエルは9日、若手ピアニスト金子三勇士さんのリサイタル「ショパンVSリスト ピアノの巨人たちの肖像」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。ショパンの「革命のエチュード ハ短調」やリストの「ラ・カンパネラ」などを演奏する。 時間は午後1時半開場、2時開演。全席指定で一般3500円、高校生以下1500円。チケットはアエル<電0537(35)1515>へ。
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新茶初摘み「最高のお茶に」 菊川市のハウス茶園
菊川市の菊川茶手揉保存会は5日、新茶シーズンを前に同市半済のハウス茶園で新茶の初摘み会を開いた。 保存会や茶業協会、JA遠州夢咲、昨年のコンテストで選ばれた菊川茶娘など約20人が参加し、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。昨年より収穫時期を1週間遅らせたことで大きく成長した芽が多かった。 保存会の落合とし会長(74)は「品質のいい葉がたくさんあった。菊川のお茶を好きになってもらえるよう最高のお茶にしたい」と話した。収穫したお茶は市内で製茶し、茶業繁栄を願って7日の栄西禅師供養祭で献茶する。
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静岡県内JA、相次ぐ支店統合 サービス維持へスマホ教室 高齢農業者の“デジタル力”支援
静岡県内JAで、組合員向けにスマートフォン教室を開催する動きが広がっている。農家の経営相談に対応する支店が減少する中、高齢農業者のデジタル対応を支援し、金融や共済などの既存顧客の維持拡大を図る。 菊川市の河城地区センターで3月中旬、約10人がスマホの使い方を学んだ。JA遠州夢咲職員が講師で、地図やLINE(ライン)など各種アプリや、音声入力機能の使い方を伝えた。参加者で市内の茶農家岩沢鈴代さん(75)は「最近スマホに替えたので詳しい使い方を知ることができて良かった。LINEで家族や友人とやりとりしたい」と話した。 JAグループはスマホを習熟した高齢者に、アプリを通じてJAの活動を伝えるほ
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15日に新茶初取引 掛川茶市場とJA遠州夢咲
掛川茶市場取引運営委員会は5日、新茶初取引を15日に行うと決めた。平年より1週間ほど早い。午前7時半から掛川市千羽のJA掛川市本所で式典を開く。 JA遠州夢咲も15日に初取引を行う。式典は午前6時半から菊川市和田の同JA茶業振興センター「サエリア」で開催する。式典終了後に取引を始める。
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新品種「しずゆたか」命名 静岡県茶業研究センター 飲料、輸出需要に対応
静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)は4日、新たに育成した茶のおくて品種を「しずゆたか」と命名したと発表した。大量生産型で病害への耐性が高く、ペットボトル飲料の原料や海外輸出向け製品としての需要が期待される。2023年春に苗木の流通を開始する予定。 しずゆたかは1995年に交配した品種で、育成時の系統名は「95-7-35」。2022年7~8月に流通時の名称を公募し、寄せられた164件から選んだ。今年3月30日、農林水産省が品種登録出願を公表した。 急須で入れて飲むリーフ茶需要が低迷する一方、茶飲料製品の消費動向は堅調を維持する。同センターによると、しずゆたかの1アール当たり収穫
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菓子製造のたこ満 朝霧乳業子会社化
菓子メーカーのたこ満(菊川市)は3日、牛乳製造販売の朝霧乳業(富士宮市)と資本業務提携で合意し、100%子会社化したと発表した。相互の販売網を活用した販路拡大やブランド力の強化が見込めると判断した。 買収手法や取得金額は非公表。たこ満はこれまで、朝霧乳業が生産した牛乳を原料にした菓子を製造して協業を深めてきた。今後は牛乳の産地を明確にして付加価値を高めた菓子の開発などに取り組む。朝霧乳業はたこ満グループ傘下で設備の拡充と生産体制の強化を図る。 たこ満は1977年設立。資本金5千万円。県内に20店舗とベーカリー3店舗を構える。グループ企業に沖縄県の菓子製造販売「琉球ドルチェテラス」がある。
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菊川市(定数1-3)立候補者の決意 静岡県議選
静岡県議選は9日の投開票に向け、無投票を除く19選挙区の43議席を巡って67人が激しい選挙戦を繰り広げている。人口減少や新型コロナウイルス禍で落ち込む地域経済の活性化、防災対策など課題が山積する中、候補者は何を強調して支持を呼びかけているのか。人物像と合わせて紹介する。(届け出順。名前の右のかっこ内は党派、現元新の別、丸数字は当選回数、投票日基準の満年齢の順) 経営者の決断力 政治に 黒田茂氏 黒田茂(くろだしげる)氏 (無新、55歳) 小国神社で婚礼事業、菊川市内外で飲食事業を営む。元町議の祖父の影響や衆議院議員秘書の経験から「いつかは政治の舞台に」と思い続けてきた。 転機は
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児童ら熱中「金玉落とし」 兵士の訓練 再現 菊川で横地城跡桜祭り
菊川市東横地の国指定史跡「横地城跡」で2日、横地城跡桜祭りが4年ぶりに開かれた。500本の桜が咲き、多くの地元住民が訪れた。横地神社で神事が行われた後、地区の歴史にちなんだイベント「金玉落とし」が開催された。 横地城は中世に一帯を治めた横地氏の山城。祭りを主催した実行委員会によると、金玉落としは兵士の山岳訓練に由来する。兵士が足腰を鍛えるため、谷に落ちた玉を取って城に登ったという。 イベントには横地小の児童らが参加した。約15メートルの高さから金色に塗られたゴムボールが斜面を転がり落ちると、子どもたちは手を伸ばして取り合った。ボールを取った児童には景品が贈られた。 実行委代表の鈴木勝章さん(
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深蒸し菊川茶 GI登録 お茶の認定、静岡県内初
農林水産省は31日、地理的表示(GI)保護制度の対象に深蒸し菊川茶を新たに登録した。静岡県内でお茶の登録は初めて。 GIは地域ならではの環境で長年育まれてきた特産品を国が保護する制度。菊川市茶業協会が登録を申請していた。同日、農水省で登録証授与式が開かれ、藤木真也政務官が同協会の村松正一副会長に登録証を手渡した。 深蒸し菊川茶は濃厚な黄緑色で、渋みが少なくまろやかな味わいが特徴。1950年頃、茶葉を長い時間蒸すことで渋みを抑える深蒸し茶の製造に成功し、同市が深蒸し茶発祥の地として知られるようになった。全国茶品評会の深蒸し煎茶部門の新設や深蒸し茶の全国普及に貢献した。 同協会の会長を務め
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沼川治水対策を加速 国交省の公共事業補助 静岡県配分1217億円
国土交通省は31日、2023年度当初予算のうち、公共事業の予算配分(箇所付け)を発表した。静岡県への補助事業の配分額は前年度当初予算比123億円増の1217億円。沼津市の高橋川、沼川の治水を目的とした沼川新放水路の整備では、新たに上流部の工区を大規模特定河川事業として採択した。高橋川と沼川の合流地点までの水路整備費として3億円を計上し、治水対策を加速させる。 新規採択では、新東名高速道島田金谷インターチェンジ(IC)と御前崎港を結ぶ金谷御前崎連絡道路(全長30キロ)のうち、国道473号金谷相良道路の沢水加IC(菊川市)-八十原IC(仮称、牧之原市)の約1・8キロ区間の整備に2200万円を補
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キャベツ変動幅超過 放射性セシウム 浜岡原発調査
静岡県は30日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺の環境放射能調査の結果を公表した。キャベツから過去の変動幅を上回る放射性セシウムが検出された。健康への影響が心配されるレベルではないとしている。 県によるとキャベツは御前崎市内1カ所で採取し、1キロ当たり0・031ベクレルだった。過去の核実験や東京電力福島第1原発事故の影響とみている。掛川市、菊川市で採取した原乳と、御前崎市、牧之原市で採取した浮遊塵(じん)からは検出されなかった。
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中学球児 園児と“野球交流” チームスポーツ 楽しさ伝え 菊川東、菊川西、岳洋中 投球やバッティング
菊川東と菊川西、岳洋の菊川市内3中学校の野球部が30日、同市本所の菊川中央こども園で園児を対象にした野球教室を開いた。地域貢献と野球人口の拡大が狙い。 3中学の野球部員23人と指導者が3~5歳児約50人に投球やバッティングを手ほどきした。部員は「いい球だった」「ナイスバッティング」などと声をかけながら交流を深めた。園児が部員を捕まえるとボールがもらえる鬼ごっこや的当てゲームなども楽しんだ。 初めての企画で、野球指導歴が長い菊川東中の山崎公男校長が主導した。今後は活動を地元小学校などに拡大する予定。同校野球部の中野蒼真主将(14)=2年=は「チームで協力するのが野球の楽しさ。興味を持つ子どもた
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「三保の水族館」まだ見学できる 5月からネット予約 東海大海洋科学博物館
累計来館者数1900万人以上―。31日で有料入館が終了する静岡市清水区三保の東海大海洋科学博物館は1970年の開館以来、県内外の多くの人々に愛されてきた。施設の老朽化のため有料入館の終了を決めたが、完全閉館ではなく、人気の海洋水槽を含む海洋科学博物館1階は5月から、指定の開館日程に沿ってインターネット予約の上で無料で見学を受け入れていく。 海洋科学博物館を含む東海大海洋学部博物館敷地内には、恐竜の全身骨格の展示が人気を集める自然史博物館もあり、それぞれ海の博物館、恐竜の博物館として親しまれてきた。2022年6月に有料入館終了を発表した後は「来場者が前年比で倍以上になった」と同館の担当者は話
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静岡人インタビュー「この人」 B&G全国指導者会ゴールド指導員褒賞を受けた 久保徹さん(掛川市)
掛川市で市民対象のボート教室に参加したのを機にインストラクターを志し、1992年に認定された。市B&G海洋センターで約30年にわたって小中学生にボートやカヌーなど海洋スポーツの魅力を伝え、2021年末に引退した。元ヤマハ発動機社員。65歳。 ―受賞の感想は。 「非常にありがたいこと。子どもの成長を感じられたことが大きなやりがいだった。意識的に交流を楽しもうと決めて遠征にも同行してきた。カヌーに興味を持ち続けて、進学先の大学で大会に出場した教え子がいた。指導員をやりたいと志願してくれた人も複数いる。たまらなくうれしかった」 ―心がけた指導法は。 「子どもたちに目標を決めてもらい、できた
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16議案可決、同意 2月定例会閉会 菊川市議会
菊川市議会2月定例会は28日、最終本会議を開き、205億7100万円の2023年度一般会計当初予算案や、追加上程した23年度一般会計補正予算案など16議案を可決、同意して閉会した。 補正予算は670万円の追加。新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場を保養センター小菊荘に移転するための経費などを計上した。
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掛川市と菊川市で最大震度1 28日午前4時ごろ
28日午前4時ごろ、県西部を震源とする地震があり、掛川市と菊川市で最大震度1を観測した。気象庁によると、震源の深さは約30キロ、地震の規模はマグニチュード(M)3・3と推定される。
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沼津のカフェ「ブルーウォーター」 静岡県産食材ふんだん25周年特別ランチ
沼津市魚町のカフェ「ブルーウォーター」は4月から、開店25周年を記念して県産食材を使った特別ランチの提供を始める。もちもちとした食感が特徴のオリジナル生パスタがメインで、季節ごとにレシピが変わる。 4月からのパスタは、菊川市産の半熟卵がのった「ナポリタン」と御殿場市産のアスパラを使った「厚切りベーコンとアスパラのゆず胡椒」の2種類。 カフェの加藤公康代表(59)は「高校生だった客が子どもを連れて来てくれることもある。これからも長く愛されるよう頑張りたい」と笑顔で話した。 特別ランチはサラダやスープ、ドリンクと、開店当時からの人気メニューのアップルパイが付く。税込み2500円。1日10組
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静岡県人口357万1445人 2月1日現在 8カ月連続減
静岡県がこのほど公表した2月1日現在の推計人口は357万1445人で前月から4009人減少した。推計人口の減少は8カ月連続。社会動態は2カ月ぶりに転入数が転出数を上回る社会増となった。 転入数から転出数を引いた社会動態は15人増(転入9891人、転出9876人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は4024人減(出生1727人、死亡5751人)。 市町別で人口が増加したのは、14人増の菊川市のみ。829人減の静岡市をはじめ、浜松市758人減、沼津市350人減など33市町で減少した。小山町は同数だった。 社会動態は19市町で増加。最も多かったのは磐田市の111人増で、富士市84人増、伊東市
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33年度以降クラス急減 小笠地区の高校募集 静岡県教委が地域協議会
静岡県教委は27日、県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画の再検討を目的にした小笠地区の地域協議会第2回会合を菊川市役所で開き、同地区の高校募集学級数の将来推計を示した。2032年度までほぼ横ばいで推移し、33年度以降は毎年1学級ずつ減り続ける内容。池上重弘教育長は「比較的体力がある現状のうちに未来を描き、設計する必要がある。10年をのんびり過ごせない」と強調した。 掛川と御前崎、菊川の3市長と教育長、各市域のPTA会長らが出席した。試算によると、募集学級数は32年度までは23年度比2学級減の27学級を維持するが、少子化の顕在化に伴い33~36年度の4年間で23学級まで急減する。 久保田
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竹灯籠で幻想空間演出 菊川・千框棚田であぜ道アート
農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定された菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田で25日夜、田んぼに竹灯籠などを並べる「あぜ道アート」が行われた。ろうそくの明かりが水面に揺れ、一夜限りの幻想空間を演出した。 棚田保全に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部や静岡大棚田研究会など実行委のメンバーが竹灯籠とペットボトルランタンを配置し、ろうそく1200本に火をともした。雨でぬれた棚田がぬくもりのある光で浮かび上がり、棚田オーナーら招待客を魅了した。 新型コロナウイルス禍による中止を経て2年ぶりの開催。同NPO法人の堀延弘事務局長は「棚田の400年の歴史を感じるイベント。未来へつなげていきたい」と
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アートフラワー 本物にそっくり 菊川で展示会
菊川市文化協会アートフラワー部の作品展「心の中にも咲かそう花を」が25日から、同市の菊川文化会館アエルで始まる。講師の深雪アートフラワーの松下とし子さん(86)や部員12人が布を使って本物そっくりの草花を作った。 しだれ桜や桃など春を感じる力作や、300本のバラで富士山を表現した作品など計60点を展示した。花にリボンを飾るなどアレンジも工夫した。松下さんは「花を見て癒やされてほしい」と話した。作品展は29日まで。27日は休館日。
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菊川 地域おこし隊 大山さん活動報告 火剣山マップ制作や魅力発信
3月末で退任する菊川市の地域おこし協力隊大山智世さん(30)が23日夜、報告会を市役所東館プラザきくるで開いた。キャンプ場がある火剣山のハイキングマップの制作や、計300人以上が参加した六つのアウトドアイベントの企画など、約2年間の活動を振り返った。約40人が参加した。 大山さんは静岡鉄道の社員で、2021年6月に休職して協力隊になった。退任後は同社に戻る。任期中は同社の若手社員と連携して地場産品の販路拡大に努めたり、SNS(交流サイト)に菊川の魅力を200回以上投稿したりした。 「菊川は町ぐるみで誰かの挑戦を応援する風土がすてきだと思った。私が活動できたのも地域の人の協力のおかげ」と感謝し
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茶況(3月24日)本土物の生育「例年並み」 寺田製作所が研修会
製茶機械メーカーの寺田製作所(島田市)がこのほど、新茶シーズン前の研修会を菊川市で開いた。元県茶業試験場職員の谷博司さんが、鹿児島県本土物の生育の進度について「おおむね例年並み」と解説した。 頴娃や知覧、大根占など各地の園相は良好という。5日ごろから摘採が本格化する見通し。 ◇ 鹿児島県茶商業協同組合は22日、総会を開き沢田了三理事長(お茶の沢田園会長)を再任した。任期は2年。 鹿児島県茶市場の初取引は6日に行われる。
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自民候補1人推薦 静岡県議選で公明【統一地方選しずおか】
公明党県本部は23日、県議選(31日告示、4月9日投開票)に菊川市選挙区から自民党公認で出馬する新人赤堀慎吾氏を県本部として推薦すると発表した。自民の立候補予定者に対する推薦は計25人になった。
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遠州鉄道沿線で上昇/浜松市中区 西部の動き活発化/掛川【静岡県内公示地価 西部の取引状況】
浜松市中、東、西、南区 住宅地は中区と東区がそれぞれ0・5%上昇。県内変動率上位10位に中区の遠州鉄道沿線3地点が入った。上島は軒並み10万円以上。一方、高級住宅地で好条件の山手町、蜆塚などは18万~21万円でも「土地が出れば飛ぶように売れる」。東区は商業施設が近い丸塚町や上新屋町などで引き合いが強くそれぞれ9万円前後。昨年に浸水被害があった地域は敬遠されている。西区は1・0%下がったが下落率は縮小した。南区は0・1%下落。商業地は中、東区でそれぞれ0・7%上昇した。ドラッグストアなどの需要が強い。中区の街中は「様子見状態」。 浜松市浜北区 住宅地は0・5%、商業地は0・2%それぞれ
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明治時代の輸出茶ラベル「蘭字」 小笠高生がデザイン 26日まで菊川で展示会
菊川市の小笠高美術部と生物生産部による蘭字(らんじ)展が26日まで、同市堀之内の菊川赤れんが倉庫で開かれている。部員がデザインした蘭字19点を展示している。 蘭字は明治期にお茶を輸出する木箱に貼られたラベル。会場には緑の茶葉や白いお茶の花を表現した蘭字のほか、菊川をPRしようと市の鳥キセキレイを添えた作品などが並ぶ。赤いだるまを鮮やかに描いた美術部1年の松下英心さん(16)は「蘭字の構図がおもしろく、見ても描いても楽しかった。日本らしいデザインを考えた」と話した。 午前10時~午後4時(26日は午後2時まで)。
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菊川市の有形文化財 潮海寺仁王像2体を指定
菊川市はこのほど、潮海寺の仁王像を市の有形文化財に指定した。現存する江戸時代の仁王像としては市内唯一。 指定したのは口を開けた阿形(あぎょう)像と口を閉じた吽形(うんぎょう)像。高さは2メートルを超え、大きな頭部と見開いた目が特徴的。作者は不詳で、江戸時代中期に制作されたとみられる。すでに同文化財の指定を受けている潮海寺山門の中に納められている。
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中東遠6高校の吹奏楽部が披露 菊川
菊川市の菊川文化会館アエルで19日、第7回アエル高校生吹奏楽フェスティバルが5年ぶりに開かれた。中東遠地域6校の吹奏楽部が演奏を披露した。 小笠、掛川西、掛川東各校がステージに立ち、池新田、掛川工業、遠江総合3校は合同バンドで出演した。各校の1、2年生も学年ごとに合同バンドで演奏し、交流を深めた。アニメの歌やJ-POPを中心に披露し、大勢の観客を楽しませた。
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京アニ事件で犠牲 大村さんの「どっくんどっくん」 赤れんが倉庫(菊川)に先輩の遺作投影 小沢さん(掛川工高3年)が動画に
2019年の京都アニメーション放火殺人事件に巻き込まれて亡くなった大村勇貴さん=当時(23)、菊川市、掛川工業高出身=の絵本を投影するプロジェクションマッピングが17日夜、菊川市堀之内の菊川赤れんが倉庫で行われた。同高3年の小沢陸空さんが絵本を動画に編集し、倉庫に色鮮やかな作品を映した。 投影した作品は生物が誕生してから今日までの38億年の歴史を絵と擬音で表現した「どっくんどっくん」。小沢さんは絵の背景は変えず、生き物と擬音の部分を切り取って動きをつけた。動かす速さや向きを一つ一つ変えて工夫したという。 擬音は小沢さんの同級生が担当した。倉庫を管理運営するNPO法人菊川まちいきのメンバーらは
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菊川市人事 こども未来部長に森下氏 建設経済部参事は笹松氏
菊川市は17日、4月1日付の人事異動を内示した。市消防本部などを含む全体の異動対象者は171人で、2022年度より23人少ない。部長級の対象者は2人。森下路広総務課長がこども未来部長に昇格し、笹松光普商工観光課長兼消費生活センター長は建設経済部参事を兼ねる。総務部に秘書室、危機管理部に防災強靱化(きょうじんか)室を新設する。 【部長級】こども未来部長(総務課長)森下路広▽建設経済部参事を兼ねる 商工観光課長兼消費生活センター長笹松光普 【課長級】秘書室長(総務課主幹)秘書係長赤堀景介▽総務課長(財政課長)相羽康一郎▽危機管理課長(小笠市民課長兼小笠支所長)馬渕啓介▽防災強靭化室長(教育総
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茶況(3月17日)新茶期前に菊川で研修会 22日、寺田製作所
製茶機械メーカーの寺田製作所(島田市)が22日、新茶期前の最新情勢を学ぶ研修会を菊川文化会館アエル(菊川市)で開く。九州早場所産地の生育状況を解説する。 県茶業会議所が発行する月刊誌「茶」の中小路和義編集長は「日本茶業の現状と今後の方向」と題して講演する。乗用型摘採機などの展示コーナーもある。問い合わせは<電0547(45)5111>へ。
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地域に“慈善”広め40年 県明るい社会づくり推進協議会遠州地区連絡協 病院など車いす寄付し解散
掛川や袋井など6市町で慈善活動に取り組む県明るい社会づくり推進協議会遠州地区連絡協議会が16日、解散した。各市町で活動を担う組織の整備が進んだため。同協議会は同日、残った活動資金を活用して中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)に車いす8台を寄付した。 同協議会は約40年前に発足し、中東遠地域の全域で活動してきた。同協議会から派生する形で各地区に支部が設立され、それぞれが地元で清掃活動や福祉支援、交通安全啓発などを手がけるようになったことから、広域をカバーする役割を終えたと判断した。 同センターで開かれた車いすの贈呈式で、同協議会の加藤一司理事長が「各地で独自の活動が行われるようになった」と
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前回同様4氏で激戦に/磐田市 自現2氏に新人が挑戦/掛川市 3氏が混戦/袋井市・森町 無投票の公算/御前崎市 12年ぶり選挙戦へ/菊川市【県議選の構図 統一地方戦2023しずおか③】
磐田市 前回同様、4氏で激戦に 定数3 前回と同じ顔触れの現職、新人計4人が3議席を争う選挙戦になる見通し。当落が99票差だった前回同様に激戦が予想される。 自民現職の野崎正蔵氏は、地元の豊田地区の保守層を固め、市全域の企業・団体にも支持を広げる。自民現職の江間治人氏は、地盤の旧磐田市地区や自身の会社を置く福田地区の支持固めを進める。 元教員で無所属現職の沢田智文氏は、支援母体の教職員組合をはじめ、連合傘下の労組票をまとめる。元市議の無所属新人川崎和子氏は、ミニ集会や街頭演説など草の根の活動で、市全域への浸透を図っている。 自現2氏に新人が挑戦 掛川市 定数2 4選を目指す増田享大氏
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京アニ社員作品 映像投影 菊川の小沢さん 17日にイベント
掛川工業高3年の小沢陸空さん(菊川市嶺田)が17日、2019年の京都アニメーション放火殺人事件に巻き込まれた大村勇貴さん(同市、同校出身)の作品「どっくんどっくん」を投影するプロジェクションマッピングを同市堀之内の菊川赤れんが倉庫で行う。イベントに先立ち、同日まで原画展を倉庫内で開催している。 「どっくんどっくん」は生物が誕生してから今日までの38億年の歴史を色彩豊かな絵と擬音・擬態語で表現した作品。小沢さんは高校の先輩の絵本の良さを多くの人に知ってもらおうと、大村さんの家族から原画のコピーを借り、投影する映像を制作した。「どのページも色が鮮やかで奥深い。擬音だけで物語を伝えるのがすごい」
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居酒屋「塚田農場」 菊川の農産物でメニューの提供
地鶏料理を扱う居酒屋「塚田農場」を運営するエー・ピーホールディングス(東京都)は、深蒸し茶や芽キャベツ、トマトといった菊川市産の農産物を使ったメニューの提供を始めた。 メニューは「芽キャベツ茶葉塩揚げ」「トマト辛麺」などの13種類。地域食材や自治体をPRする塚田農場の「全国のおいしいもの発掘プロジェクト」の一環で、同市を初の自治体に選んだ。 4月11日まで、関東地方を中心に全国75店舗で販売する。静岡県内に店舗はない。期間中、菊川市の農産物などが抽選で当たるキャンペーンも実施する。 菊川市とのコラボは同社の野本周作社長と同市の営業戦略アドバイザー鬼石真裕氏が親交があった縁で実現した。
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深蒸し菊川茶GI認定へ ブランド確立、PR強化【解説・主張しずおか】
菊川市を代表する特産品の深蒸し菊川茶が農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に3月中に登録される見込みになった。市茶業協会が登録申請してから間もなく3年。GI登録を追い風にしてブランドを確立し、消費拡大につながるよう茶業関係者が一丸となってPRに努めてほしい。 GIはその地域ならではの環境で長年育まれてきた特産品の名称を、地域の知的財産として国が保護する制度。生産地や生産方法などの基準を満たせばGIマークを使用して販売でき、不正使用された場合は国が取り締まる。1月末時点で全国で121産品が登録されている。 深蒸し菊川茶は水色が濃厚な黄緑色で、渋みが少なくまろやかな味わいが特徴。同協会によ
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森氏「悔いなし」 今期で静岡県議7人引退 史上最長の10期
10日閉会した県議会2月定例会では、最終本会議を前に、県政史上最長の10期を務めた自民改革会議の森竹治郎氏(80)=下田市・賀茂郡=が登壇し、「(10期)40年は人生の全て。誠に充実し、やりがいのある議員生活だった。悔いはない」と述べた。県議選(3月31日告示、4月9日投開票)に出馬せず、今期限りで引退する県議は7人となる。 森氏は、初当選時(1979年)は定数78で白熱した議論だったと振り返った。在任中に向き合った山本敬三郎氏をはじめ4人の知事を「個性豊かにそれぞれの時代の県政課題に取り組んでくれた」と評価した。 その上で「国内外は変革の時期に入った。県当局、議会はより一層、精進、切磋
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常葉大菊川、高まる士気 専大松戸と初戦 選抜高校野球組み合わせ
第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内で行われ、静岡県の常葉大菊川の対戦相手が専大松戸(千葉)に決まった。ベンチ入りメンバー18人に変更はなく、選手は大会第5日(22日)の初戦(2回戦)に向け、一層士気を高めた。 昨夏の全国選手権大会で東北勢初の甲子園制覇を果たし、優勝候補に挙がる仙台育英(宮城)は第4日第3試合で慶応(神奈川)と対戦。大会は兵庫県西宮市の甲子園球場で18日から14日間(準々決勝、準決勝翌日の休養日を含む)の日程で行われる。 開会式後の開幕試合は東北(宮城)-山梨学院となった。史上初となる2度目の2連覇を狙う大阪桐蔭は敦賀気比(福井)、注目の強打
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レンタサイクル設置へ 菊川市 観光客の周遊目指す
菊川市の長谷川寛彦市長は10日、観光客が市内を周遊できるレンタサイクルを設置して交流人口の増加を図る考えを示した。同日の市議会2月定例会で、須藤有紀氏(みどり21)の一般質問に答えた。 場所はJR菊川駅前と保養施設の小菊荘の2カ所。計15台ほどの自転車を6月ごろに設置する。若い世代に向けた周遊マップを作るため、大学生によるモニターツアーの実施も計画している。 長谷川市長は市の観光の課題を「市内の地域資源の認知度が低く、来訪目的となり得ていない」と分析。その上で、点在する観光スポットを連携させ「面的に魅力を高めることが重要」と強調した。 一般質問にはこのほか、横山陽仁(至誠の絆)、織部光
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棚田の保全活動に尽力 「小さな親切」静岡県本部に感謝状 農水省
棚田地域の振興に貢献する企業や大学などに農林水産省が贈る「つなぐ棚田遺産」感謝状が9日、「小さな親切」運動県本部に贈呈された。農水省がオンラインで実施する贈呈式の様子を県庁で放映しながら、大畑佳彦事務局長が県職員から伝達を受けた。 同団体は2012年から松崎町石部棚田と菊川市千框(せんがまち)棚田の棚田オーナーとして保全活動を継続し、今年は両棚田での田植えや稲刈りに総勢100人以上の会員が参加した。 大畑事務局長は「これを励みにしてもっと盛り上げたい。情報発信にも力を入れ、活動を知ってほしい」と話した。
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残土適正処分 保管場確保へ 建設土木団体と連携 菊川市長答弁
菊川市は9日、工事現場などで生じる残土を適正に処分するため、市内に処分場やストックヤードを確保する方針を明らかにした。同日の市議会2月定例会一般質問で長谷川寛彦市長が「建設土木関連団体と情報連携を図り、確保に努める」と述べた。横山隆一氏(無所属、日本共産党)への答弁。 発生する土砂と必要な土砂を登録・検索できる県の建設発生土マッチングシステムも活用して、市内で残土利用の調整を図るとした。市内に造成された盛り土については、県が違反盛り土として指導している案件が1件あると報告。星野和吉都市計画課長は「現在埋め立ては行われていないので住民の生命財産に影響を及ぼすものではない」と答えた。 一般質
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JR菊川駅舎工事 市長が方針 周辺整備、市民と検討
菊川市の長谷川寛彦市長は8日の市議会2月定例会代表質問で、3月末から仮駅舎工事が始まるJR菊川駅の整備事業に関して、駅周辺の利活用をさまざまな立場の市民と検討する考えを示した。商業施設の誘致やにぎわい創出を目指す。倉部光世氏(市民ネット)、小林博文氏(みどり21)への答弁。 ワークショップを開き、現在ある駅舎が撤去された跡地など駅周辺の空間整備を考える。メンバーは地元住民や商工業者、金融や学校関係者など。若者のまちづくり参画を促すため、学生の意見も取り入れる方針。 駅北地域の大規模な住宅開発ついては、開発事業者へのヒアリングを実施し、地権者と協力して進める。渥美嘉樹氏(至誠の絆)に答えた
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選抜高校野球出場の常葉大菊川 「全員で優勝を目指す」 市役所激励会で意気込み
第95回記念選抜高校野球大会に出場する常葉大菊川高野球部の激励会が7日、菊川市役所で開かれた。選手18人が訪れ、健闘を誓った。 選抜出場は10年ぶり5回目。平出奏翔主将は「元気あふれるプレーをして菊川市や静岡県にいい報告をしたい。全員で優勝を目指す」と意気込みを語った。2007年の選抜優勝メンバーの石岡諒哉監督は「甲子園から学校に帰ってきた時に多くの市民が出迎えてくれた光景は今でも印象に残っている。市民に感動と勇気を与える野球をしたい」とあいさつした。 長谷川寛彦市長は「笑う門には福来る」と書いた直筆の色紙を選手に手渡し「甲子園の舞台を楽しみ、笑顔の野球で勝ち進んでほしい」と激励した。市
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補正予算案など3議案を可決 菊川市議会
菊川市議会2月定例会は7日、本会議を開き、2022年度一般会計補正予算案など3議案を可決した。代表質問は8日、一般質問は9~10日に行う。
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菊川市 産業支援センター開設 創業・承継へ出会いの場【未来につなぐ 遠州7市町23年度予算案⑥】
「資金、物件、工事、手続き-。初めて店を開業するのにわからないことがたくさんあった」。昨年3月、菊川市本所に「食事処8ct(やから)」を開店した和久田大悟さん(35)と藤原未央さん(42)は準備に明け暮れた当時を振り返る。物件探しに1年要したことや、開業資金が試算より200万円増えたことなど、想定外の出来事の連続だった。 頼りにしたのは市主催の創業支援セミナー。セミナー後も講師の中小企業診断士に何度も相談し、必要な資格や書類の書き方を教わった。まもなく営業開始から1年を迎え、今求めるのは経営者のつながりや専門職によるアフターフォロー。「開業前はたくさんの支援があったが、その後は自分たちだけ
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牧之原の中国人男性殺害 被告に実刑判決 静岡地裁
牧之原市片浜の会社員の男性=当時(41)、中国籍=が殺害された事件で殺人と窃盗の罪に問われた菊川市本所、中国籍の無職の被告(48)の裁判員裁判判決公判で、静岡地裁は3日、懲役11年(求刑懲役18年)を言い渡した。 国井恒志裁判長は判決理由で「犯行経緯は短絡的で強い非難に値するが、未必的な殺意にとどまる」と指摘。「殺人については自首が成立する」とも述べた。 判決によると、被告は2021年7月8日、牧之原市片浜の男性宅で、男性の背中などを金属バットで多数回にわたって殴打し、殺害。その際、男性の携帯電話などを盗んだ。
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事前説明会に28陣営 静岡県議選中部地区 4選挙区で選挙濃厚
静岡県選挙管理委員会は3日、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)の中部地区7選挙区の立候補予定者説明会を県庁で開いた。計28陣営が出席し、4選挙区で選挙戦が濃厚となった。 藤枝市、牧之原市・吉田町、島田市・川根本町の3選挙区は無投票の公算が大きくなった。 同日の説明会には、西部地区の菊川市選挙区で出馬を検討する1陣営が新たに出席した。 各選挙区の定数と出席陣営数は次の通り(カッコ内は定数)。 静岡市葵区(5)8、同駿河区(4)5、同清水区(4)5、焼津市(2)4、藤枝市(3)3、牧之原市・吉田町(1)1、島田市・川根本町(2)2
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大切にしたい会社大賞審査委特別賞 スマイルリンク(裾野)と たこ満(菊川)
人を大切にする経営学会(会長・坂本光司元法政大大学院教授)は3日、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の受賞事業者を発表した。裾野、三島、沼津市で小規模保育園を運営するスマイルリンク(裾野市)と菓子メーカーのたこ満(菊川市)を審査委員会特別賞、視覚障害者の自立、就労支援を行う特定非営利活動法人六星(浜松市東区)を実行委員会特別賞に選出した。 スマイルリンクは園児、保護者、地域に対する思いやりが深く、スタッフが生き生きとやりがいを持って働いているとした。現地審査を通じても「非常に明るい雰囲気がうかがえた」とたたえた。たこ満も「3年前の社長交代後も引き続き、社員、顧客、障害者を大切にする経営
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茶況(3月2日)持続可能な経営へ振興大会決議 JA遠州夢咲など
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶業振興大会を掛川市大坂の市文化会館シオーネで開いた。約200人が参加し決意を新たにした。 持続可能な経営と産地力を高めるため、SDGsを念頭にした大会決議と安全宣言を採択した。同協議会の後藤克宏会長は「一つ一つの積み重ねが1年間の茶業経営につながる。本年の茶業を共に盛り上げよう」とあいさつした。茶業発展に貢献した人や団体の表彰も行われた。 受賞者は次の通り。 茶業功労者表彰 石沢達功(菊川市)宮城力弘(同)堀豊(同)柴田利春(掛川市)河原崎正直(御前崎市)▽茶業特別功績者表彰 丸池製茶(同)
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磐田の宇藤さん SSクラス優勝 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第227回大会がこのほど、磐田市の市総合福祉会館iプラザで開かれ、46人が参加した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①宇藤敬行(磐田市)②横山渡(牧之原市)③門奈佑紀(浜松笠井中1)▽S ①門奈光(浜松笠井小4)②幸田好司(磐田市)③落合雅巳(菊川市)▽A ①沢田真一郎(袋井市)②田中直樹(豊田市)③山元一雄(磐田市)▽B ①志村正雄(袋井市)②松浦達雄(掛川市)③山中勇二(磐田市)
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いじめ問題対策 新条例の意見交換 菊川市総合教育会議
菊川市は2日、総合教育会議を同市中央公民館で開いた。長谷川寛彦市長や松本嘉男教育長、教育委員などが出席し、4月に施行する市いじめ問題対策連絡協議会等条例の運用について意見を交わした。 いじめ防止対策推進法に基づき、対策連絡協議会、調査委員会、再調査委員会を設置する。対策連絡協議会は年に1回定例会を開き、学校職員や市職員などの委員が未然防止策や対応を助言する。調査委員会も年1回定例会を開き、重大事態が起きた場合は追加で開催して対応を協議する。 このほか、教育大綱の中間見直しについても協議した。今月中に改訂版が公表される。
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災害時 車両共用へ協定 菊川署と運送業者など5事業所
菊川署は28日、同署管内の運送業者など5事業所と、災害発生時の車両使用に関する協定を結んだ。 5事業所は小笠運送、ホンダカーズ駿河、遠州運輸、浜崎商店、葵興商(いずれも菊川市)。同署が災害発生時に被害状況を確認したり、負傷者の救助をしたりする際、各事業所が保有するトラックなどの車両を使うことができる。 各事業所の代表者が同署を訪れ、吉川靖剛署長と協定書を交わした。吉川署長は県内各地に被害を及ぼした昨年9月の台風15号を例に「官民連携が災害支援の重要なポイントになる。協定を基に迅速な対応を可能にし、住民の安全、安心を守れるようにしたい」と語った。
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菊川市、防災強靱化室を新設 23年度から
菊川市は28日の市議会全員協議会で2023年度の組織改編を説明した。防災強靱化(きょうじんか)室を危機管理部に新設する。 本年度まとめた防災対策強靱化事業基本構想に基づき、市役所本庁舎敷地の防災機能を強化する。本庁舎の外壁改修や北館の解体、災害対策本部棟の新設、堀之内体育館の建て替え業務を進める。このほか、総務部の秘書係を廃止して秘書室を、学校教育課にはICT推進係を設置する。 新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場については、5月頃をめどに、これまでの体育館や公民館から同市大石の保養センター小菊荘に移転する方針を示した。
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事前説明会に33陣営 静岡県議選西部地区 8選挙区で選挙戦か
静岡県選挙管理委員会は27日、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)の西部地区13選挙区の立候補予定者説明会を浜松市で開いた。計33陣営が出席し、7選挙区で選挙戦が濃厚となったほか、これまで無投票とみられていた同市南区も選挙戦となる可能性が出てきた。 南区は現職2陣営に加え、夜間照明付きの新野球場建設に反対している地元環境保全団体の関係者が出席した。同団体は取材に、「各候補予定者の主張を確認し、夜間照明に反対する候補がいなければ、候補者を擁立して反対の選択肢を提示する」と説明した。 同市西、浜北、天竜の各区と湖西市、御前崎市の5選挙区は無投票の公算が大きくなった。西区と浜北区は2015
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宮城氏(菊川市選挙区) 県議選不出馬を表明 2氏の戦いへ
自民党県連総務会長の宮城也寸志氏(63)=菊川市、3期=は24日、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)に立候補しないことを明らかにした。同日の県連役員会で説明した。地元支部の公認を得られず、事実上の出馬断念に追い込まれた格好。同市選挙区(定数1)はすでに立候補を表明している元菊川副市長の赤堀慎吾(64)と会社経営の黒田茂(55)の2氏の一騎打ちになる公算が大きくなった。 自民党菊川支部は昨年春ごろから赤堀氏の擁立を目指して動き出し、10月の役員会で赤堀氏の推薦を決めた。宮城氏の進退表明を待たずに候補者選定を進めた背景には、多選に批判的な声や赤堀氏の行政経験に対する期待感などがあった。
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菊川市議会 18議案可決
菊川市議会2月定例会は24日、本会議を開き、火剣山キャンプ場に指定管理者制度を導入する野外宿泊施設条例の改正案など18議案を可決した。
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自民が赤堀氏公認 静岡県議選
自民党県連は24日の役員会で、4月9日投開票の静岡県議選に菊川市選挙区(定数1)から出馬する赤堀慎吾氏の公認を決めた。
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富士山富士宮口5合目新施設 2029年以降に供用開始か
静岡県が富士山富士宮口5合目に整備する来訪者施設の供用開始時期が、当初予定していた2028年から29年以降にずれ込む可能性が高いことが22日までに分かった。標高2400メートルと高地での作業であることに加え、噴石から登山者らの身を守るシェルター機能を施設に備えるのに「想像以上に高い施工技術が求められる」(県建築工事課)ためだという。県は設計段階から施工者の意見を取り入れる「ECI方式」の導入を念頭に、国内でも有数の技術力を持つ複数の施工業者から意見聴取を始めた。 県は造成工事を23年度から始める予定だったが、基本・実施設計の策定が24年度にずれ込む可能性が高まり、着工も1、2年遅れる見通し
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⚾常葉大菊川に選抜旗 平出主将「夢舞台 精いっぱい」 高校野球
第95回記念選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)に出場する常葉大菊川に22日、選抜旗が授与された。菊川市内の同校で授与式が行われ、中沢俊一校長から野球部の平出奏翔主将に手渡された。開会式は4年ぶりに全出場校がそろい、入場行進で各校が選抜旗を掲げる。 選抜旗はスクールカラーの紺色を基調とし、校名と校章が記されている。県高野連の高橋和秀会長が「全国でも目標とされるチーム。常葉大菊川らしいスケールの大きな躍動感のある試合で、優勝を目指してほしい」と激励。平出主将は「夢の舞台である甲子園で精いっぱいプレーしたい。現役時代の石岡(諒哉)監督同様、優勝できるよう頑張る」と決意を述べた。 授
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菊川PR自作パンフ配布 「きくがわ応援大使」の内田小6年生 修学旅行先で観光産品紹介
菊川市から「きくがわ応援大使」に任命された内田小の6年生がこのほど、活動を市職員に報告した。菊川をPRするパンフレットを作り、昨年11月に修学旅行で訪れた三重県の観光客に配布した。 6年生約40人は総合的な学習の時間に地域の魅力を調べ、学びを生かそうと応援大使になった。タブレット端末で市内の観光地や飲食店、深蒸し茶を紹介するパンフレットを作成し、紙にして伊勢神宮や鳥羽水族館などで配った。後日、受け取った人から学校宛てに手紙やメールが届き、その中には菊川を訪れた人もいたという。 榊原佐彩さん(12)と佐野維吹さん(12)は「生まれ育った場所を知ってもらえてうれしい」「県外の人と関わるきっか
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大型絵本2冊寄贈 障害児施設で朗読 掛川地区労働者福祉協議会
掛川市の掛川地区労働者福祉協議会はこのほど、菊川市を拠点に活動する子育て支援団体「やなぎ文庫」に大型絵本2冊を寄贈した。障害児通所施設ぴのほーぷ(掛川市杉谷南)で贈呈式を行い、同団体の三浦康子代表が施設の子どもたちに読み聞かせた。 絵本は「へんしんトンネル」と「りんごがドスーン」。同協議会の沢田貴成副会長から2冊を受けた三浦代表は、すぐに利用者と一緒に開封し、琴の演奏に合わせて朗読した。子どもたちは手拍子を打ちながら鑑賞し、絵本の世界を楽しんだ。 掛川地区を含む東遠地域労働者福祉協議会は同日、菊川と掛川の両市社会福祉協議会に災害備蓄用の保存水を提供した。御前崎市社協への寄贈も予定している
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菊川副市長 新型コロナ感染 27日まで自宅療養
菊川市は、原田修一副市長の感染が判明したと発表した。27日まで自宅療養を行う。市職員に濃厚接触者はいない。市政運営に支障がないよう必要に応じてテレワークを行うという。
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マスクやタオル 菊川市社協へ寄贈 掛川法人会女性部会
掛川と菊川、御前崎の3市で活動する掛川法人会女性部会は20日、菊川市社会福祉協議会に新品のタオル200枚とマスク320枚、子ども向けのパペット20体を寄贈した。太田みや子部会長ら3人が菊川市半済の同協議会に届けた。 女性部会が展開している社会貢献活動の一環。タオルとマスクは講演会や総会など各種集会の開催時に会員が持ち寄った。同協議会は寄贈品を介護事業や児童館活動に活用するとしている。
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委員会のオンライン開催 静岡県内は5市町「ある」
静岡県議会と県内35市町のうち、委員会などをオンラインで開催したことがあると回答したのは、5市町(沼津、島田、掛川、袋井、河津)だった。いずれも2020年4月以降に実施していた。 5市町は、新型コロナウイルス感染症対策や災害時を想定して導入・開催したと答えた。「条例改正をしたが、その後、開催の必要性が生じていない」など、既に環境整備済みや準備中の議会は県議会を含め11自治体あった。 国が認めていない本会議のオンライン開催を「必要」としたのは11市町(31%)あり、「緊急時に備えて対応すべき」(御殿場市)、「育児、介護、障害など多様な人材が活躍できるために必要」(三島市)との意見があった。
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茶況(2月16日)お茶の入れ方 中学生が学ぶ 菊川
菊川市茶業協会は16日、若い世代にお茶に関心を持ってもらおうと、お茶の入れ方教室を同市の常葉大菊川中で開いた。1年生約50人が参加した。 同市の日本茶インストラクター青島由美さん(49)を招き、深蒸し菊川茶のおいしい入れ方を学んだ。生徒は湯の温度や茶葉の量、注ぎ方に気を付けながら急須でお茶を入れた。和紅茶も味わった。 小田絢祢さん(13)は「一煎目は色が薄かったが二煎目は濃くなり苦みがあった。家族にも入れてあげたい」と話した。青島さんは湯の温度で、入れたお茶の成分が変わることから「目を覚ましたい時は高い温度で入れてカフェインを取り、リラックスしたい時は低い温度で入れるといい」とアドバイス
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湖西でバナナ特産化挑戦 耕作放棄地を活用 建設会社が栽培、町おこしのエネルギーに
浜名湖に面した湖西市北部の利木地区。自然豊かなこの地で、バナナが新たな特産品に育つかもしれない。浜松市西区の篠原建設(榊原夏雄社長)が耕作放棄地を活用し、バナナ農園の整備を進めている。異分野の試みながら、バナナのタルトやシュークリームを扱うカフェの計画もあり、同社は「地区が盛り上がる原動力の一つになれば」と意欲を見せる。 田畑に囲まれた一角に、ビニールハウスが立つ。中に入ると、暖かな空気とともに土の香りが伝わった。広さ約1200平方メートルのハウス内には、234株のバナナが育つ。昨年9月半ばに植えた。今後3メートル程度にまで成長し5、6月ごろの収穫を見込む。「グロスミッシェル」という品種で
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子育て支援に注力 菊川市長 23年度施政方針
菊川市議会2月定例会が14日開会し、長谷川寛彦市長が本会議で2023年度の施政方針を述べた。子育て支援に注力する考えを示し、「厳しい社会状況からチャンスを見つけて果敢に挑戦する」と力を込めた。 新型コロナウイルス禍で経済的な不安を抱える若い世代が多いとし、安心して結婚や出産、子育てができる環境を整える。学校給食は食材費の値上がりが続くが、高騰分は市費でまかない保護者の負担額は維持する。子どもの医療費は完全無料化する。 スポーツでは常葉大菊川高の活躍など地元の野球に注目が集まっていることから、野球関連イベントの実施や菊川運動公園野球場の防護フェンスの改修を行う。 定例会の会期は3月29日
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菊川市23年度予算案 駅整備、災害対策手厚く 一般会計最大205億円
菊川市は13日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は22年度当初比0・2%増の205億7100万円と過去最大を更新した。未来創造予算と称し、JR菊川駅南北自由通路の整備、災害対策や子育て支援事業を拡充する。 長谷川寛彦市長は「地方への関心の高まりなどコロナ禍がもたらした新たな潮流を生かすとともに、市民の生命を守るため災害対策の強靱化(きょうじんか)に取り組む」と説明した。 一般会計の歳入は市税が3・3%増の75億5千万円。景気動向を踏まえ、個人市民税は3・9%増の25億2700万円、法人市民税は16・8%増の3億8200万円を見込んだ。市債は小学校校舎の大規模改造工事完了などによ
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非行や事故防止へ 取り組み充実要望 菊川署協議会
警察の業務について市民と警察官が意見を交わす協議会が8日、菊川署で開かれた。同署は管内の事件や事故の発生状況を説明し、委員は少年の非行や交通事故などの防止に向けて取り組みの充実を求めた。 同署によると、昨年1年間の少年補導人数は69人(前年比31人減)で、交通事故件数は279件(同5件増)だった。委員は「中高生が非行に誘われないための対策をしてほしい」と求め、同署は「(防犯の)講話に実践的な内容を盛り込み、学校とも連携していく」と応じた。 同署は2~5月の重点業務として、新学期が始まる子どもの安全対策など3点を挙げた。委員からは自転車通学をする中学生への安全指導、4月から全年齢で努力義務
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箱根駅伝 応援に感謝 横山さん(菊川出身創価大)が出場報告
1月に行われた第99回東京箱根間往復大学駅伝に出場した菊川市加茂出身の横山魁哉さん(22)=創価大4年=が7日、市役所を訪れて結果を報告し、地元の応援に感謝した。 横山さんは菊川西中、島田高の陸上部出身で、県市町対抗駅伝にも出場経験がある。箱根駅伝は過去にもメンバーに選出されたが、当日に変更があり今回念願の出場となった。 チームの結果は総合8位。1区の横山さんは前半は集団で走り、ラストスパートで勝負をかけ、区間5位の好成績を残した。「本番前は空気がピリピリしていたが、仲間と話して気持ちを整えた。レースは余裕を持って仕掛けどころを考えることができた」と振り返った。 卒業後は実業団に加入す
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菊川の黒田家代官屋敷 梅見頃へ 3月5日まで「まつり」
菊川市下平川の国指定重要文化財黒田家代官屋敷で5日、恒例の梅まつり(平川地区コミュニティ協議会主催)が始まった。3月5日まで、寒紅梅や白加賀など13種160本が並ぶ敷地内の梅園を無料開放する。 大半の梅はまだつぼみが膨らみ始めている状態。同協議会によると、見頃は今月中旬になりそう。初日はステージイベント「長屋門フェスタ」が開かれ、地元の芸能団体が歌や踊りを披露した。 期間中、土人形の工芸品「焼きびな」を展示するほか、23と24の両日には梅園内歩道に竹灯籠を設置する「竹あかり展」を開く。
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菊川に雪!そり遊びに夢中 長野・小谷村がプレゼント
菊川市の六郷地区センターで4日、ふれあい雪まつりが開かれた。友好都市の長野県小谷村から大型ダンプ2台分の雪が贈られ、子どもたちが雪遊びを楽しんだ。 六郷まちづくり協議会と六郷地区連合自治会が主催した。多くの子どもが来場し、地元ではほとんど降らない雪を見て喜んだ。土のうを積み上げて雪をかぶせた滑り台は行列ができるほどの人気。そり遊びをした加茂小2年の白松咲南さん(8)は「速く滑ることができた。雪は珍しいから楽しい」と話した。 小谷村と同市の交流は合併前の旧小笠町から続いている。雪まつりは新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに実現した。小谷村の物産展も行われ、訪れた中村義明村長は「子どもたちの
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多様化する生産・販売支援 研究、輸出 行政に重い役割 【令和の静岡茶㉛/終章 次代への胎動③】
「たくさん人が来て、いいお茶づくりに向けて意見交換する場にしたい」。静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)のプレハブ造りの仮設庁舎で、小林栄人センター長(58)は静岡県茶業の将来を見据えて語る。 改修中の同センターは、4月に紅茶やウーロン茶など発酵茶の製造研究設備を備える新製品開発実験棟(オープンファクトリー)が部分開業する。フレーバーティーや茶濃縮液、粉末茶の試作に向けた装置も順次導入する予定で、先端技術を用い、嗜好(しこう)の変化に対応した商品開発に挑む。築50年超の本館は解体され、新時代に合った研究棟に生まれ変わる。 同センターは1908年に県立農事試験場茶業部として発足し
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可燃ごみ1543トン 外部に搬出 掛川・菊川処理施設
掛川、菊川両市の衛生施設組合は3日、ごみ処理施設「環境資源ギャラリー」1号炉について、故障に伴う可燃ごみの外部搬出の総量が1543トンだったと発表した。同施設は2022年10月の故障発覚後、11月から1月20日まで、民間事業者に一部のごみ処理を委託していた。
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茶況(2月2日)菊川茶使ったトルティーヤ 小笠高生が考案
菊川市西方の「うでまくりDINING喜楽人」は1日から、粉末の菊川茶を練り込んだトルティーヤの販売を始めた。小笠高の生徒が考えたメニューを採用した。 ベーコン、レタス、トマト、チーズを巻いた「BLTC」と、タンドリーチキンを包んだ2種類。昨年12月末に同校で行われたビジネスマッチング以降、オーナーの小原尚さん(37)とメニューを提案した生徒が意見交換を続け、商品化が決まった。 小原さんは「お茶の香りの広がりと食べたときの歯切れの良さにこだわった」と話した。
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チタンとカーボンの釣り具 富士工業が開発
釣り具メーカーの富士工業(静岡市駿河区、大村一仁社長)はこのほど、チタンとカーボン強化樹脂を組み合わせた世界初のリールシート=写真=を開発し、全国の釣具店で販売を始めた。 リールシートは釣りざおにリールを固定する部品。魚を釣り上げる際に負荷が掛かるため、壊れにくさが求められるほか、さおを握り続けても疲れないグリップ感や軽さも重視される。 同社は素材にチタンとカーボン強化樹脂を採用し、ステンレスとナイロン樹脂の従来品よりも強度を約10%高め、15%の軽量化にも成功した。高度な加工・成形技術が必要なため、製造は菊川市の同社研究開発施設内で熟練職人が担い、年間1万本の販売を見込む。 同社の最
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浜松の食肉市場 26年度廃止、菊川の新施設に統合 市議会5常任委
浜松市議会は2日、5常任委員会を開いた。市は環境経済委員会で、県が菊川市に整備予定の新食肉センターに統合される浜松市食肉地方卸売市場(東区上西町)について、2026年度に廃止する方針を示した。 同市場によると、本年度以降、関係事業者との調整や廃止に向けた各種手続き、食肉処理業務終了後の施設管理の準備などを進める。廃止後の施設は解体し、29年度をめどに跡地への企業誘致、市による活用、売却といった今後の在り方を決める。 同市場は1983年に全面改修が完了してから約40年が経過。老朽化した施設の維持、修繕費用が増加していることに加え、牛と豚の食肉処理頭数が最盛期の半分以下まで減少し、厳しい経営
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校歌作者から誕生秘話 菊川・小笠南小 元気よく合唱も
菊川市の小笠南小で1日、同校の校歌を作詞作曲した元教諭福嶋勲さん(93)=同市東横地=から話を聞く特別授業が開かれた。5年生25人が当時の学校の様子を学び、歌に込められた思いをかみしめた。 福嶋さんは1969年に同校に赴任し、71年に校歌を完成させた。「修学旅行先で合唱を求められても歌えなかった。つらい思いをした」と動機を話し、作詞する上で心がけたポイントなどを説明した。「南の山はみどりもえ」の歌い出しは、近くの山に群生していたウバメガシから着想を得たという。 児童は福嶋さんの指揮で合唱し、音楽室に明るく生き生きとした歌声を響かせた。
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菊川市の子育て応援事業に寄付 静岡トヨタ自動車
静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)は1月31日、菊川市の子育て応援事業に現金10万3080円を寄付した。同社の佐野桂常務営業本部長ら3人が市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に目録を手渡した。 浄財は、ネッツトヨタ浜松小笠店(菊川市赤土)の移転新築に合わせて開催した地元産野菜販売会「産直マルシェ」の売り上げの一部。市は、子どもが生まれた家庭に名前入り絵本を贈る「こんにちは赤ちゃん祝い品プレゼント事業」に活用する。
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プラニック(御前崎市)小池忠敏社長 廃プラの再資源化推進【キーパーソン】
自動車や家電製品などの廃プラスチックを加工して再資源化する。御前崎市に工場を構え、昨年10月に事業を開始した。県内外の中間処理業者などから最大で年間約4万トンの廃プラを受け入れ、約3・2万トンの再生プラスチック原料の生産を目指す。今後の事業の展望などを聞いた。 ―現在の稼働状況は。 「徐々に廃プラの仕入れ量を増やしながら従業員の技術向上を図っている。夜間も稼働し始め、最終的には3交代制の24時間稼働を目指す。従業員は御前崎市や近隣市在住者を含め約40人。フル稼働に備えて増員を考えている」 ―工場の特徴は。 「材質ごとの選別が困難で、従来は廃棄したり焼却処分したりしてきたプラスチックを
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菊川市議会 議長に山下氏 副議長に赤堀氏
菊川市議会は30日、臨時会で正副議長選を行い、議長に山下修氏(67)=みどり21=、副議長に赤堀博氏(75)=同=をそれぞれ選出した。 山下修氏(やました・おさむ)会社役員、[元]副議長、河東中自治会長。3期。河東 赤堀博氏(あかほり・ひろし)理容師、河城保育園監事、[元]市連合自治会理事。2期。和田
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委員会構成決まる 菊川市議会
菊川市議会は30日、臨時会を開き、議長に山下修氏、副議長に赤堀博氏を選出したほか、常任委員会や議会運営委員会の新たな構成を決めた。 各委員会の正副委員長は次の通り。(正副の順) 総務建設 西下敦基、坪井仲治▽教育福祉 小林博文、倉部光世▽議会運営 松本正幸、鈴木直博
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⚾センバツ発表一夜明け紅白戦 常葉大菊川「もっとやれる」
第95回記念選抜高校野球大会に10年ぶり5度目の出場を決めた常葉大菊川は発表から一夜明けた28日、菊川市の同校グラウンドで練習を行った。 午前7時前から集合してトレーニングやシートノックをこなし、10イニングの紅白戦を実施した。気温が10度を下回る寒さだったが、先発した内藤が5回を投げ無安打無四球と好投。持ち味の制球と緩急で打たせて取り、アピールした。 熾烈(しれつ)なメンバー争いにおいて貴重な実戦。気迫を欠いたプレーにはスタッフの目が光った。石岡監督は厳しい表情で「期待して試合をしているが、もっとやれる。何のためにやっているのかを感じてほしい。(結果よりも)やる姿勢が大事」と強調した。
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常葉大菊川高にセンバツ祝う看板贈呈 加茂白岩下自治会
菊川市の加茂白岩下自治会が28日、第95回記念選抜高校野球大会への出場を決めた地元・常葉大菊川高野球部に、出場を祝った応援看板などを贈呈した。 野球部の寮が同地区にある縁で、長年交流を深めている。看板は手作りで「祝甲子園出場」と書かれ、室内練習場前に掲示された。 会員ら有志約20人がグラウンドを訪れ、セレモニーを実施した。自治会長の山下雄三さん(65)は「おめでとう。良いニュースで、地域のわれわれが元気をもらう」と選手を祝福。長年野球部を応援する野中茂雄さん(77)は「普段の力を出して頑張ってほしい。常葉の野球をやってもらえたら」と期待を寄せた。
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菊川河口のサーフィン 「ビジター」にルール発信 愛好家ら講習会
掛川市の菊川河口付近でのサーファーと漁船の衝突事故防止を目的とした講習会が28日、同市役所大東支所で開かれた。地元サーファー約50人が出席し、遠方から訪れる「ビジター」に注意を呼びかけていくことなどを確認した。 河口付近は砂がたまりやすく、水深が浅くなるとサーフィンに適した波が立つとされる。菊川河口はかつて地元サーファーが楽しむ波乗りの好スポットだったが、近年はSNSで評判が広まり、静岡県外からも多くの愛好家が訪れるようになった。 大東マリーナ(同市国安)に係留する漁船は河口から波を越えて沖に向かう。河口の東西150メートル区間は航路になるとして注意看板が設置されている。御前崎海上保安署
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菊川の課題解決へ 高校生がプレゼン 駅前整備や観光など
菊川市は27日、第7回高校生まちづくりプレゼンテーション大会を市役所東館プラザきくるで開いた。小笠高と常葉大菊川高の生徒37人が参加し、JR菊川駅前の開発や多文化共生、福祉などをテーマに9班に分かれて地域課題を解決するアイデアを市幹部に提案した。 常葉大菊川高の班は市が進める駅の整備事業を取り上げた。校内で実施したアンケート結果を公表し、8割以上の生徒が駅の整備を知らなかったと報告。駅周辺にほしい施設を尋ねる設問では飲食店や書店と答える生徒が多かった。他県の観光地を参考に、「駅の工事中のテントに鮮やかな絵を描けば、工事による利用の不便さより完成への期待が高まると思う」と発表した。
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⚾センバツ優勝経験 常葉大菊川・石岡諒哉監督、再び甲子園に
2007年の選抜高校野球大会で静岡県29年ぶりの優勝を果たした常葉菊川高の捕手が、指揮官として母校を率いて甲子園に帰ってくる。27日、選抜出場が決まった常葉大菊川高の石岡諒哉監督(33)は、後にプロ入りした田中健二朗投手(DeNA)とバッテリーを組み全国制覇を達成した。「地区大会と甲子園とは景色が違う。準備が一番大事」。監督として、まずは甲子園初勝利を目指す。 高校時代は2人の監督の指導を受けた。2年夏までは磯部修三氏(82)、2年秋から森下知幸氏(61)=御殿場西高監督=。野球観も指導法も対照的な2人に多くを学んだ。 犠打なしのフルスイング打線が代名詞となった森下監督には「高校野球の概
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思い出の一本松、絵本に 菊川の野崎さん 図書館、児童館に寄贈
菊川市堀之内の野崎恭子さん(51)がこのほど、現在の菊川中央公園がある場所にかつてあった一本松を題材にした絵本「一本松のいる丘で」を制作した。自身の思い出をもとに、主人公の女の子が一本松と過ごした時間をつづった。 野崎さんによると、一本松の幹は大人の両腕でも抱えきれないほど太く、かなりの高さだった。幼い頃は家族や友達と遊びに来ていたが、高校生になった頃に訪れると切り株になっていたという。現在は一本松跡の看板だけが立っている。 「一本松の場所に来ると元気になれる。りんとしてかっこよく、どこか優しい印象の松だった。読んだ人がほっとした気持ちになってくれたらうれしい」と話した。絵本は市内の図書
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インフルで3施設 学年、学級閉鎖 御前崎、牧之原など
静岡県は27日、こども園と小学校の計3施設でインフルエンザに感染したとみられる患者計27人が確認され、学年閉鎖や学級閉鎖を行ったと発表した。 県内139の定点医療機関における直近1週間(16~22日)の平均患者数は4・56人。前週の4・62人とほぼ横ばい。 市町別の施設と患者数は次の通り。 御前崎市のこども園11人、牧之原市の小学校10人、菊川市の小学校6人。
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今川氏真ってどんな人? 戦国大名・今川家の歴史に幕 後に出家して文化人に 晩年は家康と駿府で交流
今川氏真の生涯 天文7年(1538年)生まれ。父は「海道一の弓取り」と呼ばれ駿河・遠江・三河を治めた戦国大名の今川義元、母は武田信玄の姉。駿河と隣接する甲斐、相模の和平協定「甲相駿三国同盟」の一環として、北条氏康の娘・早川殿を正室に迎えた。 永禄3年(1560年)に織田信長との「桶狭間の戦い」で父・義元が討死すると、今川配下にあった三河の松平元康(徳川家康)が離反。武田信玄の嫡男・義信が廃嫡され、正室だった氏真の妹・嶺寒院(嶺松院とも)が駿府に送還されたり、駿河湾の塩を送るのをやめる「塩止め」を行ったりして、甲斐の武田信玄との関係も悪化。こうした事態を受けて氏真は、信玄の敵である越後の
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不明者保護や詐欺防止に貢献 感謝状を贈呈 菊川署
菊川署は25日、行方不明者の保護に協力した牧之原市静波の牛乳配達員加藤朝之さん(43)と、特殊詐欺被害の防止に貢献したファミリーマート菊川東横地店(菊川市東横地)にそれぞれ署長感謝状を贈った。 加藤さんは昨年12月19日午前2時ごろ、御前崎市御前崎で配達業務中に認知症の80代男性を路上で発見。男性に声を掛け、近くの御前崎交番に知らせた。男性は同日中に無事、家族に引き渡された。 ファミリーマート菊川東横地店は昨年12月15日、パソコンの修理目的で電子マネー10万円分の購入を申し出た80代男性に対して詐欺を疑い、経営者の市村裕子さんや従業員が連携して同署に通報した。
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菊川市営「火剣山キャンプ場」 24年度から指定管理へ
菊川市は26日、同市富田にある市営の「火剣山キャンプ場」について、2024年度から指定管理者制度を導入する方針を明らかにした。同市大石の保養施設「小菊荘」は23年度以降の指定管理者が決まらず、当面の間休館する。 同日の市議会全員協議会で報告した。市商工観光課によると、キャンプ場は近年のアウトドアブームで利用者数が増加傾向にある。しかし、利用日の2週間前の予約を必要とすることや、現在管理を担う地元団体の高齢化など課題が多く、指定管理者制度によりサービス向上や継続的な運営につなげる。 予約方法の改善や区画の増設、電源やWi-Fi(ワイファイ)の整備を行う考え。利用料金も改定する。関連する条例
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菊川・黒田代官屋敷 梅まつりPR、御城印を制作 2月5日から
菊川市下平川の黒田代官屋敷で来月始まる「梅まつり」を盛り上げようと、住民有志が御城印を制作した。梅まつり記念と合格祈願の2種類を作り、1枚300円で販売する。 黒田代官屋敷は国指定重要文化財で、戦国時代の城館。毎年冬に敷地内の梅園を開放している。御城印は地元の書道家が書いた文字と、黒田家の家紋「二つ藤巴紋」や長屋門のイラストを添えたデザイン。代官屋敷御城印作成委員会の柴山正之会長(63)は「御城印をきっかけに梅を見に来てほしい。代官屋敷の歴史も知ってもらえたら」と話した。 梅まつりは2月5日から3月5日に開催。御城印はまつりの期間中、会場に加え、菊川市観光協会、菊川文化会館アエルで販売す
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静岡県ふじのくにフロンティア 第3期共生圏に2エリア 北駿3市町と伊豆東側4市町
静岡県は、防災・減災と地域成長の両立を目指す「“ふじのくに”のフロンティアを拓(ひら)く取り組み」第3期(2023~27年度)の「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」として、北駿3市町(御殿場、裾野、小山)と、伊豆地域の東側4市町(伊東、下田、東伊豆、河津)の2圏域を初めて認定した。デジタルなど先端技術を用いて圏域の地域資源の活用や循環を図り、地域課題の解決を目指す。 第3期に掲げる共生圏は、1期(13~17年度)に認定した「推進区域」を結び、点から面へと展開した2期(18~22年度)「推進エリア」を発展させ、さらに重層的な広域連携を促す。県が財政的に支援する。
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NOKと菊川市 災害支援協定 施設や土地を提供
総合部品メーカーNOKの東海事業場(菊川市赤土)と菊川市は25日、災害時の支援に関する協定を締結した。大規模な地震や風水害が発生した際、同事業場は工場棟の施設や土地を市に貸し出して応急対策を支える。 菅沢祐一事業場長が市役所を訪れ、長谷川寛彦市長と協定書を交わした。同事業場の食料や燃料の提供と配布、フォークリフトなどの車両と操縦できる社員の派遣も協定に盛り込んだ。 平常時は定期的な協議を通して連携を深める。菅沢事業場長は「大規模災害では事前の備えが非常に大事。地域社会への貢献に努めていく」と話した。
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菊川の小学校に体育用具 静岡総合不動産、清水銀と寄贈
掛川市の静岡総合不動産と清水銀行は19日、菊川市立堀之内小に対して体育用具を寄贈した。同校で行われた寄贈式で村岡義夫代表取締役は「コロナ禍で精いっぱい遊ぶことが難しい時代だが、運動や勉強を頑張り、キラキラ輝く小学校生活を送り、夢をかなえてください」と述べた。同校関係者は「みんなで仲良く使わせていただきます」とお礼を述べた。 寄贈は同行の地方私募債を活用した教育支援の一環。
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外国籍の子ども 勢いよく餅つき 菊川で地域交流
菊川市青少年健全育成市民会議平川支部は20日、外国籍の子どもに日本文化を体験してもらおうと、同市下平川のひらかわ会館で餅つきを行った。子どもたち13人が「よいしょ」のかけ声で勢いよく餅をついた。 外国籍の住民が多い地域であることから、交流を目的に毎年実施している。今年も会館近くの「虹の架け橋菊川小笠教室」と同市高橋の「こどもの文化センター」に通うフィリピンやブラジル国籍の子どもたちが参加し、順番にきねで臼に入った餅をついた。出来上がった餅はあんこやきなこで味付けされ、子どもたちが持ち帰って食べた。
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5万円とマスク おせっかいの会 菊川市社協に寄付
菊川市の元気サロン「おせっかいの会」は18日、市社会福祉協議会に現金5万円とマスク6千枚を寄付した。落合岐良代表ら4人が同市半済の市社協を訪れ「福祉に役立ててほしい」と届けた。 同会は遊休農地や家庭菜園で野菜を育てて市民に安価で譲り、収益を「野菜福祉募金」として寄付する取り組みを続けている。落合代表は「耕作放棄地を貸してくれる人も野菜を求めてくれる人も皆、会員と思っている。活動を長く続けていきたい」と話した。
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地域経済の飛躍を祈願 菊川市商工会が賀詞交歓会
菊川市商工会は18日、新春賀詞交歓会を同市本所の菊川文化会館アエルで開いた。会員事業所や行政の関係者ら約120人が出席し、地域経済の発展に期待を込めた。 清水厚会長は、長引く新型コロナウイルス禍や物価高に加えて、実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が本格化することに強い警戒感を示した。「経済の動向が大きく変わった。商工会も大きく変わらなければいけない」と述べ、会員の課題解決に注力する考えを示した。
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9事業者に褒状 静岡県農林漁業奨励賞 先進的取り組みを評価
静岡県は18日、経営発展を目指して先進的な取り組みを行う県内農林漁業事業体をたたえる「ふじのくに未来をひらく農林漁業奨励賞」の表彰式を県庁で行った。特産品のブランド化や県産材の利用拡大、中山間地での複合経営などを進める9事業者に川勝平太知事が褒状を手渡した。 受賞した個人・団体は次の通り。 農業 高橋純哉(伊豆の国市)小河麦人(富士宮市)志村吉紀(静岡市)森木農園(牧之原市)深川知久・馨(菊川市)渥美隆裕・敦子(浜松市)▽林業 志村清(静岡市)落合大樹(島田市)▽漁業 南駿河湾漁業協同組合「波乗り鰆推進協議会」(御前崎市)
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災害時のガス供給 菊川市と覚書締結 静岡県協会小笠地区会
菊川市と静岡県LPガス協会小笠地区会は18日、災害援助に必要なガスの供給に関する覚書を締結した。市は優先的に支援を受けるための施設を設定し、地区会は対応に当たる事業所をリスト化する。平常時の訓練や協議でも連携する。 長谷川寛彦市長と内山旭地区長が市役所東館で覚書に署名、押印した。同協会が地域防災応援プロジェクトと銘打って進めている防災資機材の寄贈も併せて行い、市にガス発電機と炊き出しセットを提供した。 小笠地区会は20日、御前崎市とも同様の覚書を締結する。
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きくのん“9歳”おめでとう! 菊川市マスコットキャラクター ファンや子ども祝福
菊川市は15日、市のマスコットキャラクター「きくのん」の誕生日会を市役所東館プラザきくるで開いた。ファンや親子連れなど多くの人が来場し、9回目の誕生日を祝った。 会場には全国各地のキャラクターと交流したり、市内の行事に参加したりするきくのんの写真を展示した。撮影ブースには風船が飾られ、来場者がきくのんと記念撮影を楽しんだ。きくのんに関するクイズやワークショップも行われた。 きくのんは市制10周年を記念して2014年にデビュー。市制施行の1月17日を誕生日としている。かわいらしい見た目が人気で、誕生日会に毎年訪れるファンもいる。市商工観光課によると、市役所には正月、きくのん宛ての年賀状が1
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交通弱者支援継続へ募金を 菊川市社協 3月末まで呼びかけ
菊川市社会福祉協議会は3月31日まで、交通弱者を支援する福祉有償運送事業を継続するため、募金を呼びかけている。目標金額は101万7千円。県共同募金会の「赤い羽根課題解決プロジェクト募金」として取り組んでいる。 公共交通機関での移動が難しい要介護認定者や障害者を支援する事業。病院や買い物のために利用する人が多い。運送回数は昨年4~12月で1194回だった。浄財は車両費や燃料費などに充てる。 振込取扱票はプラザけやき内にある同協議会の窓口で配布している。インターネットでも募金できる。 問い合わせは同協議会<電0537(35)3724>へ。
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池谷さんら知事賞 「長寿祭美術展」表彰
静岡県すこやか長寿祭美術展(しずおか健康長寿財団など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式が13日、静岡市駿河区のグランシップで行われた。 日本画、工芸、書など6部門に計212点が寄せられ、56点が入賞した。同財団の佐古伊康理事長や県福祉長寿局の浦田卓靖局長が受賞者に表彰状を手渡した。 出品作は15日までグランシップ6階で展示する。 主な入賞者は次の通り。 県知事賞 池谷千恵子(清水町)河原崎静子(菊川市)大場啓史(松崎町)大庭修二(長泉町)大橋松玲(浜松市)仁藤政孝(富士市)▽しずおか健康長寿財団理事長賞 藤井克治(浜松市)野嶋照子(同)吉田誠(藤枝市)彦根雅行(函南町)伊藤彩妙
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茶況(1月12日)品評会へ手もみ紅茶 菊川 上位入賞狙い製造
菊川市の小笠手もみ製茶技術保存会はこのほど、静岡茶市場で20日に行われる手もみ紅茶品評会に向けて、出品茶の製造を同市三沢の共栄製茶農業協同組合の工場で行った。会員が上位入賞を目指して伝統の技術で仕上げた。 新年の初もみを兼ねて行った。手もみをしたのは昨年に手摘みした後、水分量を減らしてから冷凍保存した茶葉。2時間ほど丁寧に行って成形し、さらに2時間発酵させて針状の紅茶を完成させた。
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家康巡る物語2作 菊川で15日公演 三方ケ原の戦いなど題材
菊川市を拠点に活動する劇団静岡県史と菊川文化会館アエルは15日、徳川家康にまつわる戦国時代劇をアエル大ホールで上演する。 一部は家康が敗退した三方ケ原の戦いを題材にした「三方ケ原合戦物語」、二部は井伊直虎と椿姫の物語「徳川家康と二人の女城主」。小学5年生から65歳まで団員が出演する。 一部は午後1時開演。2時からは脚本を書いた松尾朋虎さんが講演し、家康の魅力を語る。二部は3時半開演。前売りチケットは1公演のみが一般千円、学生500円、2公演通し券は一般1800円、学生800円。 問い合わせはアエル<電0537(37)3232>へ。
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初もみ茶 新年祝う 100歳長寿者に贈呈へ 菊川で保存会
菊川市の菊川茶手揉保存会と小笠手もみ製茶技術保存会はこのほど、「新春初もみ会」を市役所東館プラザきくるで開いた。会員12人が約3時間かけて、伝統の技術で手もみ茶を仕上げた。 茶業繁栄と新年の祝いを兼ねて毎年開催している。手もみしたのは2022年の春に摘み取り冷凍保存してあった茶葉4キロ。会員は両手で葉を挟んですり合わせながら乾かす「もみきり」や、形状を整えて光沢を出す「こくり」などの工程を経て針状の手もみ茶を完成させた。手もみ茶は長寿の祝いとして、100歳を迎える市民21人に郵送する。 (掛川支局・伊藤さくら)
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大人の決意新たに 西部各地で「はたちの集い」【掛川/菊川/御前崎】
静岡県西部の各地で8日、「成人の日」(9日)を前に「はたちの集い」が開かれた。昨年と同様、新型コロナ感染拡大防止のため開催場所や時間を分けた分散開催が目立った。式典では華やかな振り袖やスーツ姿の参加者が友人らとの再会を喜んだ。 掛川 笑顔の街、自らの手で 掛川市では、掛川と大東、大須賀の3会場で式典が開かれた。20歳を中心とした実行委員会が式典の企画と運営を担い、恩師のビデオレターなどを披露した。 掛川会場は中学校区で分けた2部制。後半の部では、実行委の河住歩香さん(20)と小長谷泰雅さん(19)が登壇し「笑顔で楽しく暮らせる掛川を、自らの手でつくっていきたい」と抱負を述べた。 市によ
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詳報② 経営環境、設備投資...23年戦略は 求められる「復元力」【静岡県内100社景気アンケート】
経営環境 経常利益「下振れ」多数 原材料価格の高騰などに伴うコスト高が、幅広い業種で企業業績を下押ししている。今期の経常利益を期初予想と比べて「下振れ」「大幅な下振れ」と見込んだ企業は計40社に上った。 今期の経常利益見通し(期初予想比) 両回答合計の内訳は製造業25社、非製造業15社。「原材料価格、輸送費ともに高騰」(機械製造)、「エネルギー価格も含めて高騰は想定以上」(運輸)、「物価上昇で個人消費も減速」(小売業)などの意見が出た。 このうち、「大幅な下振れ」と答えた製造業3社は、部品不足に伴う取引先の減産も理由に挙げた。 「想定通り」とした企業は40社。
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生徒募集停止の措置命令 静岡県、菊川・南陵学園に 給与未払いで職員がストライキ
私立和歌山南陵高(和歌山県日高町)で給与未払いなどを理由に教職員がストライキをした問題で、静岡県は27日、運営する学校法人南陵学園(菊川市)に対し、同法人が8月に県へ提出した経営改善計画の不備などが是正されるまで、新たな生徒募集を停止する措置命令を出した。 私学振興課によると、ストライキなどで同法人のずさんな運営状況が発覚した後、県は7月、同法人に経営改善計画の提出や学校経営に必要な財産の確保、財産目録など法律上必要な書類の作成を求める措置命令を出した。同法人は8月に経営改善計画を提出したが、理事会の決定を経ていなかったり、負債の総額に根拠がなかったりと不備が多く、県は「学校経営に必要な財
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「きくのん」に年賀状送ろう 菊川市が募集
菊川市は2023年1月6日まで、市のマスコットキャラクター「きくのん」への年賀状を募集している。きくのんからの返信は6日から順次、発送する。 きくのんは市制10周年を記念して2014年にデビューした“妖精”。22年は全国から応援メッセージや似顔絵などが添えられた年賀状が200通以上、届いた。 差出人の住所、名前の記載がある年賀状に返信する。宛先は〒439―8650 菊川市堀之内61 菊川市役所「きくのん」へ。
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門松、毎年3センチずつ高く 菊川・青葉台コミュニティセンターに設置
菊川市の園芸グループ「花咲くあおばだい」は26日、年末恒例の門松を制作した。3年ぶりに新年を祝う行事を元旦に開催する同市の青葉台コミュニティセンターに設置した。 会員が10人ほど集まり、地元で切った竹を使って門松を作った。毎年3センチずつ高くしていて、今年は2メートル42センチとなった。松や梅、センリョウ、ハボタン、ダイダイなどを飾り付けて完成させた。地元の放課後等デイサービス「あおい放課後スクール」の児童も作業を手伝った。
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雨水貯留施設や災対本部棟新設 菊川市防災対策強化
菊川市は26日の市議会全員協議会で、防災対策強靱化(きょうじんか)事業の基本構想を明らかにした。南部地域に雨水貯留施設を建設し、市役所本庁舎近くには災害対策本部棟を新設する。 南部の治水と市役所周辺の整備事業は、2022年度から28年度までの7カ年計画で、それぞれの概算事業費は20億~25億円。浸水被害が頻発する南部では黒沢川や棚草川近くに貯留施設を建設する方針。まずは岳洋中に校庭貯留施設を整備するため、23年度から詳細設計を始める。 現在、災害対策本部が入る本庁舎は大規模災害時にある程度の被害が想定されるため、災害対策本部棟として独立させる。本庁舎の北側にある堀之内体育館を同じ場所に立
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災害対応功労で感謝状 浜松河川国道事務所が5社に
国土交通省浜松河川国道事務所は22日、災害対策関係功労者表彰式を浜松市中区の同事務所で開き、5社に感謝状を贈呈した。 5社は本県に被害をもたらした9月の台風15号の際に排水ポンプ車の運搬や排水作業に尽力したり、山形県を中心とした8月の大雨浸水被害で車両運行業務に従事したりした。式では、名久井孝史事務所長が「地域の皆さんに安心をもたらしていただいた。引き続き災害対応に協力をお願いしたい」と述べた。 感謝状を受けたのは次の通り。 セノン静岡支社(静岡市葵区)日本ロード・メンテナンス名古屋営業所(名古屋市)3MEN(御前崎市)落合組(菊川市)諸田建設(同市)
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菊川・棚田の米 福祉施設に寄贈
菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田のオーナーとして稲刈りや田植えの活動に取り組む「小さな親切」運動静岡県本部は22日、棚田で収穫した米を同市西方の障害者支援施設「東遠学園」に寄贈した。 同本部菊川地区支部長である静岡銀行菊川支店の匂坂勝哉支店長が施設を訪れ、もち米、キヌヒカリ、コシヒカリ計14袋を鈴木勝事務長と杉原充子園長に渡した=写真=。匂坂支店長は「棚田は菊川の顔の一つ。未来につなぐため棚田の良さを広めていきたい」と話した。米は施設の食事や新年の餅つきに使うという。
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高齢女性を保護 松下さん感謝状 菊川署
菊川署は22日、御前崎市内の路上で認知症の高齢女性を保護したトラック運転手の松下正人さん(52)=同市門屋=に署長感謝状を贈った。 同署によると、9日午前1時ごろ、松下さんは仕事を終えて帰宅する途中、はだしで歩くパジャマ姿の90代女性を発見。同署に通報するとともに、パトカーが駆け付けるまで女性に付き添った。女性はその後、無事家族へ引き渡された。 松下さんは「あのまま行方不明になったら大変な事になっていた。声を掛けて良かった」と話した。 同署は本年の警察業務に協力したとして、増田博武さん(御前崎市佐倉)、榑松豊さん(菊川市半済)、SBSプロモーション、御前崎ケーブルテレビの2個人2団体に
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小笠高生が特産レシピ提案 菊川茶や芽キャベツで総菜、パン 農家支援へ試作
菊川市の小笠高の生徒は22日、市内農産物を使ったレシピを市内飲食業者に提案した。商品化を目指し、特産の菊川茶や芽キャベツの総菜やパンを紹介した。 新型コロナウイルスにより売り上げが低迷している農家の支援を目的に、同校と市、市農業振興会が協力して実施した。食品製造演習を受講する3年生や食品加工部の1、2年生計54人が参加し、夏休みの頃から試作を繰り返してきた。 レシピは芽キャベツのメンチカツやホイコーロー、市内産トマトと米を使ったカレードリア、野菜を巻いた菊川茶入りのトルティーヤなど。茶畑をイメージした緑茶入り牛乳パンを開発した班の藤森香帆さん(17)は「緑茶の配合量を調整するのが大変だっ
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渥美氏と横山陽氏 「至誠の絆」結成へ 菊川市議会
菊川市議会の渥美嘉樹議員と横山陽仁議員が22日までに所属していた最大会派「みどり21」を脱退した。23日に新たな会派「至誠の絆」を結成する。代表の渥美氏は「市民目線の開かれた議会活動を実現したい」と述べた。同市議会は計3会派になった。みどり21は11人になったが過半数を占めている。
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災害復旧予算など8件可決 菊川市議会閉会
菊川市議会12月定例会は21日、最終本会議を開き、2022年度一般会計補正予算案や教育委員会委員の人事案など8件を可決、同意して閉会した。 補正予算には妊娠届や出産届を提出した人に10万円相当の経済的支援をする事業費4900万円と、台風15号で被災した塩買坂トンネル付近や古谷川の復旧工事費6千万円を追加した。
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警察犬2頭と訓練者らに嘱託書 菊川署
菊川署は19日、来年1年間警察犬として活動してもらう犬2頭と訓練者、所有者に嘱託書を交付した。 2頭は雌のシェパード「ブルンネ・フォム・マッセル・シュテルン」号(6歳)と雌のラブラドルレトリバー「シクラメン・オブ・ハマオカ・キララソー」号(3歳)で、いずれも足跡追及を担う。ブルンネ号の所有者兼訓練者は杉山和平さん(71)=菊川市=、シクラメン号の訓練者は有海美香さん(53)=御前崎市=、所有者は塚本佳子さん(52)=菊川市=。 同署で吉川靖剛署長から嘱託書を受け取った有海さんは、シクラメン号について「穏やかな性格。真面目に一生懸命やってくれると思う」と期待した。
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手話のつどい 3年ぶりに開催 菊川・アエル
菊川市身体障害者福祉会ろうあ部などでつくる同市手話言語条例推進委員会は17日、3年ぶりに「手話言語に関する条例のつどい」を菊川文化会館アエルで開いた。 同市で2017年に施行された同条例を多くの市民に知ってもらうことが狙い。聴覚障害のある大道芸人きぼう(本名・松本拓也)さんがクラウン姿で講演を行った。ジャグリングや風船を使ったパフォーマンスも披露し、多彩な芸や表情で子どもから大人まで観客を楽しませた。手話サークルは身ぶりで昔話を表現するゲームなどを行った。最後は「手のひらを太陽に」を手話で歌った。
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個性発揮へ産地の挑戦続く 品種多様化、新時代拓く【令和の静岡茶㉘/第7章 再生への希望④完】
旧池新田村(現在の御前崎市)出身の実業家、丸尾文六が荒れ野原の牧之原台地の開墾に着手したのは1871年だった。一帯は刀をすきに持ち替えた士族や農民の奮闘で、日本屈指の茶産地に姿を変えた。御前崎では今も、丸尾たちの開拓魂を受け継いだ後進の挑戦が続いている。 官民連携の御前崎市茶業振興協議会は、エメラルドグリーンの水色と豊かな香りが特徴の品種「つゆひかり」の消費拡大に2000年代から取り組む。料理店や菓子店と連携し、茶とスイーツをセットで売り出す「つゆひかりカフェ」、手摘み体験付きの散策イベント「茶園ピクニック」の開催といった地道な活動を重ねてきた。 「御前崎茶の生き残りをかけ、地域一丸とな
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菊川で震度1 14日午後11時19分ごろ
14日午後11時19分ごろ、駿河湾を震源とする地震があり、菊川市で震度1を観測した。気象庁によると、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・0と推定される。
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読書感想文 入賞者を表彰 菊川LC
菊川市の菊川ライオンズクラブは12日、読書感想文コンクールの表彰式を牧之原市の牧之原中で開いた。速水正弘会長が同校を訪れ、最優秀賞に輝いた3年の曽根千歳さん(14)らに賞状を手渡した。 牧之原、菊川東、菊川西、常葉大菊川の4中学校から19人が応募した。曽根さんが読んだ本はヤングケアラーを題材にした「with you」(くもん出版)。「該当する人がいたら、自分に何ができるか考え、主人公のように支えられる人になりたい」などと感想をつづった。 このほかの入賞者は次の通り。 優秀賞 藤江理愛(菊川西3)野村風太(菊川東2)大石歩実(常葉大菊川3)中村果音(牧之原2)▽ライオンズクラブ賞 坂口礼
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安西、奈良間選手 「プロ指名」1位 菊川市10大ニュース
菊川市の長谷川寛彦市長は14日の定例記者会見で、2022年の「菊川市10大ニュース」を発表した。常葉大菊川高の安西叶翔投手と同校出身で立正大の奈良間大己内野手がともに、プロ野球ドラフト会議で日本ハムから指名されたことが1位だった。 長谷川市長は「2人がプロへの扉を開き大変誇りに思う」と喜んだ。老朽化する菊川球場を修復する意向を示し「野球の町のイメージができるよう、ハードとソフトの両面で進めたい」と述べた。 10大ニュースは営業戦略課が市の主な出来事50項目を選定し、11月28日~12月5日に市ホームページなどで投票を呼びかけた。358人が投票した。2位以下は次の通り。 ②プレミアム付き
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曽根さん(牧之原中)最優秀 菊川LCの読書感想文審査
菊川市の菊川ライオンズクラブは12日、読書感想文コンクールの表彰式を牧之原市の牧之原中で開いた。速水正弘会長が同校を訪れ、最優秀賞に輝いた3年の曽根千歳さん(14)らに賞状を手渡した。 牧之原、菊川東、菊川西、常葉大菊川の4中学校から19人が応募した。曽根さんが読んだ本はヤングケアラーを題材にした「with you」(くもん出版)。「該当する人がいたら、自分に何ができるか考え、主人公のように支えられる人になりたい」などと感想をつづった。 このほかの入賞者は次の通り。 優秀賞 藤江理愛(菊川西3)野村風太(菊川東2)大石歩実(常葉大菊川3)中村果音(牧之原2)▽ライオンズクラブ賞 坂口礼
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国1と河川 整備確認 掛川、菊川市長が空から視察
掛川市の久保田崇市長と菊川市の長谷川寛彦市長がこのほど、国土交通省浜松河川国道事務所の案内でヘリによる管内上空視察をした。菊川の水害対策、国道1号バイパスの渋滞対策の状況を名久井孝史所長と確かめた。 菊川は近年の国の重点的な河道掘削で流下能力が高まり、9月の台風15号でも越水を免れた。菊川市本所の水門整備、下流部の高潮堤整備も進む。国道1号は菊川インターチェンジ(IC)フルインター化、掛川市内のIC合流部改良などの事業を国が展開中。 両市長はヘリが発着した浜松市南区の天竜川緑地公園で取材に応じた。ともに初の上空視察で、「この地がいかに美しいか再認識した」と笑顔。長谷川市長は「菊川の&ld
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EVの特徴学び事故対応を研修 菊川市消防本部
菊川市消防本部はこのほど、電気自動車(EV)の構造と事故時の対応を学ぶ研修会を同市東横地の市消防署で開いた。救助隊員ら約40人が参加し、浜松日産自動車の担当者からEVの特徴や注意点の説明を受けた。 次世代自動車の普及を踏まえ、初めて実施した。大規模災害時にEVを非常用電源として活用する方法に加えて、交通事故に伴う救助活動での注意事項に関心が集まった。 藤堂雄斗副士長(29)は「どうしたら電力を遮断できるのか、どこを触ってはいけないのかを確認した。新しい車種や技術が生まれている。万全を期して救助活動に当たりたい」と話した。
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発達障害者への合理的配慮とは 菊川で学習会
発達障害のある子どもを持つ親の会「スノードロップ菊川」はこのほど、合理的配慮について理解を深める学習会を同市の中央公民館で開いた。静岡大教育実践総合センターの岡本康哉特任教授が講演し、約30人が聴講した合理的配慮は障害者から障壁となる物事を取り除くことを求められた際に、過度な負担にならない範囲で柔軟に対応すること。たとえば、知的障害者に情報提供するときに漢字にふりがなを付けるなどの配慮。岡本特任教授はスポーツや教育の場で合理的配慮が議論になる事例を紹介しながら説明した。スポーツを例に、障壁をなくせばスポーツ人口が増えて健康増進につながるとし「合理的配慮は最終的には社会的利益になるのではないか
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リニア工事 県境越えボーリングに厳しい声 「まず田代ダム案議論を」 流域10市町首長の意見交換会
静岡県庁で11日に開かれたリニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川水問題を協議する県有識者会議の地質構造・水資源専門部会の委員と大井川流域10市町首長の意見交換会では、JR東海が山梨県から静岡との県境を越えて実施する方針を示している高速長尺先進ボーリングについて厳しい意見が相次いだ。多くの首長は湧水の流出対策として田代ダム取水抑制案とセットでの協議を求め、前提として同案の実現性を高める議論を進めるべきだとの考えを示した。 委員側は首長の質問に答える形で、同ボーリングにより県境付近の破砕帯から大量湧水が発生する懸念などを伝えた。 北村正平藤枝市長は「水を戻す方法とセットでないと流域は安心で
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5個人1団体に厚労大臣表彰 静岡県が伝達式
静岡県はこのほど、2022年度の職業能力開発関係・人材開発行政関係の厚生労働大臣表彰の伝達式を県庁で行った。認定職業訓練や技能検定に取り組んで優れた成果を発揮したり、人材開発行政の推進に貢献したりした5個人・1団体に表彰状を手渡した。 技能検定関係は石上造園代表の石上正明さん(藤枝市)、浜松調理菓子専門学校教務部長の藤田利幸さん(浜松市西区)、ケイ・アイ・ディ取締役牧之原事業所長の伊藤道明さん(藤枝市)の3人が選ばれた。認定職業訓練関係は伊東職業訓練協会監事の前島光吉さん(伊東市)、技能検定関係はNOKフガクエンジニアリング(菊川市)、人材開発行政関係は西野勝明さん(静岡市葵区)。それぞれ
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市内事業者の販路拡大へ 静鉄と菊川市 若手が研修成果を報告
静岡鉄道(静岡市葵区)と菊川市はこのほど、若手社員と若手職員を対象にした研修の成果報告会を菊川市商工会で開いた。参加者が4班に分かれ、実践した市内4事業者の商品の販路拡大策を報告した。 社員と職員20人が9月から課題解決型研修に取り組んできた。寝具メーカー「赤堀」の防水敷きパッドの販売促進を目指した班は静岡鉄道の介護施設でモニター調査を実施。敷きパッドを使った介護職員の感想や意見を記載した新たなチラシを制作したり、市内のケアマネジャーの講習会で商品サンプルを展示したりした。 このほか、キャンプ用品の「アウトリガー」の班はスパイスの販売、カーショップ「アイデア」の班はキッチンカーの稼働率向
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販路拡大策の成果発表 静鉄と菊川市 若手が9月から研修 事業者の課題解決へ実践
静岡鉄道(静岡市葵区)と菊川市はこのほど、若手社員と若手職員を対象にした研修の成果報告会を菊川市商工会で開いた。参加者が4班に分かれ、実践した市内4事業者の商品の販路拡大策を報告した。 社員と職員20人が9月から課題解決型研修に取り組んできた。寝具メーカー「赤堀」の防水敷きパッドの販売促進を目指した班は静岡鉄道の介護施設でモニター調査を実施。敷きパッドを使った介護職員の感想や意見を記載した新たなチラシを制作したり、市内のケアマネジャーの講習会で商品サンプルを展示したりした。 このほか、キャンプ用品の「アウトリガー」の班はスパイスの販売、カーショップ「アイデア」の班はキッチンカーの稼働率向
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島田で自然薯品評会 知事賞に山下さん(川根本町)
第35回静岡県自然薯(じねんじょ)品評会(県自然薯研究会主催)が8日、島田市の夢づくり会館で開かれた。45人の生産者が出品し、最高賞の県知事賞(1等1席)は川根本町の山下信郎さんが選ばれた。 県職員やJAの関係者、とろろ料理を提供する飲食店の店主らが審査員を務めて外観やすりおろした際の粘り、香りなどを採点し、上位8点は口に含んで食感を確かめた。 県農業戦略課の井狩徹班長は「台風による大雨の影響が心配されたが、高品質な自然薯がそろった」と話した。 このほかの上位入賞者は次の通り。 県経済産業部長賞(1等2席)松下均(菊川市)▽遠州中央農協賞(1等3席)長谷川幸男(牧之原市)▽2等賞 長
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原田副市長に選任書を交付 菊川市
菊川市は9日、原田修一副市長の選任書交付式を市役所で開いた。任期は4年間。長谷川寛彦市長から選任書を受け取った原田副市長は「感謝と責任の重さを感じている。菊川をさらに住みよい町にするのが最大の使命。誠実に全力で取り組む」と抱負を述べた。 原田副市長は1983年、旧菊川町に採用され、教育文化部長、危機管理部長、企画財政部長を歴任。2021年3月に定年退職し、同年4月に再任用された。 長谷川市長は「多くの部長を務めた経験があり、気遣いや気配りもできる方。菊川の未来に向かって共に頑張っていただきたい」とあいさつした。
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茶況(12月8日)菊川茶おいしくいれるこつ学ぶ
菊川市茶業協会はこのほど、お茶のいれ方講座を同市下平川の岳洋公民館で開いた。地元自治会から11人が参加した。 同協会職員が講師を務め、深蒸し菊川茶をおいしくいれるこつを教えた。参加者は湯の量や温度、茶葉の量、浸出時間、注ぎ方などに気を付けながらお茶をいれて味わった。一煎目と二煎目の色や味の違いも学んだ。茎茶を焙煎(ばいせん)し、ほうじ茶作りにも挑戦した。
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副市長に原田修一氏 元市企画財政部長 菊川市議会同意
菊川市議会は8日、任期途中で同日退任した赤堀慎吾副市長(64)の後任に、元市企画財政部長の原田修一氏(62)を選任する人事案に同意した。就任は9日付で任期は4年間。原田氏は「さらに住みよい町となるよう、職員と一緒に知恵を出し、汗をかきながら誠心誠意全力で務めていく」とあいさつした。 原田修一氏(はらだ・しゅういち)1983年旧菊川町採用。教育文化部長、危機管理部長を歴任。2021年3月に定年退職し、同年4月に再任用された。同市加茂。
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副市長人事案など17議案可決、同意 菊川市議会本会議
菊川市議会12月定例会は8日、本会議を開いた。職員の定年延長に関する条例案や追加上程した副市長の人事案など17議案を原案通り可決、同意した。
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菊川市役所北館解体へ 市長答弁
菊川市の長谷川寛彦市長は6日の市議会12月定例会一般質問で、老朽化した市役所庁舎北館の解体費を2023度当初予算案に計上する方針を示した。織部光男氏(無所属)への答弁。 19年度の東館新設により、北館は現在使われていない。20年度当初予算に解体費5千万円を計上したが、新型コロナウイルスに対応する事業を優先するため補正予算で減額し、解体を延期していた。北館は1976年度に建築された。2階建てで、総延べ床面積は704平方メートル。解体後は駐車場にする予定。 渥美嘉樹(みどり21)、須藤有紀(同)の各氏も登壇した。
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油彩や鉛筆画など並ぶ 菊川「やよい会」 11日までグループ展
菊川市の絵画グループ「やよい会」による第19回やよい会展が6日、同市の菊川文庫で始まった。11日まで。 会員7人が入賞作品や新作など力作43点を出展した。菊川市の中野みどりさんは掛川城と月、御前崎市の増田明さんは迫力のある船、同市の山本達雄さんは家族の似顔絵をそれぞれ水彩で描いた。このほか会場には油彩や色鉛筆画など幅広い種類の作品が並ぶ。 同会は月に一回、菊川市内で勉強会を開いている。
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ドローン活用し災害対策強化へ 菊川市議会一般質問
菊川市の長谷川寛彦市長は5日の市議会12月定例会一般質問で、調整池の整備やドローンの活用により災害対策を強化する方針を示した。小林博文(みどり21)、西下敦基(市民ネット)、横山隆一(無所属、日本共産党)の3氏への答弁。 開発を予定しているJR菊川駅の北口駅前広場に雨水を一時的に貯留する調整池を設ける計画を示した。広場の整備は駅の南北自由通路の新設が完了する2026年度頃から開始する予定。このほか、被災現場確認にドローンを使う事例が増えていることに触れ、災害時のドローンの活用について市内の団体と協議を進めていることを明らかにした。 坪井仲治(みどり21)、織部ひとみ(同)、東和子(同)、
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犯罪被害者の支援態勢を確認 菊川署
菊川署犯罪被害者支援連絡協議会(会長・吉川靖剛署長)はこのほど、本年度の会合を同署で開いた。同署幹部と、委員の弁護士や行政職員らが出席し、犯罪被害者の支援態勢を確認した。 同署は警察側の取り組みとして、殺人や傷害といった事件では捜査員とは別に「指定被害者支援要員」が付き添うことや、被害者の診察やカウンセリングに対する県警の公費負担制度があることなどを説明した。吉川署長は「支援は生活面や医療面、裁判など多岐にわたる。ニーズを把握し、温かく寄り添っていきたい」とあいさつした。 同署管内は2020年4月に菊川市で「犯罪被害者等支援条例」が施行された。御前崎市は来年4月の施行を目指して準備してい
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菊川市 サッカーで鍛え 富原選手大健闘【市町対抗駅伝】
菊川市のサッカークラブに所属する2区富原虎太朗選手(12)=菊川内田小6年=が区間3位と大健闘。ワールドカップ(W杯)の日本代表の活躍に触れ「初めての駅伝に緊張していたが、スペインに勝った代表に勇気をもらった」とはにかんだ。 クラブではキャプテンを務める富原選手。サッカーで鍛えた持久力を生かすことができた。予想以上の好記録に「びっくりした。前の選手を抜かしたときは気持ちよかった」と笑顔を見せた。黒田明監督(52)は「半年間で陸上の走り方に調整できた。よく走ってくれた」とたたえた。
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茶況(12月1日)ハーブティーの包装デザイン一新 菊川ジュニアビレッジ
菊川市で小中学生が農業ビジネスを体験する「菊川ジュニアビレッジ」はこのほど、市内産の紅茶とハーブをブレンドした商品「本気のハーブティー」の包装デザインを新しくした。 自然な甘みが特徴の商品。デザインを担当した堀之内小5年の勝浦瑛美さん(11)は「ハーブティーを家でゆっくりと飲んでほしい」と願い、ポットやティーカップの絵を描いた。 商品はティーバッグ4個入り。味は、ステビア、レモンバーベナ、パイナップルミントの3種類。現在はジュニアビレッジの通販サイト「こども商店」で購入できる。今後は子どもたちが市内の菓子店などに商談に行き、販路拡大を目指す。
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菊川の休耕田にわらの“ウサギ” 「年賀状の写真、撮りに来て」
菊川市の上本所新花畑会はこのほど、同市本所の菊川沿いの休耕田にわらで作った来年の干支(えと)のウサギを設置した。6年前から干支の動物を作り始め、今回は全長2・5メートルと最も大きくなった。 モニュメントの制作を担当する会員8人が取り組んだ。戸塚武志さん(82)が木と竹で骨組みを作り、7人がわらで仕上げた。週明けの雨でウサギの耳が傾いてしまったため補強したという。土井春雄会長(73)は「年賀状用に写真を撮りに来てもらえたら」と話した。 同会は住民に癒やしを届けようと、休耕田を借りて夏から秋はヒマワリやコスモスを育てている。
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ゴルフ 静岡県ミックスダブルス大会 松山・久能組が優勝
第9回静岡県ミックスダブルスゴルフ大会(県ゴルフ連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が1日、菊川市のホロンGC(パー72)で行われ、松山めい・久能大紀組が9アンダーの63で優勝した。 男女ペア70組が出場。2打目以降をベストボールに選ぶスクランブル方式で争った。 その他の上位成績は次の通り。同スコアはマッチングスコア方式で決定した。 ②小楠・神谷63③平野・伊藤63④石原・市川65⑤河村・近65⑥山下・小久江65⑦松浦・太田65⑧八木原・谷藤65⑨嶌田真・嶌田香66⑩川上・鈴木66
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カード窃取の指示役 懲役4年の実刑判決 静岡地裁浜松支部
特殊詐欺グループの仲間と共謀し、約1カ月間で静岡県内外の高齢者8人からキャッシュカードを盗み取ったなどとして窃盗の罪に問われた東京都江東区、収納代行業の被告(35)の判決公判で、静岡地裁浜松支部は30日、懲役4年(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。 被告らは市役所職員などを装って高齢者宅に電話をかけ、「キャッシュカードを交換する必要がある」とうそを言い、被害者のカードを封筒に入れた後、隙を見て別の封筒にすり替えるキャッシュカード詐欺盗を繰り返していた。盗んだカードで出金した現金被害額は計929万円に上る。 大村泰平裁判官は判決理由で、被告が受け子役への指示などの役目を担ったと指摘し、
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農村彩る 冬への輝き 菊川・イチョウ150本【動画あり】
早朝の柔らかい光が穏やかに差し込み、木々の色づいた葉をゆっくりと照らし始めた。11月下旬の朝、菊川市中内田に立つ約150本のイチョウが、晩秋の農村風景に美しい彩りを添えた。 ドローンを飛ばして撮影すると、雲間から注ぐ光を浴びて“イチョウ畑”がきらきらと輝いて見えた。現地はギンナンを栽培する私有地。許可を受け、上空から撮影に臨んだ。
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補正予算案を可決 菊川市議会開会 5、6日に一般質問
菊川市議会12月定例会は29日開会し、会期を12月22日までの24日間と決めた後、2022年度一般会計補正予算案など16議案を上程した。このうち、台風15号により被災した道路などの復旧費や物価高騰の影響を受けるひとり親家庭や事業者の支援費など2億1400万円を追加する一般会計補正予算案1件を先議し、原案通り可決した。 一般質問は5、6日に行う。
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獅子ケ鼻砦印を販売 家康ゆかりの史跡PR 菊川市観光協
菊川市観光協会は徳川家康ゆかりの史跡「獅子ケ鼻砦(とりで)跡」をPRしようと「砦印」を制作し、26日、史跡近くの蓮池公園で販売した。 獅子ケ鼻砦は徳川方が武田方から高天神城を奪還するために築いた六砦の一つで、最も東側に位置する。砦印は徳川の家紋や市内の水墨画家が描いた砦の絵を背景に、市内の書道家が文字を書いたオリジナルのデザイン。 1枚300円で、28日から同市加茂の観光協会で購入できる。現在、切り絵の砦印も作成中という。
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感染者の個人情報 静岡県外企業に誤送信 菊川市立総合病院
菊川市立総合病院は25日、新型コロナウイルス感染者の個人情報が記された発生届6人分を9月11日から11月7日にかけて、静岡県外企業1社に誤送信したと発表した。療養者支援センターのファクス番号を誤って機器に登録したのが原因。 含まれていた個人情報は氏名や性別、生年月日、住所など。11月10日に県西部保健所からの指摘で発覚した。県外企業に誤送信した個人情報は削除済みで、流出は確認されていないとしている。 同病院は、ファクス機器に短縮番号を登録した際のテスト送信の徹底、職員2人によるチェックの実施などの再発防止策を講じた。
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若者の地元就職を促進 御前崎市がマニフェスト大賞優秀賞
御前崎市はこのほど、優れた政策を立案した地方自治体や市民団体などを表彰する「第17回マニフェスト大賞」の「グッドアイデア賞」部門で優秀賞を受賞した。金融機関と連携して若者の地元就職を促進する「リターン就職応援プロジェクト」が評価された。 進学に必要な教育資金を金融機関から借り入れ、大学や専門学校などを卒業後に同市に定住して就職した人を対象に、借入金の利息分を助成する。こうした制度を利用する若者に向け、専用のホームページでインターンシップ(就業体験)や説明会といった地元企業の情報を発信する。現在、学生は30人、企業は約100社が利用しているという。 プロジェクト担当で市商工観光課の片渕孝通
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110周年の節目祝う 菊川・小笠高校 記念式典に同窓会役員ら
小笠高の創立110周年記念式典が25日、菊川市本所の菊川文化会館アエルで開かれ、全校生徒や教職員、同窓会役員ら約700人が節目を祝った。 実行委員長の永井正同窓会長は、二宮尊徳の報徳思想に基づいた校訓「至誠実行」に触れ「110周年を機に改めて校訓の意味を考えてほしい。頑張る生徒をこれからも応援していく」と述べた。生徒会長の2年松本璃子さんは「小笠高生としての誇りを持ち、学校全体を明るく元気にしていく」と誓った。 劇団静岡県史による記念公演も行われ、出席者は演劇「二宮金次郎物語」を鑑賞した。同校の前身は1912年創立の小笠農学校。1995年に現校名に変更になった。
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浜松大平台高生が考案 スイーツ販売 たこ満と共同、バナナ使ったタルトなど
浜松大平台高(浜松市西区)で商業を学ぶ3年生15人が23日、企業と共同で考案したスイーツを遠鉄新浜松駅高架下の「はままちプラス」(中区)で販売した。商品開発や店舗運営を、実践を通して学ぶ実習の一環。 生徒は菓子メーカー「たこ満」(菊川市)と篠原建設(西区)と共同で、バナナを使ったタルトとシュークリームの商品化を目指した。バナナのもっちりとした食感を生かすため、できるだけ果肉をそのまま使うようにシェフと試行錯誤を重ねた。会場にはほかに、同校がこれまでに商品開発したどら焼きなども並び、買い物客でにぎわった。 5回目を迎えた本年度の同実習は「地域のさらなる可能性を知ること」をテーマに掲げた。篠
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放棄茶園の木をツリーに 菊川で野外活動体験
菊川市富田の火剣山キャンプ場で23日、アウトドアイベントが開かれた。市内外から45人が参加し、耕作放棄茶園の木を活用したツリー作りなどを楽しんだ。 市内でフラワーアレンジメントの講座を行う吉田慶子さん(37)が講師を務めた。参加者は10センチほどに切った木をスポンジにドーム状に生け、松ぼっくりやリボンで飾り付けてクリスマスツリーを完成させた。 渡辺隼磨君(8)は「お茶の木は意外と大きい。スポンジが見えなくなるまで挿すのが難しかった」と話した。吉田さんは「水をあげればクリスマスまで楽しめる。生命力あふれるお茶の緑の美しさを感じてほしい」と語った。 イベントは同市の地域おこし協力隊の大山智
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特殊詐欺被害防げ 「おしえ隊」を結成 菊川署の安全推進員
静岡県警が推進する「さくらセーフティ作戦」の一環として、菊川署はこのほど、高齢女性に特殊詐欺被害の防止を呼びかける「おしえ隊」を同署地域安全推進員の女性3人で結成した。 メンバーは菊川駅前交番管内を担当する山本まさ江さん、八木まさ子さん、夏目洋子さん。さくらセーフティ作戦は特殊詐欺被害の大半を占める65歳以上の女性を対象に啓発する活動。菊川駅前交番管内は同署の中でも被害件数や、詐欺につながる犯人グループからの電話の件数が多いという。「おしえ隊」は高齢者宅を巡回し、特殊詐欺の発生状況や手口などを説明する。3人は同署で吉川靖剛署長に活動開始を宣言した。 同署は今後、他の交番管内にも同様の取り
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岩手の元副校長「釜石の奇跡」語る 菊川西中で防災教育講演会
菊川市の菊川西中で18日、岩手県の釜石東中の元副校長村上洋子さん(65)による防災教育講演会が行われた。東日本大震災時に学校にいた児童生徒が津波の被害を免れた「釜石の奇跡」が起きた背景にある、防災教育の積み重ねを語った。全校生徒565人が聴講した。 村上さんは小中学校合同避難訓練や、避難したことを周囲に知らせる「安否札」の配布など当時の取り組みを説明。生徒が地域と積極的に関わるよう学校独自の認定制度を設けたことも紹介した。人は集団でいると危険でも大丈夫だと思い、誰かが逃げれば一斉に逃げるとし「将来子どもや孫を連れて率先して避難する大人になってほしい」と防災教育を始めた思いを語った。 津波
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茶況(11月17日)茶園審査 近江さん(菊川)金賞 JA遠州夢咲が共進会
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、第29回夢咲茶園共進会を開いた。乗用型管理茶園成木園の部で菊川市の近江正和さんが金賞に選ばれた。 同JA管内から20点出品された。審査は中遠農林事務所経営支援班の永谷隆行班長を審査長にJA静岡経済連職員などが立地条件や根の生育、葉相など7項目を評価した。永谷審査長は「管理が行き届いており良好。病害虫の発生や被害が少なく葉層が十分に保たれ、樹勢の強い優れた茶園がそろっていた」と講評した。 金賞以外の入賞者は次の通り。 銀賞 河原崎功(御前崎市)▽銅賞 県治美(掛川市)井伊谷融司(菊川市)宮城徹也(同)大石勇司(同)
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LGBTQ 安池さんが講演会 常葉大菊川高
菊川市の常葉大菊川高で17日、性同一性障害であることを公表して講演活動を行う静岡市葵区の子ども家具メーカー「えて」社長の安池中也さん(52)によるLGBTQ講座が開かれた。1年生250人が聴講した。 出生時に女性として生まれた安池さんは幼稚園の時に性別への違和感を覚えた。赤いランドセルに嫌悪感を抱いたことや思春期に体形を隠すために包帯を巻いたことなどを振り返った。「性同一性障害の言葉ができて25年たち、ランドセルの色が多様化するなど社会が変わってきた。一人一人の思いや行動の積み重ねが社会の変化につながる」と強調した。 講座は同校の総合的探求の時間「みらい学」の一環。静岡新聞社・静岡放送の
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菊川市長 新型コロナ感染 22日に公務復帰予定
菊川市は16日、長谷川寛彦市長(61)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。せきと倦怠(けんたい)感の症状があり、自宅療養を続ける。22日に公務に復帰する予定。 市によると、長谷川市長は14日深夜に悪寒などの症状が出た。15日に抗原検査キットで陰性を確認したが、症状が治まらないため16日に医療機関を受診し、PCR検査で陽性と判明した。14日までの公務ではマスク着用など感染防止策を講じていたとして、市は職員や面会者に濃厚接触者はいないと判断している。 療養期間中は職務代理者を置かず、テレワークなどを行う。長谷川市長は「職員との連絡体制を確保し、市政運営に支障を来さないよう対応する」とコ
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親子が鑑識作業を体験 菊川署「一日オープンデー」
菊川署はこのほど、「一日オープンデー」を菊川市加茂の同署で開いた。家族連れ約800人が訪れ、鑑識作業の体験や白バイ走行の見学などを通して警察業務に理解を深めた。 刑事課員は特製の粉末が付いたブラシで空き缶に残った指紋を採取したり、床面をライトで照らして足跡を確かめたりと、一連の鑑識作業を紹介した。白バイは運転経験の豊富な署員が加速、停止、8の字走行などさまざまな技術を披露し、来場者を楽しませた。 県警音楽隊は「パプリカ」など子どもに人気の曲を演奏した。パトカーの乗車や制服の試着の体験コーナーも人気を集めた。
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油絵や水墨画20点 教室生の力作並ぶ 御前崎
御前崎市の「すずき麗華絵画教室」の生徒でつくるグループ「ぶどうの会」の作品展が28日まで、同市門屋の高松緑の森公園駐車場内「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。 講師の鈴木麗華さん=菊川市=と生徒9人が油絵や水彩画など計20点を出展した。題材は愛犬や花、野鳥などさまざまで、海岸線に沿って立ち並ぶ風車や富士山の風景画もある。菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田を描いた大石武之さん(67)=同市=は「絵を描くときは無心になれる。構図を考えるのも楽しい」と話した。
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音楽やダンス 菊川産業祭盛況 9代目茶娘も披露
菊川産業祭2022が13日、菊川市の菊川文化会館アエルで開かれた。約50団体が出展し、多くの来場者でにぎわった。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった。ステージでは音楽やダンスが披露されたほか、菊川茶をPRする9代目菊川茶娘がお披露目された。同市出身の片山智勝さん(32)のお笑いコンビ「スパイシーガーリック」も出演し観客を楽しませた。 屋外会場には市内の飲食店や企業、交流のある長野県小谷村や岩手県滝沢市がブースを設けた。JR東海は産業祭に合わせ、臨時快速列車を運行した。
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「順位一つでも上げる」 菊川市チームが結団式【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する菊川市チームの結団式と壮行会が13日、同市の菊川文化会館アエルで開かれた。黒田明監督は「市民に駅伝競技のおもしろさが伝わるような走りをしたい」とあいさつした。 代表選手一人一人が壇上に上がり、「後悔のないよう全力で走る」「順位を一つでも上げられるよう頑張る」などと抱負を述べた。チームに代表旗を渡した長谷川寛彦市長は「悔いのない走りで普段の実力を発揮し、記録を更新できればうれしい」と激励した。 チームは6月から毎週練習を行っている。前回大会は市の部12位と過去最高の順位だった。
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菊川市民ら川沿いを力走 市町駅伝対抗駅伝、選手選考の参考にも
菊川マラソンチャンピオンシップ2022(菊川スポーツコミッション主催)が12日、菊川市下内田の河川防災ステーション周辺で行われた。48人が力走した。 新型コロナウイルス感染症対策として参加者を市民や市内在学、在勤者に限定した。小中高生と一般の参加者が2、4、6キロの部に分かれて出場した。参加者は秋晴れの下、川沿いや田んぼの周りを駆け抜けた。 レースの結果を参考にして、12月3日に静岡市で開催される県市町対抗駅伝の選手が選考される。
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まちづくり課題 高校生が企画案 菊川、地域交流や公園活性化
高校生が考えた企画やアイデアをまちづくりに生かす講座「きくがわ高校生まちづくりスクール」の最終報告会が10日、菊川市のプラザきくるで開かれた。高校生7チームが農業や地域の交流、商店街活性化などをテーマに課題を分析し、プロジェクトを提案した。 同市や掛川市などの6校から17人が参加し、6月から活動してきた。生徒はNPOでのインターンシップや関係する団体へのヒアリングを通じて企画を考えた。 公園の活性化を目指したチームは市役所周辺の公園の地図を作成し、地図を使ったスタンプラリーイベントを提案した。多世代交流をテーマにした班は高齢者と子どもが交流できるよう竹馬作りを企画。西方地区コミュニティ協
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子ども向け鑑識体験や制服試着 12日、菊川署で「一日オープンデー」
菊川署は12日、新型コロナウイルス禍で7月から延期していた「一日オープンデー」を菊川市加茂の同署で開く。時間は午前10時から正午まで。 開会式で県警音楽隊が演奏する。白バイ走行の披露や子ども向けの制服試着、鑑識体験なども行う。問い合わせは同署<電0537(36)0110>へ。
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ダンスの楽しさ、小学生が学ぶ 浜松・龍山で27日披露
浜松市天竜区龍山町の任意団体「龍山未来創造プロジェクト」はこのほど、小学生対象のダンス講座「天竜の自然と楽しく踊ろう」を同町の龍山森林文化会館で開いた。受講した子どもたちは、27日に同館で開催される「龍山ふれあい文化祭」で学んだ成果を発表する。 講座は、表現の楽しさを知ってもらおうと県事業「ふじのくに子ども芸術大学」を活用して実施した。9月に初回を開き、今回で3回目。 同団体メンバーの鈴木千陽さん(24)が市内外から参加した小1~5年の児童7人に振り付けを指導。子どもたちはジャンプやターンがある2曲の振り付けを真剣に学んでいた。 菊川市から参加した河城小3年の岩堀那南(なな)さん(9)
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高校生企画の「みんなのアソビバ」盛況 菊川、工作や物販
菊川市の常葉大菊川高美術・デザイン科と小笠高が企画したイベント「みんなのアソビバ&小さな収穫祭」がこのほど、同市のきくる広場などで開かれた。人工芝を敷いた広場に子どもが遊ぶさまざまなコーナーを設け、親子連れでにぎわった。 同市のNPO法人アートコラールきくがわの主催。常葉大菊川高の生徒は手作りの輪投げやだまし絵、塗り絵、工作など芸術の視点で遊びを考え、子どもたちを楽しませた。小笠高の生徒は野菜やパン、手作りの福神漬けを販売し、来場客に地元農産物の魅力をPRした。
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菊川市 地域の発展に尽力 3個人1団体表彰
地域の発展に寄与した個人と団体を顕彰する2022年度の菊川市表彰式がこのほど、市役所で行われた。元教育委員松下彰さん(75)と元体育指導員藤江たみ子さん(72)、積極的に献血に協力した赤堀和一さん(71)の3個人と認定NPO法人災害救助犬静岡の1団体が長谷川寛彦市長から表彰状を受けた。 松下さんは3期12年にわたり教育委員を務めた。藤江さんは生涯スポーツの普及に尽力した功績が認められた。赤堀さんは70歳までに計408回の献血に協力した。災害救助犬静岡は現場での活動のほか、災害救助犬と人材の育成、普及啓発に努めている。
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ドバイのバイヤーと茶業者の商談仲介 菊川でジェトロ浜松
日本貿易振興機構(ジェトロ)浜松貿易情報センターはこのほど、菊川市倉沢の茶生産販売「流通サービス」とアラブ首長国連邦のドバイから来日したバイヤーとの商談を仲介した。茶の種類や機能性をアピールした。 バイヤーは現地で茶のブランドを手がけるハイヤ・タリクさん。本格的な抹茶やティーバッグの煎茶、ストレス緩和作用があるアミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」を高濃度で含むGABA玉露などを試飲し、健康成分の含有量や最低発注数などを確認した。 流通サービスは欧米や東南アジアなど約40カ国への輸出を手がけている。服部吉明社長は「海外は健康や環境面への関心が非常に高い。高付加価値の茶で需要に応えていく」と
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初代静岡県知事 関口隆吉の功績紹介 菊川で講座
菊川市にゆかりのある初代静岡県知事関口隆吉の偉業を伝える講座が3日、同市の菊川赤れんが倉庫で開かれた。関口隆吉遺徳顕彰会などの主催で、25人が聴講した。 市内で関口の劇を上演した劇団静岡県史の松尾朋虎さん(51)が、病気療養中の顕彰会広報鈴木邦雄さん(74)の代役として講師を務めた。関口の生涯をまとめた映像を上映した後、鈴木さんが作った資料を使い、牧之原台地の開拓や堀之内駅の誘致、女学校の設立など関口の功績を紹介した。 聴講した鈴木さんの妻文代さん(75)は「関口さんが多くのことを成し遂げてきたと改めて分かった。顕彰会の活動がさらに広がってほしい」と話した。 講座は9月に市内で始まった
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日ハム指名の安西、奈良間 菊川市長に決意「球界代表する選手に」
先月行われたプロ野球ドラフト会議で日本ハムから4位指名を受けた常葉大菊川高の安西叶翔投手と、5位で指名された同校出で立正大の奈良間大己内野手が2日、そろって菊川市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に決意を語った。 安西は横手気味の腕の角度から最速151キロの威力ある直球を投げ込む長身右腕。奈良間は走攻守の三拍子そろった遊撃手で、高3の夏に出場した全国選手権(甲子園)で本塁打を放っている。 菊川市出身の奈良間は「ここで学んだことがなければ今はなかった。古里をこれからも大切にしたい」と語った。京都府出身の安西は「(菊川市の)皆さんが野球部を応援してくださって本当に心強く、頑張る源になった」と謝意を示
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児童が育てた米販売 菊川の小笠南小 みなみやま会館まつり
菊川市高橋のみなみやま会館で2日、みなみやま会館まつりが始まった。初日は小笠南小の5年生が地元農家と協力して育てた米を販売した。 児童26人が6月に学校近くの田んぼに「きぬむすめ」の苗を植え、10月に稲刈りを行った。300グラムの米を103袋用意し、1袋150円で販売した。児童はチラシを配布したり、おにぎりの形をした段ボールのキャラクターでPRしたりして元気よく接客した。 永田京雅君(11)は「販売するためにみんなで方法を話し合った。たくさんの人が買いに来てくれてうれしい」と話した。 会館まつりは3日まで。子どもから大人まで地域住民の芸術作品を展示している。
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茶況(11月2日)製茶機械3社、最新設備紹介 4、5日に展示会
静岡県内製茶機械メーカーのカワサキ機工(島田市)、落合刃物工業(菊川市)、寺田製作所(島田市)の3社が4、5の両日、各社で製品展示会を開く。 稼働時間や燃油コストを削減できる製茶ラインを披露したり、蒸気除草機、乗用型摘採機を紹介したりする。 カワサキ機工の担当者は「最新の機械を見てもらうことで、現場への普及につなげたい」と話す。
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牧之原市学校再編 対話の姿勢念頭に議論を【黒潮】
牧之原市が重要戦略に掲げる学校再編計画。昨年度末には2030年度までに市内小中学校10校を2校の小中一貫校(義務教育学校)として整備する構想の計画を策定し、本年度から学校設備や通学方法などの具体案を検討する段階に移った。学校は教育のみならず地域の交流拠点として大きな役割を果たす。長期的な展望の中、行政は市民への丁寧な説明と対話の姿勢を念頭に、市の将来を左右する問題としての意識を高めていく必要がある。 計画では榛原、相良各地域の小中学校を再編し、津波浸水想定区域外の「榛原中からぐりんぱる周辺」「相良総合センターから相良総合グラウンド周辺」に施設一体型の校舎を新設する。1学年3学級以上と定め、
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菊川の中嶌さん 文科大臣表彰 社会教育功労
静岡県教委は1日、長年にわたり社会教育の振興に貢献した人をたたえる社会教育功労者の文部科学大臣表彰に、県社会教育委員連絡協議会長の中嶌るり子さん(72)=菊川市=が選ばれたと発表した。 中嶌さんは1998年から旧菊川町の社会教育委員を務めた。2013年10月から菊川市社会教育委員長、20年4月からは県の連絡協議会長を務める。 本年度の文科大臣表彰は、全国で105人が選ばれた。
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新住職の就任儀式「晋山式」 菊川・善勝寺
菊川市棚草の善勝寺でこのほど、新住職の就任の儀式「晋山式」が行われた。 野口敬太さん=写真右=が父の孝雄さんに代わり29代目の住職に就いた。野口さんは近隣の寺の住職や檀信徒約60人に迎えられ、山門から参道を歩いて本堂に入堂した。 善勝寺は曹洞宗の寺。1581(天正9)年に創建された。門前のクスノキの樹齢は推定400年で市の天然記念物に指定されている。
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ふるさと納税寄付者と交流 菊川市、火剣山でキャンプイベント
菊川市はこのほど、同市富田の火剣山キャンプ場で、ふるさと納税寄付者を対象にした1泊2日のキャンプイベントを開いた。関東や関西などから10組28人が参加した。 ふるさと納税の返礼品にアウトドア用品を選んだ人に案内を送った。参加者はキャンプサイトにテントを張り、昼間はお茶の焙煎(ばいせん)や火おこし、まき割りの体験、テントサウナやドラム缶風呂を楽しんだ。夜はバーベキューやバンド演奏、たき火、翌朝はヨガを体験した。 埼玉県から訪れた大橋雅人さん(36)、瑞枝さん(38)夫妻は「キャンプ場に向かう道に茶畑が広がっていて新鮮だった。着火剤となるフェザースティックを作る体験が楽しかった」と話した。
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菊川市コロナワクチン 乳幼児12日から接種開始
菊川市は31日の市議会全員協議会で、新型コロナウイルスの乳幼児用ワクチンの接種を11月12日から始めると報告した。対象は生後6カ月から4歳の約2千人。 接種券は3回分をセットにし、31日に発送した。集団接種は同市赤土の市民総合体育館で毎週土曜日に行う。個別接種も一部の病院で開始できるよう調整している。2回目は3週間後、3回目は8週間後に接種する。 予約は11月2日から。市ワクチン接種予約センター<フリーダイヤル(0120)507001>へ。
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低所得世帯給付でコールセンター開設 菊川市
菊川市は1日、電力やガス、食料品の価格高騰を受けた国の緊急支援給付金に関するコールセンターを市総合保健福祉センタープラザけやき(同市半済)に開設する。支給手続きなどの問い合わせに対応する。 市は給付対象の低所得世帯向けに書類の発送作業を進めている。初回の給付金の振込日は18日を予定している。 開設時間は平日午前9時~午後4時45分。水曜は午後7時まで。問い合わせは<フリーダイヤル(0120)100654>へ。
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竹灯籠の散歩道 秋の夜を幻想的に 菊川
菊川市のNPO法人アートコラールきくがわは29日、市役所周辺でハロウィーンに合わせた竹灯籠のライトアップイベント「きくがわ灯りの散歩道」を開いた。350本の竹灯籠が幻想的な雰囲気を演出し、多くの市民が秋の夜を楽しんだ。 放置竹林問題に取り組む団体「たねあかり」や子ども会、商工会女性部、小笠高の生徒や外国人児童が制作した。きくる広場にはカボチャやおばけの柄、幾何学模様をした大小さまざまな竹灯籠を並べた。 菊川赤れんが倉庫にはフォトスポットを設け、仮装した子どもたちが写真撮影をした。ハロウィーンにちなんだ小物を作る講座も開かれた。
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芸能や展示発表 3年ぶり菊川市文化祭
第18回菊川市文化祭(同市、市教委主催)が29日、3年ぶりに菊川文化会館アエルで始まった。市内の文化活動団体が日頃の成果を発表した。30日まで。 芸能部門に18団体250人が出演し、展示部門には11団体が290作品を出展した。初日は大ホールで開会式が行われ、その後オカリナやウクレレのグループ、合唱団が出演した。30日はバンドやダンス、吹奏楽の発表がある。小ホールには華道や書道の作品、写真、盆栽菊などが展示されている。
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男女共同参画と予算編成で要望書 菊川市議会、市長に提出
菊川市議会は27日、男女共同参画と2023年度当初予算編成に関する2種類の提言書を長谷川寛彦市長に提出した。政策討論会で議論を重ねた男女共同参画については「性別役割分担の無意識な思い込みを取り払うことが必要」として、戦略的な広報を求めた。 女性が働きやすい職場環境の整備に向けて、市内事業所への働き掛けも要望した。市が実施している子育て世代対象のアンケートに触れ、意見や要望を直接聞く場を設定するよう検討を促した。 予算編成に関しては、市総合計画に沿った5分野で要望をまとめた。風水害対策では、地域防災計画と水防計画の一体性が必要とした上で、配備体制の充実や資機材の確保など安心安全につながる施
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菊川市選挙区に新人2氏出馬へ 2023年春の静岡県議選
任期満了に伴う来春の県議選に菊川市副市長の赤堀慎吾(64)=同市赤土=と会社経営の黒田茂(55)=同市加茂=の2氏が27日までに、菊川市選挙区(定数1)から立候補する意向を固めた。 赤堀氏は1983年旧小笠町採用。同市企画財政部長などを経て2017年に副市長に就任。12月に退任予定。自民党菊川支部が推薦を決めている。取材に対し「安心安全な社会を目指し浸水対策や大規模地震対策に力を入れる。国や県と連携して地域を前進させたい」とした。 黒田氏は菊川、袋井、森の3市町でブライダル業や飲食業を営んでいる。元国会議員秘書。自民党員。取材に「しがらみのない世代交代を目指し、県政に新たな風を吹かせる。
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サツマイモ「重たい」 菊川の園児ら 500キロ収穫
菊川市下内田のおおぞら認定こども園の園児はこのほど、園近くの畑でサツマイモ掘りを体験した。遊休農地を活用する高田美の里会(横山剣一代表)の会員16人と園児130人がイモ500キロを収穫した。 園児は土を掘ったり、つるを引っ張ったりして連なったイモを探した。夏の間に大きく育ったイモに園児は驚き、「重い」と歓声を上げて喜んだ。土の中からトカゲやダンゴムシも見つけ楽しんでいた。収穫したイモは園や各家庭に持ち帰り、調理して食べるという。
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塩の道や旧東海道 中東遠を自転車旅 4コースプレツアー
中東遠地域を自転車で巡る「ゆるゆる遠州ガイドライド」(同実行委主催)のプレツアーが23日、掛川市役所を発着点に行われた。4コースに計60人が参加し、40人の地元サイクリストが名所を案内した。 適度に起伏がある掛川、磐田、袋井、菊川、御前崎、森の5市1町の地形を生かし、太平洋岸自転車道や塩の道、旧東海道を通る55~80キロのコースを設定した。参加者は神社や歴史施設、農園を巡り、風景や特産品を堪能した。 同ガイドライドは新型コロナウイルス禍で3年間開催が見送られた。2019年には北海道など県外からの参加者も含め最多の260人が集まった。今回のプレツアーを生かし、23年4月下旬に本格的に再開す
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実りの秋を体感 菊川・千框棚田で稲刈り オーナーら275人参加
美しい田園風景が広がる菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田で22日、稲刈りが始まった。保全に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部のメンバーや棚田オーナー制度登録者ら275人が稲を刈り、実りの秋を体感した。 参加者は豊かに実ったもち米品種「葵美人」を丁寧に刈り取り、麻縄でまとめてはざ掛けした。収穫作業は23日も行う。29日まで乾燥させた後、同NPOが脱穀と精米を行い、オーナーに発送する。 千框棚田は農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている。同NPOの山本哲理事長は「猛暑や多雨、台風と心配は多かったが、病害虫被害もなくたくましく実ってくれた」と収穫を喜んだ。
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お茶の特徴、どんな 菊川・小笠東小で授業 栽培方法など学ぶ
静岡県中遠農林事務所と牧之原畑地総合整備土地改良区(水土里ネット牧之原)の出前授業「茶イルド・スクール」が20日、菊川市川上の小笠東小で行われた。3年生36人が地元の特産品でもあるお茶について理解を深めた。 児童はお茶の特徴や栽培方法に関するクイズに挑戦。茶の実が丸いことや、霜による被害を防ぐため畑に「防霜ファン」が取り付けられていることなどを学んだ。紙芝居で栽培に欠かせない農業用水についても学習した。小沢明莉さん(9)は「茶の花びらが白色だと知ることができた。お茶は好きなので毎日飲んでいます」と話した。
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⚾ドラフト 村松、奈良間 夢舞台へ扉開いた! 大学生静岡県勢
東京都内で20日、開かれたプロ野球ドラフト会議。かつて静岡県の高校野球界をけん引した、静岡高出身で明治大の村松開人内野手(21)=牧之原市出身=と、常葉大菊川高出身で立正大の奈良間大己内野手(22)=菊川市出身=は大学でもぶれずに努力を続け、夢舞台への扉を開いた。 中日2位 村松開人 主将で心技体成長 高3の夏、村松内野手の最後の打席は4回戦の代打出場だった。春先に左足首に大けがを負い、必死のリハビリでたどり着いた打席。左翼への打球はあとひと伸びスタンドに届かずチームも敗退した。「悔しいけれど、これをスタートラインに自分を高めていく」 あの日以来、自身の成長のために苦労をいとわなかった
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⚾ドラフト 常葉大菊川高の安西 ハム4位「人生最高の喜び」
「人生最大の緊張」から数時間後、「人生最高の喜び」が待っていた。日本ハムから4位指名を受けた常葉大菊川高の安西は「下を向いた時期もあったがプロで活躍する夢があったので頑張れた。関わった全ての人に感謝したい」と喜びをかみしめた。 身長186センチ、体重86キロの堂々とした体格で、スリークオーターとサイドの中間の角度から最速151キロを投げ込む本格派右腕。微妙に動く球筋も武器で、打者にとって打ちづらい投球を模索しながら技術に磨きをかけている。 同校からの投手の指名は2007年の田中健二朗(DeNA)以来。石岡諒哉監督は「自分も貴重な経験をさせてもらえた。3年間壁にぶつかりながら乗り越えてきた
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⚾ドラフト 奈良間、ハム5位「新球場で輝く」 常葉大菊川高出
ど派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。立正大の奈良間(常葉大菊川高出)は日本ハムから5位で指名され、「(指名を待つ時間は)呼吸ができないくらい不安だった。大卒プロという最初の目標は達成できた」。ともにテレビ中継を見守った野球部の仲間に向け、何度も拳を突き上げた。 174センチ、74キロと小柄ながら、豪快なスイングとスピード感あふれる走塁、守備が魅力の遊撃手。高校時代も甲子園で躍動してプロの注目を集めたが、あえて大学に進み大きく成長した。「戦国東都」の強豪で突き詰めたのは「勝利への執念」。3年春には2部降格も経験し「技術以上にチームを勝たせるために何ができるかを考えてきた」という。 今季
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竹灯籠 地域交流の光、菊川・ブラジル人学校児童制作 イベント展示
外国籍住民と日本人の交流を広げようと菊川市のNPO法人アートコラールきくがわは20日、同市赤土のブラジル人学校シイ・ソヒゾ・デ・クリアンサで竹灯籠を制作する講座を開いた。29日夜に市役所周辺で開かれるイベント「きくがわ灯りの散歩道」で展示し、点灯させる。 児童14人が参加し、放置竹林問題に取り組む市民活動団体「たねあかり」の塚本隆男さん(71)が指導した。児童は30センチほどの竹にカボチャやおばけなどハロウィーンにちなんだ絵を貼り付け、絵に沿って電動ドリルで穴を開けた。 真剣な表情で作業に取り組み、ドリルの刃の太さを変えながら絵柄を丁寧に表現した。
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記念乗車証、茶娘が配布 JR東海、11月「菊川号」
JR東海は11月13日、三島駅発菊川駅行きの臨時快速列車「菊川de逢える」号を運行する。全席指定。 菊川市で同日、菊川産業祭が開催されるのに合わせ、臨時快速の運行と菊川駅を起点とする「さわやかウオーキング」を企画した。 臨時快速は三島駅を午前7時25分に出発。沼津、富士、清水、静岡、藤枝の各駅に停車し、同9時6分に菊川駅に到着する。特製ヘッドマークを付け、藤枝を除く駅からの乗客には「茶娘」が記念乗車証を配布する予定。 指定席券は駅窓口などで販売している。
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風景や子どもを岩絵の具で表現 御前崎で4人展
絵画愛好家の岡田みち子さん=掛川市=、落合常子さん=菊川市=、平川ミサヲさん=掛川市=、増田武子さん=御前崎市=による4人展が31日まで、御前崎市門屋の高松緑の森公園駐車場内「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。 展示作品は20点。4人とも岩絵の具を使い、紅葉やコスモス、稚児衣装を着てはにかむ子どもたちなどを生き生きと表現した。4人展は3回目で、増田さんは「これからも季節感のある絵を描いていきたい」と話す。 期間中は毎週火、水曜と30日が休業日。
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災害救助犬と触れ合い NPOが菊川で体験会 捜索活動に理解深める
菊川市の認定NPO法人災害救助犬静岡はこのほど、災害救助犬による捜索活動の理解促進を目的にした体験会を同市内の訓練場で開いた。市内外の10人が参加し、訓練の見学や犬との触れ合いを通じて活動内容を学んだ。 同NPO法人のメンバーが、熊本地震(2016年)や西日本豪雨(18年)、21年7月に熱海市で発生した土石流災害など各地への出動実績を説明した。倒壊家屋に隠れた要救助者役の参加者を見つける訓練も実演し、捜索の流れを解説した。 同様の体験会は11月5日と12月3日にも実施する。各日とも午後1~3時。参加費は小中学生と高校生500円、一般千円。同NPO法人のホームページから申し込む。 問い合
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ホタル舞う川もう一度 島田・川根町抜里で復旧作業 台風15号被害
島田市川根町抜里(ぬくり)でホタルの生息地として地元住民が守ってきた上手川や川沿いの農業用水路が、9月の台風15号による土砂の流出で壊滅的な被害を受けた。「子どもたちに再びホタルを見せてあげたい」。同市のNPO法人「クロスメディアしまだ」の呼びかけで集まったボランティアや地元住民らが、かつての美しい水辺空間を取り戻すための復旧作業に励んでいる。 ホタル生息地は地元の環境保全団体「抜里エコポリス」が約15年前から整備してきた。幼虫を放流し、水路の一部に餌のカワニナを育てるプールを設け、ことし6月にも鑑賞会を開いた。ただ、今回の台風で農業用水路の多くが土砂で埋まったほか、上手川も一部水路が流木
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横須賀・池新田高再編「一度白紙に」 池上県教育長、撤回を表明
静岡県立高の第3次長期計画を再検討するため、県教委が新たに設置した小笠地区地域協議会の初会合が18日、菊川市の県立小笠高で開かれた。小笠地区はこれまで、同計画に基づく横須賀高(掛川市)と池新田高(御前崎市)の再編協議が難航していて、池上重弘県教育長は「一度白紙に戻して在り方を考えたい」と再編案の撤回を表明した。掛川、御前崎、菊川各市の市長や教育長、PTA、地元商工会の代表らが集まり、地区内の県立高6校の現状や地域人材育成への期待について意見を寄せた。 会合後、池上教育長は、有識者らによる「県立高の在り方検討委員会」が本年度中に同計画の見直しに関する基本方針を策定することを踏まえ、各地区の具
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火災、煙… 低い姿勢で避難! 菊川の園児学ぶ
菊川市消防署は18日、同市下平川のひかり保育園で防火教室を開いた。2~5歳児60人が参加し、火災の恐ろしさを学んだ。 園児は同署消防救助係の署員と消防団員から、火災時の対応について指導を受けた。服に火が着いたときの対処法では、走らずに止まり、地面に倒れて両手で顔を覆いながら転がる方法を床の上で実践した。火災時の避難では、署員が「煙は上に行くから低い姿勢で逃げて」と呼びかけ、園児は煙に見立てた白い布の下をはって逃げる練習をした。防火教室は12月まで、市内各地の園で実施する。
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防犯活動宣言書 菊川署に提出 第一生命3営業拠点
第一生命保険浜松支社掛川、菊川、掛川東の3営業オフィスは17日、菊川署に防犯活動宣言書を提出した。各オフィスの代表者が同署を訪れ、それぞれ吉川靖剛署長に手渡した。 宣言書では顧客宅の訪問時に特殊詐欺などへの注意を呼びかけるチラシを配布することや、社員が地域の防犯活動に積極的に参加することなどを誓った。 吉川署長は各オフィスを防犯モデル事業所に指定し、「幅広い年齢の方と接している皆さんにぜひ協力をお願いしたい」と語った。 同支社東遠ブロック担当の鈴木智子さんは「防犯のために気をつけてほしいことを伝え、お客さまの豊かな生活に貢献したい」と話した。
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防犯功労で表彰状 鳥羽さん、服部さんに伝達 菊川署
菊川署は17日、同署浜岡交番地域安全推進員班長の鳥羽酉一さん(77)=御前崎市上朝比奈=と、菊川駅前交番地域安全推進員の服部行准さん(70)=菊川市富田=に防犯功労者としての表彰状を伝達した。 2001年から地域安全推進員を務める鳥羽さんは関東管区警察局長と関東防犯協会連絡協議会長の連名表彰を受けた。「犯罪抑止になるよう、これからもやれる限りのことをやっていきたい」と語った。 05年から務める服部さんは県防犯協会連合会長と県警本部長の連名表彰を受けた。「過去には万引の防止ポスターを作ったこともあった。今後も努力していきたい」と話した。
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台風15号、史跡に爪痕 小島陣屋跡/三池平古墳など甚大被害
9月の台風15号の影響で、静岡県内の国、県指定文化財の敷地内で斜面崩壊などが発生し、近隣住宅も含めて大きな被害が生じている。静岡市の16日までの調査では、清水区の国指定史跡「小島陣屋跡」で土砂や石垣が崩れ、隣接する民家3棟の外壁を突き破った。同区の県指定史跡「三池平古墳」は地滑りで延長約40メートルの亀裂が生じた。両史跡とも、近隣世帯が安全のために避難し、被害の拡大防止が求められている。 小島陣屋は1704年、駿河国小島藩藩主の松平信治が設置。城郭を思わせる石垣が良好に残り、大名陣屋の構造を知る上で貴重と評価され、2006年に国史跡として指定された。台風で被災したのは「馬場石垣」と呼ばれる
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マスターズ陸上やり投げV 日本記録更新、菊川の山口さんが報告
菊川市下平川の山口久芳さん(70)が13日、市役所に長谷川寛彦市長を訪ね、1日に行われた長野マスターズ陸上競技長野市大会のやり投げ種目70~74歳の部(M70)での優勝を報告した。大会では44・99メートルを出し、日本記録を更新した。 元菊川西中校長の山口さん。やり投げは高校から始め、教員時代も続けてきた。国体での優勝経験もある。現在も陸上以外に自転車や野球、スタンドアップパドルボード(SUP)など10種類のスポーツに親しんでいる。「70歳でも日本記録が出せる。鍛えるのではなく、楽しみながらいろいろなスポーツをやってほしい」と同世代にエールを送った。 23日には静岡市で行われる静岡マスタ
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台風被害の塩買坂トンネル 10月30日に周辺規制解除 菊川市
菊川市は14日、台風15号の影響で通行止めになっている市道の塩買坂トンネル(同市高橋)周辺区間について、30日に規制を解除すると発表した。 塩買坂トンネルは菊川、御前崎両市の市境にある。台風15号が襲来した9月23日夜に大規模な土砂崩れが発生した。市は市道の一部の幅が狭くなるとして注意を呼びかける。
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床上、床下浸水97件 菊川の台風15号被害 土砂崩れは120カ所
菊川市の長谷川寛彦市長は12日の定例記者会見で、台風15号による市内の被害状況を明らかにした。11日現在、建物被害は準半壊1件、床上浸水4件、床下浸水93件、土砂崩れは小規模な崩落も含め120カ所で発生した。 大規模な土砂崩れは同市高橋の塩買坂トンネル付近で発生し、市道が現在も通行止めとなっている。復旧のめどは立っていない。河川は菊川水系が氾濫危険水位に到達したが越水はしなかった。長谷川市長は国交省によるこれまでの河道掘削の効果に言及し、さらに掘削が進むよう要望する方針を示した。 このほか11月13日に3年ぶりに菊川産業祭が菊川文化会館アエルで開かれることを発表した。産業祭に合わせてJR
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こども園園児ら特殊詐欺注意啓発 菊川
菊川署は11日、街頭広報活動を菊川市本所の杏林堂薬局菊川店で行った。 地域安全推進員や少年警察協助員の他、同署から「ちびっこおまわりさん」に任命された西方、菊川中央の2こども園の園児8人が参加した。店頭に立ち、特殊詐欺への注意を呼びかける啓発品を買い物客に手渡した。
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菊川市の人生会議ノートを作成 生きざま知り個別ケア 松田真和氏/市家庭医療センター長【本音インタビュー】
「家族ぐるみのかかりつけ医」として、さまざまな健康問題に対応する菊川市家庭医療センターのセンター長。今年、完成した同市の人生会議ノートの作成に携わった。人生会議の意義やノートの特徴について聞いた。 -人生会議とは。 「もしもの時に患者が望む医療やケアを前もって家族や医師らと話し合う『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)』の愛称。その人の最善を、その人を中心にして皆で探し、繰り返し話し合う。決定よりも共に考える過程が重要。生きざまを大切な人に伝える会議でもある。医療の立場からすると、患者の生きざまが分かればその人らしいケアができる可能性がある。たとえば心臓病の80代男性ではなく、駅伝選
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奉納相撲4年ぶり白熱 年若、豪快投げ技も 御前崎・高松神社
御前崎市門屋の高松神社で8日、伝統の奉納相撲が行われた。台風と新型コロナウイルス禍による中止を経て4年ぶりの開催で、氏子4町(門屋、合戸、塩原新田、菊川市河東)の若者が熱戦を繰り広げた。 各町から「年若」と呼ばれる20~30代の男衆が出場した。「花相撲」「一番相撲」に続いて小結、関脇、大関の名が付いた「三役相撲」を行った。取組の前には地元の消防団や農園などの名前を手書きした「懸賞旗」も掲げられた。同体による取り直しの一番や豪快な投げ技が飛び出す場面もあり、土俵周りで見守った人々は大相撲さながらの真剣勝負に大きな声援と拍手を送った。 同神社の秋の例祭に合わせて行う奉納相撲は約200年の歴史
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鍵盤ハーモニカ開発に力 故赤堀庄太郎さんの紙芝居制作 菊川の山田さん披露
菊川市土橋の山田祐子さん(64)が4日、鍵盤ハーモニカの開発に携わり、2020年に94歳で亡くなった赤堀庄太郎さんを題材にした紙芝居を同市加茂の三軒家集会所で披露した。 これまでも菊川の偉人の紙芝居を作ってきた山田さんは「庄太郎先生を地域の人に知ってもらいたい」と考え、1年かけて完成させた。赤堀さんが音楽教師として働く傍ら楽器開発に熱心だったことや、自宅の裏山でパワーショベルを運転して道を作り楽器の材料となる竹を探していたことなど、多くのエピソードを鮮やかな絵で紹介した。赤堀さんが作った小学校の校歌の一節も歌い会場を盛り上げた。
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田沼意次の功績を舞台化 15、16日菊川公演 出演者ら牧之原でPR
15、16日に菊川市の菊川文化会館アエルで上演される演劇「田沼意次物語~改革者ゆえに」(静岡新聞社・静岡放送後援)のキャストらが6日、田沼家ゆかりの古刹(こさつ)である牧之原市の平田寺を訪れ、杉本基久雄市長に見どころをPRした。 相良藩主、江戸幕府老中として優れた政治手腕を発揮し、幕府財政の立て直しに尽力した田沼意次の功績と、反田沼派の思惑を描いた劇団静岡県史(菊川市)による舞台。劇団の松尾朋虎主宰は「抵抗されながらも新たなことに果敢に取り組んだ意次侯の勇気を、作品を通じて伝えたい」と意気込んだ。 杉本市長は2019年の意次生誕300年を契機に市内外で展開する顕彰活動を紹介し、「意次侯の
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菊川の落合さん 鋳物工芸作品を展示、自宅で制作30年
菊川市半済の落合修二さん(84)による「家庭で作る鋳物工芸作品展」が7日、菊川市の菊川文庫で始まった。風鈴やグラス、置物など92点を展示した。9日まで。 元掛川工業高非常勤講師の落合さんは30年前から自宅で鋳造し、まもなく85歳になる節目で展示を企画した。型を作り、スズの合金を溶かして作品にし、金箔(きんぱく)を貼って仕上げている。 会場には恐竜や亀、運動する孫をかたどった置物、川柳を書いたメダル、ネックレスなどの作品が並ぶ。落合さんは「菊川は鋳物の街と言われていたため、鋳物を工芸品にできないかと思った。鋳物は型を開けるときが一番感動する」と話した。
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菊川・内田小で講演 「プラス言葉」で夢叶えて 静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さん
菊川市の内田小は6日、学校保健委員会を開いた。元中学校長で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが言葉の力をテーマに講演し、前向きになる言葉「プラス言葉」を積極的に使うことを呼び掛けた。5年生と保護者が聴講した。 矢沢さんは「ありがとう」「がんばってね」などのプラス言葉により人が笑顔になると説明。「叶」の漢字を見せて、プラス(+)なことを口にすれば夢が叶(かな)うと語った。俳句を例に短い言葉は印象に残り、プラス言葉を使う効果が高まるとし、児童が新聞記事の見出しを考えて短い言葉を練習する時間も設けた。
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地域と歩み 笑顔パチリ 全国審査会で3位入賞 静岡県内2写真館
フォトスタジオの技術や清潔感、こだわりなどトータルパフォーマンスを評価する全国審査会「写真スタジオアワード2022」で、浜松市西区のササダ写真館(笹田浩太郎社長)と菊川市加茂のスタジオワン福田(福田紘一社長)がともに県勢トップの3位入賞を果たした。地域とともに歩み、きめ細やかでアットホームな雰囲気が魅力の街の写真館。両社長は「写真を通じて地域の人たちを元気にしたい」と声をそろえる。 若手経営者でつくる「パイオニアグリーンサークル」が主催し、「写真館のミシュラン」とも言われる審査会。約200店が参加した第5回の今回は「子供を持つママ目線」をテーマに、ホームページや電話対応の1次審査の後、上位
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小中生が戦国劇演じる 菊川でお月見コンサート
第17回アエルふれあいお月見コンサートがこのほど、菊川市の菊川文化会館アエルで開かれた。10グループが出演した。 2006年から続くイベント。ふじのくに子ども芸術大学の演劇講座を受講した小中学生27人は手作りの甲冑(かっちゅう)を着て、三方ケ原の戦いを題材にした戦国劇を演じた。このほか、オカリナ愛好会や少年少女合唱団、ご当地アイドル、ダンスグループ、音楽バンドがパフォーマンスを披露した。
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市立総合病院に現金とマスク寄付 菊川・おせっかいの会
菊川市の元気サロン「おせっかいの会」は4日、同市東横地の市立総合病院に現金10万円とマスク1万枚を寄付した。落合岐良代表ら4人が届けた。 同会は、遊休農地や家庭菜園で育てた野菜の販売収益を「野菜福祉募金」として市や福祉団体などに寄付する活動を続けている。落合代表は、医療機関の新型コロナウイルス対応を念頭に「職員は皆、大変な思いをしている。少しでも役に立ちたい」と話した。
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家族愛や夢 茶畑に叫べ 菊川で「チャバチュー」
菊川市の菊川中央公園で2日、交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」(菊川チャバチュー実行委、同市主催)が開かれた。17組40人が参加し、台の上から家族への愛や自分の夢など、普段言葉にできない思いを茶畑に向かって叫んだ。 5~73歳の市民らが参加した。叫ぶ内容は「家族大好き」「お誕生日おめでとう」「紅白歌合戦に出たい」などさまざま。同市手話言語条例推進委員会のメンバーは手話を交えて叫んだ。藤原基時さん(73)は「市民に手話を少しでも覚えてもらえたらうれしい」と話した。 菊川にちなんで「聞く側」の人も60人集まった。叫ぶ人の思いを受け止め、拍手で盛り上げた。会場には常葉大菊川高美術・デザイン科
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菊川 防火ポスターコンクール 金賞に松本さん(小笠南小)
菊川市消防本部でこのほど、防火ポスターコンクールの表彰式が開かれた。小笠南小5年の松本栞奈さんが金賞に輝いた。入賞者7人が出席し、八木一巳消防長から賞状を受け取った。 松本さんは作品に「小さな火は大きな火のもと」の文字と赤い炎を描いた。「火事が一件でも減るよう、小さな火にも気を付けてほしい」と話した。 本年度は小笠南、六郷、堀之内の3小学校から作品を募り、5年生計41人が応募した。応募作品は今後、中央公民館、菊川文庫、市役所本庁舎1階に展示する。 金賞以外の入賞者は次の通り。 銀賞 松下瑠夏(小笠南)▽銅賞 恩田紗良(同)▽佳作 佐塚希未羽(同)竹林楓駕(同)黒田蒼空(六郷)松浦葵生
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独立200年記念音楽イベント 日伯の市民交流を促進 在浜松ブラジル総領事/ガルシア・アウデーモ氏【本音インタビュー】
全国都市で最も多い約1万人の在日ブラジル人が暮らす浜松市。在浜松ブラジル総領事館は9月3、4の両日、ブラジル独立200年を記念した音楽イベント「ブラジルデー浜松」を浜松駅前で開いた。イベントの手応えや、日本人との交流促進に向けた意気込みを聞いた。 -ブラジルデーを企画した経緯は。 「音楽の街でもある浜松で、ブラジルの文化に親しんでほしいと思い、1年前から準備した。ブラジルはサッカーが有名だが、サンバやボサノバ、ロック、ポップスも人気。16時間にわたって約40組アーティストが出演し、約2万5千人が来場した。大成功だった。エコ・ステーションというごみ回収場を設置したところ、終了後にごみはほと
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記者コラム「清流」 議員自ら身を切る覚悟を
裾野市議選(定数19)が10月2日に投開票される。有権者にとって最も身近な存在の市町議だが、あまり知られていないのが議員報酬。同市の場合、月額32万5000円で議長は38万5000円。68万2500~80万8500円の期末手当も年に2回、支給される。 大幅な税収減などに伴い、「財政非常事態」を宣言した同市。公共交通の廃止や減便、助成金の削減など市民生活への影響は幅広く及んでいる。事情が異なるため、議員定数や報酬を一概に論じるのは早計かもしれないが、人口が同規模の伊豆の国市と菊川市はともに定数17で報酬は月額30万円となっている。 裾野市の人口は約30年ぶりに5万人を下回った。「聖域なき構
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補正予算案など11議案認定可決 菊川市議会閉会
菊川市議会9月定例会は29日、最終本会議を開いた。2021年度各決算や、追加上程した22年度一般会計補正予算案など11議案を認定、可決して閉会した。 補正予算は1億5900万円の増額。物価高騰対策として低所得世帯に5万円を支給する国の緊急支援給付金の事業費を追加した。補正後の総額は215億9400万円。
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9代目菊川茶娘 7人“誕生” コンテスト開催 2年間PR活動
菊川市茶業協会はこのほど、9代目菊川茶娘コンテスト(静岡新聞社・静岡放送共催)の審査会を市役所庁舎東館プラザきくるで開き、新たな菊川茶娘7人を選んだ。 選ばれたのは永田瀬里菜さん、岡本奈桜さん、手塚桃子さん、大岩秀美さん、山本杏莉さん、孫六明日香さん、村松奏南さん。市財政課の村松さん(23)は「菊川と言えばお茶。市外、県外の人に実際に飲んでもらってPRしていきたい」と意気込みを語った。 任期は11月に市内で開かれる菊川産業祭から2年間。各地のイベントなどに参加して菊川茶をアピールし、消費拡大と茶文化の普及に努める。 コンテストには市内外から16人の応募があった。審査会では面接を行い、第
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静岡人インタビュー「この人」 日本ギャップイヤー協会を立ち上げた ナヤー友里佳(なやーゆりか)さん(御前崎市)
学生が進学や就職の道にすぐに進まず、ボランティアや旅行など学校以外の場で経験を積む「ギャップイヤー」の考えを広めようと、2020年に「日本ギャップイヤー協会」を立ち上げた。菊川市市民協働センター職員。御前崎市出身。20歳。 -ギャップイヤーの長所は。 「ギャップイヤーの考えは主に欧米で広まっている。『gap』は英語で隙間の意味。協会ではギャップイヤーを『肩書のない時間』と定義した。さまざまな経験ができるほか、自分で道を開くことで、決断力が付き、日々の自分の選択に責任を持てる。自己肯定感も上がる」 -自身のギャップイヤーは。 「高校卒業後の留学がコロナ禍でかなわなかったため、毎日のよう
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弦楽四重奏の音色 有形文化財に響く 菊川赤れんが倉庫
菊川市堀之内の国の登録有形文化財「菊川赤れんが倉庫」でこのほど、演奏会が開かれた。掛川や浜松市のメンバーで構成する弦楽四重奏「カルテット・シェリ」が出演した。 モーツァルトやエルガーなどの本格的なクラシックから映画の曲やポップスなどの親しみやすい楽曲まで10曲を披露した。30人の観客は美しい音色と倉庫の雰囲気を楽しんだ。 倉庫は明治時代にお茶の輸出で栄えた富士製茶のブレンド工場として使われていた建物。演奏会は倉庫を管理運営するNPO法人菊川まちいきが開催した。
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菊川市内 土砂崩れ61カ所、浸水被害50件 台風15号豪雨
菊川市では24日午後3時時点で小規模な崩落を含め61カ所で土砂崩れが確認された。このうち、御前崎、菊川の市境にある塩買坂トンネル付近の市道で数十メートルに渡り、のり面の土砂が崩れ通行止めとなった。復旧のめどは立っていない。建物の被害は床上浸水5件、床下浸水45件だった。 災害ごみの受け入れは同市棚草の環境保全センター、消石灰の配布は市役所本庁1階と同市赤土の水道事務所で行っている。いずれも28日まで、午前9時から午後4時まで対応する。水道事務所は25日まで。
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タレメンチカツ「菊川の名物に」 考案の小笠高生PR 甘いしょうゆ味、地元茶入り
菊川市の小笠高は23日、地元農産物などの販売会「小さな収穫祭」を同市役所庁舎東館プラザきくるで開いた。菊川の名物になることを目指し、同校と市が協力してレシピ開発した、菊川茶を使った「タレメンチカツ」を来場者にPRした。 メンチカツにソースではなく、甘いしょうゆ味のたれをかける地元の食文化をアピールしようと開発した。健康を意識して、豚肉に菊川茶を合わせ、油で揚げずにオーブンで焼いた。宮城桃花さん(17)は「たれが甘いのでどの世代も食べられると思う。菊川のご当地グルメにしたい」と話した。 収穫祭ではこのほか、ニンニクやミニトマト、お茶の実の油を使ったせっけん、草笛共同作業所のパンを販売。フー
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ボールやPC 菊川の小中学校へ寄贈 赤堀と清水銀行
寝具・インテリア製造販売の赤堀(菊川市)と清水銀行はこのほど、同市の岳洋中にノートパソコン、小笠東小にボール30個を寄贈した。 岳洋中で行われた寄贈式で赤堀安正代表取締役は「学業や部活動に取り組み、菊川市に貢献できる人材となって」と述べた。目録を受け取った生徒会代表は「パソコンを使って生徒会活動を充実させたい」と応じた。 また、小笠東小での寄贈式では赤堀代表取締役は「2学期の目標の『挑戦する』ことを達成してほしい」と述べ、同小関係者が「授業や外遊びで活用したい」と謝意を示した。 2校はいずれも赤堀代表取締役の母校。寄贈は同行の地方創生私募債を活用した教育支援の一環。
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森町の丸山さん大賞 袋井・可睡ゆりの園フォトコン
袋井市の可睡ゆりの園はこのほど、2022可睡ゆりの園フォトコンテスト(静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞者を発表した。大賞には丸山俊治さん(森町)の「梅雨の贈り物」が選ばれた。 開園期間(5月下旬~7月上旬)に合わせて開催している恒例のイベント。咲き誇るユリをはじめ、園内の風景を撮影した5242点が全国から寄せられた。120人を入賞とし、来年の開園中に表彰を行う予定。 その他の主な入賞者は次の通り。 推薦 茂渡知(愛知県豊田市)▽特選 岡野茂樹(浜松市南区)佐藤美栄子(神奈川県茅ケ崎市)鈴木隆広(磐田市)滝本和正(湖西市)松浦昌(掛川市)▽準特選 門谷若次(三重県伊勢市)神谷浩造(愛知県
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ボクシング白熱 おやじファイト 菊川で大会
ボクシング経験のある30歳以上の男性が参加できる大会「OFB静岡菊川大会(ザ・おやじファイト)」が23日、菊川市の菊川文化会館アエルで開かれた。中部地方を中心に全国から31~60歳の選手が出場した。 試合は2分3ラウンドで行われ、年齢と階級に分かれて計24試合が組まれた。選手がリングに上がり、素早いパンチを相手に繰り出すと、会場から歓声が上がった。 同市から参加した内田雅之さん(50)は惜しくも敗北。45歳から本格的に始め、今回が最後の試合となった。「地元開催で家族を呼ぶことができた。日本一にはなれなかったがやるだけやった」と晴れやかな表情を見せた。
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プレミアム商品券 10月3日から販売 菊川市
菊川市は10月3日から26日まで、地域経済の活性化を目的にプレミアム付き商品券「スマイルチケット2022」の販売を実施する。1セット5千円で1万円分の買い物ができる。 9月26日から順次、市内約1万8700世帯に購入引換券を郵送する。販売場所は市内の郵便局7カ所とセブン-イレブン4カ所。1世帯2セットまで購入可能。 チケットの取扱店は約300店。1セット10枚つづりで、A券5枚は大型店では使用できず、B券5枚は全取扱店で使用できる。有効期限は来年1月31日まで。
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1181人分の署名提出 JA遠州夢咲が交通安全宣言書
秋の全国交通安全運動に合わせて、JA遠州夢咲は21日、交通安全意識の高揚と事故防止を誓った交通安全宣言書を菊川署に提出した。熊切行弘専務が同署を訪れ、菊川市と御前崎市浜岡地区の同JA事務所に勤務する役職員と家族計1181人が署名した宣言書を、吉川靖剛署長に手渡した。 熊切専務は「地域の模範になるよう交通ルールの順守に努める」とあいさつした。
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菊川市民絵画コンクール 矢部さん(岳洋中2年)市長賞
菊川市民絵画コンクールの応募作品展が10月2日まで、同市中央公民館で行われている。最高賞の市長賞には水中を漂う金魚を描いた矢部結衣菜さん(岳洋中2年)が選ばれた。 生き物、花をテーマに募集し、園児から一般まで73点の応募があった。会場には2匹のカニや指にとまったトンボ、迫力のあるクワガタなど躍動感ある生き物の絵画のほか、色鮮やかな花々を繊細に表現した作品が並んでいる。 市長賞以外の特別賞は次の通り。 議長賞 横山結生那(加茂小3年)▽教育長賞 横山道男(高田自治会)▽文化協会会長賞 岡橋咲月(加茂小6年)▽奨励賞 山田晴壱(横地保育園年長)
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稼働目標を1年前倒し 掛川、菊川の新廃棄物施設
掛川、菊川両市の衛生施設組合が計画する新たな廃棄物処理施設で、同組合は21日、新施設を2030年4月に稼働させる目標を示した。当初予定より1年前倒しになる。現施設の解体跡地ではなく、隣接地への建設を進めることで工期短縮が可能と判断した。23年4月に組合内に建設プロジェクトチームを設置する。 同日の組合議会臨時全員協議会で説明し、計画変更が了承された。21年1月策定の基本構想で示した産業廃棄物の受け入れや民設民営の運営方式を撤回し、現施設と同様に一般ごみだけを処理する施設として建設する。組合と両市は23年度中に、施設整備基本方針やリサイクルの方向性を示す計画を策定する。設計の業者選定は24年
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自分らしさ大切に 園児に読み聞かせ 菊川・堀之内幼稚園
菊川市は20日、多様性などをテーマにした絵本の読み聞かせを堀之内幼稚園で行った。年長園児48人が絵本を通じて自分らしくあることの大切さを学んだ。 男女共同参画啓発事業の一環。図書館職員が絵本3冊を読み聞かせた。同じ動物でも国によって鳴き声を表現する言葉が違うことがわかる作品、父親がご飯を作る家や母親が作る家などさまざまな家庭の形を描いた物語、たくさんの動物が同じ風呂に仲良く入る話を抑揚をつけて読み、園児を楽しませた。 絵本の読み聞かせは本年度、14園で実施する。このほか、小学校3校では男性看護師や女性消防士などを招いて職業講話を行う。
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いじめ問題 対策連絡協議会を設置へ 菊川市総合教育会議
2022年度の第1回菊川市総合教育会議が21日、同市中央公民館で開かれた。長谷川寛彦市長や松本嘉男教育長、教育委員4人が出席した。市や学校、警察、児童相談所などの代表者でつくる「いじめ問題対策連絡協議会」を設置するための条例制定について意見を交わした。 全国的にいじめの重大事案が発生しているとし、いじめ防止対策推進法に基づき、同協議会と、調査委員会、再調査委員会を設置する方針。関係機関が連絡調整を図り、問題に迅速かつ組織的に対応する狙いがある。市は条例案を23年の市議会2月定例会に提出し、4月の施行を目指す。 このほか、教育大綱の中間見直しについても協議した。「豊かな学びで歩み続ける人づ
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全国出場の8人 結果報告や抱負 菊川市長訪問
菊川市在住のスポーツの全国大会出場者8人が20日、市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に大会結果や今後の抱負を語った。 8月までに大会を終えたバレーボールの戸塚怜河君(小笠北小4年)、水泳の森山和澄君(加茂小5年)、陸上の梁瀬伊織さん(菊川西中3年)、ビーチバレーの大窪涼太さん(岳洋中3年)、サーフィンの赤堀克彦さん(49)は自身の活躍や大会の雰囲気、家族への感謝を述べた。 ともにグラウンドゴルフの榑松唯志さん(73)、赤堀次秋さん(78)は17、18日に国体に出場し、上位の成績を収めた。ヤマハ発動機のバレーボールチームの戸塚晴久さん(40)は10月に大会に出場する。市は大会出場者に奨励金と菊川
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菊川市、集団接種30日から オミクロン株対応ワクチン
菊川市は、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの集団接種を30日から始めると発表した。21日から電話とインターネットで予約を受け付ける。 対象は2回ワクチンを接種した12歳以上の市民。4回目接種の対象者や医療従事者、教職員などを優先して進める。会場は同市下平川の中央公民館。10月13日からは会場を同市赤土の市民総合体育館に移す。 5~11歳への3回目接種は24日から中央公民館で始める。
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児童生徒が会場彩り 10月、菊川でイベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」
菊川市で10月に開かれる交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」(菊川チャバチュー実行委、同市主催)に向けて18日、イベント会場を彩る作品を創作するジュニアアート教室が同市のプラザきくるで開かれた。常葉大菊川高美術・デザイン科の生徒と小学生70人が看板や絵、参加者に配る飾りを制作した。 看板は縦1・8メートル、横3・6メートル。緑と青のペンキで茶畑と空を描き、手や指を使ってお茶の葉を表現した。アート教室のリーダーで、イベントにも参加する林良樹さん(16)は「巨大な絵をみんなで描くことができ楽しかった。当日は夢や目標を叫びたい」と話した。 イベントは叫ぶ人だけでなく、菊川にちなんで「聞く側」
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江戸から明治の筆記具など50点 菊川の資料館、11月20日まで
菊川市下平川の黒田家代官屋敷資料館で11月20日まで、江戸時代後期から明治時代に黒田家で使われた筆記用具や食器など日用品約50点の展示が行われている。 黒田家は江戸時代の旗本、本多家の代官を務めた。会場にはそろばんが収納された木製の筆記用具箱や、象牙の筆立て、青磁の小鉢、ガラスのコップなどが並ぶ。 同資料館は月曜と祝日の翌日は休館する。よろいかぶとや火縄銃は常設展示されている。
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田んぼアートの「虎」収穫 菊川市下内田
田んぼアート菊川実行委員会は11日、菊川市下内田の田んぼアート会場で収穫祭を開いた。3年ぶりに一般の参加者を募り、市内外の120人が稲刈りに汗を流した。 今年の絵柄は干支(えと)にちなんだ2種類の虎。参加者は虎を表現した黄金色の稲や、絵柄の輪郭に使われた黒い稲など、品種別に分けて鎌で刈り取った。刈った稲は1週間ほど干した後、脱穀する。 友人らと参加した内田小5年の鈴木香胡さん(11)は「苗を植えた時より大きくなっていてびっくりした。おにぎりにして食べたい」と話した。 田んぼアートは15年目。夏には毎週末鑑賞やぐらを開放し、今年は約5500人が来場した。
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一般ごみ3.8%減 コロナで事業系少なく 静岡県内20年度
環境省がこのほど実施した2020年度の一般廃棄物処理事業実態調査によると、本県の一般ごみの総排出量は115万6千トンで、前年度と比べて4万6千トン(3・8%)減少した。一般ごみのうち、事業所から排出される事業系ごみの減少が主な要因で、県は新型コロナウイルス禍で事業活動が停滞した影響とみている。 事業系ごみの排出量は30万9千トンで、前年度比12・1%減だった。一方、家庭から出される生活系ごみは84万6千トンで同0・3%減にとどまった。 県民1人1日当たりのごみ排出量は前年度比3・1%減の858グラムで、全国で7番目に少なかった。資源化されずに埋め立てる「ごみ最終処分量」は同7・0%減の4
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学生起業家の難波遥さん 常葉大菊川高でSDGs伝える
菊川市の常葉大菊川高で8日、卒業生で持続可能な開発目標(SDGs)の普及活動などを行う会社「Hands UP(ハンズアップ)」代表の難波遥さん(22)=フェリス女学院大4年=の講演会が開かれた。1年生250人が聴講した。 同校の総合的な探求の時間「みらい学」の一環。難波さんはフィリピン留学時に物乞いする男の子を見て、自分にできることをしようと学生団体を設立し、1年前に起業。自らに影響力を付けようとミスユニバーシティ日本大会に出場し、グランプリを受賞した。 講演ではSDGsの各目標を若者向けにおしゃれなイラストで表現したことや、間伐材で割り箸を作ったプロジェクトを紹介した。生徒には「世界を
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静鉄と菊川市連携 課題解決型研修スタート 若手社員、職員対象
静岡鉄道(静岡市葵区)と菊川市は9日、若手社員、職員を対象にした課題解決型研修を始めた。同社の4年目の社員16人と同市の30歳前後の職員4人が参加し、市内にある4事業所の販路拡大をサポートする。 研修に協力するのは野菜の生産販売の「鈴生(すずなり)」、寝具・インテリア販売の「赤堀」、カーショップの「アイデア」、キャンプ用品の「アウトリガー」。鈴生には静岡鉄道の企画や交通、不動産などの部署に所属する4人と市農林課の職員が訪問。鈴生の畑や物流センターを見学した後、同社人財部長の松本剛史さん(43)と営業担当の下川智之さん(26)から「規格外の野菜を廃棄せず付加価値を付けて販売したい」などの要望
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秋のお茶 一斉に手摘み 一日限定、菊川など30工場参加
JA遠州夢咲管内で9日、一日限定の「秋摘み茶」の手摘みが一斉に行われた。毎年恒例の行事で、自園自製、茶農協を含む管内の30工場が参加した。 同JAによると、秋摘み茶は摘採時期の気候が新茶シーズンの春の陽気に近いため、茶葉が柔らかく、爽やかな風味を味わえるという。 菊川市潮海寺の茶園には約20人が集まり、丁寧に手摘みした。葉は同市倉沢の六本松製茶農協で加工し、JAを経て京浜地区を中心に出荷する。市内2カ所の同JA茶直売所では14日ごろから販売する。
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県内交通指導員が研修 横断旗掲示方法など確認
静岡県は9日、県内の各市町の交通指導員会に所属する指導員を対象にした実務者研修会を県庁で開いた。指導員24人が講義を通して、街頭での交通指導の方法や心構えなどについて理解を深めた。 県交通安全協会静岡中央地区支部の指導員が講師を務めた。講義では県内の交通事故の発生状況や交通指導の基本的な動作が紹介された。指導員は横断旗を掲示する際に車に見えやすくするために手を大きく広げることなどを学んだ。 菊川市で指導員を務める相羽晶博さん(54)は「交通指導の基本的な動作を忠実に守り、地域の交通安全に貢献したい」と意気込んだ。
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菊川の魅力、高めよう 未来塾 市民がまちづくり提案
菊川市市民協働センター主催の「きくがわ未来塾」の公開プレゼンテーションが8日夜、同市役所庁舎東館プラザきくるで開かれた。参加者18人が5班に分かれ、地域の魅力を高めるまちづくりの企画を発表した。約50人が聴講した。 未来塾は5回講座で6月から始まった。各班は楽しく草刈りができるプロジェクトや、子育て中の母親に元気を与える駄菓子屋の設置、火剣山周辺のハイキングマップづくり、空き家を活用した女性のためのサロンと地元野菜を使ったカフェの開設、一人一人の生きざまをインタビューする計画を提案。仮説を基に実践した結果を振り返り、今後の展望も語った。 講師のNPOサプライズの飯倉清太代表理事は「課題や
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菊川駅自由通路事業 寄付募る方針 市議会一般質問で市長答弁
菊川市の長谷川寛彦市長は8日の市議会9月定例会一般質問で、4月にJR東海と工事協定を締結した菊川駅南北自由通路事業について、ふるさと納税やクラウドファンディング(CF)、企業版ふるさと納税の制度の活用を検討し、広く寄付を募る考えを示した。須藤有紀氏(みどり21)への答弁。 駅舎を橋上化して南北自由通路を新設する事業。工事費は約43億円で、工期は2022年度から27年度まで。現在は詳細設計を進めていて、23年1月ごろから仮設ヤードを整備する。 ふるさと納税やCFによる寄付はそれぞれの税制優遇、返礼品の有無など制度の特徴を見極め、開始する時期を決める。寄付者の意向を確認し、芳名板の設置も検討
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再稼働の同意範囲「国がルール化を」 浜岡原発巡り菊川市長
菊川市の長谷川寛彦市長は7日の市議会9月定例会一般質問で、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働に当たり同意を得るべき範囲について「国のエネルギー政策であるので、国が制度でルール化すべきだ」との考えを示した。 長谷川市長は「原子力災害広域避難計画の策定が義務付けられた31キロ圏内の意見は重要」と指摘。「浜岡原発に関する諸問題に取り組んできた歴史と経緯から(菊川、御前崎、牧之原、掛川の)4市の同意は必要」と述べた。
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菊川総合病院、クラスター収束 病棟の入院再開
菊川市立総合病院は、クラスター(感染者集団)が収束したと発表した。新規入院を制限していた病棟の入院を再開し、全ての診療体制を通常診療に戻した。8月28日以降、クラスターに関連する新たな感染者は院内で確認されていない。