富士市の記事一覧
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県人口353万162人 1日現在 前月比2047人減
静岡県がこのほど公表した7月1日現在の推計人口は前月に比べて2047人減の353万162人だった。推計人口の減少は2カ月連続。社会動態も3カ月ぶりに減少に転じた。 転入数から転出数を引いた社会動態は158人減(転入8910人、転出9068人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1889人減(出生1428人、死亡3317人)だった。 推計人口を市町別にみると、増加したのは掛川市2人、吉田町1人。減少したのは33市町で、最大の浜松市が446人。以下は静岡市291人、湖西市142人、沼津市117人など。 社会動態が増加したのは14市町で、富士市の82人を筆頭に、掛川市43人、島田市24人、磐田市2
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強打磨きKO勝利に意欲 熱海出身プロボクサー斎藤さん 8月富士で大会
熱海市出身のプロボクサー斎藤哲平さん(23)がこのほど、A級ライセンスを取得した。8月4日に富士市のふじさんめっせで開かれる大会「駿河男児ボクシングジムイベント」(実行委主催)に出場する。スーパーフライ級8回戦となる斎藤さんは「地元からも応援に来てくれる。KO勝利したい」と闘志を燃やす。 「幼い頃から格闘技が好きだった」という斎藤さんは熱海中3年の時、熱海市伊豆山に開設されたボクシングジム「FIST」に入った。熱海高を卒業時、多田友樹会長の勧めでプロの道を選んだ。現在はWBC世界バンタム級王者中谷潤人選手を擁する相模原市の「M・Tボクシングジム」に所属し、仕事の合間を縫って練習に励む。
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こだわりの陶芸作品100点 富士の川崎さん 静岡市で展示
富士市の陶芸家川崎松風さん(52)の作品展が30日まで、静岡市葵区七間町のギャラリーえざきで開かれている。 今年春に開催された東海伝統工芸展で入選した作品や織部橋抹茶茶碗など約100点が並ぶ。同工芸展で9回目の入選を果たした「萌黄釉大鉢(もえぎゆうおおばち)」は直径55センチ、高さ18センチの大作。試行錯誤の結果、釉薬に炭酸リチウムを混ぜたり、窯の開け閉めを繰り返しながら温度管理にこだわったりして艶やかなもえぎ色を表現した。 川崎さんは「伝統工芸を語り継ぐためには時代に合わせたものを作る必要がある。色や形に遊びを持たせた自由な作品を作っていきたい」と目標を語った。
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義父の名店「スパゲティ 夢の中へ」 富士の飯塚さん、復活へ奮闘 「幸せ感じる店に」
義父が営んだスパゲティの名店を復活させようと修業を続ける男性がいる。約40年、厨房(ちゅうぼう)に立ち続けた義父を慕う飯塚悠太さん(39)=富士市=。名物料理店の閉店を惜しむ常連客の声に触発され、畑違いの料理の世界に飛び込んだ。「お客さんが生きている幸せを感じられる店にしたい」と意欲を示す。 復活を目指すのは、沼津駅南口にあった「スパゲティ 夢の中へ」。タイミングによって5品以上の小鉢が付くサービスと、エアコンの故障にもめげない店主福木清延さん(62)の明るい接客がテレビ番組で紹介され、人気を集めた店だ。入居していたビルの都合で昨年5月に営業を終えた。 飯塚さんは福木さんの娘の夫。「店が
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富士市・富士山夢の大橋 観光振興へ官民で回遊策議論 SNS映えで人気
SNS映えする富士山写真が撮れ人気を集めている富士市蓼原の国道139号「富士山夢の大橋」を巡り、地域住民や行政機関でつくる「観光と地域の共存を考える会」の第2回会合が22日、富士市役所で行われた。春に顕在化した混雑やマナー違反によるオーバーツーリズム(観光公害)は収束しているとして、今後の市内回遊性向上などに議論の熱が高まった。 市や国土交通省静岡国道事務所は5月以降、専用駐車場を設けて周辺の無断駐車を減らし、撮影者のマナー違反対策として中央分離帯にフェンスも設置した。県警は6月下旬に無許可のタクシー営業(白タク)を摘発。会合で住民代表者は、来訪者によるトラブルがほぼなくなったことを報告し
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高校生バンドのフェスティバル 富士市で8組競演
高校生バンドのフェスティバル「アオハルハイスクールフェス」が21日、富士市のロゼシアター中ホールで行われ、県東部の学校で活動する8組がパワフルなステージを繰り広げた。 高校生がロックやポップスなどをオリジナル曲を交えて演奏し、客席から手拍子や拍手を受けた。一般の2組もゲスト出演した。 バンド活動に取り組む高校生に成果を発表する場を提供するため、バンド経験者らによる実行委員会が初めて企画した。市がSDGs(持続可能な開発目標)につながる取り組みを支援する事業として、地域の企業などからもサポートを受けた。実行委の金森健司会長は「若い人が主体となる地域活性化事業として今後も続けていきたい」と話
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記者コラム「清流」 麦茶に砂糖
麦茶に砂糖ですか? ちょっと詳しく聞かせてください。浜松出身の自分にとっては大変な文化に出くわした思い。富士市内の取材先で頂いた一杯をきっかけに、行く先々で話題に挙げてみた。詳しく説明できる人はいなかったが、個人的なエピソードは幾つか集まった。 富士のレストラン店主によると、子どもの頃に皆がジュース感覚で飲んでいたという。三島の友人は東北から嫁いだ祖母の習慣だったそうだ。岩手県出身の支局の同僚に話を向けると「入れますよ。でも納豆にも入れるから、麦茶に特段の意味はないかも」との注釈付きで返ってきた。 昔懐かしい味と感じる人から心当たりなしという人までいる砂糖入り麦茶。記録的な暑さを思い出に
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広域連携を経済界主導 現状共有、進め方提言へ 同友会東部協議会、三島で勉強会
静岡県東部の企業経営者でつくる静岡経済同友会東部協議会が、地域の持続的な発展を目指し、行政の枠を超えた広域連携促進に動き出した。第一歩として公民連携の専門家を招いた勉強会をこのほど、三島市内で開いた。今後は会員同士の議論を深めて提言を行う。 工藤政則代表幹事(63)は「若者が住み続けたいと思えるよう、県東部全体でグランドデザインを描き役割分担して魅力的な地域づくりを進める必要がある」と話す。急激な人口減少に危機感を抱き、行政区域を越えて会員が集う組織の強みを生かし機運を高めようと「広域連携」を本年度の活動テーマに据えた。 専門委員会を中心に地域の現状や自治体の施策などを共有し、連携の進め
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小中学生、プログラミングに挑戦! 富士で教室
富士市が主催する小中学生向けのプログラミング教室が20日、同市のロゼシアターで行われ、市内の約40人がデジタル端末上で電卓やゲームを作る工程などを体験した。 産業振興に関する連携協定を同市と結ぶ神奈川工科大の教授と学生が、端末の扱い方などを説明しながら指導した。参加者は宝探しゲームなどのプログラミングを通じて、音を鳴らしたり通信したりする作業に保護者と協力して取り組んだ。 地域のものづくり産業に関わる人材育成を目指す初めての企画。会場では子どもたちからアイデア作品を募る「発明くふう展」の過去の優秀作品を紹介したほか、市内企業の製品などを展示した。
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全国高校総体あす開幕 九州北部開催 静岡県30競技603人出場
九州北部(一部は北海道、福島、和歌山)で開催される全国高校総体に出場する静岡県選手(水泳除く)が決まった。30競技に603人(男子328人、女子275人)が出場する。学校別では飛龍の39人が最多。 団体競技ではバレーボール男子の浜松修学舎、テニス男子の磐田東、ハンドボール女子の浜松南、ソフトボール女子の桐陽、バドミントン女子の加藤学園、少林寺拳法男子の科学技術が初出場する。弓道男子の焼津中央は27年ぶりに代表に返り咲いた。 22日のソフトボールから競技が始まり、総合開会式は27日に福岡県久留米市で開催される。 出場選手一覧【上】 ◆陸上 【男子】100メートル 望月結夢(東海大翔洋
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静岡県体育章を発表 功労章8人、優秀選手章に海野大透(体操・トランポリン)ら
静岡県スポーツ協会は19日までに、第65回体育章の受章者を発表した。功労章は静岡県フェンシング協会副会長を長年務めた斎藤雅子氏ら8人。優秀選手章、優秀チーム章は9個人2団体、奨励賞は8個人6チームが選ばれた。静岡市内で同日、贈与式が開かれた。代表して功労章を受けた内海信明氏が「心から感謝申し上げる。一層の努力と精進を重ね、スポーツ王国静岡の復活に向け貢献したい」と謝辞を述べた。 受章者は次の通り。(個人は敬称略) ◇…功労章…◇ ▽斎藤雅子(元県フェンシング協会副会長、沼津市) ▽青柳正(県スケート連盟副会長、富士市) ▽内海信明(県ソフトボール協会会
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富士山の噴火警報想定 住民 避難行動確認 富士市
富士山の噴火警報発表を想定した静岡県などの情報伝達訓練が19日、富士市の勢子辻地区で行われた。市内で唯一、火口ができる可能性がある「第1次避難対象エリア」に指定されている同地区住民が初めて参加し、噴火の被害から逃れるための行動を確認した。 市は今年、富士山の噴火に備える火山避難計画を改定した。溶岩流や噴石の影響を受ける範囲などが見直され、同地区の噴火前避難先はこれまでより近い新環境クリーンセンターになった。 同地区は平均年齢72歳となる12世帯24人が暮らし、災害時の要支援者もいる。火口周辺の噴火警報が伝達された訓練では、自主防災会の役員らが各戸を回って住民を公会堂に集め、車に乗り合わせ
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商議所の活用事例説明 富士で新入会員交流会
富士商工会議所はこのほど、新入会員交流会を富士市の同所で開き、会員事業所の代表者が2021年度以降の新入会員に商議所の活用事例などを説明した。 浅見祐司会頭は「事業所の経営戦略は異なっても、事業や存在を知ってもらう本質は同じ。より良いネットワークを築いて」と呼びかけた。会員向けの保険や支援制度も紹介した。新入会員の代表者ら約80人が出席し、歓談や名刺交換を通じて顔と名前を売った。 同商議所には23年度、212事業所が新たに加わった。
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富士の住宅ほぼ全焼
18日午後3時50分ごろ、富士市今泉の男性宅から出火し、木造2階建て住宅をほぼ全焼した。妻(58)が顔や胸にやけどを負い、救急搬送された。
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新興企業支援で交流 静岡県ネットワーク、静岡市で全体会
スタートアップ(新興企業)支援を目的に静岡県が2月に設立したネットワーク「ふじのくにSEAs(シーズ)」の全体会がこのほど、静岡市内で開かれた。 3月の県ビジネスプランコンテストで入賞した企業が近況を報告した。高出力レーザーでさびを除去する独自技術を提案したトヨコー(富士市)の担当者は、資金調達額が目標の10億円を上回ったと説明し、「クリーンな作業で従来処理に比べ脱炭素に資する」と改めてアピールした。 浜松市や沼津市などにある新興企業支援拠点の紹介があったほか、起業家緒方憲太郎さんの基調講演があった。
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約束事守る習慣 幼児向けモラル教育 試作 ゲームで訓練 富士署サイバー防犯ボランティア SNS犯罪被害防止へ
富士署のサイバー防犯ボランティアがこのほど、幼児向けのモラル教育カードゲーム「しゅうかんゲーム」を試作した。家庭で決めた約束事を守る習慣をゲーム感覚で身につけ、交流サイト(SNS)犯罪などの被害に遭わないよう役立ててもらう。 カードはトランプサイズの15枚。「スマホ・テレビのこと」をはじめ「お手伝い」「片付け」など7種類のテーマをイラスト付きで示している。子どもが1枚ひいて、テーマに関する約束を家庭で決める。1週間守るなどの目標を達成できたか振り返ってもらう仕組み。 ゲームはボランティア5人が1年がかりで開発したオリジナル。選ぶカードの枚数や目標の期間など、ルールは自由に変えて使うことが
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週刊誌「パパ活」報道 吉川赳氏の損害賠償請求棄却 東京地裁
吉川赳衆院議員(42)=比例東海=が、女性との交際を「パパ活」と報じた週刊ポストの記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の小学館に7500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は17日、請求を棄却した。 週刊ポストは2022年6月、「パパ活『飲酒』現場」との見出しで、吉川氏が18歳の女性と食事をして飲酒させた後、共にホテルで過ごして現金を支払ったなどと報じた。 吉川氏は訴訟で、女性とは飲酒接客を伴う店で知り合い、20歳以上と推認される状況にあったと主張。同社と女性が事前に示し合わせて撮影や録音を行った「やらせ取材」だったと指摘し、「重大な選挙妨害となりかねない損害が発生
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暴力団排除へ被害聞き取り 富士署など飲食店巡回
富士署などは17日、暴力団による飲食店への不当な要求を根絶するため、店舗の被害状況などを確認する繁華街のローラー作戦を富士市の吉原地区で行った。同署と県警組織犯罪対策課、捜査4課、県暴力追放運動推進センターによる合同実施。吉原地区を一斉に回る同作戦は、県暴力団排除条例改正でJR富士駅周辺と共に特別強化地域に指定されてから初めて。計40人が飲食店約150軒を巡回した。 捜査員がみかじめ料や用心棒料の受け取りや支払いがないかを店主らから聞き取り、啓発ステッカーを配った。青木政和同署刑事二課長は「歴史ある商店街を暴力団から守る取り組み。不当な要求はきっぱり断る勇気を持って、困ったら警察に相談を」
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富士市に「フィールドワークセンター」 プレオープン 学生の調査研究拠点
富士市に調査活動などで訪れた学生の拠点となる施設「フィールドワークセンター」が、同市立中央図書館分館にプレオープンした。学生の研究や相談のためのコミュニティースペースとして開放し、若者が集まるまちづくりにつなげる。利用無料。本格オープンは秋ごろを予定している。 同市は2017年度末の常葉大富士キャンパスの撤退以降、高等教育機関の市内への誘致を掲げている。サテライトキャンパスなどの設置を目指すに当たり、大学などとの関係を強め、学生を継続的に呼び込むための拠点として開設した。 同センターは研究テーマに沿った聞き取りや資料収集などのフィールドワークで富士を訪れた学生が利用する。プレオープンに合
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清水港、富士山周辺に外国人運転手 訪日客狙う白タク横行防げ 静岡県警摘発強化 1カ月で4人
訪日外国人の急増も影響し、静岡県内で外国人ドライバーによる無許可のタクシー営業(白タク行為)が横行している。ドライバー側がSNSを駆使し、同じ言語圏の観光客の依頼を受ける手口が多く、乗客の大半は違法性を認識せずに利用している。県警は5月末から1カ月の間に、4人のドライバーを道路運送法違反(有償運送の禁止)の疑いで立て続けに現行犯逮捕。売上金が犯罪組織に流れている可能性を視野に突き上げを進めると同時に、白タクを全国的な緊急課題と捉え、16日までに山梨県警との合同捜査に乗り出した。 組織犯罪も視野 山梨と合同捜査 「(タクシー営業の)許可取っていないよね?」「どこから来たの?料金の支払い方法
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掛川の大塚孝展さん 全国手もみ茶品評会で2等1席
第32回全国手もみ茶品評会がこのほど、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。県勢からは大塚孝展さん(掛川市)が2等1席に入賞した。勝又匠さん(富士市)が2等2席、荒井仁さん(御殿場市)が2等3席で続いた。県内の60点を含む100点が14都府県から寄せられ、県職員らが外観や香気、滋味などを審査した。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【2等】小沢晃(静岡市葵区)住田恵朗(藤枝市)住田すみ江(同) 【3等】太田美咲(浜松市天竜区)平柳彰彦(富士市)住田康広(藤枝市)荻野和也(富士市)勝又正登(同)鈴木三和司(浜松市中央区)木村和彦(富士市)下田光子(藤枝市)
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静物や風景 色彩豊かに 静岡市葵区でSBS学苑講師と生徒 水彩画、アクリル画作品展
SBS学苑パルシェ校で絵画講師を務める岡本勝さん(85)と生徒による作品展「日曜絵画展」が16日、静岡市葵区の県教育会館で始まった。24日まで。 40~80代の生徒7人が季節の果物や植物、ウクレレなどを描いた色彩豊かな作品、色鮮やかな緑で自然を表現した風景画など水彩画やアクリル画、約30点を出展した。 19年間絵を描き続けているという生徒の伊藤陽さん(78)=富士市=は、和歌山県串本町の景勝地「橋杭岩」の荒々しい岩肌を描いた。伊藤さんは「旅先の風景を描くことが多い。作品を見てその場所にゆかりのある人が思いをはせてくれたらうれしい」と語った。
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米糀 終着駅の“味”に深み 富士・岳南江尾に専門店 元駅務室活用 スイーツや甘酒
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の岳南江尾駅舎内に14日、米糀(こうじ)専門店「こころみち糀店」がオープンした。長く空いていた元駅務室を有効活用した。米糀のスイーツやドリンクを気軽に楽しむ過ごし方を提案し、岳鉄終着駅ににぎわい創出を図る。 同駅の駅務室は無人駅になった数十年前から空きスペースになっていて、地域活性化につながる活用方法を探ってきた。同市の農作物生産販売「やまたか農場」から販路開拓などの相談を受けた地域産業支援センターが両者を取り持った。 米糀のジェラートと瓶売りの甘酒は、プレーンと抹茶、ほうじ茶の各味を用意した。甘糀ドリンクは、リンゴ酢ソーダやトマトジュースなどがある。米や季
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⚾駿河総合 4回までに13点の猛攻 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(ちゅ~るスタジアム清水第2試合) 富士市立00010―1 駿河総合5215×―13 (5回コールド) ▽本塁打 田中(駿) ▽三塁打 出井(駿)▽二塁打 嶋村、柳原、磯部(駿)▽暴投 出井(駿) ▽試合時間 1時間19分 【評】駿河総合が先発全員の13安打で、富士市立から4回までに毎回の13点を奪った。 駿河総合は一回に山本、柳原の適時打など6長短打で5得点し、二回には田中が2点本塁打。四回は出井の3点三塁打など打者一巡で再び5点を奪った。 富士市立は主戦小浜が乱調。四回無死満塁も相手投手の暴投による1点止まりで、反撃の糸口がなかった。 富士市立・主戦小浜 涙も
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菜桜さん着物姿でランウエー 和服愛好グループ、静岡市葵区で「ショー」
ダウン症のあるモデルとして活躍する菜桜さん(20)=本名・斉藤菜桜、富士市=をゲストに招いた「菜桜とみんなの着物ファッションショー」が14日、静岡市葵区の札の辻クロスホールで開かれた。同市を拠点に活動する和服愛好グループ「しずおか生活着物の会」が主催し、約40人がさまざまな時代の着物姿を披露した。 菜桜さんは平安調の豪華な刺しゅうが施された衣装でステージに登場。ランウエーを優雅に歩くと、観客が大きな拍手を送り、写真や動画に納めた。菜桜さんは「(衣装は)重かったけど、楽しかった」と感想を話した。 そのほか一般の参加者も江戸、明治、現代などの華やかな着物で会場を沸かせた。
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田んぼでアメンボ捕まえた! 登呂遺跡(静岡市)、生物観察会に小学生
静岡市立登呂博物館と常葉大教育学部主催の「田んぼで生物観察会」が13日、静岡市駿河区の登呂遺跡で開かれた。県内外の小学生12人が生き物とふれあった。 遺跡に生息する多様な生き物の存在を知ってもらおうと企画した。同学部の久留戸涼子教授やゼミ生らのサポートを受けて、児童が生き物採集に挑戦した。児童は水田のあぜや水路周辺を走り回り、「やった、採れた」「あっちにも何かいる」とはしゃぎながら、バケツとタモを手に夢中になってアメンボやカエル、トンボなどを捕まえた。 採集後は、捕まえた生物をスケッチし、図鑑と照らし合わせて種類を特定すると、捕まえた生物について一人ずつ発表した。 東海大静岡翔洋小3年
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アルティメット世界大会でメダルを 富士・岳陽中3年 深沢さん 市長に抱負
世界ジュニアアルティメット選手権大会に日本代表として出場する富士市の岳陽中3年の深沢龍之介さん(15)がこのほど、市役所に小長井義正市長を訪ね、大舞台への意気込みを語った。 アルティメットはフライングディスクを使った7人同士の対戦競技。深沢さんは小学5年から競技を始め、市内のチーム「富士龍神」で大人に交ざって練習している。昨年も17歳以下の日本代表としてヨーロッパの大会に出場した。 20歳以下で競う今大会は21日から英国で行われ、強豪の米国やイタリア、フランスなど15カ国がそろう。野球でも関東大会に出場経験がある深沢さんは「アルティメットはボールにはない軌道でディスクを運ぶところが面白い
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焼津・大崩海岸の斜面崩落 静岡県、対策向け検討会
焼津市の大崩海岸の斜面崩落に伴い、県道静岡焼津線浜当目トンネルが全面通行止めになっていることを受け、県は12日、崩落のメカニズムや今後の対策などを協議する検討会を24日に設置し、県庁で初会合を開くと発表した。 検討会は県、焼津市、静岡市の担当部局と、施工技術総合研究所(富士市)の真下英人所長と安井成豊技術参事、静岡大の今泉文寿教授で構成する。24日は崩落のメカニズムを推測し、原因究明に向けた調査方法を検討する。 県道路保全課によると、浜当目トンネルは延長905メートル。2017年3月に開通した比較的新しいトンネルで、崩落した斜面の地下深部を通っている。今年4月に壁と天井の2カ所にひび割れ
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部活動の地域移行 基本理念を確認 富士市の協議会が初会合
富士市立中学校部活動地域移行協議会が12日、初会合を同市の教育プラザで開き、学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行に向けた基本理念などを確認した。 基本理念は子どもや教員の立場から、やりたいスポーツや文化活動に取り組むことができる▽教員の負担を解消できる▽地域の活動の活性化につながる-の3本を柱にした。2024年度のスポーツの実証事業としては、野球と剣道、ハンドボールをモデルに実施内容や他競技への応用方法を話し合う。 協議会はスポーツ、文化団体の代表者や学校関係者、公募の市民ら10人で構成する。今後、指導を担う人材バンクや活動のエリア分け、参加費などの検討を経て、25年度末までに基
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富士・浜保育園、最後の「はまっこまつり」にぎやか 手作り工作の模擬店 卒園生も参加
本年度で閉園する富士市鮫島の市立浜保育園(鈴木千晶園長)でこのほど、夏恒例の「はまっこまつり」が開かれた。園児のほか、卒園者や保護者も参加し、最後の夏祭りを楽しんだ。 6月から準備を進めてきた園児らが法被を身にまとい、チョコバナナやリンゴあめを模した手作り工作の模擬店を開いた。園児は店員役を務めたり、お客として店を回ったりして祭りの雰囲気を満喫した。 例年は園児のみの行事だが、今年は最後のはまっこまつりとして、卒園、転園した子どもたちや保護者らも招いた。3年前に卒園した後藤悠李さん(9)は「来年で保育園が閉まるのは寂しいけど、先生や友達に久々に会えてうれしかった」と話した。
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プールでアユ、捕まえた! 富士川第一幼稚園 恒例行事、移転前最後の開催
富士市の富士川第一幼稚園で10日、アユのつかみ取りが行われた。富士川のアユに関心を持ってもらう食育の一環としてPTAが主催してきたが、来年度から同園はこども園となって移転するため、今回が最後の開催となった。 同市の岩淵保育園の園児も含め、計22人が参加した。園庭に設置されたプールに、佐野オトリ店(山梨県南部町)が提供したアユを放った。園児はアユの素早い動きに苦戦しながら追いかけ、捕まえると喜びの声を上げた。 3匹捕まえたという斎藤桜生ちゃん(5)は「アユがぬるぬるしていて面白かった」と笑顔を見せた。藤島保奈美園長は「行事がなくなるのは寂しいが、大きくなっても思い出として園児の記憶に残って
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静岡人インタビュー「この人」 「オール富士」のほうじ茶シロップを開発した 野口幸次さん(富士市)
創業90年を迎える富士市の老舗レストラン「名花堂」の調理人。市が推進するブランド「富士のほうじ茶」に着目し、ほうじ茶シロップ「焙茶香幸(ほうじちゃこうこう)」を開発した。48歳。 -開発のきっかけを。 「日頃はオムハヤシやビーフカレーを出している洋食店。ほうじ茶との縁はなかったが、市の取り組みを知って味の特性などを調べてみようと思った。いろいろ考えた結果、シロップならデザートなど店のメニューにも使える。甘さは水あめや蜂蜜、黒糖などを試して、ほうじ茶の味がストレートに出せる砂糖をベースにした」 -商品化はどのように。 「富士のほうじ茶なら『オール富士』で作りたい。原料となる茶葉の提供や
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⚾13日から2回戦 シード校が登場 常葉大菊川―開誠館 注目 全国高校野球静岡大会
第106回全国高校野球選手権静岡大会は13、14日に草薙など8球場で2回戦32試合を行う。シード校が登場し、Aシードは13日に静岡、浜松開誠館、14日に東海大翔洋、加藤学園が初戦を迎える。 13日の注目は常葉大菊川-浜松開誠館。常葉大菊川は静岡学園との初戦で2年生左腕石黒が投打で活躍し、コールド勝ちして勢いに乗る。昨秋、今春ともに県4強以上に進出している浜松開誠館は投手力が充実する。145キロ右腕寺田擁するCシード磐田東は、初戦を快勝した静岡市立と対戦。46年ぶりシードの川根は聖隷クリストファーと対決する。 14日に登場する加藤学園は、強打で1回戦を勝ち上がった韮山が相手。静清を破って2
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陸上・橋本(静岡雙葉) 2冠に挑む/バスケ・明誠 県勢初優勝狙う【全国高校総体 静岡県勢展望㊤】
九州北部(一部は北海道、福島、和歌山)で開催される全国高校総体は22日から競技が始まる。静岡県期待の学校・選手を紹介する。 ◇ 陸上は女子走り幅跳び、三段跳びとも県高校記録(走り幅跳びは東海高校記録)を塗り替えた橋本(静岡雙葉)が2冠を目指し、男子走り幅跳びの奥沢(浜松西)と成川(東海大翔洋)も頂点を狙う。女子800メートルの遠藤(富士市立)は東海を独走し一躍、名を上げた。投てきは女子ハンマー投げ県高校記録保持者の鈴木(浜松湖北)と男子砲丸投げで東海を自己新で制した杉本(藤枝明誠)が優勝争いに加わるか。女子短距離の小針(富士市立)と佐野(静岡市立)、男子400メートルの大石(浜松開
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ダウン症モデルの菜桜さん(富士) 「みんなを笑顔にしたい」 パリコレ出演 県庁で報告
モデルとして3月のパリ・コレクションに出演したダウン症の菜桜さん(20)=本名・斉藤菜桜、富士市=がこのほど、県庁を訪問し、森貴志副知事に喜びを語った。白黒の水玉ワンピースに赤色のリボンを着けて登場した菜桜さんは、「みんなが笑顔になれるモデルになりたいです」と手話を交えて抱負を述べた。 9歳の時に出演した日本ダウン症協会のファッションショーをきっかけに、モデルの活動に本格的に取り組み始めた菜桜さん。合併症などの影響で40回以上の手術も経験してきた。富士特別支援学校を卒業し、就労継続支援事業所に勤める傍ら、レッスンを受けてウオーキング技術を磨いてきた。インスタグラムのフォロワーは6万人を数え
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現在の日本に死刑制度は必要?⑦ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
前回の「賛否万論」では、死刑の代替刑に終身刑を求める声や死刑が持つ犯罪抑止効果への異なる見解などを紹介しました。キュレーターの2人が指摘したように、死刑制度の是非は、自分の立場が変われば意見も変わる難しい問題です。皆さんもこの機会に、改めて「死刑」について考えてみませんか。今回もしずしんニュースキュレーターと読者から寄せられたメッセージをお届けします。 「分からない」から考え続ける キュレーター 中野ヤスコさん(藤枝市) 管理栄養士・公認スポーツ栄養士。健康食堂「くるみキッチンプラス+」を拠点に、食事提供を通した栄養サポートに取り組む。息子2人が大学生で県外在住になったため
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サービスに人の感性 ホテルグランド富士社長/小塩秀行【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
-昨年末に赴任した。 「各地のホテルで支配人などを務めてきた。地域経済を観光の視点で見れば、来訪者の周遊が周辺地区とつながっていないことが残念。情報を多角的に分析して興味や感動に応えたい」 -時代の変化への対応は。 「顧客の購買スタイルはデジタルになじんできている。一方で、サービスや商品に特色を出すには人の感性によるマネジメントが不可欠。料理や企画のブラッシュアップのため、従業員は東京や京都の一流店から学ぶ機会を設けている。社内的なワークフローでは見える化を進めている」 -地域貢献の視点を。 「能登半島地震では本県が真っ先に支援し、石川県出身者として感謝した。ホテルとしても現地の
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記者コラム「清流」 計画を無事に運ぶ
小学校は東京、中学校は京都・奈良。本県公立校の修学旅行は大半が同じ方面を目指している。新型コロナ禍には近隣県や県内が脚光を浴びたが、周辺校を見れば定番に戻る傾向。行き先の希望は分かれても、仲間と旅先で感じ取ったことは思い出に残る。 富士市の中学校は全校が5月の後半で関西方面に集中していると、市議会の中で説明があった。年間の行事日程のバランスや受験期へのシフトを考えればうなずけるが、受け入れ側の忙しさも具体的に想像した。県内外のどの学校も状況は同じはずだ。 貸し切りバスの運転手不足や宿泊費用の高騰など、関係者の苦慮は旅行の成功を願えばこそ。周到に調整し、計画を無事に運んでくれる人たちに敬意
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富士のほうじ茶、シロップに レストラン名花堂 産官学連携で商品化へ
富士市がブランド化に取り組む「富士のほうじ茶」のシロップ「焙茶香幸(ほうじちゃこうこう)」がこのほど、発売された。同市のレストラン名花堂が産官学連携で開発した。 茶葉を粉砕して高密度で抽出し、ほうじ茶の味と香りを最大限に引き出した。ソーダやミルクと混ぜ合わせたドリンクのほか、デザートにかけて使う。料理の調味料としても和洋を問わず合わせられるという。 同店の野口幸次さんを中心に、茶葉の提供や製造、パッケージ作り、マッチングなど市内の産官が各工程に携わる“オール富士”で商品化を実現した。熊王康宏静岡産業大教授のゼミ生が配合分量などを提案した。200ミリリットル、税込み
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プロ野球オールスター監督選抜 楽天藤井(富士市立高出)は初 紅林(駿河総合高出)2度目
プロ野球のマイナビオールスターゲーム2024の監督選抜選手が8日に発表され、既にファン投票と選手間投票で出場が決まっていた選手に加え、大瀬良(広島)や丸(巨人)、紅林(オリックス、駿河総合高出)ら30選手が新たに選出された。17日に両リーグの「最後の1人」を決めるプラスワン投票の結果が発表され、全出場選手が出そろう。 高橋宏(中日)や桐敷(阪神)、山崎伊(巨人)、大津(ソフトバンク)、藤井(楽天、富士市立高出)らは初めて選ばれ、有原(ソフトバンク)は5年ぶり3度目。 ファン投票の外野手部門での選出に続き、選手間投票でも選ばれた柳田(ソフトバンク)は右太もも裏の筋損傷のため出場を辞退し、代
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子ども食堂の現状共有 富士の事業者、ボランティアが交流会
富士市で活動する子ども食堂同士の交流会がこのほど、同市のフィランセで行われ、運営事業者の代表者やボランティアが子ども食堂の現状や在り方について意見を交わした。 事業の現状把握や課題の共有を図るために市社会福祉協議会が初めて企画した。市内の全18事業者と開設予定の事業者に声をかけ、約30人が参加した。 草分け的な事業者「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」の渡部達也さんらが経済的な貧困や社会とのつながりがないなど子どもが抱える問題を説明した。「食べ物や居場所を提供するだけでなく、大人になった時にSOSを出せるようにしておく入り口になる。本当に必要な子どもたちと出会える仕組みが大切」と話した。
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東海の中世史を概観 貴田静岡大准教授ら執筆
静岡県史編さんや地域史研究が近年進む東海地方を県境を越えた視点で捉える書籍の第1巻「東海の中世史 中世東海の黎明と鎌倉幕府」(吉川弘文館)が刊行された。著者の一人、静岡大の貴田潔准教授(41)=日本中世史=に、主に交通の視点から中世社会の実相を解説してもらった。 ◇ 古代は、天皇が全国の民と土地を支配するのが原則の中央集権的な時代だった。一方、譲位した上皇・法皇による「院政」が始まった11世紀後半の平安後期から豊臣秀吉が台頭した16世紀後半までを指す中世は、地方に権力が分立した点が特徴だ。 中世に入ると、地方の国衙[こくが](政庁)が管理する公領に加え、有力貴族や寺社が私有する荘園
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「日常に潜む物語を見つけて」 舞台美術手がける深沢襟さん 静岡で子ども造形教室
静岡県舞台芸術センター(SPAC)などで舞台美術を手がける深沢襟さんが、アトリエ「くうそうときおく」を静岡市葵区上足洗に開設した。未就学児や小学生向けの造形教室を開くほか、不登校の子どもや乳幼児の親らも創作できる環境を整えた。「日常に潜むすてきな物語を発見することを楽しんで」と話す。 深沢さんは富士市出身。高校生の時に演劇を見たことをきっかけに、舞台美術の道に進んだ。武蔵野美術大を卒業後、SPACの宮城聰芸術総監督が主宰する劇団「ク・ナウカ」の作品に携わり、SPACでは「ペール・ギュント」や「真夏の夜の夢」、5月に初演された「白狐[びゃっこ]伝」などに関わった。 子ども目線での美術を意
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富士山撮影白タク 男女に罰金命令 静岡簡裁
静岡区検は5日、富士市内にある富士山の写真撮影スポットまで無許可でタクシー営業(白タク行為)をしたとして、道路運送法違反(有償運送の禁止)の疑いで逮捕、送検されていたいずれもインドネシア国籍の自称投資家の男(38)=神奈川県横須賀市=、無職の女(41)=群馬県太田市=を同罪で静岡簡裁に略式起訴した。簡裁は同日、男に罰金30万円、女に罰金15万円の略式命令を出した。 略式命令などによると、両被告は共謀し、法定の除外理由がないのに、観光客18人を自家用のミニバン2台に分乗させ、羽田空港から山梨県内のホテルを経由して観光地まで49万5千円で運送する契約の下、6月25日にホテルから富士市蓼原にある
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富士市長8日からラトビアを訪問
富士市の小長井義正市長は8~13日、市とスポーツなどを通じて縁のあるラトビアを訪問する。5日の定例記者会見で「産業や文化など幅広い交流の可能性を探る」と述べた。 同国駐日大使から、旧市街が世界遺産になっているクルディーガ市との市同士の交流について提案を受けた。「富士山という世界遺産でつながるなどの話があった。富士市の取り組みや技術にも関心を持ってもらっている」と説明した。 ラトビアとはボーイスカウト同士が長年にわたり交流している。東京五輪・パラリンピックでは富士市が同国のホストタウンに登録されたほか、プロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」が同国の大会にも招待参加している。
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富士の魅力向上へ第2弾 市、岳鉄、中日本高速2社協定
富士市、岳南電車(通称・岳鉄)、中日本高速道路東京支社富士保全・サービスセンター、中日本エクシス駿河支店は5日、富士地域活性化に向けた事業「富士まるごとひとったび」の第2弾を13日から11月まで実施すると発表した。地方鉄道と高速道路の回遊性を高める企画を多数展開し、富士地域のにぎわい創出を図る。 4者は2023年7月、新型コロナウイルス禍の行動制限明けの人流回復を目指して協定を結んだ。地方鉄道と高速道路、自治体がそれぞれの観光資源を掛け合わせて魅力向上を図る全国初という取り組みを始めた。 24年の第2弾は、高速道路周遊パスに岳鉄の1日フリー乗車券と比奈駅前駐車場利用券を盛り込んだドライブプラ
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大学栄誉教授と光触媒実験挑戦 富士・丘小5、6年生
富士市の丘小で4日、東京理科大栄誉教授の藤嶋昭さんによる科学教室が開かれ、5、6年生約260人が身の回りの不思議に触れて楽しんだ。 児童は、特殊な紙に描いた絵が光に当たると消える光触媒の実験などに取り組んだ。水を入れたコップに紙を乗せて逆さにしてもこぼれない実験は、失敗するチームもあって歓声が上がった。 藤嶋さんは「失敗した後の成功が一番の喜び。簡単にできる実験の中に、世の中を便利にするヒントが隠れている」と呼びかけた。太陽の大きさや世界の最高気温なども解説して子どもたちを驚かせた。 科学教室は同校の学校運営協議会の企画・提案で実現した。
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エスパルスがSDGs啓発品 富士、富士宮の児童に寄贈
サッカーJ2清水エスパルスは5日、富士市の全児童約1万2000人にSDGs(持続可能な開発目標)啓発のためのクリアファイルを贈った。山室晋也社長が協力企業の代表者と共に市役所を訪れ、贈呈式を行った。 今季の選手紹介のほか、市とクラブが目指す地域づくりや学校づくりの理念をデザインしている。山室社長は「子どもたちの身近な存在として目標の達成を支えたい」と述べ、森田嘉幸教育長にファイルの特大パネルを手渡した。 富士宮市には全児童約6300人分の下敷きを贈った。贈呈はエスパルスが両市と結ぶファミリータウンパートナーシップ協定の一環。
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現在の日本に死刑制度は必要?⑥ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
日本の死刑制度を巡り、被害者遺族の心情に寄り添うべきという主張や加害者の更生に希望を込める見解などさまざまな意見が届いています。死刑執行者の心理的負担や執行判断の曖昧さなど制度が抱える構造的な問題への言及も含め、現時点で二者択一的な判断をすることが困難な状況が浮き彫りになりました。今回もしずしんニュースキュレーターと読者から寄せられた声をお届けします。 立場によって意見変わりそう キュレーター 内野浩恵さん(富士市) NPO法人県男女共同参画センター交流会議理事。男児2人の母。司会業。市民活動20年。子育て、男女共同参画、防災、まちおこし等の団体に参画 日本の刑
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トラックと静岡県警の護送車接触
4日午前9時25分ごろ、富士市今井の県道で、トラックと県警の護送車が出合い頭に接触する事故があった。けが人はなかった。県警留置管理課によると、護送車は被留置人3人を富士宮署から静岡地検沼津支部に移送途中だった。県道北側の駐車場から出てきたトラックと、県道を東進する護送車が出合い頭に接触した。現場は緩やかなカーブが続く片側一車線。県警が事故原因を調べている。
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民家強盗想定 犯人確保へ連携確認 富士、富士宮署など訓練
富士、富士宮署などは3日、民家強盗を想定した緊急配備訓練を富士、富士宮市で実施した。両署と県警機動警ら課、機動捜査隊などの約40人が犯人確保までの流れを確認した。 富士宮市内の高齢女性宅に強盗が押し入り、車で逃走した事案を想定した。気づいた家族の通報を受けて付近の署員らが無線などで情報を共有した。複数の捜査車両が富士宮、富士市内で追尾し、田子の浦港で取り囲んで停車させた。 富士署の担当者は「基本事項は実践できたが、実際はさらに状況は厳しい。課題を整理し的確な連携につなげたい」と話した。
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CNFの普及 実用化報告 富士の組織 設立5周年シンポ
植物由来の新素材セルロースナノファイバー(CNF)の普及と実用化を図る組織「富士市CNFプラットフォーム」の設立5周年記念シンポジウムが3日、同市のロゼシアターで開かれ、産学官の関係者が最新の取り組み事例などを報告した。 大学や企業の研究者らが講演し、CO2の排出が少ないCNFの生産工程やスポーツシューズのクッション材への活用など優れた特性について解説した。パートナー企業とのマッチングによる効果的な研究手法も提案した。 パネル討論では、静岡大や日本製紙の担当者らが地域産業の展望について話し合った。「産業界が主体的にアクションを起こせるかが鍵」「提供側と使用側をつなぐ取り組みが改めて必要」など
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防災訓練の参加拡大議論 富士
富士市の市民団体「富士女性災害支援ネット」はこのほど、地域防災を考える講座を市消防防災庁舎で行った。市内外の約50人が、防災訓練に若者や女性が少ない現状を打破するためのアイデアを出し合った。 参加者は、地元の防災訓練が自治会の役員中心で、若い家族は参加しづらいのではと分析した。一部メンバーの訓練を遠くから見ているだけで時間が過ぎてしまい、参加する意義が薄くなるとの考察もあった。対策として、訓練時間や曜日の見直しのほか、小中学生に体験させて親に関心を広げる手法などが話し合われた。 講師に招かれた静岡大防災総合センターの池田恵子教授は、防災組織の活動を可視化するためのSNS活用や子育て団体との共
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【能登半島地震半年 静岡県の課題⑤完】まちづくり「事前復興」の視点で 備える重要性を再認識
能登半島地震から半年が経過し、現地では復興計画の策定が始まっている。大規模災害からの復興を円滑に行うため、国はガイドラインを定めて被災後のまちづくりの目標や課題などを整理した「事前復興計画」の策定を推進している。本県でも一部の市が策定を進めるが、発災前の防災課題の解決こそ優先すべきとの見方もある。 県第4次地震被害想定で大部分が津波浸水域の下田市中心部。浸水域にある市庁舎は今春、一部がようやく内陸に移転した。市は復興の着手までに時間を要した東日本大震災の教訓を踏まえ、急速な高齢化による地域社会の担い手不足を危惧し、2022年に「事前復興まちづくり計画」の策定を始めた。江戸時代由来の文化を継
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富士の「かぐや姫コンテスト」 クイーンに田嶋さん 小西さんと市の魅力PR 1年間、着物姿でイベント参加
富士市の観光大使「かぐや姫」を決める「第39回かぐや姫コンテスト」(富士まつり実行委主催)の決勝審査が6月30日、同市の市交流プラザで行われ、第39代かぐや姫クイーンに田嶋麻菜さん(20)が輝いた。かぐや姫には小西沙季さん(24)が選ばれた。 田嶋さんは教員志望の大学2年生。「子どもたちに地元富士の魅力を伝えられる先生になる」と、応募動機を熱弁し審査員の関心を引いた。「市内各地の歴史や文化を勉強し発信する1年にしたい」と抱負を語った。 小西さんは東京都出身で、会社の人事異動で4月に富士に着任したばかり。富士山の四季折々の表情に興味があるといい、「市外出身者だからこそ感じられる魅力を発掘したい
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富士市・三四軒屋区 「ディアナ号」遺構を移設、見学環境整う 友好の錨 先人の功績語る【わたしの街から】
幕末に駿河湾の富士市沖に沈んだロシア軍艦「ディアナ号」の錨(いかり)が、同市の沿岸部にある「三四軒屋(さんしけんや)区」で保存、継承されている。嵐で漂着したディアナ号の乗組員を地元漁民らが救助した縁で、引き上げられた錨のうち1基を地区内の公園に長く保管してきた。2023年には開放的な公会堂に設置場所を移し、貴重な歴史遺産を見学してもらうための環境は整った。先人の人道的な功績の重みを守る住民の意思は長い歳月にも揺るがない。 全長53メートルとされるディアナ号には複数の錨が備わっていた。この錨は1976年、富士市と田子の浦漁業協同組合によって、沖合240メートル、水深24メートルの海底から
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労働災害防止へ富士などで巡視 静岡労働局など
全国安全週間初日の1日、静岡労働局などの合同安全パトロールが県内3カ所で行われ、現場の事業者に労働災害防止に向けた安全管理の徹底を呼びかけた。 富士市の総合体育館建設現場では、静岡労働局と富士労働基準監督署の幹部らが建設事業者から工事の説明を受けた。エントランスやメインアリーナなどを見て回り、転落や転倒、挟まれ事故などの危険防止措置を確認した。 富士労基署の町田真署長は、安全対策が適切に取られていると講評し、「工事は佳境に入り、これから熱中症などのリスクも出てくる。今後も他の現場の模範になるよう努めてほしい」と話した。パトロールは国立印刷局静岡工場(静岡市駿河区)などでも実施した。 静
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静岡南署、親しみやすさ前面 秋採用ポスター、チラシ 若手職員やキャラ起用
静岡県警職員の秋の採用試験受け付け開始に向けて、静岡南署が独自に、若手を中心に全部門から職員を起用したユニークな広報ポスターやチラシを作成した。羽畑[うはた]和夫署長にちなんだキャラクター「ウハッチャン署長」がイラストで登場し、現場で活躍する職員の顔写真と主な業務内容を一覧で紹介。親しみやすさを前面に出し、警察業務には幅広い活躍の場があることを紹介している。 過去の業務説明会で参加者から「警察に電話をするだけで緊張する」との声が聞かれたことをきっかけに作成した。同署警務課の鈴木達也係長は「少しでも警察官に親近感を持ってもらい、心のハードルを下げられたら」と期待する。「あなたが活躍する場がコ
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浸水対策など県に要望へ 富士商議所総会
富士商工会議所はこのほど、通常議員総会を富士市の同所で開いた。大雨時の浸水対策をはじめとした県への要望事項などを確認した。 住宅や工場の被害を防ぐための河川改修や雨水処理施設の整備に向けた補助を求めた。このほか理工系高等教育機関の設置や、吉原工高などの利便性を向上させるスクールバスの共同運行支援、田子の浦港周辺地域の観光エリアとしての整備などを盛り込んだ。 旭化成富士支社長の交代に伴い、新支社長の富田宏朗氏を副会頭とする役員案を承認した。関東商工会議所連合会「ベスト・アクション表彰」を受けたコーチョーの渡辺直社長に賞状が贈られた。
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東部の七夕豪雨被害 知って 冠水や崩落の様子 写真で紹介 沼津
七夕豪雨から50年の節目に合わせて、県東部の被害状況を伝える企画展(県東部地域局など主催)が1日、沼津市の県東部総合庁舎で始まった。川のようになった道路の写真などを展示し、被害の印象が強い静岡市だけでなく県東部でも甚大だった状況を伝える。12日まで(土、日曜休館)。 道路冠水に加え、家屋近くで起きた土砂崩れや道路陥没の写真をそろえた。被害が大きかった沼津市や富士市のほか、三島市、清水町、伊豆の国市(当時の韮山町)で撮影された写真も見られ、被害が広域に及んだことを物語っている。 沼川新放水路整備などの治水対策事業も紹介し、X(旧ツイッター)やインスタグラムでも被害の様子を発信する。担当者は「地
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富士駅周辺で4日 飲み歩きイベント
富士市のJR富士駅周辺の飲食店を飲み歩くイベント「第8回富士バル」(実行委員会主催)が4日、駅北口を中心に45店舗で行われる。 チケット1枚で1ドリンクとバルメニュー1品が提供される。開催は午後4時ごろから12時ごろで、店舗によって異なる。 チケットは参加店や富士商工会議所などで販売。5枚つづりで前売り4500円、当日5千円。余ったチケットは31日まで、500円の金券として参加店で使用できる。詳細は公式サイトで。
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三島の移住情報 私たちが発信 「アンバサダー」新たに3人
三島市はこのほど、同市への移住情報を広く発信する「移住アンバサダー」の依頼状交付式を市役所で行い、新たに3人を任命した。 任命されたのは、都内で経営する会社をテレワークに切り替えて移住した大津克博さん、コロナ禍の妊娠を機に東京都から移住し、ヨガインストラクターや韓国語講師としても活躍する富士市出身の主婦朴純伊[パクスニ]さん、会社員の傍ら赤ちゃんの夜泣きを改善する情報を発信する川崎市から移住した宮崎ひろゐさんの3人。個人の交流サイト(SNS)で日常や移住に役立つ同市の情報を発信し、移住検討者の相談に乗ったり、移住イベントに参加したりする。 任期は2年。これまで任命された全員が継続していて、今
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男女共同参画 外国人と議論 富士・岩松地区 価値観の違い 理解し交流
富士市在住の外国人を交えた集会が29日、同市の岩松まちづくりセンターで開かれた。日本人32人と外国人7人が、男女共同参画と多文化共生の考え方について意見を交わした。 中国やベトナム、ペルーなど6カ国の外国人参加者は、性別に対する価値観について出身地と日本の違いを説明した。日本は女性の家事の負担が大きく、託児施設の職員に男性職員が少ないことに驚いたという。家庭では父親の立場が一番上といった共通点も紹介した。 同市人口の約3%は外国人。集会は近くに住む外国人との交流を深めようと、岩松地区の市男女共同参画地区推進員らが企画した。
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富士球場 スコアボード一新 フルカラー化、選手名も表示
富士市の富士球場スコアボードの改修が30日までに完了した。縦約6・7メートル、横約17・3メートルのフルカラーLEDで、カメラ映像の中継など多様な演出が可能になったほか、ピッチクロックといった導入検討段階にある最新ルールにも対応している。地元野球関係者は「プレーする楽しみが一つ増える」と歓迎している。 改修は富士市が昨年11月から実施した。旧式はイニングスコアとチーム名のみ電光掲示で、選手名はなく、打席の選手の打順にランプがともるだけだった。改修により、選手名を甲子園球場のような縦書きにも、神宮球場のような横書きにも並べられるようになった。ボード上部左側には富士山がかたどられている。 投手の
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岳鉄イベント電車 7月1日から、セブンチケット発券で特典
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)と、セブン-イレブンのチケット発券サービス「セブンチケット」が7月1日から、連携を始める。岳鉄のイベント電車のチケットをセブンチケットで買うと、岳鉄のオリジナルポストカードがもらえる。 セブン-イレブン・ジャパンとセブンチケット部門の担当者が市役所を訪れ、岳鉄の橘田昭社長らと概要を発表した。全国の店舗に設置しているマルチコピー機などで申し込むと、岳鉄車両と富士山が写ったポストカードを合わせて受け取れる。対象のイベント電車は7~9月の夜景電車やビール電車など。 セブン-イレブン・ジャパンが全国のローカル鉄道と連携を進める中で、岳鉄側に提案した。橘田社長は「申し
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商業英語スピーチ 駿河総合高2人V 富士で静岡県大会
全国商業高校英語スピーチコンテストの県大会が29日、富士市立高で行われ、レシテーション部門で駿河総合高3年のモスタファ・イナースさん、スピーチ部門で同校2年の奥塩寧音さんが優勝した。2人は9月に都内で開催される全国大会に出場する。 両部門に計5校の8人が参加した。レシテーション部門では、五つの課題文から選んだ文章を、身ぶり手ぶりを交えて暗唱した。スピーチ部門は、関心を抱いたテーマを自分の言葉で力強く主張した。 その他の入賞者は次の通り。 レシテーション部門 ②鈴木若菜(静岡商3)③柳瀬琉聖(浜松商3)▽スピーチ部門 ②宮崎伊純(浜松商3)③樋口紫崎(富士市立2)
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富士のほうじ茶 輸出体制整える 市議会で市長答弁
富士市議会6月定例会は28日、一般質問を行い閉会した。市がブランド化に取り組む「富士のほうじ茶」について小長井義正市長は「茶業者が輸出できる体制を整え、業者の育成に努める」との考えを示した。藤田哲哉氏(心政富士)への答弁。 若手茶農家らがほうじ茶の開発・製造などのために設立した企業をモデルケースに、輸出を担う事業者を育成する。県や企業の海外展開を支援するジェトロなどの関係機関との連携も進める。 海外での販路拡大に向けて、昨年に続いて市職員をパリに派遣する計画も報告した。日本食文化がコンセプトの店舗でほうじ茶の試飲や体験の機会を提供し、現地で希望のあったほうじ茶の販売も実施する。
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現在の日本に死刑制度は必要?⑤ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
日本の死刑制度の在り方について、存置と廃止を訴える双方の考え方を紹介してきた「賛否万論」。先週掲載した県内学生による座談会でも意見が分かれ、制度存廃を巡る議論の難しさが改めて鮮明になりました。今回はしずしんニュースキュレーターと読者から寄せられた声をお届けします。 人の変化と可能性 信じたい キュレーター 教員おにいさん(静岡市) 通学する私立通信制高校の教員。勤続25年。定点で生徒・家庭・社会を見続けている 1999年、山口県光市で当時18歳の少年が訪問先の主婦を殺し姦淫[かんいん]した上、生後半年あまりの子どもも殺害した事件がありました。この少年は13年後に、
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土木の仕事の魅力 沼津工高生に伝授 卒業生が職業講座
富士市の建設会社「井出組」は27日、沼津市の沼津工業高で職業講座を初開催した。都市環境工学科の3年生20人を前に、同学科を卒業した社員が土木の仕事の魅力を伝えた。 入社4年目の卒業生赤池巧大さん(21)が担当。仕事について説明した後、現場で実際に使用しているドローンの操縦体験も実施した。赤池さんは「職場の雰囲気の良さや、在学中に取った2級土木施工管理技士の資格が就職に有利だったことなどを伝えたかった」と話した。同社の天野毅総務部長は「業界の労働環境は近年改善し、技術の進化も早い。今後も最新機器を使った実践的な講義を開き、土木のイメージを変えたい」と話した。
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消防団と水防団 協力へ協議必要 富士市議会で市長意向
富士市議会6月定例会は27日、一般質問を行った。水害発生時に市民の安全を守る消防団と水防団の協力体制の構築について小長井義正市長は「協議を進めていく必要がある」との意向を述べた。鈴木幸司氏(リスペクトふじ)への答弁。 消防団と水防団は指揮系統が異なるなど協力体制は明確になっていない。ただ、まちづくり協議会の防災部を主体として消防と水防の両分団長が直接連絡を取り合い、状況に対応して計画を定める地域もあるという。小長井市長は情報の共有化や資機材の活用、役割分担の明確化などを検討課題に挙げた。 同市で活動する消防団員は797人。水防団員は445人。
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選抜高校テニス、全国準Vを報告 富士の松村さん
第46回全国選抜高校テニス大会で準優勝した富士市の松村怜さん(神奈川湘南工科大付属高2年、あおやま庭球塾)がこのほど、市役所に小長井義正市長を訪ね、同世代のトップが集った大会の様子を報告した。 全国選抜の団体戦出場校の1番手による個人戦として、3月に福岡県で行われた。当時1年生だった松村さんは、ベスト8以上がいずれも2年生だった中で決勝まで勝ち上がった。全国決勝の舞台は通算4回目だったが「今回は思うようなプレーができず、悔しい思いのほうが強い。経験を次に生かしたい」と雪辱を誓った。5月にはジュニアデビスカップの日本代表として、アジアオセアニア予選の優勝に貢献した。ジュニアの世界ランキングは1
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40年の“リンゴ交流”に幕 富士・吉原三中生 長野で収穫の喜び 農家ら招き「ありがとうの会」
富士市の吉原三中が長野県豊丘村で40年にわたって続けてきた農作業の交流事業が幕を下ろした。豊丘村から農家を招いた「ありがとうの会」がこのほど、同校で開かれ、生徒らが長年の温かい対応に感謝の思いを伝えた。 2年生が2泊3日で現地を訪ね、リンゴの摘果作業などを体験する伝統行事。1985年に始まり、新型コロナ下の縮小などを経て、昨年までに約4千人が勤労の喜びを体験してきた。親子2代で行事を経験した家庭もあった。学校行事の見直しなどから39回目の昨年で終了が決まった。 式典では全校生徒約350人と教員、保護者有志らが、豊丘村の農家や村長、村役場の職員ら16人をもてなした。毎年の作業や交流の様子をスラ
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さあ パリへ 翔ぼう【陸上男子200の飯塚翔太 男子短距離の最多タイ4連続五輪へ】27日から日本選手権
「燃え続ける」スプリンターが新鋭・鵜沢に挑む 希代のスプリンターが、着実にパリへ迫っている。陸上男子200メートルの飯塚翔太(33)=ミズノ、藤枝明誠高出=がシーズン序盤から立て続けに20秒4台をマークし、出場48枠を争う世界ランク(26日時点)で日本人3番手の41位と出場圏内につける。27日開幕の日本選手権は初日から登場。最後の大一番で3位以内に入れば五輪切符はほぼ手中だ。 昨夏の世界選手権予選。飯塚は覚悟を決めて飛び出した。「周囲についていこうとか、遅れないようにしようとかいうイメージは消した。スタートでどんな位置にいても自分の走りをする」。過去3度の五輪、4度の世界陸上を通じて最高
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詐欺と窃盗容疑 浜松中央署、男逮捕 受け子リクルート役か
浜松市の女性ら3人からキャッシュカードや現金をだまし取ったとして浜松中央署などは26日、詐欺と窃盗の疑いで横浜市神奈川区羽沢町、会社員の男(26)を逮捕した。男は特殊詐欺グループの受け子のリクルート役とみられる。 逮捕容疑は、既に逮捕済みの男らと共謀し、2023年8月22日、氏名不詳者らが浜松市中央区の80代無職女性方に孫や警察官をかたって電話をかけた上で女性宅を訪れ、現金約90万円をだまし取った疑い。 他にも共謀して焼津市の80代無職女性から現金20万円とキャッシュカード6枚など、富士市の80代無職女性から現金30万円とキャッシュカード2枚などをだまし取ったとされる。 同署によると、
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富士の梅沢鋳工 個人向け「鉄板」強化 調理用商品に第3弾 イベント出展 接点創出
企業間取引が主力の鋳造メーカー、梅沢鋳工(富士市)が個人向け商品の販売に注力している。調理用鉄板「梅鋳鉄板」シリーズの第3弾「すずり」をこのほど発売。キャンプイベントに出展するなど消費者との接点づくりを加速させる。 「すずり」は縦20センチ、横12センチ。先行品に比べてコンパクトで、ソーセージやデザートの加熱にも適している。鋳鉄は熱が全体に伝わりやすく蓄熱性も高いため、屋外の火力が安定しない場面でも役立つ。さびが内側に浸食しないのも特長。梅沢伸英社長(50)は「手入れすれば一生使える。使えば使うほど風合いの変化を楽しめる」と話す。 アウトドア好きの従業員が自分で使おうと鉄板を作り、社内で高い
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部活動地域連携 モデルに3競技 富士市
富士市議会6月定例会は26日、一般質問を行った。中学校の部活動の地域移行について森田嘉幸教育長は、地域との連携を試験的に実証するモデルとして、スポーツでは野球、剣道、ハンドボールで展開する計画を説明した。高橋正典氏(凜の会・公明党)の質問に答えた。 スポーツの各種団体に会場や指導者の確保など可能性を聞き取り、早期に実現できる競技を選んだ。ハンドボールは中学では既存の部活動がない中、さまざまな競技に取り組む機会を創出することが狙い。 文化活動では、文化連盟による吹奏楽の楽器別練習会と、各種団体による体験会の2種類を予定している。スポーツと文化活動の実証的モデル事業を通じて成果や課題を検証する。
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富士で保育の仕事 しませんか 就職ガイダンス
富士市はこのほど、合同就職ガイダンス「就職・進学応援フェア ふじで保育しませんか」を同市のふじさんめっせで開き、保育士や幼稚園教諭を目指す人に保育や教育の仕事を案内した。 市内の保育園や幼稚園、認定こども園などが計50のブースを出展した。各施設の理念や運営方針、求める人材などについて担当者が説明した。保育士などの養成課程がある大学や専門学校も参加し、高校生などの人材発掘を図った。会場には学生や一般の希望者が訪れ、仕事や職場の雰囲気について質問した。
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バスケB2静岡の岡田雄三「めぐるぞう」フィナーレへ 静岡県内ミニバス120チームを訪問指導
バスケットボールBリーグ2部(B2)静岡の岡田雄三(28)=沼津中央高出=が県内ミニバスチームを訪問指導する「めぐるぞうプロジェクト」が29日、フィナーレを迎える。現役Bリーガーが約10カ月にわたり、シーズン中も継続してきた異例の取り組みは120チームで行われ、県内のバスケットボール振興や新規ファンの拡大につなげてきた。 岡田は2022~23年シーズンに、児童福祉施設の子どもを地元戦に招く「ゆうぞうのせき」を実施。23~24年シーズンは新たな試みとしてプロジェクトを発案した。自身の小中高校時代に大石慎之介(飛龍高出、現アシスタントコーチ)が練習に来てくれたことを鮮明に覚えていた経験から「プ
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安倍川沖・船釣り タチウオ トップ30匹 悪条件の中、数伸ばす【魚影を追って】
6月中旬、安倍川沖で久しぶりのタチウオ釣り。条件が非常に悪い中、結果は200~800グラムをトップ30匹、2番手が27匹と良好な釣果だった。 午前2時、焼津漁港小川地区の橋安丸で釣行。梅雨入り前の大雨の影響で、増水した河川からの水が大量に海に流れ込んだ。潮は不透明な水色になり、タチウオ釣りのコンディションとしてはとても厳しい状況。 出船後、魚探に映る魚影を丁寧に確認していくが、なかなか大きな群れに当たらない。20分ほど走った後、ようやく釣り開始の合図。 船中第1号を釣り上げたのは、餌釣りで挑んだ富士市の荻野貴文さん。ライントラブルを解いていた最中に針に掛かったとのこと。70センチのレギ
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JR東海道線 静岡~沼津間6駅無人化 2025年6月から
JR東海は25日、静岡県の在来線の6駅を2025年6月ごろから無人化すると発表した。現在は駅員が対面で応対しているが、遠隔からのモニターを使った案内やカメラでの監視などに切り替える。必要があれば、係員が無人駅に出向いて応対するという。 東海道線の片浜、東田子の浦、吉原、新蒲原、蒲原、由比の6駅。これまで駅員の不在時や休憩時間などに、切符の購入や乗り越し精算などの対応ができない時間があったが、券売機にモニター付きのインターホンを設置することなどにより、全ての時間帯で対応できるようになるという。
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障害者スポーツ拠点施設整備 静岡県、基本計画策定へ 県議会・部長答弁
静岡県議会6月定例会は25日、公明党県議団の早川育子氏(富士市)が代表質問を、無所属の山本隆久氏(浜松市中央区)と自民改革会議の藤曲敬宏氏(熱海市)が一般質問を行った。都築直哉スポーツ・文化観光部長は県内初となる「障害者スポーツセンター」の整備に向け、2024年度中に基本計画を策定すると明らかにした。障害者スポーツの普及や人材育成など幅広い機能を備えた拠点施設と位置づける。早川氏への答弁。 障害者スポーツセンターは体育館やプール、トレーニング室などを備え、日常的にスポーツ指導に当たる指導員を配置した施設で、全国に29カ所ある。 県は今年2月に策定した基本構想で既存施設の活用を含めた「単
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記者コラム「清流」 どこまでも走る
東海道線なら熱海駅から浜名湖を渡るあたりまで。富士山麓で行われたトレイルランニングレース「Mt.FUJI100」は、延長167キロを45時間の制限で走る。2200人のランナーが起伏のある悪路や足腰の痛み、眠気、そして弱気と闘った。 富士市内でのスタートを取材した翌日、山梨県側のゴールでは完走者の朗らかな声が聞けた。一方で、出走前に連絡先を交わした選手からはリタイアの結果を後日に聞いた。山中の下り坂を急ぎ、木の根に滑って転倒。長いレースをあの状況で飛ばす必要があったのかと悔しそうだった。 思い切り走れる場面はこの先にもある。過信はしない。慎重に。次のレースをもう走り始めているような言葉が次
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御殿場でトラック全焼
25日午前10時10分ごろ、御殿場市神山の路上で富士市の男性(50)が運転する準中型トラックから出火し、車両1台を全焼した。男性にけがはなかった。御殿場署によると、ティッシュペーパーやトイレットペーパーを輸送していたという。同署などが出火原因を調べている。
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覚醒剤所持疑い 富士署が男女逮捕
富士署は25日までに、覚醒剤取締法違反の疑いで、東京都練馬区豊玉北5丁目、自称会社経営の男(47)、埼玉県朝霞市泉水2丁目、無職の女(48)の両容疑者を逮捕した。 2人の逮捕容疑は共謀して4日、女の自宅で覚醒剤10グラムを営利目的で所持した疑い。男は6月上旬ごろ、都内またはその周辺で覚醒剤を使用した疑いで、女は静岡県東部の女性と共謀して2023年9月上旬、富士市内で女性に覚醒剤を注射したほか、今年6月上旬ごろに埼玉県内またはその周辺で使用した疑いでもそれぞれ逮捕された。
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浄化槽功労者に静岡県知事表彰
静岡県はこのほど、長年にわたり生活環境の向上に貢献した県浄化槽協会の芦沢剛彦理事(沼津市)と早房英晃理事(富士市)に浄化槽関係功労者知事表彰を贈った。静岡市葵区で開かれた同協会の定時総会の席上で、池ケ谷弘巳くらし・環境部長が表彰状を手渡し、それぞれの功績をたたえた。 芦沢理事は地域の浄化槽巡回指導や行政と連携した広報活動を積極的に展開し、住民の衛生意識の向上に尽力した。早房理事は中学校で水環境の大切さや浄化槽に関する講演活動を開催するなど環境教育に力を入れてきた。 池ケ谷部長は「環境保全と快適な生活環境の確保に今後も協力してほしい」と呼びかけた。
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富士山と市街地 眺望抜群 富士見の丘オート(富士市)【キャンプ場めぐり】
2020年に開業した富士見の丘オートキャンプ場は、富士山の裾野に当たる富士市大淵地区の標高約400メートルの場所にある。周辺は茶畑や山林が広がり、のどかな雰囲気だ。東名、新東名からのアクセスも良く、首都圏や中京圏からもキャンパーが訪れる。 最大の魅力は眺望の素晴らしさ。運営会社によると、北側には大きな富士山がそびえ、反対の南側は富士市街地の夜景や駿河湾、伊豆半島などが見渡せる。両方を同時に楽しめるキャンプ場はあまりないという。海側の眺めがよい「100万だらぁサイト」は特に人気が高い。 夏季には敷地内のプールを利用できる。不定期ながら、キッチンカーによる飲食物の販売や芸人を招いてのイベント
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富士市立病院の空きベッド把握 市長答弁 組織設置へ調査意向
富士市議会6月定例会は25日、一般質問を行った。小長井義正市長は市立中央病院の病床の効率的な運用に向け、空床状況を一元的に把握する組織「ベッドコントロールセンター」の設置に向けて調査する考えを示した。植松光徳氏(リスペクトふじ)への答弁。 ベッドコントロールは病院全体の病床の利用状況を一元的に管理する仕組み。入退院のタイミングなどの情報を院内のシステムで即座に調整し、患者の適正なケアにつなげる。 同病院は老朽化対策による病棟閉鎖などから、現在は病床が空いている状況。小長井市長は患者数が増えた際の運用を想定し、「病床利用率を向上させ、医業収益の増加を図るために大変有効な手段。専門的な組織の設置
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車道でポーズ、中央分離帯で撮影… 富士・富士山夢の大橋 突然の観光地化 マナー違反苦慮
富士市蓼原にある国道139号の「富士山夢の大橋」が、SNS映えする富士山写真のスポットとして人気を集め、連日多くの外国人観光客が詰めかけている。一方で、車道の横断や路上駐車といったマナー違反が周辺住民を悩ませている。対策として国土交通省や市が近く、駐車場15台分を確保し、中央分離帯に進入防止用フェンスを設けることが20日、関係者への取材で分かった。 夢の大橋の階段は画角を工夫すると、富士山まで階段で上っているような写真を撮ることができる。階段を上がった先からは、裾野に広がる市街地も一望できる。昨冬ごろから海外インフルエンサーの発信を機に評判が広まり、訪日客の人気スポットになった。 ごく普
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30年目の活動方針、未来の都市景観発信 サンフロント21三島で総会
静岡県東部・伊豆地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は24日、本年度総会を三島市のみしまプラザホテルで開いた。沼津と三島両市の中心市街地で加速する再開発事業などを念頭に、「未来の都市景観の発信」をはじめ四つの活動方針を決め、地域の将来像を示していくとした。 活動方針には、地域資源を最大限活用すると明記。ファルマバレープロジェクトによる「医療田園都市」構想の具現化、伊豆の文学と食文化を柱にした観光支援、富士市に開設する「県動物愛護センター(仮称)」を生かした動物と共生する環境づくりなども盛り込んだ。 本年度、懇話会が
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富士川緑地27年度 全エリア供用可へ 富士市議会6月定例会
富士市議会6月定例会は24日、一般質問を行った。小長井義正市長はスポーツ施設などを整備している富士川左岸の富士川緑地について、全てのエリアが2027年度に利用可能になる見通しを示した。遠藤盛正氏(真政会)への答弁。 富士川緑地は20年度からソフトボール場やサッカー場と合わせ、周辺道路などの整備を進めていて、完成したエリアから順次供用を始めている。 新たな指定管理者による運用が25年度から始まり、スポーツ施設と公園を一体的に管理する。指定管理者は富士体育館や東球場など9施設を一括して管理運営する。
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富士・砂山公園プールに民間活力 効果的運営へ条例制定 市議会
富士市議会6月定例会は24日、本会議を再開し、市の砂山公園プール(富士マリンプール)の運営権にかかる実施方針の条例制定案などを可決した。民間事業者に運営権を設定するコンセッション方式の導入が可能になる。 砂山公園プールはこれまで、指定管理者による運営を進めてきた。施設の老朽化が進む中、民間活力を従来以上に活用できる手法で効果的な運営と誘客につなげる。 コンセッション方式は協定内容の制約を受ける指定管理者に比べ、事業者のより戦略的な追加投資による収入増が期待される。大規模な改修などもできる。 市議会は安価に利用できる料金設定や、市議会が実施方針や要求水準の公表時などに経過の説明を受けるこ
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岳鉄駅舎や周辺道路 きれいに 吉原工高野球部 感謝の気持ち込め 富士市
富士市の吉原工高野球部はこのほど、岳南電車(通称・岳鉄)の吉原本町駅で清掃活動に取り組んだ。 岳鉄の主要駅や学校の最寄り駅を中心に、3年前から毎月続けているボランティア活動。部員16人と担当の教員がホームのごみを掃き、看板や路線図などを拭いた。駅周辺の道路もごみを集めて回った。 環境整備班長の中川大空さん(3年)は「利用者の皆さんから応援してもらえることも多い。丁寧にプレーする気持ちにもつながっている」と話した。 (富士支局・宮城徹)
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静岡県高校総体競泳 男子100背泳ぎ 奥(飛龍)高校新記録Ⅴ
静岡県高校総体の競泳は23日、県富士水泳場で最終日を迎え、男子100メートル背泳ぎの奥大輝(飛龍)が初日に400メートルメドレーリレーの第1泳者で出した自身の県高校記録を塗り替える56秒25で、リレーを合わせて今大会4冠を達成した。大沢千依(磐田農)は女子100メートルバタフライを1分0秒87の大会新で制し、200メートル個人メドレーでも頂点に立った。男子100メートルバタフライで優勝した2年生の太箸隼翔(浜松商)は200メートルと合わせ、2年連続の2種目V。自由形で400メートルを制した高遥香(城南静岡)は800メートルと合わせて3年連続で2種目優勝を果たした。 好タイム連発に笑み 3
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女子100バタフライ 大沢(磐田農)大会新で優勝【静岡県高校総体競泳】
静岡県高校総体の競泳は23日、県富士水泳場で最終日を迎え、大沢千依(磐田農)は女子100メートルバタフライを1分0秒87の大会新で制し、200メートル個人メドレーでも頂点に立った。 「タイム不満足」厳しい自己評価 視線は全国へ 女子100メートルバタフライで大会新を出した大沢(磐田農)は「タイムには不満足」と自身に厳しい評価を与えた。 全国レベルの力を持ちながら200メートルと400メートルの個人メドレーを選んだ昨年はインターハイ出場を逃した。「今年は最終学年。悔いが残らないようにしたい」。「一番好き」という100メートルバタフライに懸け、「本当は県新、県高校新を狙っていた」と高い目標を
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男子バタフライ 太箸(浜松商)2年連続2冠【静岡県高校総体競泳】
静岡県高校総体の競泳は23日、県富士水泳場で最終日を迎え、男子100メートルバタフライで優勝した2年生の太箸隼翔(浜松商)は200メートルと合わせ、2年連続の2種目V。自由形で400メートルを制した高遥香(城南静岡)は800メートルと合わせて3年連続で2種目優勝を果たした。 全国標準に100分の1秒届かず 「修正し東海でも優勝を」 男子バタフライで2年生の太箸(浜松商)が100メートルと200メートルで2年連続2冠を達成。ただ、100メートルは56秒4で全国大会の標準記録に100分の1秒届かず、「空回りした」と悔しがった。 前日の200メートル2分2秒41は自己ベストで今季全国ランク上位
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「海から富士山」観光化へ 漁船クルージング誕生 絶景満喫!市内回遊向上期待
一部の撮影スポットに過剰な人気が集まり対応に追われる富士山麓。新たなアプローチとして「海上から見る富士山」を案内しようと昨年、漁船クルージングを運営する企業が富士市に誕生し、海上観光ツアーを展開している。口コミが徐々に広がり、海外からの申し込みも入る。事業者の杉山真郁さん(30)は「富士山の魅力をより引き出し、観光客が存分に楽しめる環境を整えたい」と意気込む。 クルージングには一本釣り漁船を使用。田子の浦漁港周辺を1時間ほど巡るプランや沼津市の大瀬崎を往復するコースのほか、日の出と同時に赤富士を満喫するツアーも用意する。 杉山さんは米国に留学した4年間で、富士山の認知度と観光資源として
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【親子の本棚 学校司書えりすぐり】6月のテーマは「ひみつ」
6月のテーマは「ひみつ」。「ひみつ」と聞くと、ワクワクしたり、すごく知りたい気持ちになったりしませんか。“ひみつ”の友達や仕事が出てくる絵本、想像がふくらみます。モノの形や、動物の運び方にまつわる“ひみつ”を紹介する本もありますよ。 「ないしょのおともだち」 ある日、床に落としたフォークを拾おうとして、壁に空いた小さな穴の向こうにいるネズミに気づいたマリー。ネズミも同じようにフォークを拾おうとして、マリーに気が付きます。大人たちにはないしょの、ひみつの友達。やがてふたりは大人になり、それぞれ子どもを持ちます。 マリーの娘マリアがある日、
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【第4章】避難先で体調急変 車中生活続き、胸に激痛【いのち守る・防災しずおか 東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える 半割れ発生(後編)⑨】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 一連の地震を振り返ると、南海トラフ巨大地震の想定震源域の東側に位置する遠州灘でM8・5の地震が起きたのは、西側の四国沖でM8・0の先発地震が発生して1年半後のことだった。気象庁は想定震源域の半分ずつで西から東に連鎖的に二つの大地震が発生し、その間の1年半は「半割れ」の状態が続いていた
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静岡県の人口353万2209人 6月1日推計、前月比1571人減
静岡県がこのほど公表した6月1日現在の推計人口は353万2209人で、前月から1571人減少した。5月1日時点で23カ月ぶりに前月比増となったが、再び減少に転じた。 転入数から転出数を引いた社会動態は716人増(転入1万468人、転出9752人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2287人減(出生1593人、死亡3880人)だった。社会動態は2カ月連続で増加した。 市町別で人口が増加したのは7市町で、伊豆市36人をはじめ、長泉町23人、裾野市20人、御殿場市18人と続いた。減少は静岡市323人、浜松市244人、磐田市129人、沼津市113人など28市町だった。 社会動態が増加したのは
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「歴史かるた」富士で交流会 土地に伝わるエピソード、同好会が解説
富士市の中野台公民館でこのほど、健康づくり事業のかるた交流会が行われ、住民ら約30人が体を動かして親睦を深めた。 地域で活動する「松野歴史かるた同好会」が作った歴史かるたを使い、同会メンバーが土地に伝わるエピソードや文化について解説を加えた。60代以上の参加者がグループごとに対戦し、歓声を上げながら枚数を競った。 メンバーによる富士川の舟運に関する講話も合わせて実施した。
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全国2大会での入賞報告 富士宮拠点ミュージックベルサークル「クラス9」
富士宮市が拠点のミュージックベルサークル「チームクラス9」は20日、市役所に須藤秀忠市長を訪ねて二つの全国大会で入賞したと報告した。 クラス9は富士市の吉原二中特別支援学級の卒業生ら5人で活動している。1月の合奏コンテストで銀賞、2月のトーンチャイム全国コンテストで特別賞に輝いた。 5人は「難しい曲を頑張った」と言い、応接室に澄んだ音色を響かせた。
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富士ヒノキ、特長に光を 富士市、東京農大に調査委託
富士市が富士山南麓特産の「富士ヒノキ」の調査研究を東京農大(東京都)の研究グループに委託し、地元産材を効果的に発信する手法を探っている。良質な木材としての特長に光を当て、ブランド力の向上と利活用の拡大を図る。 造林学が専門の上原巌教授と学生グループに現場実習を持ちかけ、素材の安定供給に向けた各種調査を依頼した。富士地区林業振興対策協議会の認定工場で作られた「フジヒノキメイド製品」の知名度アップにもつなげたい考えだ。 上原教授ら24人は6月中旬に同市桑崎の市有林に入り、富士ヒノキの立ち並ぶ間隔や照度、周辺に育つ植物などを調べた。伐採してサンプルを持ち帰り、年度内に結果をまとめる。上原教授は
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労働安全衛生法違反の疑いで書類送検 富士
富士労働基準監督署は20日、労働安全衛生法違反の疑いで富士市久沢の丸井製紙と同社管理課長の60代男性を静岡地検富士支部に書類送致した。書類送検容疑は2023年5月23日、同所の同社工場で社員にロール機の掃除作業を行わせる際、機械の運転を停止させなかった疑い。作業していた男性社員=当時(46)=が機械のロール部に巻き込まれて死亡した。
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【プロ野球 見どころ】リーグ戦21日再開 交流戦V楽天 浮上の好機
セ、パ両リーグ内の対戦が21日に再開し、パは交流戦で初優勝を果たした4位楽天が2ゲーム差の3位日本ハムとの3連戦に臨む。交流戦で防御率0・39の安定感を見せた早川に初戦を託し、今季チームトップ5勝の藤井(富士市立高出)もぶつけて上位浮上を狙う。迎え撃つ日本ハムは交流戦史上最高打率でMVPに輝いた水谷が好調を維持できるか。 首位ソフトバンクは9ゲーム差の2位ロッテ戦。前回対戦は千葉で3連敗を喫しただけに北九州と福岡でやり返したい。オリックス新人の古田島は初登板から22試合連続無失点のプロ野球記録にあと1試合としている。 セは7連勝中の4位DeNAが2位阪神と戦う。新人の度会は1軍復帰後の全
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日本式幼稚園運営 ベトナム・カウゼイ区の訪問団が静岡県内視察
日本式の幼児教育を視察・研修するために来日しているベトナム・ハノイ市カウゼイ区訪問団がこのほど、県庁に鈴木康友知事を訪ね、現地での取り組みや視察状況を報告した。 カウゼイ区職員や現地の公立園職員らの訪問団約10人は17~23日の日程で富士市の認定こども園「わかば幼稚園」や公立幼稚園で職員らと交流し、運営方法を視察している。 わかば幼稚園を運営する学校法人国際教育機構は2013年にベトナムで初となる日本出資100%の姉妹園を設立。現在は国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業として現地の公立幼稚園と協力し、園児独創性や集団行動などを育む幼児教育の普及に取り組む。 カウゼイ区職員は「勤
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災害時の倒木撤去へ協定 富士市と市森林組合 車両移動経路を確保
富士市と市森林組合は18日、災害時の緊急支援に関する協定を締結した。地震や大雨で土砂崩れなどが発生した場合、倒木を迅速に撤去し、復旧作業車両の移動経路を確保する。 協定により、森林組合と協力事業体は、復旧作業に支障を来す倒木や流木の撤去に当たる。撤去で生じる大量の木材の処分も担う。 市役所での締結式で、小長井義正市長と渡井正孝組合長が協定書に調印した。小長井市長は能登半島地震で道路が寸断され、各地からの応援部隊が苦戦したことに触れ、「復旧活動を円滑にするための協定」と意義を強調した。渡井組合長は「素早く役に立てるように備える」と話した。
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岳鉄リラックマ電車の運行見合わせ 岳南原田駅での架線トラブル影響で
19日午前8時15分ごろ、富士市原田の岳南電車岳南原田駅で架線に不具合が見つかり、一時全線で運転を見合わせた。段階的に運行を再開し、約6時間45分後に全面再開した。上下線計6本が運休、18本が部分運休し、約100人に影響が出た。同社によると、吉原駅行き電車が同駅を出発できず、不具合が分かった。原因調査のため、30日までの特別車両「リラックマコラボ電車」の運行は見合わせるという。
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静岡県内拠点の吹奏楽団結成 ワンワールドシズオカ 富士で23日初公演
本県ゆかりの演奏家が、県内全域を拠点に活動する吹奏楽団「ワンワールドシズオカ」を結成した。“音楽の地産地消”を掲げ、地元の奏者によるステージを県民に味わってもらうプロジェクト。富士市内で23日に開く初公演(実行委員会主催)に向け、各地から集った出演者の合同練習が始まった。 浜松市出身のトランペット奏者で、洗足学園音大非常勤講師の中沢孝之さんが呼びかけた。「吹奏楽が盛んな県内でも、経験者が活動を続けられる場は限られている。やる気を応援し、成果を地域に届けたい」。同じ思いの音楽家の声に背中を押されて賛同者を募った。 初公演の出演者は、音大の指導者や県外に住む経験者など
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ソフトボール試合中 投手心肺停止 居合わせた5人 連係プレーで命救う 走者や球審ら 心臓マッサージやAED 富士市消防が感謝状
ソフトボールの試合中に心肺停止で倒れた選手の救助に貢献したとして、現場に居合わせた5人が19日、富士市消防本部から消防長感謝状を受けた。5人は救急隊が到着するまでの11分間、心臓マッサージなどを手分けして容体を改善させた。 4月21日午前9時50分ごろ、富士川緑地公園での試合中に投手の60代男性が倒れた。二塁走者の元消防士福島義郎さん(62)がすぐに駆け寄り心肺停止を確認。気道を確保し、球審の川浪勇さん(49)が心臓マッサージを1分以内に始めた。試合を撮影していた遠藤亜希奈さん(41)は即座に119番した。 隣接する野球場に来ていた伊東リトルシニアがAED(自動体外式除細動器)を携行していた
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由比―蒲原沖・船釣り シロギス 連続ヒット パワフルな引き楽しむ【魚影を追って】
釣って良し、食べて良しで人気のシロギスが船釣りのベストシーズンを迎えた。6月上旬、由比―蒲原沖を狙うと当たりが連発。食欲旺盛なぽっちゃり体型のシロギスが、パワフルな引きで楽しませてくれた。 由比漁港の海桜丸で釣行。午前6時、港から5分ほどの近場で釣りスタート。水深12メートル。餌の赤イソメを針に刺し、軽く前方へキャスト。 少しずつ仕掛けを手前に引いてくると、すぐに「左の前で食いましたよ」「はい。もう一人食った」と船長の声。直後、筆者にも「ブルブルッ」と竿先を揺らす軽快な当たり。 「お、来た」。朝の1投目からトリプルヒット。幸先の良いスタートに、今日はイケそうな予感が胸をよぎる。軽く合わ
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富士の50代男性、3000万円投資詐欺被害 マッチングアプリの相手から架空話
富士市の50代の無職男性は18日、マッチングアプリで知り合った女性とみられる人物から架空の投資話を持ちかけられ、約3千万円をだまし取られたと富士署に届け出た。 同署によると、男性はマッチングアプリで知り合った人物と通信アプリで交流を始めた。2月中旬、「過去5年間で最高の相場」と、もうけ話を持ちかけられ、「仲良くすれば結婚もできる」と投資を勧められた。5月上旬までに指定された口座に複数回振り込んだ。違和感を抱いた金融機関から詐欺の可能性を指摘され、男性は被害に気付いたという。
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独立選抜書展 静岡県内17人入選
現代書団体の独立書人団(東京都)の2024年独立選抜書展で、鈴木美恵子さん(静岡市葵区)が会員推挙されるなど県内の17人が入選した。展覧会は東京都美術館(台東区)で、21日まで開かれている。 県内のその他の入選者は次の通り。 三浦すみれ(小山町)池谷天外(三島市)朝井出桃子、高橋直嗣(以上沼津市)好司、風岡将平、渡辺麗美(以上富士宮市)時政荘子(富士市)大石千世、是永尚志、平井聴雨、榊原橘花(以上静岡市葵区)杉山桃青(同市駿河区)長谷川千春(藤枝市)外山博彰(島田市)袴田一耀(吉田町)
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富士市の発注工事 週休2日制を保証 市協議会が方針
富士市建設産業活性化協議会はこのほど、本年度の第1回会合を開き、市は発注工事の週休2日制を保証する方針などを示した。 一定以上の期間など条件に沿う工事が対象。働き方改革の取り組みとして実践し、業界の人材確保につなげる。月ごとの工事件数の平準化を図るほか、提出書類の現状把握やスリム化も進める。 市がさまざまな団体と災害協定を結んでいることを踏まえ、指揮命令系統や応急復旧の優先順位を調整する場を設けることも確認した。
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新病院の基本構想 審議会設置を了承 富士市議会委員会
富士市議会6月定例会は18日、福祉保健委員会を開き、市は市立中央病院の建て替えに関する方向性を審議する新病院建設基本構想審議会の設置について説明した。委員会は関連条例の改正案を了承した。審議会は、建設事業の目的や方向性を示す基本構想をはじめ、建設段階での整備手法などについて検討する。医師会や薬剤師会などの医療関係者や学識経験者、公募の市民などで構成する。 市立中央病院は同市高島町の現在地の敷地に建て替える計画で、2031年度の開院を目指す。
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人工芝の上でヨガ 親子笑顔 富士で交流イベント
サッカーJ2清水エスパルスと一般社団法人コドモノプラスによる子育て家族交流イベント「tetote(てとて)」が16日、富士市のエスパルスドリームフィールド富士で行われた。 乳児から未就学児の親子ら約40組が参加し、人工芝の上で体を動かすさまざまなプログラムを実践した。ヨガやバランスボールを通じて親子のスキンシップを図った他、赤ちゃんのハイハイレースに声援を送って親睦を深めた。エスパルス担当者は「子育てをしている家庭だけが頑張るのではなく、地域や企業が愛情を注ぐ場を用意したい」と話した。 同じイベントを23日にも開く。問い合わせはコドモノプラス支援センター<電0545(33)0013>へ。
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磐田市福田地区 カツオのみそたたき 「近海の幸」手軽に 人気グルメ【わたしの街から】
簡単調理 酒のつまみ、おやつにも 磐田市南東部に位置する福田地区(旧福田町)。遠州灘に注ぐ太田川の河口に福田漁港があり、シラスなどの近海漁業の拠点となっている。海の幸が豊かな地元の鮮魚店や飲食店で長く住民の人気を集めているグルメがある。新鮮なカツオの身にショウガやネギなどの薬味とみそを合わせてたたいた郷土料理「カツオのみそたたき」だ。お酒のつまみから子どものおやつまで、老若男女に今も幅広く親しまれている。 地区中心部の住宅街に構える老舗鮮魚店「魚徳」(同市福田)は、カツオの切り身を包丁で刻んだ後、合わせみそを絡めながら再度たたき、ショウガとネギを添えて提供する。この味を求めて来店する住民も
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さくら写真コンクール 知事賞に高橋さん(伊豆の国)
2024年度県さくら写真コンクール(県さくらの会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式がこのほど、県庁で開かれた。最優秀の知事賞には高橋浩さん(伊豆の国市)の「反射炉夜桜」が輝いた。特選の永井真澄さん(島田市)と飯田龍治さん(御殿場市)を含む3人に中山淳也県くらし・環境部参事が表彰状を手渡した。 県内外から503点の応募があり、18点が入賞した。高橋さんの作品は、ライトアップされた世界遺産の韮山反射炉を背景に咲き誇る桜と、長時間露出で撮影した車のテールランプを配置し、静かな風景に躍動感を加えている。 入賞作品は28日まで県庁別館21階展望ロビーに展示し、その後は県内各地で巡回展示する。
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簡易水道の統合 公平性確保し促進 富士市、陳情審査
富士市議会6月定例会は17日、産業教育委員会を開き、吉永地区町内会連合会から出された簡易水道の市上水道への統合促進に関する陳情を審査した。市は簡易水道組合間などの公平性を確保しながら統合する方針を示した。委員会は市の方針を了承した。 同地区の上水道は6の簡易水道組合で運営。災害時の対応などを念頭に、役員の高齢化や後継者不足、設備の老朽化による対応力の不足から上水道への早急な統合を求めている。 市内では各地区の簡易水道組合が市の基準に適合するための準備を進めている。市は上水道の利用者や先行して統合した組合を含めて公平性を確保する方針を伝え「統合を加速化する手法を検討する」(環境総務課)と説
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新聞部新入部員 紙面作りの工夫学ぶ 静岡県内高校から100人、富士で講習会
静岡県高文連新聞専門部は16日、県内高校の新聞部などの新入部員を対象に初心者大会を富士市の富士高で開いた。14校の1年生ら約100人が参加し、読みやすい紙面の仕組みを学んだ。 静岡新聞社読者プロモーション局の担当者が講師を務め、記事の構成やレイアウトの工夫について話した。読者を引きつける見出しや、情報が詰まった写真の重要性も解説した。 参加者は同日の朝刊を開いて紙面構成を学び、実際の記事を使って見出しを考える課題に取り組んだ。三島北高の増田ひなたさん(1年)は「読む人が理解しやすくなる視点を知ることができた。身の回りの情報を分かりやすく発信していきたい」と話した。
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東海高校総体 陸上女子3000メートルV 大谷(浜松市立)圧巻のスパート
東海高校総体陸上最終日は16日、岐阜・長良川競技場で行われ、女子3000メートルは大谷芽以(浜松市立)が9分29秒77で優勝を飾った。男子八種競技は松岡恵吾(磐田北)が自己新記録の5403点で制し、2位に5380点の浅井惺流(東海大翔洋)が続いた。 女子200メートルは佐野釉梨(静岡市立)が24秒32の好記録で優勝。女子三段跳びは橋本詩音(静岡雙葉)が追い風参考ながら大会記録を上回る12メートル62で頂点に立ち、男子砲丸投げの杉本紘一朗(藤枝明誠)も自身初の16メートル台(16メートル17)を投げて優勝した。 男子5000メートル競歩は植屋立作(掛川西)が3位で全国切符を手にした。 大
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脚本家でスポーツライター 岡田さん(静岡) 初の小説、静岡県内も舞台に
脚本家でスポーツライターの岡田真理さん(45)=静岡市葵区=が、自身初の小説「ぬくもりの旋律」を出版した。主人公は仕事や家族の悩みを抱えるスポーツ記者。自身の経験を元にリアリティーのある言葉で登場人物の気持ちの変化を紡いだ。岡田さんは「世代を問わず、一歩前に踏み出したい人に手に取ってもらえたら」と呼びかける。 テレビドラマの脚本の仕事もしながら約2年かけて執筆した。主人公は海外進出への憧れをひそかに抱きつつ、自閉症の娘の世話を任せ切りにしてきた妻とのすれ違いに悩む30代。章ごとに主人公を捉える視点を変え、仕事仲間や妻などそれぞれの感情の変化を丁寧につづった。登場人物の思考やエピソードは自身
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膠原病治療法で講演会 7月7日、グランシップ
全国膠原(こうげん)病友の会静岡県支部は7月7日午後1時から、膠原病に関する講演会を静岡市駿河区のグランシップで開催する。 のばなクリニック(富士市)の山崎賢士院長が、ステロイド治療をテーマに講演する。講演後は患者同士の交流会を実施。先着3人限定で山崎院長との個別相談も実施する。 参加無料。希望者は28日までに電話かメールで同支部に申し込む。問い合わせは同支部事務局<電090(5482)6130>へ。
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東海高校総体 陸上100メートル連覇 小針(富士市立)歓喜の復活劇、土屋(富士見)激戦制す
東海高校総体陸上第2日は15日、岐阜・長良川競技場で行われ、100メートルは男子の土屋太陽(富士見)が10秒59、女子の小針陽葉(富士市立)が12秒02でそろって連覇を飾った。2位は男子が望月結夢(東海大翔洋)、女子は佐野釉梨(静岡市立)が入った。女子800メートルは遠藤瑞季(富士市立)が大会記録(2分8秒40)に迫る2分8秒52の好記録で初優勝。女子400メートル障害は植川柚季(沼津東)が1分1秒92で制した。 故障の1年乗り越え 度重なる負傷を乗り越え、世代最速スプリンターが復活した。女子100メートルの小針が100分の3秒差で佐野を差しきり歓喜のV2。「けがの間に見つめ直してきた自
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社会事業家「清水次郎長」 世のため尽くした後半生【しずおか学 偉人の教え編】
「ちょいと忘れちゃいませんか うちの親分 日本一」。静岡市のPRソング「まるちゃんの静岡音頭」にも歌われる「清水次郎長」(本名山本長五郎)。虚実とりまぜながら愛されてきた次郎長の物語は、仁侠[にんきょう]道を歩んだ前半生に集中している。だが、郷土の偉人「次郎長」の真価は後半生にこそ現れる。ばくち打ちのアウトローではなく、公務に従事し清水の振興に務める社会事業家としての活躍だ。 1868年、次郎長は官軍の管理下となった駿府で周辺の街道と清水港警護を命じられた。過去の罪科を免責された上で帯刀を許され、結果的に博徒から足を洗うことになった。江戸から駿府に移住する旧幕臣の世話や浪士の取り締まりに
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富士市総合体育館 命名権募る 6月28日まで
富士市は、同市大淵に建設中の市総合体育館に愛称を付けるため、ネーミングライツ(命名権)パートナーの募集を始めた。28日まで。 契約金を支払った民間事業者が施設の愛称をつけることができる。市の契約希望額は年間500万円以上で、期間は原則5年間。愛称に「ふじ」「アリーナ」の言葉を含めることが条件で、表記は問わない。選定を経て8月にも契約を結び、10月初旬に愛称を発表する。 市は契約金で新たな財源を得るとともに、施設の魅力向上や地域活性化を図る。記者会見で発表した小長井義正市長は「パートナーの企業には大きな宣伝効果が期待され、地域貢献にもつながる。愛称を積極的に普及させたい」と話した。 総合
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富士富士宮道路 建設へ要望継続 期成同盟会総会
富士、富士宮の両市を結ぶ一般広域道路「富士富士宮道路」の建設促進期成同盟会はこのほど、2024年度総会を富士宮市内で開き、道路整備の実現に向け関係機関に対して強い要望活動を継続する方針を確認した。 富士富士宮道路は両市をまたぐ南北の経路を想定している。同会は慢性的な渋滞の解消や東西の主要幹線道路への接続が容易になると期待を寄せる。須藤秀忠富士宮市長はあいさつで「渋滞が地域交流と経済発展にも支障を来している」との認識を示し、道路計画の早急な具現化の重要性を語った。 役員改選も行い、会長に小長井義正富士市長が就いた。
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子どもライダー熱戦 ランバイク 富士で大会
路面を蹴って進む自転車の大会「ランバイクチャレンジフジカップ」が15日、富士市の富士川体育館駐車場で開かれた。2~8歳児約50人が“最速”の称号を懸けた熱戦を繰り広げた。 出場者は年齢別に、200~250メートルの特設コースを駆け抜けた。ペダルやブレーキがない専用自転車にまたがり、力強く路面を蹴って加速した。最短のコースをとるために競り合い、コーナーでは車体を内側に傾けて速度を落とさず曲がりきった。保護者の熱い声援も会場に飛び交った。 大会は同市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」が運営した。16日は「ヌマヅカップ」と題して沼津市の愛鷹広域公園で開か
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ノロウイルス集団感染 体調不良100人に 富士市の富士見中・高
ノロウイルスの集団感染が発生した富士市の富士見中・高で、文化祭後の数日間で計約100人の生徒が体調不良を訴えたことが14日、関係者への取材で分かった。 2日に文化祭が行われ、休日明けの5日に生徒約50人が下痢や嘔吐(おうと)などの体調不良を訴えた。その後も50人ほどが同様の症状を同校に報告したという。
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陸上・男子400 大石(開誠館)がV【東海高校総体】
東海高校総体陸上は14日、岐阜・長良川競技場で開幕し、男子400メートルは大石亮太(浜松開誠館)が47秒20で同種目として県勢3連覇を飾り、2位に前田晏直(日大三島)が入った。男子走り幅跳びは奥沢真(浜松西)が7メートル53の好記録で制した。成川倭士(東海大翔洋)が7メートル51(追い風参考)の2位。女子ハンマー投げは県高校記録保持者の鈴木菜摘(浜松湖北)が49メートル89で県勢初優勝を果たした。 【男子】 ▽400メートル ①大石亮太(浜松開誠館)47秒20②前田(日大三島)47秒73④松尾(富士宮北) ▽1500メートル ①田中智稀(愛知・名経大高蔵)3分54秒45④小林(静岡東
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3月個人破産162件 前年同月比7件減
静岡商工データがまとめた3月の県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月比7件減の162件だった。 地区別は東部が8件減の61件、中部が5件増の53件、西部が4件減の48件。市郡別は静岡市35件、浜松市25件、富士市22件。同社は「物価上昇に賃上げが追いついていない現状は変わらない。家計への負担は避けられず、注視する必要がある」としている。
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こども病院に20万円を寄付 アリメント工業
富士市に工場を構える健康食品加工メーカー「アリメント工業」(本社・山梨県南部町)はこのほど、静岡市葵区の県立こども病院に20万円を寄付した。寄付は18年目。 同社の佐藤直樹総務部次長ら3人が同院を訪ね、坂本喜三郎院長に目録を手渡した。佐藤次長は「健康に寄与する会社として力になりたい。子どもたちのために役立ててもらえれば」と話した。坂本院長は「こども病院の患者が胸を張って退院できるような環境づくりに役立てたい」と謝辞を述べ、感謝状を贈った。 寄付金は入院患者が使うおもちゃなどの購入費に充てられる。
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富士見中・高でノロウイルス集団感染
富士市の富士見中・高で、ノロウイルスの集団感染が発生したことが13日、同校などへの取材で分かった。同校では2日に文化祭が行われ、休日明けの5日に50人ほどが下痢や嘔吐(おうと)などの体調不良を訴えた。富士保健所が原因を調べている。 検便を受けた生徒の半数以上からノロウイルスG2が検出された。同校によると、体調不良を訴えた生徒に重症者はなく、全員が授業に復帰しているという。2日の文化祭ではクラス単位の模擬店で食品を扱ったが、原因の食品は特定されていない。保健所の指導で校内のトイレや手洗い場を消毒した。
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「一芯二葉」丁寧に 富士の園児が茶摘み体験
富士市のさくら台幼稚園の年長園児32人が12日、同市岩本の茶畑で茶摘みを体験した。 もえぎ色の新芽を探すようにと、茶園を管理する佐野俊英さん(71)から教わり、園児は「一芯二葉」を心がけて丁寧に摘み取った。牧島快翔ちゃん(6)は「お茶の葉が木になっているのを初めて見た。たくさん摘めて楽しかった」と、両手いっぱいに茶葉を持って笑顔を見せた。 佐野さんが20年ほど前から同園を招待している恒例行事。佐野さんは「天ぷらにすると子どもでも食べやすいだろう。お茶の良さを幼少期から感じてほしい」と話した。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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富士市議会開会 21議案を上程
富士市議会6月定例会は13日開会し、会期を28日までの16日間と決めた後、2024年度一般会計補正予算案など21議案を上程した。専決処分や市勤労者総合福祉センターの解体工事契約など10議案を可決・承認し、11議案を委員会に付託した。 付託議案は17日に総務市民と産業教育、18日に福祉保健と建設消防、20日に予算決算の各委員会で審査する。
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⛳ユピテル・静岡新聞SBSレディース14日開幕 静岡県勢躍進期待 渡辺(熱海出身)縁深い大会、頂点狙う
女子ゴルフのステップアップツアー、ユピテル・静岡新聞SBSレディース(日本女子プロゴルフ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が14日から3日間、御前崎市の静岡カントリー浜岡コースで開催される。県勢はレギュラー通算5勝の渡辺彩香(熱海市出身)や実力者の小楠梨紗(浜松市出身)、出産を経て今季試合に復帰した亀田愛里(御殿場市出身)らのほか、アマチュアの松山りな(富士市出身)、平野瑚羽(浜松学芸高2年)らが出場する。 昨季不振機に心境変化 「目の前の一打大切に」 昨季、不振にあえいだ渡辺にとってステップアップツアーの出場はデビューした2012年以来12年ぶり。悲観する気持ちはなく、むしろ苦しみ
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SBS番組の取材秘話紹介 プロデューサーが講演
静岡市はこのほど、SBS番組制作プロデューサーの鈴木俊夫さんを講師に招いた講演会を同市葵区の市民文化会館で開いた。鈴木さんが始めたSBSテレビのミニ番組「元気!しずおか人」の過去放送映像を紹介し、取材当時の印象的なエピソードを振り返った。高齢者を対象にした市の社会教育事業「みのり大学」の一環。 鈴木さんは東日本大震災時の原発事故で福島県浪江町から富士市内に避難し、塾を開いた夫妻を取材した初回放送分を紹介した。夫が塾で語りかけた「お友達は大切に」の言葉について「大切なことを語る時にトーンが落ちる。それはこれまでの苦労や受け入れてくれた住民への感謝が背景にある」と振り返った。 同番組は201
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静岡ガスなど3社が業務提携 ZEH住宅普及へ新プラン 家庭用燃料電池などエコ設備盛り込み
静岡ガスと富士市の建築資材販売マルダイ、山梨県の情報処理サービス業TATEMI(タテミ)はこのほど、業務提携を結び、環境配慮型のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を満たしたセミオーダー住宅のプラン販売を開始した。静ガスが提供する家庭用燃料電池や太陽光発電設備を盛り込み、仕入れ値を抑えながら環境性能の高い住宅の普及を図る。 山梨県で工務店経営を展開するタテミのグループ会社が立ち上げたセミオーダープラン「第3の注文住宅」を基に、静ガスの燃料電池「エネファーム」、太陽光発電サービス「SHIZGASソラーレ」を標準搭載した。建築資材はマルダイがまとめて仕入れ、比較的安価なエコ住宅の仕組
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JA富士市元職員3被告に有罪判決 静岡地裁「金融機関の信用だまし取った」
JA富士市(現JAふじ伊豆)で2680万円の預け入れがあったとする虚偽の情報で口座を作り、不正に利益を得たとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われたいずれも同JA元職員で無職の男(60)=富士市=、男(72)=同=、男(67)=同=の判決公判で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は12日、それぞれの無罪主張を退け、3被告にいずれも懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。 国井裁判長は判決理由で、男(72)と男(67)らが顧客の預金を使い込んだ不正行為を隠すため、当時同JA支店長だった男(60)に指示し、額面2680万円の定期貯金の電磁的記録を作成した―と経緯を説明した。その上で、電磁
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食事の取り方や睡眠の役割… 成長期の体づくり考える 静岡市清水区で栄養講座
森永乳業静岡支店はこのほど、静岡市清水区のエスパルスドリームフィールドで小学1、2年生対象のキッズサッカー大会を開き、ジュニア期の体づくりについて学ぶ栄養講座を行った。 同社の公認スポーツ栄養士で管理栄養士の野中千ひろさんが講師を務め、出場した全チームが講習を受けた。成長期の体づくりに必要な栄養素や試合前の食事の取り方、睡眠の役割などを親子で学んだ。 会場では紙資源の分別回収に取り組むエスパルスと富士市の製紙会社「コアレックス信栄」が協力し、ジュースの紙パックを回収ボックスに入れるとトイレットペーパーがもらえる取り組みも展開した。
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事業計画など承認 広域連携強化重点 御殿場市観光協会
御殿場市観光協会はこのほど、2024年度定時総会を市内で開き、本年度事業計画などを決めた。 本年度は小山町、裾野市との「表富士観光キャラバン」や富士市、富士宮市を加えた「しずおか富士山利活用推進協議会」などを核とした広域連携の強化、ふるさと納税や富士山ブランド「御」を通じた会員のものづくり支援と市の魅力発信などを重点とした。 任期満了に伴う役員改選では、山内剛会長を再任した。任期は2年間。
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入院中の妻娘を刺殺容疑 死亡の夫を書類送検 富士宮署
富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院で2023年9月、入院していた長女と妻を殺害し容疑者自身も自殺したとされる事件で、富士宮署は11日、殺人と銃刀法違反の疑いで富士市の無職の男=当時(73)=を容疑者死亡のまま静岡地検沼津支部に書類送致した。 書類送検容疑は2023年9月27日、同病院で包丁2本を使って長女=当時(40)=と妻=当時(72)=の胸を刺して殺害した疑い。 関係者などによると、2人はいずれも脳卒中で、長女は十数年、妻は半年ほど入院していた。寝たきりで意思疎通ができる状態ではなかったという。男は2日に一度ほどの頻度で面会に訪れていた。 事件当日、ナースステーションで面会受付
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富士殺人6月11日初公判 事件から3年越し、一転して起訴 遺族「真相を」 地裁沼津支部
2021年5月、富士市で男性=当時(37)=が殺害された事件で、殺人罪に問われた被告(40)の裁判員裁判が11日、静岡地裁沼津支部で始まる。地検沼津支部は当初、殺人罪で起訴しなかったが、沼津検察審査会による不起訴不当の議決を受け一転、起訴した。事件から3年余。初公判を前に遺族は「やっと裁判を迎えられる。一度不起訴となった理由や、事件の真相を明らかにしてほしい」と語った。 起訴状などによると、被告は21年5月22日午前1時5分ごろから午前5時50分ごろの間に、自宅で男性の頭や顔、胸などを金属バットで複数回殴り殺害したとされる。 地検沼津支部は事件当時の精神状態を調べるため、殺人容疑で逮捕、
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静岡県知的障害者福祉協 取り組み報告や表彰 静岡で大会
静岡県知的障害者福祉協会(天良昭彦会長)はこのほど、本年度の大会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。県内の施設に所属する職員ら約140人が参加し、施設・団体の取り組みの報告などを行った。 富士見学園(沼津市)の鶴田安弘施設長が、4月に富士市から移転した新施設の状況を説明した。利用者が感電しないように配慮したコンセントを設置したり、骨伝導タイプの携帯無線機(インカム)を職員に導入して対応を迅速化したりした改善点を紹介。ハード、ソフト両面で利用者を支援する必要性を説いた。 知的障害者支援施設に15年以上勤めた33人も表彰され、富士見学園の角谷澄江さんが代表して表彰状を受け取った。
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ドローン測量解析 盛り土の変化比較 富士市対策会議
富士市は10日、違法盛り土など埋め立てに関する庁内対策会議を開き、事務局はドローンによる盛り土の測量解析を2023年度に市内20カ所で実施したと報告した。 04年度に国が実施した地形データと比較するための事業。20年間で新たに発生した盛り土や是正措置による土砂の搬出など、地形の変化を市の所有機で確認する。関連各課で構成する班を含むパトロールについては、23年度に177回の出動で累計1027カ所を監視したと説明した。 同市の条例違反に当たる盛り土は22カ所。事務局は「パトロールだけでは限界がある。多くの部署と関連法の視点で抑止し、取り組みを波及させたい」(土地埋立対策室)としている。
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ホタルの光の仕組み 実験やクイズで紹介 富士で「まつり」
健康食品のカプセルなどを製造する三協(富士市)はこのほど、同市の工場敷地内でほたるまつりを開き、地域住民や社員ら大勢の来場者でにぎわった。 人気ユーチューバーによるステージでは、風船やビニール袋を使った実験を繰り広げた。ホタルが化学反応で発光する仕組みもクイズを交えて紹介した。会場にはキッチンカーや遊具が並び、祭りムードを盛り上げた。 同社は工場敷地内にホタルを繁殖させるためのビオトープを設けている。まつりでは会場に観賞用の小屋を用意し、暗闇で発光する様子を公開した。
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富士市でひき逃げ 乗用車同士が正面衝突
9日午前9時ごろ、富士市伝法の市道で乗用車が軽乗用車と衝突し、そのまま逃走した。富士署はひき逃げ事件として捜査している。 同署によると、乗用車は片側1車線の直線道路で軽乗用車と正面衝突した。軽乗用車を運転していた同市の会社員女性(50)が軽傷を負った。逃げた乗用車は黒っぽい色とみられる。
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山車勇壮、祇園祭始まる 富士・吉原商店街、縁日にぎわう 9日まで
富士市の吉原地区に伝わる祭典「吉原祇園祭」が8日、吉原商店街を中心に始まった。地区ごとの山車がおはやしの音色を響かせて行き交い、宿場町一帯が熱気に包まれている。9日まで。 メイン会場の吉原本町通りには21台の勇壮な山車が登場した。吉原特有のひな壇型や高欄型、江戸型などがそろい、太鼓やかねを打ち鳴らしながら地区を巡っている。会場には180軒の露店が並び、大勢の来場者が縁日の風情を楽しんでいる。夜はちょうちんの明かりが商店街を華やかに彩った。 各神社では手水(ちょうず)舎を生花で飾る花手水を実施し、来場者が地域を回って写真を撮っている。初日は各社限定の御朱印も用意した。 京都の祇園祭の流れ
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電力の需給調整市場に参入 静岡ガス&パワー
静岡ガスグループの電力事業会社「静岡ガス&パワー」(富士市)は7日までに、電力の需給調整市場に参入した。太陽光発電など天候に左右されやすい再生可能エネルギーの普及で電力の需給バランスが不安定になる中、市場の要請を受けて電力の過不足に対応する「調整力」を提供する。 液化天然ガス(LNG)を原料とするエンジン発電設備を昨年2基増設し、計4基の稼働体制で電力供給の安定性を高めた。調整できる最大電力量は1時間当たり3万800キロワットで、年間では一般家庭5万世帯分に上るという。担当者は「電力系統の安定確保は社会的な課題。解決により、再エネのさらなる普及にも貢献したい」と語る。 電力市場は需給バラ
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静岡県「介護の未来ナビゲーター」 若手職員27人に委嘱、魅力ややりがい発信へ
静岡県は5日、静岡県内の若手介護職員27人を「介護の未来ナビゲーター」に委嘱した。高校・大学への出前講座や就職イベントに参加し、介護職の魅力ややりがいを伝える。 県庁で鈴木康友知事が特別養護老人ホーム「月のあかり」(富士市)の真野辰弥さん(27)に委嘱状を手渡した。ナビゲーターを代表し、特別養護老人ホーム「グリーンヒルズ東山」(浜松市中央区)の星野夏希さん(24)が「私たちの仕事は『ありがとう』があふれている。日常の業務でやりがいを感じる瞬間などを積極的に情報発信していく」と宣誓した。 鈴木知事は「日ごろの経験や思い、情熱を皆さんの言葉で伝えてほしい」と呼びかけ、若い世代の就業促進に期待
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⚾楽天の静岡県勢 トラ退治に貢献! 夢見た舞台、藤井好投 プロ野球交流戦
◇最終戦=楽天3勝(18時、甲子園、42625人) 楽天 200200000―4 001000000―1 阪神 [勝]藤井7試合4勝1敗 [S]鈴木翔19試合2勝1S [敗]西勇8試合2勝3敗 ▽二塁打 辰己、梅野▽失策 西勇2 ▽試合時間 2時間33分 【評】楽天は今季初の同一カード3連戦3連勝。一回に鈴木大(小山町出身)の2点打で先制。四回に藤井(富士市立高出)の適時打などで2点を加えた。藤井は自己最長の7回⅓を投げて3安打1失点で4勝目を挙げた。鈴木翔が今季初セーブ。阪神は3連敗で勝率5割。 富士市立高出身、藤井好投 初の甲子園で4勝目 憧れのマウンドで楽天の27歳、藤井が
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静岡人インタビュー「この人」 警察庁から職務質問部門の広域技能指導官に指定された 地村美貴さん(富士市)
専門的な技能や知識を持ち、全国の警察職員に助言、指導する広域技能指導官。1994年の制度開始以来、県警の警察官が指定されるのは4人目で、職務質問部門では初。同部門で指定を受ける女性は全国でも1人だけ。地域課職務質問技能指導係を経て、現在は機動警ら課自動車警ら隊に勤務する警部補。子育てが落ち着き、ここ数年はジムにも積極的に通い自己研さんを積む。富士市出身。48歳。 ―指定された感想は。 「重責で身が引き締まる思い。県警本部長指定の技能指導官は2019年から担ってきたが、夫を含めた家族、先輩や同僚の支えで頑張ることができた。女性の活躍の場がどの分野でも増える中、若手の育成に加え、職質しやすい
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重い障害あっても地域に居場所を 富士、富士宮で施設運営「インクルふじ」20周年 特支卒業後の選択肢広げ
特別支援学校に通う子どもの親たちが卒業後の子の居場所を住み慣れた地域につくろうと自ら設立した社会福祉法人「インクルふじ」(富士市、細貝多津美理事長)が今年、20周年を迎えた。富士、富士宮両市で重症心身障害児・者の通所施設など計5施設・2事業所を運営。「どんなに重い障害があっても、子も親も自分らしく生きる」ことを目指し、歩みを続ける。 「ゆっくり、よくかんでね」。5月下旬、富士市伝法の通所施設「でら~と」。車椅子や座位保持装置に座る利用者の口元に、介護士や看護師が手作りの昼食をスプーンで丁寧に運んだ。18歳から60代までの約20人が食事や入浴の介助、医療的ケアを受け、日中の時間を過ごす。新
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吉原工高生、仕事の夢育む 15社従業員と交流へ 富士商議所「キャリアカフェ」
富士商工会議所の会員企業の従業員が富士市の吉原工高で生徒と交流する「キャリアカフェ」がこのほど、同校で始まった。工業のまちの持続的な発展に向け、生徒たちの仕事に対する意欲と夢を育む。 15社の従業員が、来年2月までの間に同校を訪ねる。同校卒業生を含む従業員が、入社のきっかけや地元で働く魅力について生徒と気軽に話す。 初回は配電盤製造などの「東名グループ」(同市)から20代の4人が派遣され、生徒45人と共にテーブルのおやつを囲んだ。生徒からは「高校時代の経験で今に生きていることは」「入社したら想像と違ったことなどあるか」などの質問が出た。 佐野光国さん(2年)は「役に立つ資格や社会人と
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13日から定例会 富士市議会
富士市議会は6日、議会運営委員会を開き、6月定例会の会期を決めた。主な日程、事項は次の通り。 会期 13~28日◇一般質問 24~28日◇当局提出議案 「富士山夢の大橋」のオーバーツーリズム対策費の追加を含む2024年度一般会計補正予算案など24件
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稚アユ「大きく育って」 富士のジヤトコ、園児と放流会
富士市の自動車用変速機メーカー「ジヤトコ」は6日、市内の田宿川で稚アユの放流会を開き、地元の園児と共に300匹を川に放った。 地域の環境保全に向けた25年目の取り組み。いまいづみ幼稚園の年長児76人が水辺に並び、バケツの魚を優しく川に移した。園児は「大きく育って」「川をきれいにするね」と魚を見送った。 稚アユは社員が集めたアルミ缶2430キロの売却益の一部で購入した。
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泥の感触に歓声 富士・富士川二小児童が田植え
富士市の富士川二小の5年生52人が5日、学校近くの田んぼで田植えに取り組んだ。 児童は泥の感触に歓声を上げ、地域の農家からアドバイスを受けて作業に臨んだ。田んぼに張ったロープに沿って列をつくり、用意されたもち米の苗を等間隔に植えた。松島遥大さんは「同じことを繰り返すうちに、きれいにできるようになった。大きく育つのを見守りたい」と話した。 秋以降には稲刈りと餅つきを予定している。
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富士市長、知事と融和意思 選挙対応を電話でおわび
富士市の小長井義正市長は5日の定例記者会見で、鈴木康友知事に電話し、知事選中に暗に批判する発言をしたことをわびたと明らかにした。面会の承諾を得たといい、「知事と市が良好な関係を築くための第一歩になった」と対立候補だった大村慎一氏を支持した選挙戦から切り替え、歩み寄る姿勢を示した。 小長井市長は鈴木知事に電話をするため、記者会見を約10分間中座した。知事選の応援演説で「東中西のバランスを取れるのはどちらか」と比較したことなどに触れ、「手厳しい発言だったと思う」とわびた経緯を説明した。知事との面会では、新素材のCNF(セルロースナノファイバー)を生かした産業振興面の連携や田子の浦港整備などを話
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インバウンド対応キャンペーン展開 富士山観光ビューロー
富士山観光交流ビューローはこのほど、定期総会を富士市の富士商工会議所で開き、2024年度の事業計画などを承認した。 SNSによる情報発信などインバウンド需要に応える体制を強化するほか、富士山周辺市町との一体的なキャンペーンを展開する。浅見祐司理事長は外国人観光客の増加に触れ「持続可能な観光の発展に努めたい」とあいさつした。 合わせて理事会を開き、専務理事に同ビューロー参与の有川一博氏を選出した。
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土砂災害で地域の危険箇所は? 富士で図上対応訓練
富士市で土砂災害警戒のモデル地区になっている新町本町区でこのほど、災害対応訓練が行われ、地域住民らが区内の危険箇所を図上で確認した。 区民や自主防災会役員、消防団員ら約60人が区公会堂に集まり、土砂災害警戒情報の発表を想定して訓練を進めた。地区内にある崩れそうな崖や倒れそうな木などを地図上に明示し、被害防止に向けた態勢の運用方法を共有した。 富士川地区にある同区は、約2割の世帯が土砂災害警戒区域内に居住している。市担当者による講話では、大雨による崖崩れや土石流、地滑りの特徴について説明を聞いたほか、早い段階で危険区域を離れるなど対応の原則に理解を深めた。
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北斎作品の眺め 富士市のここから 「三十六景」3地点バスツアー
江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が描いた富士市内の風景を巡るバスツアー(市、富士市に残る北斎の足跡を辿る会主催)がこのほど、市役所発着で行われ、市民約40人が参加した。 北斎の代表作「富嶽(ふがく)三十六景」に描かれた眺望が見られるとされる3地点。茶畑が広がる富士総合運動公園付近と、沼地にアシが茂る浮島ケ原自然公園では「駿州片倉茶園ノ不二」「駿州大野新田」の図柄と現地からの構図を比べた看板に基づいてボランティアが解説した。 田子の浦みなと公園では、波間に2隻の船が揺れる「東海道江尻田子の浦略図」について説明した。このほか2点の作品について、富士市側から見た可能性を紹介する講話もあった。
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“煌めく”写真 自信作49点 富士で9日までグループ展
富士市の写真グループ「写友会煌(きら)めき」の第1回作品展が4日、富士市立中央図書館分館市民ギャラリーで始まった。9日まで。 静岡県内外の自然や町並み、人物などを鮮やかに捉えた49点。「緑」を統一テーマにしたコーナーでは、テントウムシが止まる葉や水生生物が泳ぐ水槽など会員が趣向を凝らした作品を寄せた。会員1人が花火を特集したコーナーもある。 昨年に解散した須津デジカメクラブのメンバーが、写真展を継続するために名前を変えて結成した。松井光明会長は「それぞれの作品を講評し合って腕を磨いている。今後もレベルを上げていきたい」と話す。 午前9時から午後5時まで。最終日は4時まで。
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住宅の快適性を手作り 木造トレーラーハウス IDK(富士市)【静岡ものづくり最前線】
住宅会社の職人が手作りする木造トレーラーハウス。一般的な住宅の水準を上回る高気密、高断熱の快適性をオーダーメードで実現する。 熊本地震の発生当時、仮設住宅に木造を求める現地の声を井出克広社長が聞いたことが事業化のきっかけ。「被災地の企業では対応しきれないことを迅速に」との構想を形にした。 平時からの事務所や店舗など柔軟な改築が可能。セカンドハウスやグランピング施設、企業の宿舎などとしての活用を提案する。 全長11メートル、幅3・4メートル。リビングをはじめ、キッチンや洗面所、風呂、トイレを備える。高さ2・5メートル超の室内にはロフトを組み込むことができ、大人数での楽しみが広がる。断熱材
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行政相談に貢献 17人と1団体表彰 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、静岡県内の行政相談委員を集めた全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年地域住民と行政の架け橋として尽力した行政相談委員17人と1団体を表彰した。 行政相談委員は相続などに関する住民の要望や苦情を聞き取り、関係機関につなぐボランティアで、県内各市町では127人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 芹沢隆伸(裾野市)渡辺暁美(牧之原市)秋山俊満(磐田市)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 高木君人(西伊豆町)河野稔(三島市)進藤賀代子(清水町)矢ノ下幸子(同)渡辺知明(長泉町)米山民恵(小山町)
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障害者就労 eスポーツ活用 富士に事業所 PCスキル向上
静岡県東部で障害者支援施設を展開するネクシズアシスト(沼津市)は3日までに、eスポーツを取り入れた就労継続支援B型事業所「メタゲーム富士」を富士市横割に開設した。パソコン操作のスキルや協調性などを高め、動画編集やホームページ制作などに取り組む人材を輩出する。 プログラミング教育を始めた運営施設で利用者の積極性が高まったのをきっかけに、従来よりも作業工賃が高く、やりがいを感じる仕事に就く方法としてeスポーツに着目した。大阪府の会社が展開するブランドのフランチャイズ施設を開設した。 午前中はeスポーツの技術を磨き、午後は動画編集などの作業に当たるのを基本とし、利用者に合わせたスケジュールを
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「富士山夢の大橋」に観光客用駐車場 富士市 撮影目的で混雑
富士市は3日、富士山の撮影目的で観光客が殺到している「富士山夢の大橋」の橋りょう下部に観光客専用の駐車場を設置した。 潤井川南側に17台分を確保し、仮設トイレも設けた。富士山が見える日は午前7時から午後4時まで周辺道路に誘導員を配置する。 初日は地元関係者らが周辺のごみを拾って回った。市担当者は観光客のマナー違反が多く見られることを指摘し「地域住民の迷惑にならないよう、設備を正しく使ってほしい」(交流観光課)と話している。
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先進組織視察など事業計画案を承認 富士市町内会連合会
富士市町内会連合会はこのほど、2024年度の総会を同市のロゼシアターで開き、先進自治組織活動の視察などを含む本年度の事業計画案を承認した。 町内会未加入世帯への加入促進や自主防災組織の充実なども継続的に進める。町内会長や区長を長く務めた功労者を表彰し、曽根田正義さん(伝法町2)ら20人に市長感謝状、34人に連合会長感謝状を贈った。 連合会に加盟する387町内会・区の代表者ら約220人が出席した。
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静岡県産二茶、先行き不透明 一茶安値受け正念場 指導機関/需給バランス配慮を 現場/例年並みの生産態勢
静岡県内の茶産地で二番茶の生産準備が進んでいる。一番茶の記録的安値を受け、JAなど指導機関は需給バランスに配慮した生産を呼びかけ、相場維持を図る。ただ、例年並みの生産態勢を敷く工場も多く、現場と思惑のずれが生じている。買い手の仕入れ姿勢も含め、相場動向に不透明さが残る中、日本一の茶どころはブランド維持に向けて正念場を迎えている。 富士市で5月28日、地元生産者とJA職員らによる会合が開かれた。二番茶の生産販売見通しを協議する席上、JA職員が前年の二番茶の見本を示し、口を開いた。「問屋から、この出来栄えなら今年も仕入れると聞いています。ただ、茶葉の成分値が条件に満たないと買わないという話です
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グルメとペット イベントにぎわう 富士で2日まで
富士市の中央公園で1日、グルメとペットのイベント「フジヤマデイズ ライフスタイルフェスタ」(実行委主催)が始まった。2日まで。 おにぎりや唐揚げ、クレープなどのキッチンカーをはじめ、2月のふじのみやプリンまつりに参加した人気店も出店。犬のおやつを販売するマルシェや多肉植物の販売コーナーのほか、ダンスや縄跳びのステージもにぎわっている。 企画したイベント運営会社「レントオール富士」の担当者は「地域の関心が高い店舗の力を借りて、今後も多くの人に楽しんでもらえるイベントに育てていきたい」と話す。 2日は午前10時から午後5時まで。
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製造、建設業など20社が説明 沼津で転職就職フェア
エンジニアリング業や人材派遣業などを手がける清水町の「BRICS(ブリックス)」は1日、転職、就職フェア「アドキャリ」を沼津市のキラメッセぬまづで開いた。 「緊張せずに参加できる就職フェアを開きたい」と企画。県東部を中心に製造業や建設業など約20社がブースを構え、会場中央には芝生広場とハンモックなどを置いた「チルエリア」を設けた。キッチンカーとラーメン店が出店した。 来場者はブースを巡り、企業の担当者から説明を受けた。吉本興業「静岡県住みます芸人」のコンビ「ぬまんづ」や、さこリッチさんも来場し、会場を盛り上げた。富士市から訪れた40代女性は「いろんな企業と雑談もできて楽しかった。気楽な雰
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あなたの街のポケモンは? 静岡県内5カ所に「ポケふた」 鈴木知事、観光誘客に期待
ゲームやアニメが世界的な人気を誇る「ポケットモンスター」のキャラクターがデザインされたマンホールのふた「ポケふた」が県内5カ所に設置されることになり、31日、県庁で5種類のふたが披露された。初の対外公務となった鈴木康友知事は「ポケモンと本県の相乗効果で地域が盛り上がれば」と観光誘客に期待を込めた。 ポケふたは、株式会社「ポケモン」(東京都)が地域とポケモンの魅力を生かした地域振興を目指し、34都道府県に342種類を寄贈してきた。本県の5種類が新たに加わり、静岡市、浜松市、沼津市、富士市、伊豆市に6月中に設置を完了するという。 31日はピカチュウが同席し、県庁内のポケモンファンも見守
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屋外広告、是正指導へ 富士市 富士見大通りに重点
富士市は31日、無許可や不適格などの違反が見られる屋外広告物の是正指導に取り組む方針を市議会建設消防委員会で説明した。富士山の眺望に優れた富士見大通りに重点を置き、年間150件ずつの是正を2024年度から3カ年で実施する。 市によると、23年度の同区間の屋外広告物は762件で、428件が条例違反に当たる。このうち355件は申請すれば許可できる物件という。違反は6年間で2・3倍に増えている。 是正を進める富士見大通りは延長約3キロの区間に店舗が並び交通量も多い。市景観形成基本計画では富士山の眺望の良さにも触れていて、広告を小さくしたり色を変えたりすることによる改善効果が期待される。 是正は文書
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富士市営住宅 入居要件 手軽に判定 サイトの運用 スタート
富士市は31日、市営住宅の入居要件を満たすかを簡易的に判定するシミュレーションサイトの運用を始めた。年々低下する入居率の回復に向け、収入要件が厳しいといった漠然とした印象の払拭を図る。 同サイトでは入居予定人数やそれぞれの年齢と年収、障害の有無を入力する。判定は、要件を満たす可能性が高い、控除によっては可能性がある、要件に合わないの3段階で表示する。可能性がある2段階の該当者には県住宅供給公社の問い合わせ先を案内する。 同市の市営住宅入居率は2024年4月時点で63・6%と、10年で23・3ポイント落ち込んだ。市住宅政策課は、月額所得の計算や適用される控除の有無に対する理解の難しさが申し込み
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限定御朱印「6神社巡って」 8、9日 富士・吉原祇園祭
8、9の両日に開催される富士市の吉原祇園祭は、5年ぶり2回目の御朱印巡りを企画している。祭典を実施する地元の6神社がそれぞれ限定御朱印を頒布する。書家宮久保胡蝶さん(38)による作製作業が大詰めを迎えている。 吉原祇園祭は勇壮な山車の印象が先行するが、6社の参拝も楽しんでもらおうと、2019年に御朱印企画が誕生した。初穂料は300円で、手書きの紙を各社500~800枚用意する。限定御朱印帳も販売する。 御朱印を監修した宮久保さんは、熱気に包まれる祭りを意識して力強い書体を選んだと言い、「一枚一枚丁寧に心を込めて書いている。祭りを楽しみながら吉原商店街一帯を散策してほしい」と話した。
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富士の80代女性 100万円詐取被害、カード2枚も
富士市の80代の女性が29日、息子をかたる男らに現金100万円などをだまし取られたと富士署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、女性宅に同日、息子をかたる男から「出先で金銭トラブルに遭った。今日までに500万円必要」などと電話があった。その後に訪れた息子の知人を名乗る男女に現金100万円とキャッシュカード2枚を手渡したという。息子と連絡して被害が発覚した。
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不法投棄防止へ静岡県内パトロール 官民一体 沿岸部巡視も
6月の環境月間に向けて30日、官民一体の不法投棄防止統一パトロールが静岡県内各所で行われた。県や市町、県警、民間機関などの約350人が巡回した。 関係車両が担当区域に分かれ、県内50コースを見て回った。富士市内では約20人が山林を回り、道路脇に捨てられた空き缶や空き瓶、家電製品、廃タイヤなどを回収した。下田、清水海上保安部の巡視艇などが沿岸部を探索した。 県の担当者は、人目につかない箇所が狙われていることを指摘し「県民一人一人に監視の目になってもらうことが効果的。適切な処理を呼びかけていきたい」(廃棄物リサイクル課)と話した。
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災害ごみ集積所指定へ 富士市、モデル地区で試行方針
富士市は30日、災害時に排出された廃棄物を緊急的に集める臨時集積所を市内各地区に指定する方針を、市議会産業教育委員会協議会で示した。 2024年度は、市内26地区の中から1地区をモデル地区に選び、地区内の全町内会・区で臨時集積所の候補地を決める。25年度以降に他の25地区でも事業を進め、32年度までに市内全域での指定を完了する。 臨時集積所は、車両が使えない発災時に地域住民が廃棄物を自力で持ち込むことができる身近な場所に設ける。その後、大淵公園や富士川河川敷など市内5カ所の仮置き場に運んで仕分けなどを実施する。 市は22年に静岡市清水区で発生した河川の氾濫現場に応援部隊を派遣した。空き
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岳鉄利用者が回復 コロナ前の9割に 富士市協議会が検証
富士市公共交通協議会は30日、2024年度の第1回会合を同市の消防防災庁舎で開き、市が継続している岳南電車(通称・岳鉄)への公的支援の効果を検証した。岳鉄側は年間の利用者数について、新型コロナ禍前の19年度比で9割まで回復したと説明した。 利用者数は19年度の約81万4千人に対し、23年度は約74万人。23年度からの5カ年計画で示している目標の71万1千人を上回った。 市は公的支援の継続に当たって、同社の行動計画の履行を確認している。市民の足としての利用拡大や、観光振興への寄与、行政との連携など五つの目標にかかる28項目を3段階で評価した。このうち27項目で最も高い「○」となった。 橘田昭社
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各界の著名講師続々 沼津市民大学、7月から
沼津市教委は7~11月、各界の著名な講師を招く市民向け連続講座「沼津市民大学」を市民文化センターで開く。31日から6月14日まで受講生を募集する。 講師は、富士市出身の戦場カメラマン渡部陽一さん(7月21日)や、SNSで人気を集める現役保育士の「てぃ先生」(10月26日)らを招く。受講料は全9回で5000円。渡部さん、てぃ先生の回は単独受講可で、1回1000円。 定員は中学生以上の500人。問い合わせ、申し込みは沼津市教委生涯学習課<電055(934)4870>へ。
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富士山麓167キロ、67%が完走 トレイルラン「Mt.FUJI100」
富士山麓の地が、今年も過酷なトレイルランニングレースの舞台になった。4月26~27日に開催された「Mt.FUJI100」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)は、34の国と地域から経験豊富な選手が集結。全長167キロのコースを走る競技「FUJI100マイル」には2146人が出場し、約45時間の制限時間内に67%が完走した。 選手は富士市の富士山こどもの国を26日午前0時にスタートすると、闇に包まれた山間地のコースを富士宮市方面へ。起伏のある悪路とスピードの出るロードが交ざるコースは、計画的なペース配分が重要だ。 途中に8カ所の休憩所「エイドステーション」が設けられ、水分や栄養補給、
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新会長に田中氏 静岡県紙業協会総会
製紙会社などでつくる県紙業協会は28日、2024年度の総会を富士市内で開き、任期満了に伴う役員改選では、新たな会長に王子マテリア富士工場長の田中数敬氏(58)を選出した。任期は2年。 総会では人材確保に向けた研修の実施や家庭紙に関する情報発信など本年度の事業計画案を承認した。田中新会長は「紙パルプ業界は原燃料価格の高騰などから予断を許さない状況にある。事業計画を基調に地域の紙業界の振興と発展に努めたい」とあいさつした。 同協会は富士市を中心に約80社が正会員、賛助会員として加盟している。
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工場内の機械焼く けが人なし 富士市
26日午後10時半ごろ、富士市今泉、ジヤトコ第2地区第6工場から出火し、自動車部品の製造機械を焼いた。けが人はいなかった。富士署などによると、工場内にはマグネシウム加工機が設置され、出火当時稼働していた。従業員が119番し、約1時間40分後に鎮火した。同署などが出火原因を調べている。
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詐欺容疑で逮捕の男性を不起訴処分 地検富士支部
静岡地検富士支部は27日、詐欺の疑いで逮捕、送検された沼津市の無職男性(30)を不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。 男性は2023年6月下旬から7月上旬までの間に富士市の女性会社員から複数回にわたって現金約130万円をだまし取ったとして、富士署に逮捕された。
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草笛とリコーダー お寺本堂に郷愁の音色 富士でコンサート
楽器演奏とホタル鑑賞を楽しむ「ほたるの夕べコンサート」が25日、富士市の法雲寺本堂で行われ、地元の演奏グループが郷愁を誘う音色を響かせた。 富士山草笛の会は地元に伝わる「かぐや姫さん」などの楽曲を草笛の繊細な音色で表現した。フジヤマアンサンブルはさまざまなリコーダーでクラシックや映画音楽を演奏し、親子連れなど約100人が聴き入った。辺りが暗くなった後は境内などの水辺へ移動し、ホタルの幻想的な光を眺めた。 コンサートの開催はコロナ禍を経て5年ぶり。主催した同市まちの駅ネットワーク東部エリアの長島葉子エリア長は「郷土愛を育み、人がつながる活動を続けていきたい」と話した。
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⚽藤枝東 聖隷とのPK戦制す/静岡学園 富士市立に3点完勝【静岡県高校総体】
静岡県高校総体は26日、男子サッカー準決勝を行い、静岡学園が富士市立に快勝。藤枝東はPK戦の末に聖隷クリストファーを破った。決勝は6月2日にエコパスタジアムで行われる。 ▽男子準決勝 藤枝東 2(0―1 2―1)2 聖隷クリストファー (PK9―8) ▽得点者【藤】泉(逢坂)泉【聖】川崎、手塚(伊藤) 【評】藤枝東が2点差を追い付き、PK戦の末に聖隷クリストファーを下した。 前半から藤枝東が中盤の構成力で上回り、聖隷はカウンターを狙う展開。聖隷の先制点は34分、川崎が抜けだして押し込んだ。さらに後半4分にはCKを手塚が頭で合わせ追加点を挙げた。 藤枝東は後半24分、クロスを逆
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陸上 女子三段跳び・橋本(静岡雙葉)県高校新12メートル61 今季全国トップ【静岡県高校総体】
静岡県高校総体は26日、県内各地で陸上、バレーボール、サッカーなどを行い、陸上は女子三段跳びの橋本詩音(静岡雙葉)が12メートル61の県高校新記録をマークし、走り幅跳びとの2年連続2冠に輝いた。男子砲丸投げは杉本紘一朗(藤枝明誠)が15メートル47の好記録で連覇。男子200メートルは大桑大河(磐田東)が21秒71で勝った。 助走の安定感で大飛躍 大会唯一の県高校新にエコパが沸いた。女子三段跳びの最終6本目。静岡雙葉の橋本はスピードに乗った助走から力強く踏み切り、滑らかに課題のステップにつなげた。県高校記録を1センチ塗り替える12メートル61。「全てがうまくはまった」という手応え十分の大ジ
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バスケ プロの技間近に ベルテックス選手 中学生指導 富士
バスケットボール男子Bリーグ2部のベルテックス静岡のコーチや選手によるバスケットボールクリニックが26日、富士市の富士南中で行われ、市内の中学生がプロの技に触れながら練習法を学んだ。 田中健介ヘッドコーチらが、富士南、富士、岩松中の33人に指導した。フェイクを交えたドリブルやシュートの動きを示した上でポイントを伝え「意識して反復することで、試合では無意識にできるようになる」などとアドバイスした。 県がトップアスリートを派遣するドリカムスタート事業の一環。富士南中の滝口捺さん(3年)は「臨機応変なプレーを間近で見て刺激を受けた。練習中の視点や考え方などを取り入れて上達につなげたい」と話した。
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熱中症予防へ 避暑用施設提供 杏林堂薬局、6月から
ドラッグストアの杏林堂薬局は6月1日から、熱中症予防のための避暑用施設「クーリングシェルター」の提供を県内8市町の12店舗で始める。包括連携協定を結ぶ市町を中心に行政と連携して行い、空調が効いた涼しい休憩場所を営業時間中に開放する。10月23日まで。 提供店舗は次の通り。 【湖西市】鷲津店【浜松市】ピーワンプラザ天王店、姫街道店【御前崎市】浜岡店【吉田町】吉田店【藤枝市】藤枝清里店、藤枝駅北店【焼津市】焼津大住店、焼津与惣次店、西焼津駅北店【静岡市】静岡松富店【富士市】アクロスプラザ厚原店
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望月(東海大翔洋) 男子100初制覇【静岡県高校総体・陸上】
静岡県高校総体は25日、陸上、柔道団体、バドミントンなどを行った。陸上は男子100メートルを望月結夢(東海大翔洋)が10秒73で制した。女子100メートルは佐野釉梨(静岡市立)が11秒89で初優勝し、2連覇中の小針陽葉(富士市立)は11秒98の2位だった。男子400メートル障害は磐田北勢がワン・ツーフィニッシュ。戸次琉偉が53秒58で制し、渡辺瞬が53秒66で続いた。女子800メートルは遠藤瑞季(富士市立)が2分11秒73で頂点に立った。 望月(東海大翔洋)、仲間の思い背負い最速王 仲間の無念を背負った涙の初戴冠だった。男子100メートル決勝。先行する土屋(富士見)を、東海大翔洋の望月が
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富士宮やきそばや唐揚げ… 富士山麓のグルメ集結 26日まで富士でイベント
富士山周辺地域のグルメが集結する「富士のふもとの大博覧会」(富士山ネットワーク会議主催)が25日、富士市のふじさんめっせで始まった。26日まで。 裾野、富士宮、御殿場、富士市と小山町の飲食店など約80のブースが並ぶ。富士宮やきそばやロース肉の弁当、唐揚げなど人気の味を求める大勢の来場者でにぎわっている。 特殊な紙を使って立体的な手形を作るコーナーや、簡易的なドームでのプラネタリウムなど体験型企画もある。26日は午前10時から午後4時まで。 初日は来場者が投票するグルメコンテストを実施した。各部門の1位は次の通り。 主食 本場沖縄タコライスあぶりチーズ(御殿場・タコライス478)▽一品
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観光客殺到「富士山夢の大橋」、高校生有志4人が清掃活動 たばこ吸い殻、ストロー散乱「マナー守って」
SNS映えする富士山写真を撮ろうと観光客が殺到している富士市蓼原の国道139号「富士山夢の大橋」で25日、市内に住む高校生4人が清掃活動に汗を流した。撮影後に捨てたとみられるごみが道路に散乱していて、4人は「楽しむのは良いけれど、マナーは守ってほしい」と語気を強めた。 4人は1時間ほどかけて橋の両側と暫定駐車場の周囲を歩き、たばこの吸い殻や紙ストロー、ペットボトルなどを回収した。定期的に清掃を実施する市社会福祉協議会ボランティアセンター(VC)によると、1週間前よりもごみの回収量が多いという。立ち入り禁止の中央分離帯にあるごみの回収は、車道の横断が危険で断念した。 観光客のマナー違反に危
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新理事長に中川氏 若手店主も登用 吉原商店街振興組合
富士市の吉原商店街振興組合は24日、通常総会を同市の虹いろ~どホールで開いた。任期満了に伴う役員改選では、副理事長でなかがわランジェリーショップ代表社員の中川博之さん(63)を新理事長に選任した。任期は2年。 日々変化する社会情勢に対応するため、新理事に30、40代の若手店主を複数加えた。デジタル発信に注力する本年度事業計画も承認した。 中川新理事長は「この商店街の強みである各種行事の魅力を広め、地域的価値を高めたい。若い人のSNSの発信力を商店街全体で取り入れなければならない」と話した。
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【静岡県知事選】歴代のリーダー経歴は? 官僚、政治家、学者…求める像、時代で変化
26日の投開票が迫る知事選では、官民さまざまな経歴をもつ新人6候補が舌戦を繰り広げている。戦後の公選知事7人の経歴を見ると、前々知事の石川嘉延氏以前は6人全員が官僚か政治家の出身だったのに対し、前知事の川勝平太氏は学者出身だった。県内政治に詳しい識者は「それぞれ特徴が異なり、時代の変化によって県民が求める知事像も変わってきた」と指摘。15年ぶりに選ばれる新知事はどんな人物となるか―。 公選知事を初代から振り返ると、小林武治氏と斎藤寿夫氏は官僚出身。竹山祐太郎氏は農林省技師から衆院議員を経て知事になった。山本敬三郎氏は三井物産社員、県議、参院議員を経験。斉藤滋与史氏は富士市長、衆院議員、建
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海抜0メートル→富士山頂へ 「登山ルート3776」達成者倍増 コロナ禍明け、PR奏功か
富士市の海抜0メートル地点から富士山頂を目指す「富士山登山ルート3776」の2023年度達成者が、1316人で、過去最高だった22年度を約2・1倍と大きく更新した。23年度は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移り行動制限が解除された影響があったとみられる。24日に市役所で開かれた同ルートの本年度懇話会で報告された。 以前から達成者の4割強を占める首都圏(1都3県)が堅調に伸び、大阪府が92人と約3・7倍に増加するなど、関西の達成者も増えた。PRを担う市交流観光課は、都市圏の登山イベントに出展したことが成果につながったとみる。 過去3年間0人だった外国人は79人と、コロナ禍以
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記者コラム「清流」 自分が選ぶ
1年前の富士市議選は、新人19人を含む42人の候補者が名前と顔を売った。新鮮味のある主張も目に留まり、誰もが自身との関わりを見つけられると思われたが、結果として投票率は過去最低となった。ぜひ投票所へ、との訴えもたくさん聞かれたのだが。 目下の知事選も地域の現状を候補者が叫び、課題を突いた政策に向けられる関係者の期待は大きい。県東部への思いを語る言葉はひときわ力がこもっているように聞こえ、終盤に来て神にも仏にもすがるような熱を帯びている。 演説会場を訪ねる中、違う候補者の会場にもいた若者と知り合いになった。「いろいろな候補の内容を知りたいと思って」。縁を感じたり頼まれたりする機会が増える中
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女子ハンマー投げの鈴木(浜松湖北)大会新V/女子100障害は篠原、男子走り幅跳びは奥沢 静岡県高校総体
静岡県高校総体陸上は24日、エコパスタジアムで開幕し、女子ハンマー投げは県高校記録(53メートル88)保持者の鈴木菜摘(浜松湖北)が50メートル58の大会新記録で優勝した。女子100メートル障害は篠原柚葉(富士市立)が13秒86の好記録で初制覇。男子走り幅跳びは奥沢真(浜松西)が6本目の7メートル39で逆転した。男子110メートル障害の浅井惺流(東海大翔洋)は準決勝で14秒27の大会新をマークし、決勝は14秒44で勝った。女子走り幅跳びの橋本詩音(静岡雙葉)は6メートル12を筆頭に6メートル台を4本そろえる圧巻の内容で連覇を飾った。 「不調」でも大台50メートル 記録保持者が本領 あっさ
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知事選2024 候補者を追う(24日)
森大介氏(共新) 浜松市天竜区の伝統ある林業を必ず守り、発展させる。静岡県の最低賃金の時給984円を1500円以上にするよう求め、1次産業を応援する施策を進める。県が野球場建設を計画する浜松市の篠原地区は津波浸水想定区域で、アカウミガメの産卵場所に近い。リスクがあるハコモノ建設は取りやめて、子育て支援、高齢者対策にお金を使う。 (浜松市天竜区での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) 県東部には富士山という素晴らしい資源がある。川勝平太前知事が世界遺産にしてブランド価値を大いに引き上げた。しっかりと継承し、観光資源としての価値を磨き上げる。山梨県ともしっかり連携する。長崎幸太郎知事とはじっ
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堤防守る各種工法確認 富士、300人が水防訓練
富士市水防団などはこのほど、本年度の水防訓練を同市の雁公園で行った。市内11分団などの団員と市建設業組合の担当者ら計約300人が参加した。 梅雨や台風の出水期を前に、各種工法や指揮系統を改めて確認した。堤防の浸水を防ぐシート張り工法や、丸太を組んで河川の流れを抑える川倉工法、堤防を守る積み土のう工法などを実践した。 長期勤続の功労者を表彰した。市長感謝状の被表彰者は次の通り(かっこ内は所属分団)。 梶山健治、森茂、中川茂、山下和義、林利昭(原田)影島義光、渡辺治芳、麻場進(元吉原)遠藤悦司、本山武志(鷹岡)
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静岡県高校総体陸上 24日からエコパスタジアム
静岡県高校総体陸上は24~26日、エコパスタジアムで行われる。地区大会の上位とシード選手が出場し、各種目6位までの選手、チーム(競歩は5位、混成、女子棒高跳び、女子三段跳び、女子ハンマー投げは4位まで)が6月14~16日の東海総体(岐阜)の出場権を得る。 男子100 史上最速レベルの激戦 【男子】100メートルが史上最速レベルの激戦となりそうだ。小柳、望月(ともに東海大翔洋)、土屋(富士見)が10秒4台の自己記録を持ち、昨秋の県新人大会は6位で10秒59。東海切符争いも熾烈(しれつ)を極める。 走り幅跳びは奥沢(浜松西)が西部大会で7メートル59をマーク。昨年覇者の成川(東海大翔洋)
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雇用助成不正受給 静岡県内2社を公表
静岡労働局は23日、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた従業員の雇用維持を目的とした助成金をそれぞれ不正に受給したとして、県内2社を公表した。 沼津市の飲食業「串ざる」は2021年9月から22年12月までの間、実際は勤務していた従業員が休業したとする虚偽の申請書類を作成し、雇用調整助成金1305万円、緊急雇用安定助成金193万円を不正受給した。 富士市で経営コンサルティング業などを手がける「スタイリッシュ・キャリア」は21年10月から22年11月にかけ、支給対象外の従業員の休業を理由に受給申請し、雇調金814万円を不正に受け取った。 両社とも支給決定が取り消され、返済の意思を
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ベトナム人「生の声」聞き取り 富士署、通訳伴い巡回連絡 ルールや地震備え説明
富士署はこのほど、ベトナム語の通訳を伴う巡回連絡を富士市内で実施し、市内に住むベトナム人約20人から暮らしの状況などを聞き取った。 市によると、市内に住む外国人約7千人のうちベトナム人は最も多い約1400人。同署協議会で警察としての状況把握やサポートが提案され、ベトナム語の通訳ができる署内の人材を生かす取り組みとして実施が決まった。 巡回連絡は交番員が地区内に住むベトナム人の自宅を訪ね、落とし物をした時の対処方法や自転車に乗る時のルール、地震災害への備えなどを説明した。日本に住んでいる期間や困っていることなどを聞き、県警の研修でベトナム語を学んだという甲斐崇頼警部補が通訳した。市内の企業
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「健康経営セミナー」6月から、6カ所で 静岡県、全国健康保険協会静岡支部
静岡県や全国健康保険協会静岡支部などは6月18日から、健康経営実践セミナーを県内6カ所で開く。県と包括連携協定を結ぶアクサ生命保険の担当者が、従業員の定着や生産性向上などの観点から健康経営の進め方を解説する。事業所による事例発表も行う。 会場は6月18日が静岡商工会議所(静岡市)、同19日が富士商工会議所(富士市)、同28日が県東部総合庁舎(沼津市)、7月4日が浜松商工会議所(浜松市)、同8日が県中遠総合庁舎(磐田市)、同9日が県藤枝総合庁舎(藤枝市)。いずれも午後2~4時。オンライン参加も可。参加無料。 問い合わせはアクサ生命保険静岡支社<電054(254)8712>へ。
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富士市商工会 新会長に川口氏
富士市商工会は23日、通常総会を同市の鷹岡まちづくりセンターで開いた。任期満了に伴う役員改選では、新たな会長に、副会長で飲食業「泉の里」代表の川口修氏(74)を選出した。任期は3年。 川口新会長は「物価上昇や人手不足など環境が変化する中、会員事業所の経営をしっかりと支えたい」とあいさつした。青年部、女性部などの部会活動の強化や事業所の経営改善に向けた支援など2024年度の事業計画を承認した。 会員事業所の永年勤続優良従業員を表彰した。被表彰者は次の通り。 全国商工会連合会長表彰 桜井文彦、木村俊光(日新製作所)▽県商工会連合会長表彰 中西祐介(荒川化学工業)
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大自在(5月23日)富士山と緞帳
華やかなステージが終わり、静かに降りてくる緞帳[どんちょう]。舞台と客席を仕切り、ステージの始まりと終わりを暗黙のうちに伝える。近年は使われないこともあるようだが、劇場やホールの舞台はかつて、さまざまな絵柄の緞帳で彩られていた。モチーフには富士山が多く使われていた覚えがある。 その富士山に、緞帳を降ろしたということか。山梨県富士河口湖町は、富士山がコンビニの屋根にのっているように見える写真が撮影できるスポットに、富士山が見えないよう巨大な黒い幕を張った。 設置はコンビニ前の道路を挟んだ歩道。道路を横切る危険行為や無断駐車、ポイ捨てなどマナー違反が続出し、地元から苦情が相次いでいた。町は警
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建築作業員が転落、意識不明 富士市
22日午前11時ごろ、富士市五貫島の建築工事現場で、作業中だった藤枝市時ケ谷、建築作業員の男性(71)が高さ約3メートルの2階部分から転落した。男性は頭を打ち、意識不明の重体。富士署が労災事故として原因を調べている。
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静岡県人口 353万3780人 5月1日推計 23カ月ぶり増
静岡県が20日に公表した5月1日現在の推計人口は353万3780人で、前月から566人増加した。就職や進学、転勤などで転入者の多い4月中の社会動態が影響した。増加は2022年6月以来、23カ月ぶり。 転入数から転出数を引いた社会動態は3017人増(転入1万8098人、転出1万5081人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2451人減(出生1438人、死亡3889人)だった。 市町別で人口が増加したのは静岡市の510人をはじめ、浜松市178人、沼津市170人、御殿場市143人、長泉町107人など13市町あった。減少したのは22市町。島田市の127人、磐田市85人、牧之原市の67人などが続
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富士山百景写真コンテスト 植松さん(沼津)グランプリ
第19回富士山百景写真コンテスト(富士市主催)の表彰式がこのほど、同市の道の駅「富士川楽座」で行われ、沼津市の会社員植松之裕さん(59)がグランプリに輝いた。 植松さんの作品「春の月夜のハーモニー」は昨年4月、月明かりに照らされる富士山と山桜を幻想的に捉えた。植松さんは「日中の撮影は仕事もあって難しく、夜なら満月の光を生かせると思った。富士山と調和するシーンが撮れた」と振り返った。 富士山の写真と観光写真の2部門に計3665点の応募があった。入賞作品は6月2日まで、富士川楽座4階フジヤマギャラリーに展示している。 主な受賞者は次の通り。 金賞 沼田和男(沼津市)伊藤豊(岐阜県)▽銀賞 塩川里
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名曲の数々 ハーモニカで美しい響き 教室生ら 裾野でコンサート
うえむらハーモニカ教室はこのほど、「ほのぼのコンサート」を裾野市民文化センターで開いた。教室を主宰する富士市の植村寿男さん(94)が指導する裾野ハーモニカ同好会(裾野市)と、富丘ハーモニカ同好会(富士宮市)の計30人が出演した。 出演者は50~90代で、平均年齢は79歳。昭和の懐かしい名曲やなじみ深い曲目を中心に、独奏で順番に「愛の終着駅」「舟歌」「アメージング・グレース」などを演奏した。 最後に全員で合奏を披露。コードハーモニカやバスハーモニカを交え、植村さんの指揮で美しい音色をホールに響かせた。植村さんは「良い息で魂、心を音にするを目標に頑張っています」とあいさつした。
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災害時 ミキサー車で水運搬 富士市、生コン組合 支援協定を締結
富士市と県富士生コンクリート協同組合は20日、災害時の支援に関する協定を締結した。災害発生時、同協組のミキサー車で消火活動や生活に必要な水を運搬する。 協定により、同協組は市内で大規模災害や火災が発生した場合、ミキサー車に水を積んで現場に出動する。1台で4トンほどの水を輸送できる。土砂止めに使う災害用コンクリートブロックの作製・運搬の他、工場の砂を提供することも盛り込んだ。 市役所で締結式が行われ、小長井義正市長と渡辺喜義理事長が協定書に署名した。渡辺理事長は「いつでも出動できるように備え、即応態勢を万全にしたい」とあいさつした。
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豆力士 のこった のこった 富士で小学生相撲大会
第33回わんぱく相撲富士場所(富士青年会議所主催)がこのほど、富士市の富士総合運動公園相撲場で行われ、市内の児童約100人が熱戦を繰り広げた。 学年、男女別などに分けた7部門のトーナメント戦で優勝を競った。土俵際での激しい攻防などにはひときわ大きな声援が送られた。観客席ののり面を使って土俵作りの伝統技法「三和土(たたき)」を体験する企画や、ちゃんこ鍋のサービスもあった。 各部門の優勝者は次の通り。 1年混合 秋山和禾(大淵一)2年混合 森愛翔(鷹岡)3年混合 小林寛岳(富士一)4年男子 指方魁李(広見)5年男子 岩上毘優雅(鷹岡)6年男子 杉浦衛(丘)高学年女子 飯野優芽(富士二6)
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炊飯、火おこし、山登り...富士山麓でキャンプ術学ぶ 野外フェス「FUJI&SUN’24」で人気【しずおかアウトドアファン】
新緑が美しい富士山麓で野外活動の技術を磨く-。11、12日に富士市の富士山こどもの国で開かれた野外フェスティバル「FUJI&SUN’24」(実行委員会主催)。音楽ステージ以外にも人気を集めたのが、経験豊富なメンバーでつくる「人力チャレンジ応援部」(神奈川県大和市)によるワークショップだ。火おこしや炊飯、山登りなど多彩なイベントに、アウトドア初心者から上級者まで幅広い世代が夢中で挑戦した。 (生活報道部・伊藤さくら、草茅出) ワークショップ 家族連れら夢中 「火はいきなり大きな木には付かない。小さな火をゆっくり焦らず育てていきましょう」。参加者が力を合わせる「火おこし体験」
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静岡人インタビュー「この人」 ダウン症のある人たちを支援する 田中幸子さん(静岡市葵区)
1977年に静岡市で創立した「静岡ダウン症児の将来を考える会」の会長。同会は2023年11月に同市ボランティア等善行功労を受賞。「世界ダウン症の日」の3月21日に合わせて同市役所静岡庁舎で初めて写真展を開催した。富士市出身。68歳。 -写真展の感想は。 「関係者だけでなく、普段はダウン症のある人と関わることのない多くの人たちが、子どもたちの無邪気な笑顔や仕事に取り組む真剣なまなざしを見てくれた。一般の人たちと何ら変わらない日常であることを知ってもらう、よいきっかけになったと感じている」 -普段の活動内容は。 「会員は現在280人。ダウン症のある子どもたちにとって過ごしやすい世の中にな
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富士市の70代男性、3200万円詐欺被害 マッチングアプリの相手から架空投資
富士市の70代の無職男性は21日までに、マッチングアプリで知り合った女性とみられる人物から架空の投資話を持ちかけられ、約3200万円をだまし取られたと富士署に届け出た。 同署によると、男性はマッチングアプリで知り合った人物と無料通信アプリで交流を始めた。4月上旬に「投資で8千万円の資産がある」と成功体験を語られ、「2人の将来のために」と投資を勧められた。5月上旬までに指定された複数の口座に何度も振り込んだが、投資の勧誘がやまず、男性は被害に気付いたという。
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⛳ゴルフ 静岡県都市対抗選手権 静岡市Aが連覇
第109回県都市対抗ゴルフ選手権は21日、富士カントリークラブで行われ、団体戦は静岡市連盟Aが2連覇を果たした。個人で55歳以上のAクラス(6202ヤード、パー72)は松浦安洋(静岡市A)がホールインワンを決めるなど4アンダーで頂点に立った。年齢制限のないBクラス(6680ヤード、パー72)は佐藤昭彦(静岡市A)が2アンダーで制した。 ▽団体 ①静岡市A366(松浦68、佐藤70、清水75、小林76、伊藤77)②伊東市390(木部74、宮下75、秋山79、大川80、肥田82)③富士市391(渡辺76、栗原77、井出78、金森80、石川80)④御殿場392(萩野谷76、北村77、小川78、佐
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FUJI&SUN’24 初夏の山麓に広がる音空間 富士で野外フェス 32組出演
富士市の「富士山こどもの国」で11、12の両日、野外フェスティバル「FUJI&SUN’24」(実行委員会主催)が開かれ、大中小の3ステージに32組が出演した。初夏の光に恵まれた初日、高地らしいひんやりとした空気に包まれた2日目。富士山を間近に望む会場で、のべ6500人が幅広いジャンルの音楽を楽しんだ。 幕開けを務めたのは、富士市の吉原地区の商店主や祭り仲間で結成した「TOP DOCA&吉原祇園太鼓セッションズ」。地元の祭で用いる太鼓や鉦[かね]をバンドサウンドに取り込み、ファンキーなギターやサックスが「おはやしグルーブ」を先導した。 ベテランの「クレイジーケンバンド」は大ステ
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2月個人破産145件 前年同月比23件増
静岡商工データがまとめた2月の県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月比23件増の145件だった。 地区別は東部が16件減の38件、中部が26件増の56件、西部が13件増の51件。市郡別は静岡市43件、浜松市32件、富士市15件。同社は「大手企業を中心に賃金が上昇しているが、実態は生活苦世帯の減少が見られない。カード破綻も多く、先行きに注視が必要」としている。
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風水害備え 避難など考慮を 富士市、防災セミナー開講
富士市の2024年度防災セミナーがこのほど、同市の消防防災庁舎で始まった。初回は風水害への備えをテーマに、担当職員が市民約40人に解説した。 同市の被害状況として、昨年に複数箇所で発生した川の氾濫や浸水被害を説明した。市がウェブサイトなどで示している地区ごとの被害想定なども取り上げた。 災害への備えとして、自宅などを離れるべきかの判断基準や避難先、タイミングなどを考えておく必要性を強調した。担当者は「自身が最終的に決めることを意識し、対応を考えておいてほしい」(防災危機管理課)と呼びかけた。 セミナーは12月までに自衛隊や災害派遣医療チーム(DMAT)の担当者らを講師に招く。問い合わせは同課
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終盤突入し戦略変化 対話重視 熱意伝える 票掘り起こしへ新政策も【静岡県知事選】
知事選が26日の投開票に向けて終盤に突入する中、各候補者は街頭演説中心から有権者とふれ合える活動を増やしたり、新たな政策を打ち出したりするなど、徐々に戦略や主張を変化させて票の掘り起こしを図っている。同じテーマを集中的に扱い、浸透を目指す候補者もいて、戦略にも違いが見える。 共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=は「県民の最大の関心事」と位置づけるリニア中央新幹線建設、中部電力浜岡原発の再稼働について一貫して反対を主張し、他の候補とは異なる立場を鮮明にする。「リニア事業にどんな問題があるのかを考えてほしい」と繰り返し訴え、リニア問題の争点化を図ってきた。多くの人が日常的に利用するスー
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大津市 熱帯びる観光誘致 宮島未奈さん(富士市出身)本屋大賞受賞作「成瀬は天下を取りにいく」舞台
「滋賀の皆さん見てますか? 成瀬が本屋大賞を取りました」-。2024年本屋大賞の発表会で、受賞作「成瀬は天下を取りにいく」を書いた宮島未奈さん(富士市出身)は、物語の舞台にした大津市の人々に笑顔で呼び掛けた。その声に応えるように、地元では書店や作中に登場する場所などで観光誘致の取り組みが盛んに行われ、滋賀県内外から多くの人々が足を運んでいる。 受賞作は主人公の女子生徒、成瀬あかりが大津市を舞台に青春を謳歌[おうか]する連作短編集。当地の書店「TSUTAYA BOOKSTORE Oh!Me大津テラス店」の入り口近くには、「本屋大賞受賞!」の文字を添えた成瀬のイラストボードや、宮島さん直筆のサ
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富士市役所内 新茶どうぞ 31日まで給茶機で提供
富士市は20日、市役所内2カ所に設置している給茶機で新茶の提供を始めた。31日まで。 富士のお茶振興推進協議会の会員のうち27社から茶葉の提供を受けた。各社200杯分ほどで、順次補充する。毎日違う茶葉が提供される予定。 市農政課の望月美玖さん(26)は「市内の多様な茶を知ってもらうきっかけにしたい」と話した。
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静岡県知事選、後半戦突入 リニア訴えの針路は...岐阜・水位低下問題、候補者戦略にも影響
26日の投開票に向けて後半戦に突入した知事選で、各候補者が岐阜県瑞浪市の井戸などで水位が低下した問題を重視し、リニア中央新幹線工事に関する主張を強化したり、変化させたりして支持獲得を目指している。全国的な関心も集まる中で、終盤の戦いにどう影響するかが注目される。 JR東海は16日、瑞浪市での水位低下を受けてトンネル掘削工事を一時中断し、地質や地下水の状況を詳細に調査すると発表した。大井川の水資源確保と南アルプスの環境保全が本県の最重要課題になっているだけに、県内の有権者の懸念も高まっている。 共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=は、水や生態系保全の観点からリニア建設の中止を一貫し
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社説(5月19日)狂犬病予防接種 集合注射 復活するべき
狂犬病予防法は、4~6月を犬の狂犬病ワクチンの注射月間と定めている。飼い主は1年に1回の義務を確実に果たしてもらいたい。 1990年代半ばまでほぼ100%だった全国の注射率は2000年度に80%を割り込み、22年度は70・9%にまで落ち込んだ。静岡県は登録約19万5千頭に対し注射率は77・8%にとどまる。全国と同じように漸減傾向にある。 狂犬病は犬、人間を含む全ての哺乳類が罹患[りかん]する。ウイルス感染し発症すると確実に死亡するとされ、治療法はない。国内で人が感染・発症した最後の事例は1956年だが、県獣医師会は注射率の低下による感染リスクの高まりに危機感を抱いている。 気がかりなの
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振り込み限度額引き上げ…「怪しい」 特殊詐欺 未然防止 柴田さん(auじぶん銀)貢献 富士署長 感謝状贈る
富士署は16日、特殊詐欺被害を未然に防いだとしてauじぶん銀行(東京都)金融犯罪対策グループの柴田啓悟さん(25)に署長感謝状を贈った。 富士市の70代女性が4月、開設した口座の振り込み限度額を上限まで引き上げようとしていたことから詐欺被害を疑い、本人と連絡を取って詐欺の可能性を伝えた。女性のあいまいな説明から何者かに指示されていることを察知し、富士署に通報した。女性は警察を名乗る人物からアプリを通じて預金の移動を指示されていた。 中村武志署長から感謝状を受け取った柴田さんは「ネット銀行で同様の手口による被害が報告されている。引き続き警戒して未然防止を徹底したい」と話した。
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暴力団追放推進や薬物乱用撲滅決意 富士で2団体会合
富士市暴力団追放推進協議会理事会と同市薬物乱用撲滅協議会はそれぞれ17日、本年度会合を市消防防災庁舎で開き、事業計画を承認した。両協議会合同で、6月は薬物乱用防止パネル展を実施し、来年2月に市暴力追放・薬物乱用防止市民大会を行う。暴力団の資金源根絶に向けた機運醸成や薬物による健康被害の周知啓発に注力することを盛り込んだ。
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社説(5月17日)静岡県内の紙関連産業 地域挙げて需要開拓を
静岡県の基幹産業の一つ製紙・紙関連事業が、デジタル化の加速や世界経済の減速などで低迷している。日本製紙連合会が1月に発表した今年1年間の紙・板紙の需要見通しは厳しく、3年連続の前年割れが確実としている。 同連合会の会員登録企業と関連企業の製造拠点は、県東部をはじめ県内に12あり、全国最多。会員以外も合わせるとさらに多く、連合会の見通し通りだと影響は長期に及ぶ。特に家庭紙や板紙製造を強みとする富士市は、県内の紙関連製造品出荷額の半数超を占めていて、需要低迷による地域経済への打撃は大きい。このため同市では新商品の開発などに向け、製紙会社と異業種のマッチングが始まっている。市はこうした企業同士の
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ゲーム障害とネット依存対策 静岡県がワークショップ
静岡県は25日から、ゲーム障害とネット依存対策に関するワークショップを県内3カ所で開く。医療機関や県の担当者らが基本的な知識や生活への影響、家族の接し方などを説明する。参加者同士でグループワークも行う。参加無料。 会場は25日が富士市交流プラザ、7月20日が沼津市のプラサヴェルデ、9月7日が静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあ。いずれも午後1~4時。各会場とも定員は40人程度で先着順。 問い合わせは県障害福祉課<電054(221)2920>へ。
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静岡県内のホームレス 過去最少更新 1月時点で35人
静岡県はこのほど、静岡県内の河川敷や公園で生活するホームレスの人数が1月時点で35人だったと発表した。前年から12人減少し、2003年の調査開始以降で最少を更新した。生活困窮者向けの支援事業に一定の効果があったとみられる。 内訳は男性が30人、女性が3人、性別不明2人。市町別にみると、浜松市が15人で最も多く、富士市6人、沼津市と静岡市各5人が続いた。ホームレスがいた場所は河川敷11人、都市公園、道路各4人などとなった。 市町の担当者が公園や路上などを巡回し、目視で確認した。全国のホームレスは245人減の2820人。静岡県は都道府県別で12番目に多かった。
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スポーツ振興の協定交わす 富士市とベルテックス静岡
富士市とバスケットボール男子Bリーグ2部のベルテックス静岡(静岡市葵区)はこのほど、スポーツ振興などで連携するチャレンジタウン協定を締結した。 市内でのホームゲームやスポーツ教室の開催、選手によるキャリア教育などを想定している。市民の健康増進事業や障害者スポーツの支援、観光、移住促進施策などにもつなげる。 松永康太社長と岡田雄三副将(三島市出身)らが富士市役所を訪れ、小長井義正市長と協定書を交わした。松永社長は3年前に同市の富士川体育館で強豪チームを破った実績などに触れ「チームにとって大切な地域。スポーツのある魅力的なまちづくりを県東部の人たちと共有したい」と意気込みを語った。
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⚽高校サッカー静岡県総体、18日3回戦 藤枝東―加藤学園、浜松開誠館―飛龍など注目
静岡県高校総体の男子サッカーは18日に3回戦を行う。プリンスリーグ東海で首位を走る藤枝東は加藤学園、同6位の浜松開誠館は飛龍、同7位の浜名は聖隷クリストファー、同9位の富士市立は日大三島と対戦する。 東海大翔洋(中部1位)-磐田東(西部1位)も注目のカード。プリンス勢の藤枝明誠を2回戦で破った富士東は袋井とぶつかる。常葉大橘と静清は準々決勝で特別シードの静岡学園(プレミアリーグ西地区)との対戦権を懸けて戦う。 準々決勝は25日、準決勝は26日、決勝は6月2日午後1時からエコパスタジアムで行う。
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⚾篠田主将(日大国際)が最高殊勲賞 静岡学生野球春季リーグ
静岡学生野球春季リーグは15日、ちゅ~るスタジアム清水で閉会式を行った。秋春連覇、28度目の優勝を果たした日大国際の篠田渉太主将(4年)が最高殊勲賞、同大の大江立樹投手(4年)が最優秀投手賞、静岡産大の見目大弥投手(4年、掛川東高出)が最優秀防御率(1・07)に輝いた。首位打者は東海大静岡の徳山俊内野手(3年)が打率4割5分8厘で獲得した。 ベストナインと各賞の受賞者は次の通り。 【ベストナイン】投手 大江立樹(日大国際4年)▽捕手 青島佳大朗(日大国際4年、富士市立高出)▽一塁手 柳俊輔(東海大静岡3年)▽二塁手 徳山俊(東海大静岡3年)▽三塁手 杉本陽哉(静岡産大3年、加藤学園高出)
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エンビプロHD 連結子会社が合弁会社 電池から希少金属回収事業
エンビプロホールディングス(HD)は15日、連結子会社VOLTA(ボルタ、富士市)が、使用済み電池などを扱うシンガポールのミラクル・エターナルと三井物産の3社で合弁会社「J-Cycle(ジェイ・サイクル)」設立に関する契約を結んだと発表した。廃リチウムイオン電池(LIB)の調達量を増やし、レアメタル(希少金属)回収量を伸ばす。 事業は廃LIBを破砕するなどしてレアメタルを濃縮した「ブラックマス(有用金属濃縮かす)」を製造し、ブラックマスから純度の高いレアメタルを製錬する。ミラクル・エターナルの国際的な廃LIB調達ノウハウを生かして仕入れを強化し、三井物産の販路を活用する。同HDによると、大
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野生生物保護功労者を表彰 静岡県庁で伝達式、4人に感謝状
静岡県は13日、愛鳥週間(10~16日)にちなんだ野生生物保護功労者表彰の伝達式を県庁で行った。鳥獣保護などに尽力してきた島田市の鈴木震太郎さん(79)ら4人に環境省自然環境局長感謝状が贈られた。 ほかに感謝状を受けたのは、秋山旭さん(79)=富士市=、辻光夫さん(75)=牧之原市=、横山博さん(75)=富士市=。県鳥獣保護管理員として15年にわたり、鳥獣保護区の管理や狩猟者への安全指導などに取り組んできた。 県庁で池ケ谷弘巳くらし・環境部長から感謝状を受け取った鈴木さんは「猟友会の会員の協力があったから続けてこられた。今後も事故がないようみんなで気をつけていきたい」と抱負を述べた。
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富士市スポーツ協会 子ども体験企画 24年度事業計画案承認
富士市スポーツ協会はこのほど、2024年度総会を同市消防防災庁舎で開き、本年度の事業計画案などを承認した。 陸上やフライングディスクなどスポーツの基本的な動きを子どもに体験させるジュニアマルチスポーツ企画は、初開催した昨年に引き続き実施する。山野政宏会長は「スポーツのある市民の暮らしを支え、それぞれの取り組みで結果を出していきたい」と呼びかけた。
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物資調達手段、避難所運営…災害時連携へ意見交換 市民団体など富士で交流会
富士市社会福祉協議会と富士市民活動センター、市はこのほど、被災者支援ネットワーク交流会を同市のコミュニティfで開いた。同市と周辺の福祉関係者や市民活動団体の46人がそれぞれ災害時にできそうなことを説明し、連携の可能性を探った。 参加者は物資調達手段の用意や避難所運営の経験など災害対応に直結する分野で意見を交わした。子どもの居場所づくりや困窮家庭向け食糧支援といった平時の取り組みを避難現場で活用できないかも話し合った。「活動を見学させてほしい」と、連携に向けて動き出す参加者もいた。 交流会は災害に備えて市民ボランティアらの結束を高めようと、市社協が1月に初開催した「被災者支援ネットワーク会
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医師法違反の2人 30万円の罰金命令 富士簡裁
医師免許がない富士市の女性が知人に美容液を注射した事件で、富士区検は14日、医師法違反の罪でフィリピン国籍の50代と40代の女性2人を富士簡裁に略式起訴した。同簡裁は同日、2人に罰金30万円の略式命令を出した。 略式命令などによると、2人は共謀の上、50代女性が医師でないのに2023年12月17日ごろから24年2月3日ごろまでの間、4回にわたり、50代女性宅で複数人に対して「グルタチオン」と呼ばれる粉末を溶かした液体を注射する医療行為をした。
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郷土愛強い 市民と協働 富士署長・中村武志さん【新署長語る】
目指すべき富士署のキーワードに「連携」の言葉を挙げたい。市民、事業者、団体、行政。同じ目標を持つ人たちと情報を共有し、協力して課題解決に当たる。市民の郷土愛が強い富士市には、協働で力を発揮する土壌があると確信している。 さまざまな部門に分かれる署内でも、署員には一致協力を求めた。セクションのはざまに取り残される事案をなくすには、部門の垣根を取り払った体制づくりが重要。何が発生しても速やかな初動を徹底したい。組織の内外との連携こそ、複雑化する社会で警察行政の質を維持するかぎになるとみている。 着任後、工業をはじめとする幅広い産業に改めて関心を向けた。県内3位の人口規模、海と山を持つ豊かな自
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自転車事故対策に注力 静岡中央署長・財津康さん【新署長語る】
2023年の管内の刑法犯認知件数は前年に比べて増えた。このうち窃盗が7割弱。窃盗事件の4割が自転車盗で、無施錠だったケースが多かった。交通事故でも自転車が絡む事故が全体の3割弱を占め、その割合は県内平均の1.7倍だった。それだけ、自転車に乗る人が多いのかもしれない。自転車事故防止に向けて指導取り締まりを強化し、ヘルメット着用やツーロックも呼びかけたい。 静岡中央署の勤務は30年ぶり。能登半島地震が発生し、県内は伊豆半島の孤立化が懸念されているが、当署管内も井川や梅ケ島など山間地があり、南北に広い。地震に限らず風水害などで道路が寸断され、孤立化する恐れがある。災害への備えでも関係機関と連携し
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若者転出「働きがいを」 推計379万人→353万人【静岡県知事選 静岡の現在地②人口減少】
「県内に進路として魅力的な大学や企業が少ないと感じている学生が多い。大学がもっと“とがった”研究拠点をつくったり、企業が社員の働きがいを高めたりしないと、若者は県外へ出て行ってしまう」。静岡市葵区で学生の就職支援を手がける「ジョブエール」の松本保美社長(60)は顔を曇らせる。 2009年7月時点で379万495人だった本県の推計人口は、24年4月時点では353万3214人まで減少。わずか15年で県内3番目の富士市の人口(約24万7千人)を超える人数が消えた計算になる。 県総合政策課によると、少子・高齢化によって出生数から死亡数を引いた「自然減」に拍車がかかっている
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富士の麓に響く多彩なサウンド 「FUJI&SUN’24」開幕 12日まで
富士山麓の自然の中で音楽やキャンプを楽しむフェスティバル「FUJI&SUN’24」(静岡新聞社・静岡放送など主催)が11日、富士市の富士山こどもの国で開幕した。12日までの2日間、計32組がステージを展開する。 富士山を背後に望むメインステージ「サンステージ」では、トップバッターのクレイジーケンバンドが緩急自在なファンクナンバーで観客を踊らせた。5人編成のくるりは、堅実なギターサウンドで夕暮れ時の会場を熱気で包み込んだ。 森の中にある「ムーンステージ」では、優河with魔法バンドが初夏の風と調和する豊かな響きで魅了した。ブラジル出身のギタリストファビアーノ・ド・ナシメントとジ
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物流業務PRに力 富士・田子の浦港振興会
富士市内の製造・物流業者などでつくる田子の浦港振興会は10日、同市内で定期総会を開き、2024年度の事業計画などを了承した。 11月のポートフェスタで子供用フォークリフトを使った荷役体験を実施するなど、物流業務のPRや港のにぎわい創出に力を入れる。貨物の取り扱い増加に向けて近隣県の企業に利用を働きかけるほか、他の港湾の視察調査なども予定している。
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希少なカエル すみか用意 富士で成育事業 親子らオタマジャクシ放流へ
国と県の準絶滅危惧種に指定されているトノサマガエルを成育するプロジェクトが11日、富士市の浮島ケ原自然公園で始まった。6月のオタマジャクシ放流に向け、親子ら約50人が水辺にカエルのすみかを用意した。 旭化成富士支社が市内の敷地で育てたオタマジャクシの野生復帰を目指し、プロジェクトの実施とオタマジャクシの提供を発案した。同社と市、富士自然観察の会が共同で準備を進めてきた。 参加者は園内の水辺に鳥除けのカラーテープを張り、オタマジャクシを放流する区画に柵を立てた。来園者に取り組みを示す看板も作り「カエルが泳いでいます」「だいじにしてね」などのメッセージを書いた。飼育用のかごも沈め、1カ月かけて水
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記者コラム「清流」 連休のメール
ゴールデンウイークだけど、メールならいいか。連休中の旗日に、何件かメールした。確認を急ぐ内容でもなく、そもそも連休を業務の好機と働いている職種も少なくない。送信ボタンを押す時、申し訳なさを封じ込める言い分。 連休後半に家族連れを取材中、パパが慌ててスマホをチェックする場面があった。仕事なのかは不明だが慌てて返信している。ママは気にしない様子だったが、幾分手持ち無沙汰なのが伝わってきた。対応に感謝しつつ「メールなら」の波紋を垣間見た。 そんな大人の姿を子どもはよく見ていると、富士市内での子育て講演会で指摘があった。タイミングを計る、気を使う、人と共有している時間を大切にする。学ぶことも多そ
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静岡県議会の委員会構成 内定
静岡県議会は10日、議会運営委員会を開き、常任委員会、議会運営委員会、特別委員会の委員選任案を示した。17日に開会する臨時会で正式に決定する。 議会運営委員長には鈴木澄美氏(自民改革会議、富士市)、総務委員長には勝俣昇氏(同、御殿場市・小山町)がそれぞれ就く見通し。本年度新たに設置する予定の人口減少社会課題対応特別委員会の委員長には和田篤夫氏(同)が内定した。既に設置されている盛り土規制条例等検証特別委員会の副委員長は1人が伊丹雅治氏(同、三島市)に交代する。 県当局は、監査委員に良知淳行氏(同、焼津市)、阿部卓也氏(ふじのくに県民クラブ、浜松市浜名区・天竜区)を選任する人事案のほか、2
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静岡県内16茶産地の茶娘 県庁に新茶届け出来栄えPR
静岡県内16茶産地の茶娘らが10日、県庁を訪ね、増井浩二副知事に各地の新茶を届けた。産地の特色や出来栄えをPRし、積極的な消費を呼びかけた。 県茶業会議所が毎年新茶期に実施している恒例行事。 静岡市、菊川市、富士市などの茶娘らが「高雅な風味を持つ本山銘茶をご賞味ください」「深蒸し茶発祥の地、渋みの中に甘みのある菊川茶を味わって」などとアピールしながら、増井副知事に新茶を手渡した。 増井副知事は「16もの産地があるのは全国で本県だけ。11月には浜松で全国お茶まつりが開かれる。皆さんと一緒にPRしていきたい」と述べた。
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自転車レース魅力知って 小山町、TOJ前に北郷小中で講座
小山町は9日、国内最大規模の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」の第6戦「富士山ステージ」(24日)の町内開催を前に、北郷小、中で自転車レースの魅力を伝える特別講座を開いた。 富士市を拠点に活動するサイクルレーシングチーム「レバンテフジ静岡」のサルマ寛太選手(22)らが講師を務め、長距離で最高速度100キロ超の迫力ある競技の魅力を説明。ロードバイクの試乗会も行った。山口万莉菜さん(14)は「ギアがたくさん選べた。対応力が高そうな自転車だと感じた」と感想を述べた。 富士山ステージは優勝争いが激化する中で迎えるTOJ屈指の難コースで、富士山須走口5合目をゴールとした過酷なヒ
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身近な犯罪 傾向は? 地図に発生件数 注意喚起 富士署地域安協女性部「エレガンス」
富士署地域安全協議会女性部「ふじエレガンス」は、2023年度に富士市内で発生した犯罪をまとめた「身近な犯罪マップ」を作製した。マップは市内全26地区のまちづくりセンターや交番など58カ所に掲示した。 地図は市内に14カ所ある交番・駐在所の担当エリアごとに自転車盗、侵入盗、車上狙いなどの発生件数を一覧化した。自転車盗は富士駅前交番と御幸町交番の市街地が突出して多く、車上狙いは14カ所全てのエリアで発生していることなどが読み取れる。 マップは会員が毎年全て手作りしている。高井孝江会長は「住む地域の最近の犯罪傾向を知り、防犯に役立ててほしい」と話した。
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終電後のホーム 朝までのんびり 撮影やビール… 非日常を満喫 富士・岳鉄吉原駅
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)はこのほど、終電後のホームや電車内を開放するイベントを同市の吉原駅で開いた。ビールの飲み放題や電車撮影が可能で、県内外から訪れた約10人が朝までのんびり過ごした。 参加者は午後11時ごろに集合すると、まずは車両内にくつろぐ場所を確保。暖を取る毛布や寝袋を持参する人もいた。ホームに生ビールサーバーが用意され、特設のテーブルやいすで時間限定の飲み放題を堪能した。おでんの販売やコーヒーのサービスもあった。 ホームに近接するJR東海道線を寝台特急が通過すると、用意した機材で撮影したり大きく手を振ったりして楽しんだ。照明を暗くした午前0時以降は「座席で横になれる機会は
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バンド演奏 本堂に響く 富士の寺院で音楽祭
富士市の妙祥寺でこのほど、音楽イベント「寺音祭」(実行委主催)が開かれ、本堂を舞台にしたバンド演奏などを繰り広げた。 沼津市で結成されたロック系バンド「イクラノドン」をはじめ、「ノーナ・リーヴス」「ペンペンドンピー」が本堂のステージに立ち、幅広い層の音楽ファンが詰めかけた。屋外でのDJプレーは来場者が体を揺らして楽しんだ。 音楽プロデューサーとしても活動する川村孝裕副住職は「音楽で人が結びつき、多くの人が来てくれる。地域に開かれた場所でありたい」と話した。 境内では20店超による「寺っテラ市」も開催。多国籍の料理やビール、雑貨を販売したほか、体験型ワークショップもにぎわった。
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不適切盛り土 新たに4件 富士市 ウェブサイトに情報追加
富士市は8日、市のウェブサイトに公開している市内の不適切な盛り土に関する情報に4カ所4件を追加した。市土砂埋め立て等規制条例に基づく公表事案は計18カ所23件になった。 土砂の埋め立て違反に対する市の中止命令や原状回復命令に従わなかった事業者の名前と住所、埋め立ての所在地を記載した。公開期間は命令内容の履行が確認されるまで。不適切な盛り土のうち、是正中の事業者は公表していない。 市担当者は「いずれも是正の意思を示したのに進ちょくが見られなかった。未公表の盛り土も改善が滞れば公表する」(土地埋立対策室)としている。 新たに公表した事業者は次の通り。 一ノ瀬企画(山梨県笛吹市)岡田昌弘(
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軽乗用車と衝突、自転車の男性死亡 富士市
8日午前8時45分ごろ、富士市下横割の市道交差で、同市松岡の会社員の女性(26)の軽乗用車と、同市森下、無職の男性(93)の自転車が衝突した。男性は頭部を強く打ち、搬送先の市内の病院で死亡が確認された。富士署によると、現場は信号機のない交差点。
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再生家庭紙PR強化 富士地域の利用促進協
富士市と製紙会社などでつくる富士地域再生家庭紙利用促進協議会は8日、通常総会を市消防防災庁舎で開き、2024年度の事業計画案などを承認した。 PR用製品「ふじのかみ」の包装を学生のデザインで刷新する新規事業の他、大都市圏での啓発イベント、ふるさと納税を活用した販路開拓などを継続的に進める。一般から募る消費者モニターによる調査も活用する。
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ママに子育てアドバイス 富士で講演会
富士市の交流プラザで6日、母子関係をテーマにした講演会「子育てママの処方箋(せん)」(実行委主催)が開かれた。 オンラインサロン「rika’s cafe」を主宰するrikaさんが、子供が生き生きと社会生活を送るための要点を解説した。家庭で喜怒哀楽を経験させる必要性や、ストレスを感じない夫婦の距離感について語った。人一倍繊細な子供「HSC」の特性や強みに関する講話もあった。
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田植え体験 泥だらけ 木枠使い丁寧に 富士・元吉原小
富士市の元吉原小5年生35人が8日、同市桧の水田で田植えに取り組んだ。植える位置の目印となる三角形の「木枠(きわく)」を用いて伝統的な農法を体験した。 児童は約450平方メートルの水田でコシヒカリの苗を植えた。水田を管理する栗田孝一さん(83)ら農家有志に木枠の使い方を教わり、目印に従って苗を3~4本ずつ植えた。泥に足を取られながらも、苗の列を乱さないように集中した。古屋結翔君(10)は「足が疲れた。ここよりも広い土地で田植えした昔の人の体力はすごい」と言い、体中に付いた泥を払った。 9月には鎌を使って稲刈りに臨む。
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地域の身近な相談相手 民生委員・児童委員を頼って【高齢者の相談室】
問 近所に1人暮らしのおばあちゃんがいます。以前は買い物に行く様子などを見かけることがありましたが、ここ最近は足腰が弱くなっているのか、外出している姿を見なくなりました。身寄りがいないため心配です。誰に相談すればいいでしょうか。 (60代、女性) 答 地域の民生委員・児童委員に相談してみてはいかがでしょうか。高齢女性に必要な福祉サービスを紹介するほか、女性を地域包括支援センターなどの専門機関につなぐことができます。 民生委員・児童委員は、地域福祉を担う特別職の地方公務員です。地域の身近な相談相手であり、行政や関係機関への「つなぎ役」として、日々活動しています。守秘義務があり、秘密は守
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シンガー・ソングライター/優河 気負わず自然体で届ける【FUJI&SUN’24】
富士山の麓でキャンプしながら音楽を楽しむ野外フェスティバル「FUJI&SUN’24」が11、12の両日、富士市の富士山こどもの国で開かれる。初日に登場するシンガー・ソングライター優河が、ステージへの思いを語った。 初出演の昨年は、一日中降り続いていた雨が出番の直前にやんだ。「潤った夜の森の雰囲気がとても気持ち良かった。暗くて見えない森や山が、自分の歌声に振動しているようだった」と振り返る。 ベーシスト千葉広樹とのデュオ編成で、久しぶりだった弾き語りを通じて自身のもやもやや悩みがほぐれていく感触を得たという。「自分の歌が自然に歌えた。観客と同じ空気を共有しながら、自分にできるこ
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小長井富士市長 大村氏支持表明【静岡県知事選】
富士市の小長井義正市長は7日、知事選(9日告示、26日投開票)で立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を明らかにした。 小長井市長は同日、同じく立候補を予定する前浜松市長の鈴木康友氏(66)と面会し、直後に記者団の前で大村氏支持を明言した。理由について大村氏が総務省在籍時から地方行政に関して2人で意見交換を続けているといい、「以前から県全域を等しく気にかけてくれ、岳南地域(富士、富士宮両市)の振興に期待を持てる」と述べた。
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富士市ふるさと納税 最高 備蓄用トイレ紙に関心 23年度43億円
富士市は7日、2023年度のふるさと納税による同市への寄付が、金額、件数ともに過去最高になったと発表した。寄付額は前年度比約2・5倍の43億1千万円。防災意識の高まりから、備蓄用のトイレットペーパーなどに関心が高まっている傾向を示した。 寄付件数も同2・8倍の32万4千件と急増した。返礼品はトイレ紙やティッシュ、ペーパータオルなど紙製品が寄付額全体の92・9%を占めた。サプリメントなどの美容健康用品が4・4%、コーヒーが0・6%だった。返礼品の総数は746点。 市によると、物価高騰や自然災害で利用者の備蓄意識が高まり、紙製品などの日用品が多く選ばれた。備蓄用トイレ紙では、能登半島地震があった
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仕事で交流広げ手応え 結成2年の歩み報告 富士・女性移住者「このみ会」
富士市に移住してきた女性らを中心にワークシェアの実践に取り組む「富士このみスタイル推進協議会(このみ会)」はこのほど、活動報告会を市役所で開き、2022年結成から2年間の歩みを小長井義正市長らに報告した。 このみ会は主にウェブ記事作成などを行政などから受注し、業務を会員で分け合っている。23年度は冊子デザインや地元企業の取材・紹介などを担った。地域住民向けウェブページ研修会も請け負うなど、会員と地域の接点も生まれた。 リーダーの山口真未さんらは「仕事をきっかけに交流を広げられ、自分の成長を感じる」などと手応えを語った。24年度は自主事業の企画を目標に据え、運営体制の充実に向けて決意を新たにし
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テニス団体 磐田東・男子初優勝/女子・静岡市立2年ぶり【静岡県高校総体】
静岡県高校総体は6日、テニスなどを行い、男子団体で磐田東が日大三島を2-0で下し、初優勝を果たした。女子団体は静岡市立が浜松市立を2-1で破り、2年ぶり23度目の頂点に立った。 1年生躍動 新たな歴史 磐田東 強豪日大三島を撃破 期待の新人が躍動し、磐田東が新たな歴史を刻んだ。ここ数年勝てていなかった日大三島から白星を挙げ、新堀監督は「壁を越えることができた」と喜ぶ選手を頼もしそうに見つめた。 同時に行う3試合で、まず勢いをもたらしたのはシングルスの加藤。16歳以下県ランク1位の1年生は、得意のサーブで相手を崩し、ラリーでは早い段階で攻め込んだ。ポイントを確実に重ね「やりたいテニスがで
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学童野球 高校生が運営 富士高で親善試合、練習指導も
富士市の富士高で4日、学童野球3チームの親善試合が行われた。同校の野球部員32人が試合の運営や練習指導を担い、継続的な開催で児童の技術や意欲の向上につなげてもらう。 今泉少年野球スポーツ少年団と大淵少年野球スポーツ団、三島南シャークスの児童44人が参加した。親善試合では高校生が審判やボールボーイを務めた。 試合前には高校生の打撃や守備練習を見学し、目指すプレーや動きを体感した。併せて実施した野球教室では高校生が考案したメニューに取り組み、守備位置ごとに練習方法などを質問した。大淵少年野球スポーツ団の大勝煌空主将は「たくさんの選手からアドバイスを聞くことができた。プレーをお手本にして練習したい
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広葉樹 富士山麓で大きく育て 児童ら苗木植樹 富士市
富士市大淵の富士山麓でこのほど、市の「富士山麓ブナ林創造事業」が行われ、地元企業やボーイスカウトなどの約400人が広葉樹の植樹活動に汗を流した。 富士山こどもの国から北西約2キロにあるヒノキの伐採跡地約1万平方メートルに、ブナやケヤキなど富士山麓に自生する7種を2000本植えた。 参加者は山の斜面にスコップで穴を掘り、次々に苗木を植えていった。真っすぐに育つように添え木をして、根に優しく土をかぶせた。富士一小5年の渡辺真子さん(10)は「高さ20メートルくらいまで育ってほしい」と願った。 事業はことしで31回目。これまで約21万平方メートルに4万本ほど植え、初回の木は高さ15メートルに
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電子図書館「予算不足」7割 静岡県内、価格割高で蔵書伸び悩み 紙とデジタル両立難しく 静岡新聞社アンケート
静岡県内で電子図書館を運用する10の市立図書館のうち7割が運営課題に「予算不足」を挙げていることが、5日までに静岡新聞社のアンケートで分かった。流通や印刷のコストを考えると、紙より安価なイメージのあるデジタル媒体。しかし、図書館用の電子書籍の値段は紙の本の約2~3倍と割高で、各館の蔵書数は伸び悩む。県内の公立図書館が、紙とデジタルの両立にあえぐ実態が浮き彫りになった。 電子図書館の運営に関する問題点を複数回答可で聞いたところ「予算不足」が最も多く7館。次いで「資料数が少ない」6館、「1人当たりの業務量増加」と「利用方法の周知が困難」が各5館と続いた。 予算不足を理由に「資料数が少ない」と
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「電子図書館」悩み多く 来館せずとも貸し出し可能、利点多い一方… 静岡県内、予算や契約上の制限など課題
静岡県内でデジタル書籍のサービスを運用している10の市立図書館のうち7割が、予算不足を課題と認識していることが5日までに判明した電子図書館。システム導入のために予算や人員を増やした施設はほとんどなく、現場からは「紙と電子の両方を充実させるのは難しい」との声が漏れる。県外では、維持管理の困難さから電子図書館を休止した館もある。 3月から電子図書館をスタートさせた静岡市立図書館。図書館流通センター(東京都)が提供するシステムを導入し、小説や実用書などの電子書籍1525点を購入した。購入費用501万円の半額を国の交付金でまかなった。電子書籍は契約上、2年間もしくは52回の貸し出しで使用できなくな
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多様なバラ 色とりどり 富士で「まつり」
富士市の中央公園で5日、富士ばらまつり(富士ばら会主催)が開かれ、花の展示販売に多くの市民や愛好家が訪れた。 バラは花びらの先がとがった剣弁咲きや、花が丸々としたカップ咲き、多くの花を付ける房咲きなどさまざまな鉢がそろった。赤やオレンジ、黄色などの鮮やかな花が会場を彩り、家族連れなどがカメラを向けて楽しんだ。植え替えや栽培相談のコーナーも盛況だった。 園内の花壇では約200種類1800本のバラが見頃。5月中旬まで夜間のライトアップがある。 会場ではかぐや富士コンサートも同時開催した。シンガー・ソングライターの結花乃さんと富士市民踊会のステージを実施した。
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1人でお使い「買えたよ」 富士 子どもたち挑戦
富士市の岩本山公園で5日、「おつかいマルシェ」が開かれた。子どもたちは自身が気に入った物や親に頼まれた品を購入しようと、勇気を出して店員に声をかけた。 富士市周辺の25店がワンコインの特別商品を用意したり、メニュー表記を平仮名にしたりと、子どもが買い求めやすい環境を整えた。子どもたちは「これください」などと商品を指して店員に購入の意思を示した。富士宮黒田小1年の後藤祐弦君(6)はカメラの形のフェルト雑貨を買い、「ちゃんとお釣りも計算してお金を出せたよ」と胸を張った。 おつかいマルシェは同市の唐揚げ十四番の桜木美緒さん(34)と手芸品製造maruhanaの浜野葵さん(39)が開催して2回目。2
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生徒学生3人、ラトビアへ ボーイスカウト 富士派遣事業
日本ボーイスカウト県連盟富士地区協議会はこのほど、年次総会を富士市内で開き、ラトビアとの友好プロジェクトで8月に同国を訪問するメンバーを紹介した。 秋月梓さん(帝京大1)と秋月緑さん(富士高3)、川島こころさん(静岡城北高2)が現地のボーイスカウトと交流する。川島さんは「美しい街で人々の考え方や文化に触れたい」と意欲を語った。同国のズィルガルビス駐日大使があいさつし「先人たちに続く新たな友好関係ができると確信している」と話した。 富士地区協議会は、国際交流委員長を務めた故川島泰彦さんが築いた縁をきっかけに相互派遣事業を15年にわたって続けている。
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富士の新茶PR 5日までフェア 富士川楽座
富士市特産の茶をPRする富士山新茶フェアが4日、同市の道の駅「富士川楽座」屋外ふれあい広場で始まった。5日まで。 同市の茶業関連団体でつくる富士のお茶振興推進協議会の主催。東名高速道路上り富士川サービスエリアに直結する広場にブースを設け、会員の茶農家が生産した新茶を販売している。茶娘が試飲を勧めているほか、茶缶や茶菓子が当たる抽選会も実施している。 5日は午前10時から午後3時まで。
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茶娘モデルに絶景の富士撮影 富士で「おおぶちお茶まつり」
富士市の景勝地大淵笹場で3日、おおぶちお茶まつり(大淵地区まちづくり協議会主催)が開かれ、大勢の来場者が富士山を望む絶景での撮影に詰めかけた。 2.7ヘクタールの茶畑は新芽がもえぎ色に輝き、来週には初摘みを控えている。まつりでは茶娘の衣装を着た小中学生らが茶畑に入ってモデルを務め、県内外からの愛好家が会場を行き来して構図を競った。浜松市から訪れた小栗進さん(80)は「構造物がなく、絵に描いたような富士山が写せる場所。県内を多く巡っているが、これほどの場所はない」と話した。 会場では地元団体による野だてや書道のパフォーマンスなどを行った。飲食店や雑貨を販売するマルシェもにぎわった。
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改憲派「時代に沿う憲法を」 護憲派「規定が平和に貢献」 憲法記念日 静岡県内各地で集会
憲法記念日の3日、静岡県内では改憲派と護憲派の双方が集会を開き、各団体が憲法学者らを招いて国際平和や人権問題などを切り口に意見を交わした。改憲派は時代に沿った憲法への改正を求め、護憲派は現行憲法の意義を改めて強調した。 「憲法改正を考える静岡県民の会」が富士市で主催した講演会では、山田吉彦東海大海洋学部教授が尖閣問題などを通じて改憲の必要性を訴えた。山田教授は中国による台湾有事の可能性を指摘した上で、フィリピンやベトナムが中国への姿勢を硬化させているアジア情勢を解説した。4月に尖閣諸島で実施した海洋調査の様子や中国の領海侵入などに触れ「有事を考える時にわれわれの明確な意思表示が必要。国民は
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田子の浦港に「映え」スポット 富士でイベント 漁網倉庫跡を活用
富士市の田子の浦港プロムナードゾーンに3日、新たなフォトスポットがお目見えした。同所では6日までにぎわいイベント(市主催)が行われ、来場者が撮影を楽しんでいる。 田子の浦みなと公園と漁協食堂をつなぐ同ゾーンでは、田子の浦漁協の漁網倉庫が3月に近隣へと移転した。跡地に設置した撮影用パネルは、葛飾北斎の浮世絵「富嶽(ふがく)三十六景東海道江尻田子の浦略図」の絵柄やシラス丼、立体文字をモチーフにしたデザインで、富士山を背景に写真が撮れる。 会場では倉庫跡地の名称を来場者から募っている。市の担当者は「新たに創出された空間の使い方を多くの人たちと考えていきたい」(港湾振興室)と話している。 イベントは
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元日本代表選手とボール追いかけ 障害児とサッカー交流 J3沼津・浜選手が企画
サッカーJ3アスルクラロ沼津の浜託巳選手が企画したサッカーイベントがこのほど、沼津市内で開かれた。障害のある児童生徒らを対象にし、チームメートで元日本代表の斎藤学、川又堅碁の両選手も加わり約60人とボールを追いかけた。 イベントは昨年4月、富士市の障害児向けの放課後デイサービスで働く浜選手が始め、今回で3回目。3選手はミニゲームなどで汗を流した。 浜選手は「少しずつ参加者も増えてきた。さまざまな人が加わるインクルーシブ(包摂的)なイベントにしていきたい」と意欲を語った。初参加の川又選手も「浜選手の活動に共感した。また参加したい」と話した。
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静岡県知事選 “草刈場”東部へ懸命アピール 大村氏、首長から支持/鈴木氏「西部重視」払拭へ
9日の告示まで1週間を切った静岡県知事選(26日投開票)。各陣営は立候補予定者が不在で“草刈場”となっている県東部で攻勢を強める。元副知事の大村慎一氏(60)と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)は、県東部の首長や企業、団体を次々に訪問し、支持拡大に懸命だ。大村氏へは、副知事時代から関係を築く県東部の市町長から支持表明が相次ぎ、市町との連携をアピール。鈴木氏は「東部はポテンシャルが高い」として必要な予算の確保を訴え、“西部重視”との懸念払拭に注力する。 大村慎一氏(左)の街頭演説でマイクを握り、支持を訴える仁科喜世志函南町長=4月29日、同町内
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遠州織物端材でリサイクル紙 柔らか質感、名刺やカードに 富士工業技術支援センター開発
静岡県工業技術研究所富士工業技術支援センター(富士市)は、遠州織物の端材を利用したリサイクル紙を開発した。名刺やメッセージカードを試作、織物事業者から好評。民間で活用してもらえるようPRや改良を続ける。 織物の製造過程で出る綿や麻の端材(繊維くず)を30%配合した。無色と、着色した繊維くずを混ぜた模様付きの2種類。繊維を含むためパルプだけで作る通常の紙よりも厚みがあり、柔らかな触り心地。繊維をけば立たせて絡みやすくし、課題だった強度不足を解消した。 同センターによると、月に数百キロの端材を出す事業者もあり、産業廃棄物として処分されている。「サステナブル(持続可能な)ファッション」への関心
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なくなる学校。地域にできることは?⑤ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
少子化が加速する中で学校統廃合と地域の関係をテーマとし、実際に統廃合を経験した学校や地域の事例を取り上げ、保護者や自治会長の意見を紹介してきました。今回は、しずしんニュースキュレーターと読者の声をお届けします。学校統廃合に対する賛否はもちろんですが、少子化に伴う児童数激減の現実を踏まえた受け止めや保護者としての葛藤など、多様な意見が寄せられています。 当事者は心落ち着かぬ日々 キュレーター 内野浩恵さん(富士市) NPO法人県男女共同参画センター交流会議理事。男児2人の母。司会業。市民活動20年。子育て、男女共同参画、防災、まちおこし等の団体に参画 学校の統廃合に
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バイク事故受け沼津署現場診断 安全対策を検討
沼津署は1日、沼津市植田で4月26日に発生したロードバイクが絡む死亡事故を受け、現場診断を実施した。道路管理者の国土交通省沼津河川国道事務所、市、自治会の関係者ら約20人が安全対策を検討した。 現場は同市から富士市の海岸沿いの堤防を管理するための道路で、一般車両の進入が禁止されていた。同署によると、富士市の男性(71)がロードバイクとともに倒れた状態で見つかり、その後死亡した。男性は道路管理用の鎖にからまったとみられ、ヘルメットは見つかっていない。 参加者からは「ヘルメット着用の広報が必要」「ロードバイクは速度を上げるほど前傾姿勢になるため、鎖の20~30メートル手前の道路上に予告表示が必要
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富士にホーム開所 若い女性の自立援助 民家改修6個室 安心の環境提供
家庭環境などに問題を持つ若い女性向けの自立援助ホーム「れんげそう」が4月、富士市内に開所した。個室や共有スペースを備えた施設に女性スタッフが常駐し、将来の目標に向けた準備期間の暮らしの場として希望者を受け入れる。 医療や福祉、司法に関わる有志でつくる一般社団法人「富士こども若者サポートwith(ウィズ)」が15~20歳くらいの女性の支援を想定して準備してきた。虐待や貧困などで家にいられない子たちのシェルター機能だけでなく、医療や就労などの相談体制を設けるなど安心の生活環境を整える。 施設は築50年ほどの民家を改修し、6人分の個室を用意した。朝夕の食事や管理費は国の措置費で賄う計画。備品の机や
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芦川さん、ミセス全国準V報告 富士
ジェンダー平等などを掲げて民間会社が運営するコンテスト「ミセスオブザイヤー」日本大会42歳以下の部門で準グランプリに輝いた富士市の芦川晴香さん(39)がこのほど、市役所に小長井義正市長を訪ね、6月に東京で行われる世界大会への意欲を伝えた。 芦川さんは2023年9月の静岡大会でも準グランプリに選ばれ、11月の日本大会でスピーチなどに臨んだ。新しい人脈が得られた大会を振り返り「リミットをつくらずに挑戦していく生き方は富士市のSDGs(持続可能な開発目標)にも重なる」と話した。 静岡大会の別の部門でグランプリになった山田晃子さん(52)=甲府市=と同大会に出場した佐野敦子さん(52)=静岡市=も成
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富士市 待機児童ゼロ 6年連続 私立受容枠増など要因
富士市は30日、4月1日時点の保育所などの利用待機児童数が6年連続で0人だったと発表した。私立保育施設の受け入れ枠拡大や保育人材確保の施策を進めたことなどが要因としている。 継続を含む利用申し込み児童数は前年比14人減の4652人だった。希望の施設を利用できないことが理由の利用保留児童数は前年比30人減の105人で、44%が自宅近くなど特定の保育所だけを希望した。市は空きのある施設を紹介するほか、希望順位の変更を促すなどの対応を進めている。年度末の待機児童数は100人程度で推移している。担当者は「利用児童数は増えているなど需要は多い。通年で受け入れられるよう取り組みたい」(保育幼稚園課)とし
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富士の50社参加 学生に事業紹介 合同企業ガイダンス
富士地区合同企業ガイダンスがこのほど、富士市のふじさんめっせで行われ、富士商工会議所の会員企業50社が来春卒業する学生らに事業内容などを説明した。 製造、小売、建設、サービス業などの業種がブースを構え、企業の特色や求める人材などを伝えた。キャリアアドバイザーが会場に立ち、学生から希望の業務を聞きながら会場を案内した。地元出身の学生を中心に約50人が参加した。
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山岸さん(駿河区)S級優勝 静岡で広津杯争奪将棋大会
静岡県内で将棋の普及活動に尽力した故広津久雄九段の功績を顕彰する第16回広津杯争奪将棋大会(日本将棋連盟県支部連合会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開かれた。有段者らが参加するS級クラスで同市駿河区の山岸亮平さんが優勝した。 S級に加え、小学生の部と実力に応じてA~C級の計五つのクラスに分かれ、計125人が腕を競った。将棋盤を挟んで互いの手を読み合い、真剣勝負を繰り広げた。S級を制した山岸さんは9月に行われる全国アマチュア名人戦に県代表として出場する。 主な結果は次の通り。 S級 ②安田義崇(静岡市駿河区)③一木尉人(同)▽A級 ①栗本弘毅
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紙製ワンちゃんとお散歩 猫や恐竜、さまざまな動物がお出迎え 富士で企画展
富士市の造形作家あしざわまさひとさん(50)による「おさんぽアート作品展&ワークショップ」が29日、富士市のロゼシアターで開かれ、小さな子どもたちが紙製の動物作品と散歩を楽しんだ。企画は同館展示室の稼働率が週の前半で低いことを受け初開催。子どもたちがアートに触れる機会を提供するために月1回ほど実施する。 作品は新聞紙で動物を形作って和紙を貼り、毛並みや肌感はアクリル絵の具で表現してある。足裏にキャスターが付けられていて、少しの力で簡単に動かせる。会場では犬や猫、恐竜などさまざまな作品が来場者を出迎えた。富士宮市から遊びに来た加納愛菜佳ちゃん(1)は「ちっちゃいワンちゃんが好き」と、気に入っ
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富士山麓を自転車ぐるり 富士宮発着115キロ 名所でSNS投稿
スルガ銀行と富士宮市など主催の自転車で富士山を1周するイベント「フジイチ」が27日、同市役所発着で開かれ、県内外の自転車愛好家約50人が富士山麓に繰り出した。 コースは富士山の時計回り115キロで、同市の富士山本宮浅間大社や道の駅富士吉田(山梨県富士吉田市)、山中湖(同県山中湖村)など5カ所のチェックポイントを巡った。 雨が時折降る中、参加者はそれぞれのペースで道中の自然を楽しんだ。立ち寄った観光地では自転車と景色を写真に収め、「#フジイチ」などとハッシュタグ(検索目印)を付けてSNSに投稿した。 9月は富士市の富士山こどもの国発着のコースで開催する予定。
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優良従業員114人を表彰 富士商議所
富士商工会議所はこのほど、本年度優良従業員114人の表彰式を富士市の同商議所で行った。浅見祐司会頭が勤続30年、15年、5年の各代表者らに表彰状を手渡した。 県知事表彰を受けた柏木正名さん(井上建設)と遠藤成功さん(遠藤建設)を特別表彰としてたたえた。30年の永年勤続表彰を受けた渡辺絹男さん(溝口瀬谷レミコン)は「先輩、同僚の指導のおかげで続けてこられた」とあいさつした。
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2024年春の叙勲 輝く受章者【静岡県内関係一覧】
政府は2024年春の叙勲受章者を29日付で発表した。静岡県内受章者は次の通り。 ◇…桐花大綬章…◇ 大谷 直人(71)元静岡地裁所長=東京都世田谷区代田 ◇…旭日中綬章…◇ 岡本 護(79)元県議会議員=浜松市中央区幸 西原 茂樹(70)元牧之原市長=牧之原市堀野新田 森 竹治郎(81)元県議会議員=下田市須崎 ◇…瑞宝中綬章…◇ 青島 伸治(81)筑波大学名誉教授=茨城県つくば市上ノ室(本籍静岡県) 大嶽 幸彦(81)上越教育大学名誉教授=新潟県上越市南城町(本籍静岡県) 大谷 栄治(73)東北大学名誉
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鳴らす“おはやし”MUSIC♪ 富士・吉原祇園太鼓セッションズ 5月の「FUJI&SUN’24」4回目出演
5月11、12両日に富士市の「富士山こどもの国」で開かれる野外フェスティバル「FUJI&SUN’24」(静岡新聞社・静岡放送など主催)に、同市吉原商店街周辺の住民らが結成したバンド「吉原祇園太鼓セッションズ」が出演する。同フェスでの演奏は4回目。リーダーの内藤祐樹さん(38)は「地元のバンドとしてFUJI&SUNの存在は大きい」と開催を心待ちにする。 2015年に活動を開始し、22年にレコードデビューした。現在3枚目のレコードを制作中。地元のお祭り「吉原祇園祭」のおはやしを軸に、レゲエやロック、ファンクをミックスした独自の音楽性を誇る。 吉原祇園祭は「東海一の祇園」と呼ばれ、
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霊峰捉えた愛好家の風景写真37点 富士川楽座で展示
富士、富士宮両市の写真愛好家12人でつくる「写真友の会」による年1回の作品展が5月6日まで、富士市の道の駅「富士川楽座」で開かれている。 富士山のある風景をテーマに会員がこの数年撮りためた37点を展示した。乳牛が霊峰を眺めて過ごす朝霧高原の牧歌的な風景などが並ぶ。逆光の富士山を撮る際にレフ板で光を反射させて手前のツツジを明るく写すなど、知恵を絞った力作も来場者の目を引く。
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地域安全推進員 新任10人に委嘱 富士署
富士署地域安全推進員の委嘱式がこのほど、同署で開かれた。新任10人を含む160人が1年間、地域で防犯活動や子どもの見守りなどを展開する。富士防犯協会長の小長井義正富士市長が10人のうち当日の出席者7人に委嘱状を交付した。中村武志署長は「地域住民の防犯意識向上に協力してほしい」と求めた。 継続5年の14人には感謝状が贈られた。
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清水南高「演劇専攻」スタート SPAC連携、実技指導に力 新入生、5月の野外フェスタ出演
静岡市清水区の清水南高芸術科に本年度、県内で初めてとなる演劇専攻が開設された。県舞台芸術センター(SPAC)と連携した教育によって表現力を向上させ、世界で活躍できる人材を育成する。新入生8人は早速5月3~6日、葵区の駿府城公園で開かれる「ふじのくに野外芸術フェスタ2024静岡」で、SPACの新作「白狐伝[びゃっこでん]」に合わせてパフォーマンスを披露する。 同校は1986年に芸術科を設置し、音楽、美術を専門的に学ぶ環境を整備。演劇教育の導入は、県教育振興基本計画(2018~21年度)や県立高第3次長期計画(18~28年度)で、技芸を磨くための実学を充実させる新学科設置研究の一環として位置
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異界・霊界と私たちの今 京都学@静岡【知りたい 深めたい 静岡県内社会人講座】
いくつになっても学びたい。少しの時間でもいいから学問に触れたい。そんな希望に応える形で、行政や教育機関の社会人向け講座、同好の士の集まりなどが県内各地で開かれている。特徴ある講座を訪ねていく。 「奇想天外!京の異界・霊界伝説~こわくてへんてこな世界」。サールナートホール(静岡市葵区)で20日に始まった本年度上半期の「京都学講座」は、雅な京都のイメージから一歩踏み込んだ、ディープな世界へ誘う。大河ドラマにも登場する陰陽道[おんみょうどう]の呪術や占術。おどろおどろしい死後の世界が描かれた絵画も気になるところ。会場は臨時席を設けるほど盛況だった。 講座を監修する福島恒徳花園大教授(日本美術史
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三島のチア選手「笑顔で楽しく踊れた」 市長に全国出場報告
富士市を拠点に活動するチアリーディングスクール「チアーズファクトリー」に通う三島市の選手7人が25日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、3月に開かれた全国大会での結果を報告した。 予選で75点以上を獲得したチームが競う「USAオールスターナショナルズ」には、小学6年生以下10人以上で構成する部門に出た「アウェイク」が4位に入った。予選73点以上が出場する「USAザピーク」では、小学6年生以下3~9人で組む「クライム」が5位、小学4年生以下3~9人のチーム「オリーブ」が2位だった。 選手たちは「キラキラのステージで踊れてうれしかった」「見ている人を笑顔にしようと楽しく踊れた」「次は優勝を目指して
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富士山麓駆けるトレイルラン「FUJI100マイル」スタート
日本を代表するトレイルランニングレース「Mt.FUJI100」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、富士市の富士山こどもの国で開幕した。約167キロの競技「FUJI100マイル」にエントリーした約2300人が午前0時から同所をスタートし、約45時間の制限時間で山梨県側のゴールを目指す。 号砲とともに山中へと走り出した選手は、富士宮など富士山西麓へ向かった。登山道や自然歩道、一般歩道を走るコースは山梨県の河口湖や山中湖を経由し、富士吉田市の富士北麓公園でフィニッシュする。 大会は昨年まで「ウルトラトレイルマウントフジ」として実施し、今回は名称を変えて10回目の開催。山梨県側
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堤防道路で発見の男性死亡 沼津市
26日午後3時10分ごろ、沼津市植田の堤防道路で「人が倒れている」と通行人から110番があった。沼津署によると、富士市の無職の男性(71)が自転車とともに道路管理用の鎖の近くで倒れていた。頭を強く打ったような傷があり、搬送先の病院で死亡が確認された。同署は、自転車に乗っていた男性が何らかの理由で転倒した可能性が高いとみて原因を調べている。
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空きビル“再生” 交流空間へ 富士・吉原商店街 ホテル7月稼働 1階は宿泊者と住民 憩いの場
富士市の吉原商店街で、空きビルを改修してホテルにする取り組みが進められている。7月に本格稼働を予定し、1階はレセプションラウンジとして、宿泊者と商店街住民が交流できる空間を提供する。リノベーションを主導する富士山まちづくり会社取締役の鈴木大介さん(36)は「商店街で活躍する人のエネルギーを来訪者に見せられる拠点になる」と見込む。 改修中の物件は、商店街東部にある築60年前後の鉄骨4階建て延べ床面積約260平方メートルのビル。十数年前にキムチ店が閉店して以降は空室になっていた。 1階のラウンジは裏庭とつないだ半屋外の飲食可能な空間になる予定。地元住民も集まる憩いの場に仕上げ、宿泊者と住民が会話
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子どもが「放課後児童クラブ」に入れなかった人はどうしているの?【NEXT特捜隊】
小学校の授業が終わった後、親が仕事を終えるまで子どもを預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)。読者から寄せられた疑問を調べる静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市清水区の40代女性会社員から「2年生の娘が児童クラブを利用していますが、4年生になると入れなくなると聞き、心配です。入れなかった人はどう乗り切っているのでしょうか」と質問が届いた。ウェブアンケートを実施したところ、入所できなかった時の対応やクラブ運営への要望などが寄せられた。(生活報道部・伊藤さくら) 12~15日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に72人が回答した。「放課後児童クラブの入所や継続を希望したにもかかわらず、
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小学1校 学級閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は25日、富士市の小学校1校でインフルエンザに感染したとみられる患者が8人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。
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【魚影を追って】泳がせ ヒラメ船中6匹 沼津沖・船釣り、夢の座布団級? 大バラシも(松田智博/フィッシングライター)
4月中旬に沼津沖でヒラメ釣り。イワシが湾内に入っていて、海中は活気が出ている様子。この日の乗船者は平日にもかかわらず11人と盛況。幸松丸のここ数回の成績が良かったこともあり、釣り人の期待は大きい。 結果的には小潮という潮回りやイワシの群れの大きさ、潮の澄み具合などが影響し、船中6匹とやや寂しい釣果となったが、いくつかのドラマはあった。 沼津市の静浦漁港を出船し、釣り開始は午前5時10分。船長の合図と同時に仕掛けを投入。「はい、やってみて。水深は浅いよ、5メートル」。元気なイワシを海底に泳がせる。 海底から1メートル仕掛けを上げて…と臨戦態勢に入ろうとしている最中、餌のイワ
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子育て交流企画に富士の3社が寄付 市のCF活用
富士市内の民間企業3社が24日、SDGs(持続可能な開発目標)関連の活動を応援する市独自のクラウドファンディング(CF)に計50万円を寄付した。寄付金はサッカーJ2清水エスパルスと一般社団法人コドモノプラスが6月に開催する子育て家族交流イベントの事業費に充てる。 モチヅキ美装、プランニング富士、宝楽が、市SDGsポータルサイトを通して実施した。イベントは6月16、23の両日、同市久沢のエスパルスドリームフィールド富士で1、2歳児の親子向けに開く。人工芝でのハイハイレースなどを通して親睦を深める。 市役所で贈呈式が開かれ、3社の代表者が小長井義正市長に目録を手渡した。
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静岡県人口 353万3214人 4月1日推計 大幅な社会減
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は353万3214人で、前月より8737人減少した。推計人口の減少は22カ月連続。年度替わりで大幅な社会減が影響したとみられる。 転入数から転出数を引いた社会動態は5862人減(転入2万2178人、転出2万8040人)。前年同期に比べて転入数、転出数ともに減少したが、特に転入数が2千人余り少なく社会減の幅が拡大した。社会減は6カ月ぶり。 出生数から死亡数を引いた自然動態は2875人減(出生1412人、死亡4287人)だった。 市町別でみると、人口が増加した市町はなく、全35市町で減少した。減少数が多かったのは、浜松市が1408人、静岡市99
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菜の花畑 出口どっち? 富士の迷路 園児が挑戦
富士市大淵の遊休農地で23日、地元の住民団体が整備した菜の花畑の迷路の攻略に園児が挑戦した。 富士市の藤田幼稚園と、富士宮市の杉田幼稚園の園児約80人が訪れた。高さ1・5メートルほどに伸びた菜の花に囲まれ、細く張り巡らされた道を駆けたり戻ったりしながらゴールを目指した。20分ほどかけて脱出すると「菜の花がきれいだった」「もう一度回りたい」などと声を弾ませた。 農地は「次郎長ネットワーククラブ」が7年ほど前からヒマワリ畑として管理してきた約3500平方メートル。菜の花を育て始めた昨年、子どもや地域の人に見てもらうためにルートになる部分を根元から刈り取って迷路を造った。今回は難易度を上げ、行き止
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新副会長 小野田氏ら 静岡県高体連
静岡県高体連はこのほど、静岡市内で2024年度代表者会兼評議員会を開き、新役員などを決めた。会長は丹生敬人・浜松東校長が引き続き務める。副会長には小野田秀生・静岡中央校長、花崎武彦・磐田南校長、杉本芳和・浜松日体校長が新たに就任した。朝倉徹・富士東校長は再任。 会長、副会長以外の主な役員は次の通り。○は新任。 【理事長】○片山直恵(静岡) 【県理事】会長指名理事 織田敦(静岡)栗林俊輔(県教委)大川和男(県教委)石川大介(浜松東)▽東部支部代表理事 ○黒田幸司(富士東)○黒田恭介(沼津城北)▽中部支部代表理事 ○石川健太郎(静岡中央)○鈴木洋平(静岡城北)▽西部支部代表理事 ○榎本好孝
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JA富士市元職員3人に懲役3年求刑 虚偽口座開設と不正利益 静岡地裁公判
JA富士市(現JAふじ伊豆)で2680万円の預け入れがあったと虚偽の情報で口座を作り、不正に利益を得たとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われたいずれも同JA元職員で無職の60歳の男(富士市)、72歳の男(同)、67歳の男(同)の論告求刑公判が22日、静岡地裁(国井恒志裁判長)であり、検察は3被告にそれぞれ懲役3年を求刑した。弁護側はいずれも「犯罪は成立しない」として無罪を主張した。判決は6月12日。 検察は論告で、顧客の預金を被告らが使い込み、事実を隠す目的で共謀してうその定期貯金の電磁的記録を作り、預金が存在するように装っていた―と事件の構図を説明。その上で、うその電磁的記録を作成した時
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富士・吉原商店街“名物” 「十四番」唐揚げ金賞 全国「塩だれ部門」初応募で受賞
富士市吉原の「唐揚げ十四番」が今月、人気投票企画「第15回からあげグランプリ」(日本唐揚協会主催)の塩だれ部門に初応募で金賞を獲得した。吉原商店街にかつて存在したビアガーデンの名物だった味が、全国の唐揚げファンをうならせた。 全国から753店の応募があり、本戦には174店が進んだ。同部門28店の中からネット投票で、金賞の15店が選ばれた。同協会によると、初応募で本戦に進む店は少ないという。 十四番の唐揚げはニンニクやショウガなどを使わず、複数の塩を配合した味付けで鶏のうまみを引き出す。片栗粉に塩を混ぜた衣の二度揚げがザクザクとした食感を生み、商店街の店舗のほかイベント会場でも行列を作るほ
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富士市総文祭が開幕 能楽皮切り 6月まで
富士市民が文化活動の成果を発表する第56回総合文化祭(市主催)が21日、同市のロゼシアターで能楽を皮切りに開幕した。舞台公演部門を春祭として、6月2日までに13の演目を発表する。 能楽は富士の愛好家グループ「富久謡会」「鼓の会」の約30人が出演し、ゆったりとした舞と厳かなおはやしで共演した。三保松原を舞台に漁師と天女のやりとりを描く「羽衣」をはじめ「小鍛冶」「高砂」などを演じた。 春祭は、土日を中心にマジックや演劇、コーラスなどの公演がある。秋には絵画や書道、写真などの展示部門による秋祭を行う。 (富士支局・宮城徹)
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富士でバイクフェスタ 愛好家らにぎわう 魅力と安全運転呼びかけ
静岡県オートバイ事業協同組合などが主催するオートバイフェスタが21日、富士市の昭和自動車学校で行われ、バイクの試乗や展示に多くのファンが訪れた。 同組合に加盟する販売店が持ち込んだバイクを使い、来場者が自動車学校の教習コースを走った。県警の白バイや、自衛隊の偵察用オフロードバイクなどが並び、家族連れが写真を撮って楽しんだ。 イベントはバイクの魅力を知ってもらうとともに、安全運転を呼びかけるために初めて開催した。会場では、同校が能登半島地震で被災した石川県能登町の団体に譲渡するマイクロバスを展示し、来場者が車体などにメッセージを寄せ書きした。吉原工高の生徒会は現地の高校と交流を図るための募
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東西の出店者 活気で対決 富士でマルシェ“春の陣”
マルシェ出店者を二手に分けて盛り上がりを競う民間のイベント「東西対決 春の陣」が20日、富士市の岩本山公園で行われた。富士市以東を東軍、静岡市以西を西軍に分け、来場者はより活気を感じた軍に投票した。 広場に各軍25店舗ずつブースを構え、店員らは東軍は青色、西軍は赤色の服やアクセサリーを身に着けて士気を高め合った。青い全身タイツ姿で歩き回り商品をPRする出店者もいれば、赤色の持ち物のある客に値引きサービスを行う店もあった。216対158で東軍が勝利した。 企画した雑貨店経営加藤祐貴さん(38)は「出店者の本気の盛り上がりが、お客さんの楽しさにもつながったと思う」と話し、“秋の陣
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リラックマづくし電車発進! 岳鉄が6月末までコラボ 特別な駅看板、乗車券も
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は20日、人気キャラクター「リラックマ」で装飾した特別車両「リラックマコラボ電車」の運行を始めた。6月30日まで、リラックマをあしらったヘッドマークを付けた車両が富士市内を駆け抜けるほか、駅構内でも愛くるしいリラックマグッズが乗客を迎え入れる。 岳鉄の親会社である富士急行とリラックマのコラボレーション企画の一環。岳鉄では7000形1両編成の電車にリラックマと富士山がデザインされたヘッドマークを装着した。車内は中づり広告で彩られている。運行は1日あたり最大30本の予定。 出発式が吉原駅で行われ、地元幼稚園児による「出発進行」の合図で電車が動き出した。川田衣織ち
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霊峰背に熱狂乱舞! よさこい「あっぱれ富士」に900人出演
富士市内に春の到来を告げるよさこい祭り「あっぱれ富士」が20日、同市の富士総合運動公園などで開幕した。21日までの2日間で総勢約900人が富士山を背に熱のこもった演舞を繰り広げる。 県内外から42チームの老若男女が集結した。出演者は色とデザインを細部までこだわったオリジナルの衣装を身にまとい、鳴子を響かせながら躍動感あふれるパフォーマンスを披露した。チームの垣根を越えた「総踊り」では、迫力のある演舞で観客を熱狂の渦に巻き込んだ。 後藤啓輔実行委員長(30)は「世界一美しい富士山の麓で踊れる喜びを全員が感じている」と話した。 和太鼓演奏やダンスなども行われ、会場を盛り上げた。
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裾野シスターズ 3年ぶり優勝 SBS杯女子ソフトボール決勝
静岡新聞・SBSカップ争奪第47回県レディースソフトボール大会(県ソフトボール協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は20日、富士市の富士川緑地公園ソフトボール場で決勝を行い、裾野シスターズ(裾野支部)が清水町クローバーズ(三島支部)を6対1で下して3年ぶり4度目の優勝を飾った。8月に北海道で行われる全日本大会に出場する。 県大会の決勝は昨年と同カードになった。1対1の同点で迎えた六回裏、裾野シスターズは4番佐藤伶菜選手が二塁打を放って勝ち越し。後続も適時打を重ねてこの回に5点を奪い、昨年の雪辱を果たした。杉山千晴主将は「持ち味の長打力を生かすことができた。全日本大会では過去最高だった3位を超えた
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動物愛護センター整備費、ふるさと納税で募る 静岡県、目標1800万円
静岡県は2025年度に富士市大淵に開所する県動物愛護センター(仮称)について、ふるさと納税の制度を使った「ガバメントクラウドファンディング」で整備費を募っている。目標金額は約1800万円。保護した犬や猫の飼育環境向上、飼い主のいない猫を減らすための不妊去勢を行う手術室の整備に充てる。7月14日まで。 老朽化が進む県動物管理指導センター(浜松市中央区)を移転改築し、保護した犬や猫の展示エリア、マッチングルーム、譲渡室を設ける。敷地面積は2万7000平方メートル。富士山を望むドッグラン(約2100平方メートル)も整備する。 現在の施設は譲渡に向けた長期収容の機能が不足し、処分施設のイメージが
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交通事故防止 徹底を 県警など 推進事業所に説明 静岡
静岡県警と県安全運転管理協会は19日、本年度の「安全運転管理推進事業所」対象の説明会を静岡市駿河区で行った。県内28の各地区で交通安全活動を先導する48事業所の安全運転管理者ら約100人が、講話や活動事例発表を通じて事故防止対策の徹底を決意した。 県警の鈴木淳一交通企画課長は「推進事業所の役割は極めて大きい。地区だけでなく、県民のけん引役として力を発揮してほしい」と期待した。長倉隆一理事官は県内外で起きた死亡事故の事例などを紹介し「交通事故は道路にいる限り突如当事者になり得る。事業所、個人としても自己防衛はしっかり取って」と述べた。その上で、運転手が違法行為をした際、安全運転管理者の命令や容
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自転車マナー模範 富士東高を指定 富士署など
富士署と富士市交通安全対策協議会は17日、2024年度のサイクルマナーアップモデル校に富士東高を指定し、委嘱式を行った。 同署の渡辺淳地域交通官が今年1~3月の自転車事故の発生件数を説明し、高校生が関わる事故が半数を占めていることを指摘した。委嘱状を受け取った中野航さん(3年)は、生徒の約8割が自転車通学していることに触れ「交通ルールで他の模範になる」と誓った。
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富士・吉原祇園祭、今年は6月8~9日 「木遣り道中」復活
富士市の吉原祇園祭実行委員会は19日までに、吉原祇園祭を6月8、9の両日に開催することを決めた。開始を両日とも2時間早め、午前11時から実施する。 拡大した2時間で、8日は、はしご乗りなどを繰り広げる「木遣り(きやり)道中」を新型コロナ禍以来6年ぶりに復活させる。9日は県警音楽隊のパレードを初めて行う。歩行者天国も同11時から始める。 吉原祇園祭は東海一の祇園と称され、個性豊かな山車を引き回される東海道吉原宿の伝統行事。
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社説(4月19日)災害用トイレ車両 県内市町に配備促進を
能登半島地震で被災した石川県の奥能登地域で、富士市と西伊豆町が導入した「トイレトレーラー」など、全国の自治体が派遣した災害用トイレ車両が活動している。被災地での悲惨なトイレ事情は詳しく伝えられることはあまりないが、深刻な問題だ。 地震発生から3カ月以上を経ても上下水道が復旧していない被災地が多い。排せつが不自由だと日常生活に支障があるだけでなく、健康にも影響する。災害関連死を防止する意味でも被災者の排せつ支援は極めて重要だ。 災害用トイレ車両にはトラックや商用車を改造した自走式の「トイレカー」もある。大規模災害が頻発して関連死の防止が重視される中、全国でトイレ車両を整備する自治体が増えて
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富士山麓に響くさえずり 夏鳥キビタキ飛来【動画あり】
春の終わり、富士山麓の公園のサクラが舞い落ちる。芽吹き始めた新緑に黄色の羽毛がひときわ映える夏鳥のキビタキが飛来しました。 (写真部・二神亨)
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静岡県警の地村警部補 広域技能指導官に 初の職務質問部門指定
静岡県警機動警ら課自動車警ら隊の地村美貴警部補(48)=富士市=が18日までに、警察庁から職務質問部門の広域技能指導官に指定された。1994年の制度開始以来、県警の警察官が職質部門で指定されるのは初。全国でも現役女性警察官で同部門の指定を受けているのは地村警部補のみという。 県警によると、地村警部補は2015年から地域課職務質問技能指導係に勤務し、地域部長指定の職質技能指導員に続き、19年からは県警本部長指定を受けて活動してきた。日夜警ら活動に従事しながら県内外で職務質問の指導、教養を精力的に続け、地域警察官の指導育成に力を入れる。今後は全国の警察官に向け、職質業務に必要な助言や実践的な指
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「成瀬…」の宮島さん(富士出身) 本屋大賞受賞で滋賀に‘’凱旋‘’
滋賀県が舞台の小説「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)が「2024年本屋大賞」に選ばれ、著者の宮島未奈さん(40)が18日、三日月大造知事を表敬訪問した。宮島さんは、主人公が結成する漫才コンビ「ゼゼカラ」の青いユニホーム姿で「トロフィーを持って滋賀に帰ってまいりました」と凱旋(がいせん)報告した。 三日月知事は「主人公が何を言い出すのかわくわくする。今後映画やドラマ化なども期待したい」と受賞を祝った。 知事との対談後、宮島さんは「ずっと本屋大賞作家と呼ばれることになるので、荷の重さを感じているが、本当に光栄。その看板を大事にしていきたい」と語った。 宮島さんは富士市出身、大津市在住。小
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女性の自治会長、静岡県内わずか2.4% 23年度、防災会議委員は市町間で開き
静岡県内の自治会長のうち、女性の割合が2・4%にとどまっていることが、2023年度の県男女共同参画白書で分かった。市町の防災会議における女性委員の割合も8・9%と低く、中にはゼロの市町もあった。自然災害が起きるたびに女性の視点を取り入れた地域防災の重要性が叫ばれるが、県の担当者は「地域社会に性別役割分担意識が根強く残っている」と指摘し、女性防災リーダーの育成支援や自治会の理解促進に努めたいとしている。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 白書は、01年度に始まった県男女共同参画推進計画に基づく施策の実施状況や市町の現況、全国比較などを毎年公表している。計画では「政策・方針決定
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富士の80代女性 カード詐取被害
富士市の80代無職女性が16日、銀行員を名乗る女らにキャッシュカード3枚をだまし取られたと富士署に届け出た。同署が特殊詐欺として調べている。 同署によると、同日午後1時ごろ、女性宅に家電量販店員をかたる男から「あなたのクレジットカードでテレビを買いにきた客がいる」と電話があり、警察官や銀行協会職員をかたる男からも「口座を止めた。古いキャッシュカードの交換に行く」などと連絡があった。その後、自宅を訪れた銀行員を名乗る女にキャッシュカード3枚を封に入れるよう指示され、隙を見てすり替えられて盗み取られたという。
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21日定演へ練習に熱 焼津市民吹奏楽団 ビキニ題材の曲も
焼津市民吹奏楽団は21日、第46回定期演奏会を同市の焼津文化会館で開く。毎年4月に開催する恒例行事に向け、連日練習に励んでいる。 演奏会は2部構成で、全11曲を披露する。1部では平和な世界への願いを込めて、今年で発生から70年を迎えたビキニ事件を題材とした曲「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」を演奏する。 同楽団には10~60代の約60人が所属。16日夜に同会館で行われた練習では、音楽監督の望月洋次郎さん(48)=富士市=の指揮に合わせて音色を確認した。志村博之団長は「団員皆が活躍できるステージを目指している」と意気込みを語る。
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サクラソウ見頃 駿河区で展示会 19日まで 静岡草友会
静岡、富士市の山野草愛好家でつくる静岡草友会の「第15回日本さくら草展」が17日、静岡市駿河区古宿のリバティーリゾート久能山で始まった。19日まで。 12人の会員が持ち寄った色とりどりの花を咲かせたサクラソウのほか、葉に斑(ふ)が入ったウラシマソウなどの山野草約80鉢が並んだ。望月貫一会長は「ここ最近の暖かさのおかげで、昨年より2週間ほど開花が早く、今が見頃」と話す。会員が増やした山野草の苗を無料配布するほか、即売会も行う。
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静新地域貢献顕彰 たんぽぽ賞 新聞 安心 学びお届け
静岡新聞社と静岡新聞取扱販売店の店主で組織する静新会は、新聞販売店スタッフの地域貢献を顕彰する「たんぽぽ賞」の受賞者を決めた。人命救助、高齢者保護をはじめ、環境美化緑化、ボランティアなど、地域に貢献した活動から選んだ。「たんぽぽ賞」の表彰は今年で16回目。県内約4800人の新聞販売店スタッフが、大切な新聞を届けながらあなたのまちを見守っている。本年度の受賞事例の一部を紹介する。 動く防犯カメラ 見守る 薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店 藤枝市内の新聞販売店全5社による「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」=新聞販売店の地域活動をたたえる2023年度「地域貢献大賞」(日本新聞
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焼津市民吹奏楽団 定演へ練習に熱 富士の望月さん指揮
焼津市民吹奏楽団は21日、第46回定期演奏会を同市の焼津文化会館で開く。毎年4月に開催する恒例行事に向け、連日練習に励んでいる。 演奏会は2部構成で、全11曲を披露する。1部では平和な世界への願いを込めて、今年で発生から70年を迎えたビキニ事件を題材とした曲「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」を演奏する。 同楽団には10~60代の約60人が所属。16日夜に同会館で行われた練習では、音楽監督の望月洋次郎さん(48)=富士市=の指揮に合わせて音色を確認した。志村博之団長は「団員皆が活躍できるステージを目指している」と意気込みを語る。
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富士登山ルート清掃 ジヤトコ社員ら 7キロ歩きごみ拾い
富士市の自動車用変速機メーカーのジヤトコはこのほど、海抜0メートルから富士山頂に向かう道を清掃する活動「富士山クリーンルート3776」を同市大淵で実施した。 市が設定する42キロのルートを5分割し、昨冬に起点の鈴川海岸から清掃を始めた。3区間目の今回は大淵公園を出発して約7キロ先のふじひのきパークまでを2時間半ほどかけてごみを拾いながら歩いた。 一帯は不法投棄が後を絶たず、同ルートの中でもごみが目立つ区間となっている。社員ら50人は道路脇のやぶに踏み入って、空き缶やペットボトルを軽トラック1台分集めた。二輪車のマフラーなど大きなごみも回収した。
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高嶋ちさ子と加羽沢美濃 好相性の共演25年 富士で5月にコンサート
バイオリニスト高嶋ちさ子と作曲家でピアニストの加羽沢[かばさわ]美濃のリサイタル活動が四半世紀を超えた。高嶋は「困った時に手を差し伸べてくれる」と信頼を寄せる。 26年前、父で音楽プロデューサーの弘之に紹介された。当時の加羽沢について「ポップスが好きでクラシックに興味のない作曲家だった」と振り返る。演奏会やテレビ番組の司会などの経験を積んでクラシックへの造詣を深め「演奏の幅が広がった」と評価する。 「私は完璧主義で、うまくいかないとすぐイライラする。彼女はふらっと生きているタイプ。見ているだけで、いい意味で力が抜ける」 多くのユニットで活動し、演奏とともにMCをこなす。中でも加羽沢とは
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富士市が市民SC段階的廃止検討 証明書交付の件数減受け
富士市は16日、住民票などの証明書交付を市内26カ所で行っている市民サービスコーナー(SC)を段階的に廃止する方向で検討すると市議会全員協議会で説明した。 同市の証明書交付は、市内のまちづくりセンターに入っている市民SCと市役所、コンビニで実施している。住民票や戸籍などの交付件数では、市民SCが2017年度の約8万8千件が24年度に3万7千件と半減するのに対し、コンビニは6千件から6万2千件と大幅に増える見通し。 交付割合の変化は、コンビニ交付で使えるマイナンバーカードの保有率上昇などが背景にあるという。身分証明書や固定資産評価証明書などはコンビニでは取得できない。 市の案では、25年
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JAふじ伊豆女性部が24年度計画案承認 地区本部の交流推進など
JAふじ伊豆女性部は16日、通常総代会を富士市内で開き、2024年度の事業計画案などを承認した。 地産地消や食農教育への取り組みと共に、管内8地区本部同士の交流の推進、役職員との対話を通じた理解促進などを掲げた。交流会や部員加入促進事業などの具体的な活動計画も確認した。 吉田加代子部長(富士地区本部)は「勉強会や情報共有を大事に積み重ねていきたい」と話した。
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男女共同参画の書籍を紹介 事業計画承認 富士・きらり交流会議
富士市の男女共同参画推進を目指す市民団体などでつくる「きらり交流会議」が15日、市内で総会を開き、本年度の事業計画案を承認した。 新規事業として、男女共同参画やジェンダーに関する書籍を紹介する読書事業を定例開催する。また、加盟団体が提案する通年のフォーラムを引き続き実施していく。 同会議は20団体と個人で構成する。新たな委員長に選ばれた内野浩恵さん(ふじママサロン)は「子育てや家事、仕事と合わせて市民活動ができる仕組みの下、互いに連携して事業を進めていきたい」と呼びかけた。
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学芸員になりきり資料調査に集中 富士山かぐや姫ミュージアム 親子で仕事体験
富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで14日、博物館の仕事体験会が開かれた。市内の小学生の親子約30人が資料調査に挑戦し、学芸員の仕事の楽しさに触れた。 児童は市内で出土した縄文土器の拓本に取り組んだ。富士川サービスエリア付近にある破魔射場遺跡から出土した4000~5000年前の物とされる土器の破片に、墨をたたいて模様を紙に写し取った。富士南小5年の野口莉沙さん(10)は「説明が分かりやすくて楽しくできた」と笑顔で話した。参加者は古文書の解読や陶磁器の大きさ測定も体験した。同館職員は、調査結果を報告書にまとめていることも紹介した。
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ふじっぴーと無事故お約束 静岡県など富士で啓発活動
静岡県交通安全対策協議会はこのほど、春の全国交通安全運動(6~15日)に合わせた啓発活動を富士市の「富士山こどもの国」で行った。県くらし交通安全課や富士署の担当者が、観光で訪れていた子どもらが喜ぶ各種企画を通じ、安全な歩行や自転車乗車時のヘルメット着用などを促した。 「交通事故に気をつけよう」と記した鉛筆の配布や塗り絵形式の反射材作りをはじめ、白バイとパトカーの展示も人気を集めた。県のイメージキャラクター「ふじっぴー」が登場し、イベントを盛り上げた。
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天然素材タイヤ 耐久性実証 7月まで「パルクル」に取り付け 富士のリッパー
環境素材の開発を手がけるリッパー(富士市)は15日、静岡市で運営されているシェアサイクル「パルクル」に天然素材のナノセルロースを用いたBXホワイトタイヤを取り付け、耐久性を確認する実証実験を開始した。7月14日まで。 一般的なタイヤは石油由来の強化剤を用いるため製造・廃棄時の二酸化炭素(CO2)排出量が多く、タイヤの粉じんによるマイクロプラスチック汚染が大きな問題になっている。一方、木材由来のナノセルロースで強化するホワイトタイヤは、廃棄時に自然環境で生分解されるため環境負荷が少ないとされる。同社は2023年に市の事業支援計画アクセラレーションプログラムに採択され、TOKAIケーブルネット
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哀愁漂うモノクロ写真28点並ぶ 富士宮市役所で小林さん個展
富士宮市の写真家小林一久さん(69)は15日、個展「アトランダム」を市役所1階で始めた。19日まで。 現像の勉強で通った東京と横浜で撮りためた写真を中心に、3枚組で計28点を並べた。人々や街路樹、店舗前の置物などをモノクロで哀愁のある作品に仕上げた。富士市の工場群や流木にも焦点を当てた力作も展示した。 小林さんは「モノクロは被写体を見た心境を的確に表現できる」と話した。
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体操日本選手権 芦川(常葉大常葉高出)全体9位、得意の平均台で高得点 パリ五輪最終選考会に進出
体操のパリ五輪代表2次選考会を兼ねる個人総合の全日本選手権第3日は13日、群馬県の高崎アリーナで女子決勝が行われ、19歳の宮田笙子(順大)が合計109・798点で初優勝した。4種目合計は54・832点で、11日の予選に続いてトップだった。 16歳の岸里奈(戸田市SC)が2・335点差で自己最高の2位に入り、昨年世界ジュニア選手権を制した15歳の中村遥香(なんばク)が初の表彰台となる3位。岡村真(相好ク)が4位、3大会連続の五輪出場を狙う杉原愛子(TRyAS)が5位で続いた。 五輪代表は5枠。全日本の得点を持ち点に争う5月のNHK杯で個人総合の上位4人とチーム貢献度で1人が選ばれる。
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自転車観光「可能性は十分」 富士の実行委、社会実験の結果報告
富士山南麓地域でサイクルツーリズム環境を創出する社会実験の結果報告会がこのほど、富士市役所で行われ、官民による実行委員会のメンバーが「自転車を活用した観光創出の可能性は十分にある」と小長井義正市長に説明した。 昨年秋、市内で四つのプログラムを実施した。道の駅「富士川楽座」などでのレンタサイクルは、電動アシスト自転車の電池切れの不安を解消するバッテリーステーションが有効に使われたと報告した。 JR新富士駅と富士駅間を自転車で接続するコネクトサイクルは、外国人の利用が多かった一方で、運営費を獲得することは困難と説明した。駐車場管理事業との連携や民間活力の導入が望ましいとの意見を添えた。
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静岡県内2校 学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、県内の高校、小学校計2施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計26人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 御殿場市1施設15人、富士市1施設11人
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レンゲ畑で花摘み満喫 富士・須津幼稚園児
富士市神谷南の農地で12日、地元の須津幼稚園の園児約70人がレンゲ摘みを楽しんだ。 園児が昨年秋に種まきした一画。昔ながらの田園風景の維持に取り組むグループ「富士山のふもとの郷を守る会」の協力で、長年にわたって豊かな景観づくりに参加している。 園児は一面が薄紫色に染まった農地に入って花を摘み取り。「皆に見せたい」「家に飾る」などと笑みを浮かべた。同会の島田肇事務局長は「農地は作物を育てるだけでなく、環境や交流を育む場所になることを感じてほしい」と話した。 同所ではレンゲを自然肥料として稲を育てている。5月中旬に田植えを行う。 (富士支局・宮城徹)
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【時の人】「2024年本屋大賞」に輝いた 宮島未奈さん
こんなヒロインを待っていた-。読めば思わずそうつぶやきたくなる、型破りで真っすぐな少女の物語「成瀬は天下を取りにいく」で、本屋大賞という栄冠を手にした。デビュー作での大躍進に「まだ実感が湧かず、手放しで喜べなくて」。飾らない笑顔を見せる。 受賞作は、大津市で暮らす成瀬あかりの中学と高校時代をコミカルに描いた青春小説。「とにかく自由な子」と語る成瀬のキャラクターがふるっている。成績優秀で生真面目だが、いわゆる優等生タイプとも違う。他人の目を気にせずやりたいことにまい進し、幼なじみと漫才コンクールに挑んだかと思えば、髪の伸びる早さを検証するため、高校の入学式に丸坊主で出席する。際立つ「地元愛」
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時論(4月12日)「成瀬」、故郷に錦を飾る
「朝の読書推進協議会」によると、2023年5月31日現在の本県の小中学校、高校の「朝読書」実施率は89%に上る。これを上回るのは栃木、福井、鳥取、佐賀の4県だけ。静岡の子どもが本に接する機会は多い方だと言えよう。 新中学生の長男も今春、「89%」の仲間入りを果たした。小学校時代にはなかった、午前8時20分から15分間の新習慣。そんな彼が4月9日から読み進めているのが宮島未奈さん(富士市出身)の「成瀬は信じた道をいく」である。春休みに読み終えた「成瀬は天下を取りにいく」の続編。「斜め前の席の女子も同じ本を読んでいる」という。 10代の心も捉えた「成瀬」が栄誉をつかんだ。10日発表の「202
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静岡県議会ふじのくに新役員 政調会長に伴氏
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは10日の議員総会で、2024年度の執行部体制を決めた。幹事長に四本康久氏(63)=富士宮市、4期=を再任し、総務会長に田内浩之氏(47)=湖西市、4期=、政調会長に伴卓氏(36)=富士市、3期=を新たに選出した。任期は5月1日から1年間。 4日の議員総会で、会長は田口章氏(62)=浜松市中央区、4期=の続投を決めている。
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卓球・Tリーグ 参入1年目4位の静岡「120%」の充実感 終盤までPO争い
卓球Tリーグ男子に新規参入した静岡が、1年目のシーズンを4位で終えた。同じ参入組の金沢(6位)を上回り、準優勝した岡山と最終盤までプレーオフ出場圏(3位)を争うなど健闘。監督兼任の森薗も「最高の1年。少ない戦力で120%を出し切れた」と充実感を口にした。 通算8勝12敗の勝ち点30。プレーオフには勝ち点5届かなかったが、森薗が前期MVPを獲得し、龍崎と組むダブルスは11勝を挙げてベストペアに選出された。Tリーグで実績が少なかった横谷や松下もシングルスで勝率4割超。チーム内のハイレベルな練習環境で成長し「最初は2勝できればと思っていた」という森薗の見たてを上回った。 主力が他大会で不在の時
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鶏卵PRなど事業計画承認 富士市の協議会総会
富士市農業振興推進協議会がこのほど、2024年度の通常総会を市役所で開き、新規事業となる鶏卵のPRなどの事業計画を承認した。 地産地消をテーマに作物の認知度向上や販路拡大を図る計画内容。米の販売促進やレモンの栽培支援、タマネギの栽培研究などを継続する。 この他に農業関連の2団体も総会を開いた。富士のお茶振興推進協議会は茶とほうじ茶の振興、市茶手揉保存会は米寿記念茶の贈呈などを含む事業計画の実施を決めた。
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献血1000回 富士南中の先生、40年かけて 「若い人も関心を」
富士南中の小山明弘教諭(55)がこのほど、約40年をかけて献血1000回を達成し、富士市の同校で10日、県赤十字血液センターから感謝状が贈られた。同センターによると、1000回に達したのは県内で初めて。小山教諭は「身近でできる人助けを続けてきた。若い人にも関心を持ってもらえたらうれしい」と話す。 小山教諭が献血を始めたのは16歳の時。弟が入退院を繰り返していたことから、病気の人の役に立ちたいと考えて200ミリリットルの採血からスタートした。その後は400ミリリットル、成分献血など自身の体質や年齢を考えながら回数を増やし、6日に1000回に到達した。 10日には全校集会に合わせたサプライズ
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富士市、新興感染症に備えコロナ対応録公開
富士市は新型コロナウイルスに関する市の対応の記録をまとめ、市ホームページで公開した。コロナ禍の混乱を教訓とし、新興感染症の発生に備える。 国内で感染拡大が始まった2020年2月から、感染症法上の位置付けが5類に引き下げられた23年5月までの取り組みを分野ごとに整理した。ワクチン接種の手配や困窮者支援などで当時の担当者がどのように判断したのかも記した。
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静岡県の感染症対策 センター長が解説 13日、富士で講演会
富士市難病患者・家族連絡会は13日午後2時から、同市のフィランセ西館4階ホールで医療講演会を開く。参加無料。県感染症管理センターの後藤幹生センター長が県の感染症対策などについて解説する。 申し込み不要。問い合わせは事務局<電090(8737)7952>へ。
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色あせぬ輝き ビンテージの魅力【しずおかアウトドアファン】
所有者が長年大切に使い続けたアウトドア用品には、新品にはない味わいがある。県内でビンテージのキャンプギアや衣料品を扱う店舗を訪ね、色あせない輝きと魅力について聞いた。(生活報道部・草茅出) フリマ通じ所有者が交流 思い出の詰まったアウトドア用品を長く使い続けられるよう、所有者同士やメーカー、店舗などをつなぐ試みも。3月31日に浜松市中央区の渚園で開かれたイベント「Re[リ]‥Pair[ペア]」では、キャンプ道具やウエアなどを扱うフリーマーケットや出張修理など多彩な催しが人気を呼んだ。 フリーマーケットは、出展者と来場者の対話を促そうと値段の掲示は禁止。交換や販売を開始する前に2時間、
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半導体材料 国内増強加速 技術で先行、供給安定化へ
信越化学工業は9日、先端半導体の材料として欠かせない「フォトレジスト」の新工場を群馬県伊勢崎市に建設すると正式発表した。三井化学も山口県などの工場で半導体製造に必要な保護膜の量産を検討。経済安全保障の観点から各国が半導体拠点の強化や誘致を急ぐ中、日本では技術力で先行する素材分野で供給網の安定化を目指す動きが加速している。 信越化学は伊勢崎市に約15万平方メートルの事業用地を取得。フォトレジストなど半導体の回路形成に使う材料を生産する。段階的に投資し、第1段階では2026年の完成に向け、約830億円を見込む。 信越化学はフォトレジストを含む半導体の回路形成に使う材料の生産拠点として既に国内
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静岡県の医学生奨学金に315万円寄付 ファミリーマートと松岡紙業
ファミリーマートと古紙リサイクル業の松岡紙業(富士市)はこのほど、静岡県の医学生向け奨学金事業に315万5982円を寄付した。カミカラドクター事業と銘打ち、古紙回収の利益の一部を充てた。 静岡県庁で贈呈式があり、ファミマの成田祥之執行役員中日本地域代表と、松岡紙業の佐藤元彦社長が川勝平太知事に目録を手渡した。成田執行役員は古紙回収ボックスの設置店舗を増やす方針を示し、佐藤社長は「地域医療の中核を担う人材を育てていければ」と話した。 カミカラドクター事業のPR動画も作成した。ファミマ店舗内のデジタルサイネージで流す。寄付は5回目。累計で980万6870円になった。
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富士RC、創立60年記念シンポ 女性の活躍呼びかけ
富士ロータリークラブ(RC)の創立60周年を記念するシンポジウムがこのほど、富士市内で行われ、基調講演した弁護士の中村久瑠美さんが女性の活躍を呼びかけた。 中村さんは自身が経験してきた就職や職場、家庭での女性差別を振り返り、次第に法整備が進んだ国内の変化を説明した。今後はワークライフバランスや選択的夫婦別姓の実現などが鍵になると語った。 シンポジウムはRCの女性会員が各地での活動を報告した。静岡、山梨両地区の会員らが話を聞いた。
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記者コラム「清流」 優しいサングラス
紫外線から目を守るためサングラスを使うよう眼科で勧められた。取材時や日常遣いには抵抗があるものの、運転中なら問題ない。強気になる、性格が変わるなどと乱暴な運転の要因ともされる密閉空間の車内だが、目をいたわる優しい習慣として実践している。 富士市の岳南電車(通称・岳鉄)が、希望する運転士向けに偏光サングラスの着用を導入した。「皆さまには何とぞご理解を」の案内に、乗客らの視線を気にする事業者の意識がうかがえる。サングラスでの業務は浸透の途上にある。 疲労軽減に加えて、視認性や安全性向上につながるなどの効果があるそう。かけたまま接客する状況もきっとある。そんな運転士をまさに色眼鏡で見ることのな
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開通間もない富士川かりがね橋で安全啓発 富士市、交通に変化
富士市で3月に開通した富士川かりがね橋の周辺で8日、交通安全の街頭啓発活動が行われ、市職員らがドライバーや自転車の利用者らに安全運転を促した。 橋の東西に信号交差点がある同市岩本地区と木島地区で、通勤、通学の時間帯に実施した。市などによると、橋で速度を上げて交差点に入ってきたり、対向車があっても右折を急いだりする車などが見られるという。 街頭啓発では、市職員や富士署員、交通安全指導員らが手持ち看板を掲げてルールの順守を呼びかけた。市の担当者は「従来とは異なる交通の流れがある。周囲をしっかり確認する習慣を改めて意識してほしい」と話した。
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若手職人育む「匠宿」の挑戦 静岡の伝統工芸体験施設 寮整備で働きながら修業
静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」で、職人育成に向けた取り組みが進んでいる。2021年のリニューアル時から指定管理を担う建築設計業「創造舎」(葵区)が、生活を整えながら技術習得や創作に打ち込める環境整備に力を入れている。 施設はリニューアル後の工芸体験者数の目標が年間約2万人だったのに対し、3万人近くが訪れるようになった。全体的な来館者数も安定し「子どもたちが職人に憧れを抱いた時に道を示せるようにしたい」と杉山浩太館長(39)。染めや木工、漆などの職人が常駐し、工芸品を活用した飲食や物販の施設を併設する特性のほか、展覧会共催などで築いた関連団体との連携態勢が、職人育成の補
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生活拠点を集約連携 富士市が第3次マスタープラン 人口減見据えた都市づくり
富士市はこのほど、第3次都市計画マスタープランを策定した。デジタル化や災害対策、人口減少対応など20年後の将来像を見据え、生活拠点を集約し連携する都市づくりを進める。 市は2045年の市内人口が約20万1千人と、現在の約24万7千人から減少を続けると推計。暮らしの質を維持するため、既存の主要施設周辺に生活基盤を集め、公共交通による拠点間の接続に重点を置いた。 新富士駅周辺は広域都市交流拠点に設定した。首都圏や名古屋方面からのアクセスの良さを生かし、教育文化や商業の集約地化を見据える。岳南電車(通称・岳鉄)沿線は観光資源としての価値を見込み、地域と連動して活性化を図る。 市外からの流入活
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女子ソフトボール 熱戦火ぶた 富士で本社杯「正々堂々とプレー」
静岡新聞・SBSカップ争奪第47回静岡県レディースソフトボール大会(県ソフトボール協会、静岡新聞社・静岡放送主催)が7日、富士市の富士川緑地公園ソフトボール場で開幕し、同協会各支部所属の18チームによるトーナメント戦が始まった。 開会式では前回優勝の清水町クローバーズ(三島支部)が優勝旗を返還した。富士レディース(富士支部)の伊東祥世選手が「けがのないよう正々堂々とプレーする」と宣誓した。初日は1、2回戦を行い、選手らが声をかけ合いながら気迫のこもったプレーを見せた。 大会は14日に準決勝など、20日に決勝を予定。優勝チームは8月の全日本大会に、準優勝チームは6月の東海大会に出場する。
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桜の下で多文化交流 技能実習生や留学生楽しむ 駿府城公園
静岡市内で国際交流活動に取り組む市民団体「SHIZUPOP(シズポップ)」などは7日、静岡まつりでにぎわう同市葵区の駿府城公園で多文化交流を目的とした花見を行った。 静岡市や沼津市、富士市などに拠点を置く5団体が合同で開催した。技能実習生や留学生、英会話講師など、多様な国籍や文化を持つ約80人が参加し、満開の桜の下で会話や食事を楽しんだ。日本らしい風景の中でさまざまな国の言葉が飛び交った。 2022年に来日し、工場で働きながら日本語を勉強しているというインドネシア出身の技能実習生グナワン・サトリさん(21)=同市清水区=は「いろんな国籍や職種の人と仲良くなれてうれしい」と笑顔を見せた。
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静岡ガス、未来の森へ願い込め植樹 タイムカプセルも 富士市桑崎の市有林
静岡ガスグループは6日、富士市桑崎の市有林で地域ブランド材「富士ヒノキ」の植樹を行った。社員と家族ら約450人が参加し、未来の森への願いを込めた手紙をタイムカプセルに入れて会場に埋めた。 手紙は未来の自身や家族に宛てて書き、国がカーボンニュートラル実現を目指す2050年に取り出す計画。腐食しにくいガス管の廃材を使ったカプセルに入れ、松本尚武社長や参加者が土をかけた。参加者は富士山を望む会場に広がり、約5千本の苗木を手分けして植えた。 事業は23年、静岡ガスが市や県と締結した「しずおか未来の森サポーター制度」の一環。市から約10ヘクタールの提供を受け、昨年度から保全活動を進めている。会場で
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静岡県人口、354万1951人 3月1日推計 21カ月連続で減少
静岡県がこのほど公表した3月1日現在の推計人口は354万1951人で前月に比べて2646人減少した。推計人口の減少は21カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加している。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は265人増(転入9805人、転出9540人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2911人減(出生1463人、死亡4374人)だった。 市町別で人口が増加したのは吉田町の30人をはじめ、長泉町18人、菊川市6人など5市町。減少したのは30市町で、静岡市の540人、沼津市201人、浜松市171人、磐田市163人などだった。 社会動態が増加したのは
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フィクション舞台「おばドルゆみこ」 富士・吉原商店街で奮闘 5月25日上演
富士市の吉原商店街の名前を使った完全フィクション舞台「おばドルゆみこ2024」が東京公演を終え、5月25日に富士市のロゼシアターで公演が決まった。出演者らは「現実とは違う商店街の物語。地元の人がどう見るか楽しみ」と期待を膨らませる。 舞台は衰退する街のイベントに呼ばれたおばさんアイドルゆみこが、街に活気を取り戻そうとおせっかいを焼く人情物語。2019、20の両年の公演時は架空の商店街だった。今回はバージョン2として、吉原商店街をモチーフに脚本を一新した。内藤金物店などの店名が登場するほか、実在する電話ボックスも要素に組み込まれた。 主演のつちやかおりさんらが吉原商店街にある知人の荒木田豊
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急患対応拡充へ一歩 富士市立中央病院 救急専門医を初配置
富士市立中央病院は4月から、救急専門医を初めて配置した。富士医療圏では、受け入れ病院の照会に6回以上または搬送先の決定までに30分以上かかる事態が長年の懸案。配置された医師は週1回の勤務で、救急搬送患者の迅速かつ適切な診断と治療に当たる。 市は東京慈恵会医科大救急医学講座の光永敏哉医師(39)の派遣を取り付けた。救急医療の講師を中央病院でも務めた経験がある。光永医師は、奇数週は木曜夜から宿直し、偶数週は金曜日の日中に勤務する。救急隊から容体の連絡を直接受け、診察や治療の優先度判定を行う。 初出勤の4日夜は平時と比較して2倍ほどの対応があったものの、搬送を30分以上待たせる事案はなかった
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危険業務従事者叙勲 元警察官ら 静岡県内86人
政府は6日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第42回危険業務従事者叙勲」の受章者3615人(うち女性21人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1759人(同7人)、瑞宝単光章が1856人(同14人)。発令は29日。 職種別では、警察官が1825人(同9人)で全体のほぼ半数を占めた。自衛官936人(同8人)、消防吏員625人、刑務官と入国警備官137人(同4人)、海上保安官90人、麻薬取締官と漁業取締職員がそれぞれ1人だった。 都道府県別では、埼玉県の276人が最多。北海道275人、千葉県217人、神奈川県212人、東京都171人の順だった。静岡県は86人
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「119番」動画で伝達 富士市・富士宮市消防 現場把握に新システム
富士市・富士宮市消防指令センターは4月から、火災や事故現場で119番した通報者のスマートフォンから、映像と位置情報を受け取るシステム「Live(ライブ)119」を導入した。電話での口頭伝達より状況を正確に把握することができ、指令センターから救命処置の指導も可能になった。 指令センターから119番通報者に映像伝達の協力を求め、電話番号あてに専用URLを送る。通報者はサイトからカメラを起動して現場の映像を中継する。現場に向かう隊員にも共有され、到着後の迅速な活動展開に生かす。通報者にデータを送ることもでき、心臓マッサージの方法などを動画で伝えられる。 両市はキャンプや観光での来訪者が多く、電
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幼稚園や保育園の主食費支援 富士市が方法説明
富士市は5日、本年度からスタートする幼稚園や保育園での給食の主食費支援の方法について市議会福祉保健委員会協議会で説明した。 市立幼稚園の4園は、昨年まで1食あたり300円だった主食付き弁当の集金を275円とし、園の炊飯器を活用して米飯を提供する。これまで主食は持参だった市立保育園の18園は、給食費を据え置いたまま園での主食提供に切り替える。市立の認定こども園と私立の各園でも支援を実施し、保護者の経済的負担軽減につなげる。 主食費の支援事業は県内で初めて。委員の市議からは、職員の業務負担増への配慮を求める意見や、米の産地に関する質問などが挙がった。
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次郎長の活躍物語で 富士、舞台俳優が朗読
身ぶりを交えて台本を読む「歴史演談」がこのほど、富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店で行われ、舞台俳優の奥野晃士さんが清水次郎長の活躍を表情豊かに読み上げた。 幕末、倒幕派の西郷隆盛と幕府の使者山岡鉄舟の会談をめぐる物語。奥野さんは鉄舟を駿府に送り届ける次郎長の計らいや偉業を、抑揚を付けて語った。約40人が来場し、コーヒーを飲みながら演談を堪能した。
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岩手、宮城、福島3県で震度4 静岡県内でも震度2 4日午後0時16分ごろ
4日午後0時16分ごろ、岩手、宮城、福島の3県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約40キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。津波の心配はない。 静岡県内各地の震度は次の通り。 震度2=富士市、御殿場市▽震度1=沼津市、富士宮市、熱海市、伊豆の国市、静岡市清水区、菊川市、清水町、小山町、東伊豆町、河津町、松崎町、西伊豆町
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富士市水防団長 杉山さんが就任
富士市は4日、水防団長の退任・就任式を市消防防災庁舎で行い、新団長に杉山富康副団長(68)が就いた。 杉山新団長は「水防団は命と財産を守る役割。まずは自分たちの命を大切に活動しよう」と、分団長らに述べた。退任した長橋弘孝さん(69)は団長職務を5年間務めた。 同市水防団は2021年7月の豪雨災害時に被害軽減に貢献し、水防功労者国交大臣表彰を受けた。
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看護師の道へ第一歩 専門学校で入学式 富士
富士市立看護専門学校の第32期生入学式が4日、同校で行われた。新入生40人は地域医療に貢献する看護師を目指し、第一歩を踏み出した。 新入生を代表し、桜井菜沙さん(19)=同市=が「患者と家族の立場に立って考え行動できる看護師になりたい」と決意を語った。 児島章校長は「医療の世界は日進月歩。自ら学ぶ姿勢を身につけて」と激励した。新入生は3年かけて国家資格取得を目指す。
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能登支援へ石川の製品販売 醤油や輪島塗など ホテルグランド富士
富士市のホテルグランド富士が、能登半島地震で被災した石川県の製品を館内で販売している。同県出身の小塩秀行社長らが現地で製品を買い付け、復興を支援する。 長く取引がある企業の製品が中心。能登いしり醤油(しょうゆ)やたらの子缶詰など老舗の食品のほか、輪島塗を施した箸、伝統工芸の水引をあしらったブックマーカーなど約20種類をそろえた。 同県の杜氏(とうじ)が酒造りを行う富士宮市の牧野酒造の商品も「能登の復興願酒」のオリジナルラベルを付けて販売する。同社では震災後、現地出身の杜氏が故郷を心配しながら酒の仕込みを続けてきた。 売上金は全額、日本赤十字社同県支部などに寄付する予定。
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記者コラム「清流」 日本の風景
桜の街路や花火大会は、迷惑駐車や騒音の問題がしばしば関係者を悩ませる。一方で周囲を気遣い、場所や順番を譲り合う人もたくさんいて、日本のイベントの良さにあふれている場所とも感じている。 富士市内から富士山を望む撮影スポットとして話題の「富士山夢の大橋」は、山なりの橋から真正面に山体を捉えることができて人が集まる。歩道には絵になる階段も備わっていて、時間を忘れて撮影に没頭する人たちもいるようだ。迷惑駐車を引き起こす事態もあったが、専用駐車場が確保されて少し収まった。 外国人の人だかりを目にする機会は特に多い。多言語の看板で注意喚起が図られる中、地元市民の振る舞いも見せたい。きちんと並ぶ。人に
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富士の専門学校と市長が課題共有
富士市内の専門学校と小長井義正市長の意見交換会がこのほど、市役所で行われ、人材育成を担う学校の現状と課題を共有した。 富士リハビリテーション大学校とタカヤマアドバンスビューティー専門学校の学校長らが、学校の地域貢献や卒業生の活躍などを報告した。要望事項として、通学手段の利便性向上や就学支援などを挙げた。 意見交換は2年目。専門的人材の育成や輩出、定住人口の増加に向けた連携を模索している。
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記者コラム「清流」 読めない試合展開
富士市の公道を自転車で走行する富士山サイクルロードレース。最後の最後まで全く読めない試合展開に圧倒された。 メイン種目「富士クリテリウムチャンピオンシップ」決勝は1.8キロのコース30周で競う。レースに変化が生まれたのは16周目。後方にいたブリヂストンの所属選手が縦一列にトレインを組み、他の選手にプレッシャーをかけながら追い上げを開始する。ラスト数周で先頭集団を吸収して迎えた最終周回。一瞬、隊列が緩んだかと思うとその隙に、これまで体力温存していた別チームの選手が後方から一気に飛び出し、そのまま1位でゴールした。 個人戦でありながら集団戦。体力勝負でありつつ心理戦の要素を含む。沿道にいる観
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伊豆半島 風切ってバイクツーリング 尾根沿い 抜群の爽快感【しずおかアウトドアファン】
国内屈指の観光地の伊豆半島は、バイクのツーリングコースとしても人気。県内だけでなく関東圏など全国から年間を通じて数多くのライダーが訪れる。主に伊豆半島の東側を走るルートを想定し、人気のスポットを巡った。(生活報道部・草茅出) 伊豆方面へのアクセスの拠点として便利なのが、国道1号の箱根峠の交差点から県道熱海箱根峠線を少し南下した場所にある「バイカーズパラダイス南箱根」(函南町桑原)。おしゃれな内装のカフェやバイクグッズの販売コーナーをはじめ、30台ほどのバイクを用意するレンタルコーナー、電動オフロードバイクの屋外コースなどもある複合施設だ。 富士市の稲垣智也さん(22)と加藤潤一さん(
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写真、書作品 入賞者を表彰 県議会だよりコンクール
静岡県議会だよりの写真コンクールと題字コンクールの表彰式がこのほど、県庁で開かれ、中沢公彦議長が入賞者に表彰状を贈った。年4回発行される2024年度の県議会だよりに掲載される。 「静岡県の四季」をテーマにした写真コンクールには、71人から計218点が寄せられた。春夏秋冬の各号で表紙を飾る特選計4点と紙面で掲載する入選計8点が選出された。 題字コンクールは、若者に手にしてもらえるよう高校生年代を対象に毛筆作品を募集した。148人から1点ずつ応募があり、表紙に使われる特選4点、入選4点が選ばれた。 入賞者は次の通り。 【写真】特選 山本武正(富士宮市)中野進(富士市)小栗進(浜松市)中西
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富士見学園 沼津に完成 障害者支援施設を移転
社会福祉法人あしたか太陽の丘はこのほど、沼津市宮本に移転新築した障害者支援施設富士見学園の竣工(しゅんこう)式を開いた。 主に重度知的障害者の地域移行を目指す訓練施設。指定管理者として15年間運営を担った県立富士見学園(富士市)の民営化に合わせて法人所在地に設けた。 鉄骨造り2階建て、延べ床面積約3250平方メートル。部屋数を増やし作業スペースを広くするなどして、従来は原則5年だった訓練期間を柔軟に決定できるようにした。敷地内にある他の支援施設を経由しての地域移行など利用者の選択肢が増えた。 法人の宮城島好史理事長は「どんな施設や設備が必要か検討し、思いを込めて作った。気持ちを新たに職員一丸
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静岡県内8地点で夏日 富士市など3地点、3月の最高気温更新
静岡県内は31日、高気圧に覆われて晴れ間が広がり、各地で気温が上昇した。静岡市清水区で27.7度、富士市で27.5度を記録し、御殿場市の22.4度も含め3地点で3月の観測史上最高気温を更新した。18観測地点のうち8地点で、25度以上の夏日となった。 このほか静岡市駿河区で27.1度、三島市で26.4度、東伊豆町稲取で25.6度だった。16地点で今年の最高気温を更新した。2日連続で黄砂も観測され、静岡市駿河区からは富士山がかすんで見えた。 静岡地方気象台によると、南から流れ込む暖かい空気の影響で気温が上がった。1日も高気圧に覆われて晴れる見込みで、県中部で夏日が続く可能性があるとしている。
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住宅2棟ほぼ全焼 富士・吉原商店街付近の住宅街
31日午後4時ごろ、富士市中央町の男性(67)方から出火し、木造2階建て住宅をほぼ全焼したほか、延焼した西隣の鉄骨3階建ての学習塾兼住宅をほぼ全焼した。 「住宅の2階から黒煙が見える」などと近隣住民から119番があった。富士署によると出火元の住宅は男性と妻の2人暮らしで西隣の住宅は夫婦と息子の3人暮らし。出火当時、5人とも外出中だった。同署などが出火原因を調べている。 現場は富士市役所から東に約1キロの吉原商店街付近の住宅街。近隣の50代女性は「バチバチ音がして外に出ると、両方の家から周りが見えなくなるほどの煙が上がっていた」と話した。
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掛川・高天神社で神事や火縄銃実演 富士の研究会が披露
掛川市上土方嶺向の高天神城跡にある高天神社で31日、例大祭が行われた。神事や火縄銃の実演が披露され、多くの来場者でにぎわった。 愛好家でつくる「駿府古式炮術研究会」(富士市)の13人が、神社北側の田んぼで火縄銃を扱った。陣羽織を着た会員が横一列に並び「立放し」や「腰放し」など9種類の打ち方で10発分を披露。火薬を詰め、木綿の縄の先に火を付けて「打て」の号令に合わせて放つと、迫力ある銃声が集まった観客を沸かせた。神楽の奉納や神輿(みこし)渡御も行われた。 高天神城は戦国時代、徳川軍と武田軍が激しい攻防を繰り広げたことで知られている。武田軍は下から攻めてくる徳川軍を、鉄砲で迎え撃ったとされる
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自転車上手に乗れるかな 島田で教室、「レバンテフジ」選手と交流
大井川流域サイクルツーリズム協議会は31日、子ども向け自転車教室「ウィーラースクール」を島田市の蓬莱橋イベント広場で開いた。市内外の小学生ら約50人が参加し、楽しみながら正しい自転車の乗り方を学んだ。 自転車競技の本場ベルギーの指導法を取り入れながら普及を図る「ウィーラースクールジャパン」(京都府)のメンバーが指導した。参加者はゲームでブレーキの練習をしたり、一本橋やスラロームでハンドル操作技術を磨いたりした。正しいヘルメットのかぶり方をはじめ、乗る前にブレーキの効き具合やタイヤの空気を確認することも教わった。 富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の鈴木史竜、夏目天斗の両選
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自閉症、音楽で伝える 「啓発デー」合わせライブ イオンタウン富士南
「世界自閉症啓発デー」の4月2日を前に、県自閉症協会富士支部は31日、症状や患者への理解促進を目的にしたライブイベントを富士市のイオンタウン富士南で開いた。 自閉症の兄を持つシンガー・ソングライター相原由貴さん(30)=同市=がキーボードの弾き語りを披露した。相原さんは、兄を理解しようとする気持ちで作詞した曲などを演奏。患者の特徴として、対人関係が苦手な点やこだわりが強い点などを伝えた。来場者に「困っている人に気が付いたら声をかけてみてほしい」と呼びかけた。
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小型ロボット 自在に操作 富士でプログラミング講座
富士市はこのほど、ロボットを使ってプログラミングを教える小学生向けの講座を市教育プラザで開いた。 市内から18人が参加した。児童は歩行できる小型ロボットをタブレットで操作した。「1歩進む」「右に回る」などの指示を組み合わせ、地図上に置かれたロボットを目的地に移動させる課題に取り組んだ。 同市による初企画。デジタル戦略課の担当者は「将来的に富士市の産業に貢献できる人材を育てたい」と語った。
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自転車楽しく乗ろう 島田で教室 レバンテフジ選手も参加
大井川流域サイクルツーリズム協議会は31日、子ども向け自転車教室「ウィーラースクール」を島田市の蓬莱橋イベント広場で開いた。市内外の小学生ら約50人が参加し、楽しみながら正しい自転車の乗り方を学んだ。 自転車競技の本場ベルギーの指導法を取り入れながら普及を図る「ウィーラースクールジャパン」(京都府)のメンバーが指導した。参加者はゲームでブレーキの練習をしたり、一本橋やスラロームでハンドル操作技術を磨いたりした。正しいヘルメットのかぶり方をはじめ、乗る前にブレーキの効き具合やタイヤの空気を確認することも教わった。富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の鈴木史竜、夏目天斗の両選手も参
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富士の企業の強み 科学テーマに紹介 小中学生が情報誌第2号
子どもの視点で取材、編集する地域情報誌「FUJIRA(ふじら)」の第2号を作成した富士市の児童生徒がこのほど、市役所に小長井義正市長を訪ね、完成を報告した。科学をテーマに地元企業を訪ね、地域産業の特徴や強みを紹介している。 全国的に展開されている「コロマガプロジェクト」の富士版として、小学4年から中学2年の19人が通年の活動に参加した。取材や執筆、カメラ、イラスト、レイアウトなどプロのクリエーターから手法を学んだ上で、企業で担当者の話を聞いたり写真を撮ったりした。 植物由来の新素材セルロースナノファイバー(CNF)を研究する製紙会社を取材した班は「CNFがさまざまな分野で使われていることが分
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2024年度の重点事業 富士商議所が承認
富士商工会議所はこのほど、通常議員総会を富士市の同所で開き、2024年度の事業計画案を承認した。 長期的視点に基づく項目として、カーボンニュートラルや産業インフラの整備などに継続して取り組む。喫緊の対応を図る項目では、中小企業の経営体質強化や企業間取引の適正化を挙げた。浅見祐司会頭は「社会の変化に合わせた企業の変革を支援し、地域産業全体の持続的成長に積極的な対応を図りたい」と呼びかけた。 永年勤続役員・議員をたたえる日本商工会議所会頭表彰も伝達した。被表彰者は次の通り。 石井大介(富陽軒)鈴木文三(サンコー防災)高木義真(高木不動産センター)
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渋滞緩和へ 交通一変 活性化に光明【渡り暮らす 富士川かりがね橋開通㊦】
富士川かりがね橋から南に約2キロの富士川橋が架かる県道富士由比線。朝夕に車が長蛇の列をなす渋滞区間を抱えていたが、富士川かりがね橋の開通後は状況が様変わりした。同じ曜日と時間で比べても差は歴然で、利用者は交通が分散されたことによる渋滞の緩和を感じ始めている。 富士川橋の西側交差点は、山梨・富士宮方面からこの橋を通って富士市街地方面に向かう車が集中する。この事情を考慮して交通整理する信号機運用の影響で、対向車線に通勤時間帯の慢性的な渋滞が発生してきた。今では車が富士川かりがね橋へと分かれる流れが生まれ、富士川橋の車列はほとんど見られなくなった。 このルートで職場に行く富士市岩本の久野春夏さ
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富士・富士宮市民の社会貢献 9団体受賞、活動内容を紹介
富士市の市民活動センターはこのほど、社会や地域に貢献した団体をたたえる本年度の「市民活動アワード」の表彰式を同センターで行った。 富士・富士宮市内から市民団体、NPO、企業など9団体を選出した。賞状が手渡された後、各団体の代表が活動内容を紹介した。富士市を拠点に、海外の福祉や教育の現場を紹介している「ドガーム」の石川雄也さん(24)は「活動を通して人の輪が広がる。楽しむ気持ちを忘れずに続けていきたい」と話した。 このほかの受賞団体と主な活動は次の通り。 捨て猫をなくす会(動物愛護)母力向上委員会(子育て支援)ゆめ・まち・ねっと(子ども食堂)日本カーシェアリング協会(災害ボランティア)富士女性
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【紅こうじ問題】富士市立中央病院で腎疾患入院2件 原因はサプリ濃厚
「紅こうじ」のサプリメントによる健康被害問題で、富士市立中央病院は28日、サプリメントの摂取が原因とみられる腎疾患の入院の症例が2件あったと発表した。記者会見した高橋康人腎臓内科部長は、サプリが原因の可能性が高いとの見解を示した。 説明によると、2人は急性腎障害の中等または高度症状で入院した。1人は退院後も同じ症状を発症し再入院した。 同病院では、再入院の原因を調べるため各種検査を実施。類似症状のもう1人も同時に検査した。問診で小林製薬の「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」の摂取歴が共通してあることが分かった。再入院した1人は、一度退院した後に摂取を再開していた。紅こうじによる健康被害の
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富士川かりがね橋 利便性向上 “悲願”市街地と一体感【渡り暮らす 富士川かりがね橋開通㊤】
富士川に富士市内3本目の一般道として開通した「富士川かりがね橋」。多くの市民が通勤や生活道路として渡り、日々の暮らしへの効果が聞かれ始めた。利便性向上や渋滞緩和など利用者が実感している変化を紹介する。 「山梨方面へと続く橋の完成で、交流はますます盛んになる。地域間の連携は輝かしい未来へとつながる」。3月9日、富士市内で開かれた富士川かりがね橋の開通式典。県に橋の建設を求めてきた期成同盟会会長の小長井義正市長は、周辺市町との交流や産業の発展に確信を込めた。 富士川かりがね橋は東名高速道路北側に架かる片側1車線の742メートル。市街地側の岩松地区と、富士宮方面へとつながる木島地区を結び、早
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新社長に時田氏内定 日本プラスト
日本プラストは28日の取締役会で、新社長に時田孝志取締役兼開発本部長(55)を昇格させる人事を内定したと発表した。6月下旬予定の定時株主総会と取締役会で正式決定する。 同社は新型コロナ禍の業績不振から回復傾向にあり、回復の加速と事業発展に向けて経営陣の若返りを図る。 永野博久社長は相談役に就き、広瀬信会長は名誉会長になる。いずれも取締役は退任し、経営の助言にあたる。 時田孝志氏(ときた・たかし)県立沼津技術専門校卒。1990年入社。安全開発部長や開発本部長を経て2023年から現職。富士市出身。
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薬機法違反疑い 富士の3人不起訴 静岡地検
静岡地検は28日、指定薬物を含む植物片を販売目的で所持したとして、医薬品医療機器法(薬機法)違反の疑いで逮捕、送検されていた会社役員の男性(36)=富士市=、無職の男性(18)=同市=、会社役員の男性の妻(33)=同市=をいずれも不起訴処分とした。地検は理由を明らかにしていない。 会社役員の男性は静岡市葵区両替町で経営する販売店で、指定薬物「HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)」を含む乾燥植物片を販売目的で所持したとして、同店の従業員だった男性とともに2月上旬に逮捕された。同月下旬には別の指定薬物「Δ9(デルタナイン)―THCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)」を含む植物片を
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地域課題解決へ産学連携 静岡英和学院大が参加 都内で会見
ソフトバンクと全国の大学や専門学校など16校による社会貢献を目的とした産学連携プロジェクトが28日、発足した。「デジタル教育・リスキリング(学び直し)」「ダイバーシティー(多様性)」「環境」を主要テーマに位置づけ、地域課題の解決に向けた研究や人材育成を推進する。静岡県内からは静岡英和学院大(静岡市駿河区)が参加した。永山ルツ子学長が関係者と都内で記者会見した。 同大とソフトバンクは2021年度から、デジタル格差解消を目指す富士市での高齢者向けスマートフォン教室に協力し、学生が講師や補助役を務めている。こうした実績がプロジェクトへの加入につながった。 永山学長はスマホ教室について「大学と学
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⚾プロ野球 29日開幕 頂点へ ヒーロー躍動 岩崎、紅林、小沢ら 静岡県勢に期待
プロ野球は29日、セ、パ両リーグが同時開幕する。レギュラーシーズンはともに143試合。セ・リーグは昨季、38年ぶりの日本一に輝いた阪神、パ・リーグは4連覇を狙うオリックスを軸に、激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。 本県関係選手は32人が登録されている。昨季35セーブを記録し、セーブ王に輝いた阪神の岩崎優投手(清水東高出)は今季も抑えの有力候補に挙がる。オリックスの紅林弘太郎内野手(駿河総合高出)は3年連続で日本シリーズにスタメン出場し、初のベストナインを獲得するなど実績を積み上げている。 昨季29試合に登板し6勝を挙げたヤクルトの小沢怜史投手(日大三島高出)は開幕ローテーション入りが見
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ダウン症モデル 菜桜さん「次は米国」 パリコレ出演 富士市に報告
ダウン症のあるモデルでパリ・コレクションに出演した富士市の菜桜さん(20)=本名・斉藤菜桜=が27日、市役所に小長井義正市長を訪ね、夢の舞台に立った喜びを報告した。周囲の応援に感謝し「皆が笑顔になれるモデルになりたい」と今後の目標を伝えた。 菜桜さんは2日、世界のファッショントレンドをリードするパリコレにゲスト出演した。報告では、着物の風合いを生かしたドレスに身を包んでターンしたりポーズを決めたりする姿を写真を交えて伝えた。他のモデルの印象を「背が高くきれいだった」と語り「次は米国のファッションショーに出たい」と意欲を述べた。 9歳の時に日本ダウン症協会のファッションショーに出たことをき
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【静岡県内公示地価・東部】沼津 住宅地売買価格横ばい/熱海 商業地伸び率県内最高
沼津市 住宅地は1・1%下がった。総じて需要が乏しい一方、土地造成費用などが高騰し、売買価格は横ばいで推移している。交通や生活利便性の高い沼津駅周辺は富裕層や高収入世帯の購入意欲が強い。供給は限られ、従来より2割以上高い売買事例もある。市東部は長泉町や三島市の代替地として一定の需要が続く。大岡は10万~12万円で取引される。西部や南部は値頃感から買いが入る。 商業地も1・1%下落した。沼津駅周辺は人通りの少なさが敬遠され店舗用地としての需要は低調だが、賃貸を含む住居用地として求める動きがある。 三島市 市全体で0・2%の上昇。三島駅南口再開発への期待感から駅周辺の住宅地の引き合いは依然
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静岡県の新興企業支援コンテスト リッパー(富士)がグランプリ
静岡県は26日、ビジネスプランコンテスト「WAVES(ウェイブズ)」の最終審査会を静岡市内で開いた。本県の課題解決につながる事業アイデアを全国のスタートアップ(新興企業)から募り、グランプリに環境素材の開発に取り組むリッパー(富士市)が選出された。賞金1千万円を獲得し、関係機関などの助言や支援を受けながら事業を推進する。 リッパーは脱炭素社会と豊かな海を実現するナノセルロースタイヤ素材事業を提案。代表の鈴木幹久さんは「期待を上回る成果を出せるよう頑張りたい」と喜びを語った。 大会は254の応募があり、県内の4企業を含む10企業が最終選考に臨んだ。準グランプリのトヨコー、3位のストラウトも
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能登復興願いキャンドルともす ジャズ演奏やライブペイントも 富士の古民家「旧藤田邸」
富士市の古民家「旧藤田邸」でこのほど、能登半島地震の被災地復興を祈るキャンドルナイトイベントが開かれ、音楽ライブなどのステージを繰り広げた。 来場者がチャリティー用のキャンドルをともし、ステージを照らした。ジャズ演奏やライブペイントを実施した他、建屋をプロジェクションマッピングで彩るなどで幻想的な空間を作り上げた。 フードトラックでは地元食材を使った軽食を販売し、収益の一部も被災地への支援に充てた。主催したデザイン会社のブースターデザインラボの佐野弘樹代表は「気遣いや優しさを皆で共有し、当たり前の日常に感謝したい」と話した。 (富士支局・宮城徹)
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北郷成美スポ少と浅田君激励 ミニバス全国出場で壮行会 小山町
28日に都内で開幕する第55回マクドナルド全国ミニバスケットボール大会に出場する小山町の北郷成美ミニバススポーツ少年団のメンバーとFMCサンダーキッズ(富士市)所属の浅田心君(北郷小6)の壮行会が25日、町役場で開かれた。 女子の部で県大会を優勝した同少年団のうち、町内の小学校に通う藤田裡子さん(明倫小6)、高橋凜さん(成美小6)、大塚奏空さん(北郷小6)、杉山瑠璃子さん(成美小5)が抱負を述べた。込山正秀町長らの前で華麗なボールさばきを披露した。県大会の男子の部でチーム優勝に貢献した浅田君は「全勝して、チャンスがあればダンクシュートも決めたい」と力を込めた。 込山町長は「大変期待してい
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特別交付税 静岡県、市町分とも減額 23年度 災害関連経費減
静岡県は22日、災害などの特別な財政支出に対して国が地方自治体に交付する2023年度の特別交付税と震災復興特別交付税の本県決定額を公表した。総額は県分が前年度比2・9%減の26億2556万円、市町分が同7・8%減の167億6665万円。県内中西部を襲った台風15号災害に見舞われた22年度に比べ、災害関連経費が減少したことが影響し、県と17市町が前年度を下回る交付額となった。 県分の内訳は、特別交付税が前年度比2・9%減の26億971万円、震災復興特別交付税が同0・1%増の1584万円。 市町分は、特別交付税が前年度比7・8%減の167億6633万円、震災復興特別交付税が同36・3%減の3
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富士のスポ少サッカー熱戦 富士岳南LC初大会
富士岳南ライオンズクラブ(LC)は23日、少年サッカー大会「さくら植樹記念杯」を富士市の富士川河川敷緑地公園で初めて開催した。 地元のスポーツ少年団3チームが総当たりで熱戦を繰り広げた。大会の後には、富士・富士宮地区を拠点に活動するサッカークラブ「岳南Fモスペリオ」による教室を企画。元Jリーガーの赤星貴文ゼネラルマネージャー(富士市出身)や現役選手らが児童にボールの蹴り方などを伝えた。 同LCは昨年から同公園付近で植樹活動を開始した。佐野公一郎会長は「来年以降も継続し、子どもたちが楽しく運動できる環境をつくりたい」と話した。
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まるちゃん音頭にぎやかに 静岡・清水区でコンテスト表彰式
静岡市は23日、同市清水区入船町のエスパルスドリームプラザで、「まるちゃんの静岡音頭」のコンテストの表彰式を行った。最優秀・ベストパフォーマンス賞は富士市のダンスグループ「Lala Step」が受賞した。 本年度は踊る様子を収めた動画をオンラインで募集し、15作品の中から5団体に各賞を贈った。特別審査員を務め、今月亡くなった声優のTARAKOさんらが選出した特別賞なども贈られた。 プレゼンターを務めた大長義之副市長は「この曲をこれからも元気に歌って踊り、全国に発信してほしい」とあいさつした。表彰後には、入賞者全員で演舞し会場を盛り上げた。
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園児、児童に野球教室 富士高生に実行章 「小さな親切」運動静岡県本部
「小さな親切」運動県本部はこのほど、地元の園児や児童に野球を教えている富士市の富士高野球部に実行章を贈った。 同部は約2年前から定期的に教室を開いている。小学生向けには部員が練習メニューを考案。グラウンドに出る前には、夏休みの課題など児童の勉強を手伝うこともある。 同校で行った贈呈式で富士地区支部長を務める静岡銀行富士支店の戸塚健支店長が実行章を手渡した。2年の末高慎之介主将は「自分たちの活動が野球人口の増加につながってほしい」と話した。
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【第4章】半割れ発生(後編)③人命救助で割れる意見 余震やまず街が被災【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 遠州灘を震源とするM8・5の地震が発生して約40分が過ぎた。寒さが厳しい1月の午前2時前。防災行政無線からサイレンと音声のメッセージが繰り返される。 「大津波警報。巨大な津波が来ます。直ちに海岸や河川から離れ、高い場所に避難してください」 東海駿河さん(73)が住む地域は津波ハ
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【提言・減災】火山研究担う本部発足 藤井敏嗣・東京大名誉教授
来たる4月1日に火山調査研究推進本部(火山本部)が発足する。火山の調査研究を一元的に担い、火山活動を分析・評価する政府機関の発足は初めてである。これまでは、気象庁に置かれた火山噴火予知連絡会(噴火予知連)の下に大学や研究機関の研究者が、自らのデータと気象庁による観測データとを併せて国内の火山の活動評価を行ってきた。 火山噴火が発生した時には、噴火予知連の下に大学や研究機関の研究者による総合観測班が置かれ、噴火推移の評価のために観測データの収集にあたってきた。しかし、観測のために必要な経費はそれぞれの機関で工面することが前提であった。あまり知られていないが、噴火予知連は気象庁長官の私的諮問機
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書棚オーナーの推し満載 富士に“図書館”オープン 交流の場に
富士市の富士本町商店街に22日、本を通じた交流スペース「ワンダー図書館」がオープンした。箱のように区切った書棚のオーナーが好きな本をそろえ、個性豊かな書籍の世界を来館者に提供する。 オーナーが自由に使う56の棚には、文芸書や実用書、絵本、漫画など個人の趣向が詰まった本が並ぶ。音楽や子育てなどテーマが感じられる棚が多く、特定の作家を推すオーナーもいる。来館者へのメッセージや関連する小物を添えるなどの工夫も見られる。 同館は空き店舗を活用した起業をサポートする市の事業で採用された。館内では読み聞かせやワークショップなどオーナー主催のイベントも想定し、地域活性や交流の促進につなげる。金指祐樹館
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個人破産5年ぶり増 23年1797件 格差拡大、物価高
民間信用調査会社の静岡商工データがまとめた2023年の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年比156件増の1797件だった。前年水準を上回るのは5年ぶり。 23年は新型コロナウイルス下の自治体による支援策が終了し、全国的にも増加傾向だった。社会経済活動の正常化で大企業を中心に業績が上向く一方、中小・零細企業との格差は大きく、物価高に賃金上昇が追いつかずに低所得者層の負担が大きくなっているとみられる。同社は「カードローンの利用が増えている。物価の高止まりが続けば、先行きは増加基調になる」と見通す。 地区別は東部が120件増の704件、中部が26件減少の595件、西部が62件増の498件
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副議長に山下いづみ氏 富士市議会
富士市議会は22日の2月定例会最終本会議で、小池義治副議長(46)=草の根ふじ=の辞任に伴う副議長選を行い、山下いづみ氏(60)=民主ふじ=を選出した。同市議会の申し合わせで副議長は1年交代。 山下いづみ氏(やました・いづみ) ホームエコノミスト、大学女性協会静岡支部長。4期。今泉
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交通や産業課題 小長井市長に提言 富士商議所青年部
富士商工会議所青年部はこのほど、富士市が抱える課題の解決に向けた政策提言書を小長井義正市長に提出した。 SDGs(持続可能な開発目標)に基づき「住み続けられるまち」の実現につながる三つの項目を取り上げた。次世代交通は、スポンサー事業者を募って停留所としてつなぐオンデマンド交通の仕組みなどを説明した。多文化共生は、外国人のための起業支援や長期滞在者に向けた高校での教育を提案した。産業では、新素材CNF(セルロースナノファイバー)の利活用や工業系の人材育成に関する期待を述べた。 市役所を訪れた政策提言委員会の長谷川寛委員長は「地域の強み、安心、技術の切り口で住みやすさを実感してもらうことが必要と
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委員会構成決まる 富士市議会閉会
富士市議会2月定例会は22日、最終本会議を開き、2024年度一般会計補正予算など追加提案3件を含む46件を可決した。副議長に山下いづみ氏(民主ふじ)を選出した後、各委員会構成を決めて閉会した。 副議長選は有効投票数32で、2会派の推薦を受けた山下氏が18票、井出晴美氏(凜の会・公明党)が14票だった。議長は同市議会の申し合わせで2年交代。議会運営委員会は委員長に井出氏、副委員長に佐野智昭氏(心政富士)を選んだ。 市議会は行政の監視機能を高めるために市の会計年度とそろえるよう見直し、常任委員と正副議長の改選を6月定例会から2月定例会に変更した。予算と決算の一体的な審査のため、予算決算委員会を設
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静岡県内シラス漁始まる 富士・田子の浦漁港「今後の豊漁に期待」
全国有数のシラスの水揚げを誇る静岡県内で21日、今期漁が始まった。国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている「田子の浦しらす」の生産地、富士市の田子の浦漁港は初競りで活気に包まれたが、初日の漁獲量は振るわなかった。 午前5時45分ごろ、18隻が出漁し、1隻で網を引く伝統漁法「一艘曳き(いっそうびき)」で水揚げした。午前7時ごろ、シラスを積んだ漁船が港に戻ると、威勢の良いかけ声の競りが始まった。初日の水揚げ量は前年の331キロを下回る300キロ。田子の浦漁協の集計担当を務める伊沢安弘さん(46)は「不漁が続き、残念。今後の豊漁に期待したい」と話した。 浜松市中央区の舞阪漁港は天候不良の
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富士市の製紙工場で火災 5人搬送、1人は一酸化炭素中毒
21日午前8時40分ごろ、富士市上横割の「大興製紙」の2階建ての工場から出火し、機械や壁、天井などを焼いた。同市消防本部によると、従業員5人が煙を吸い込み、喉の痛みを訴えて病院に搬送された。 同本部によると、5人のうち40代男性が一酸化炭素(CO)中毒で中等症と診断された。30代男性1人と40代男性3人は軽傷。出火当時、工場は稼働中で複数の従業員がいた。富士署と同本部が出火原因を調べている。 現場はJR富士駅から東に約600メートル。敷地内にいた工場関係者の50代男性は「工場の外から火は見えなかったが、周囲の煙がすごかった」と話した。
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知事賞に平出章商店(浜松市) SDGsビジネスアワード
静岡県は21日、環境課題解決に貢献する事業アイデアを発掘する「県SDGsビジネスアワード」の成果発表会と表彰式を静岡市葵区で行った。最高賞の知事賞には、製菓・製パン材料専門商社の平出章商店(浜松市中央区)の「スモールエリアで完結する農産物加工の仕組み作り」が選ばれた。 同社は、県内で不足している農産物加工場や事業者が共同運用できる冷蔵・冷凍庫を開設し、狭いエリアで物流を回す事業アイデアを発表。地域の生産者、加工業者、販売業者などでネットワークを構築することで、二酸化炭素(CO2)排出量や食品ロスを大幅に削減できると強調した。 アイデアを中心になって検討した泰沢友和社長室長は「地元の農産物
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静岡県推計人口 354万4597人 2月1日推計 20カ月連続減少
静岡県がこのほど公表した2月1日現在の推計人口は354万4597人で、前月から3553人減少した。推計人口の減少は20カ月連続。社会動態は転入がわずかに上回り、4カ月連続で増加した。 転入数から転出数を引いた社会動態は46人増(転入9690人、転出9644人)だった。出生数から死亡数を引いた自然動態は3599人減(出生1581人、死亡5180人)だった。 市町別でみると、人口が増加したのは清水町26人、菊川市3人、長泉町2人の3市町。減少したのは32市町あり、浜松市614人、静岡市589人、沼津市281人、藤枝市213人など。 社会動態が増加したのは、最多の富士市129人をはじめ、静岡
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お待たせ!! 初物シラス 高値にも買い物客次々 富士・田子の浦漁港
富士市の田子の浦漁港で今期のシラス漁が始まった21日、地元の鮮魚店には取れたてのシラスが並んだ。水揚げ量は振るわず高値が付いたが、春を告げる初物を求め多くの客でにぎわった。 同市中丸の鮮魚店「新孝丸いな天」には午前8時半ごろから、シラスを買い求める客が次々と訪れた。毎年、解禁日に合わせて同店に来ているという渡辺昌宏さん(69)=同市今井=は「田子の浦しらすは歯ごたえが違う。長泉と三島の親戚に買っていく」と笑顔だった。佐藤さよ子店長(69)は「シラスが入るとお客さんに喜んでもらえる。昔みたいな大漁に期待したい」と話した。 初日の漁獲量は前年をやや下回った。1キロの価格は、前年の約2700円
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能登半島地震被災地 静岡県内技術系ボランティア走る 家財救出 生活再建に貢献
能登半島地震の被災地に通い、住民の要望を受けて被災住宅から車やスマホ、家財を回収したり、家を補修したりする静岡県内の「技術系災害ボランティア」が生活再建に貢献している。一般の災害ボランティアが入れない傷んだ家でも安全を確保して活動。南海トラフ地震に備え、県内に技術系ボランティアを増やそうと講習も行っている。 2月下旬、石川県輪島市の民家。車を覆っていたがれきを電動のこぎりで切り、車を“救出”すると、沈んだ表情だった住民男性に笑顔が戻った。「諦めていた車に乗れるなんて。皆さんはヒーローです」 感謝されたのは静岡県の技術系災害ボランティアチーム「しぞ~か・まめっ隊」代
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富士宮市人事 こども家庭統括監に稲垣氏
富士宮市は19日、4月1日付の人事異動を内示した。部長級9人の異動は過去5年で最多。全体も例年より大規模になった。子どもに関連する事業全般の調整役を担う新ポスト「こども家庭統括監」には稲垣康次福祉企画課長を起用した。公務員の定年延長で役職定年を迎える部長級8人のうち、2人は退職し、6人は主幹級の職に移る。 主な異動は次の通り。 【行政職部長級】財政部長(財政課長)小西雅和▽市民部長(下水道課長)渡辺文彦▽保健福祉部長(水道部長)小林博之▽保健福祉部こども家庭統括監兼参事(保健福祉部子ども統括監兼福祉企画課長)稲垣康次▽水道部長(資産税課長)日原文洋▽危機管理局危機管理監(危機管理局長)和
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岳鉄の〝顔〟 高校生が考案 富士の魅力マークに 4月7日まで特別車両運行
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は17日、高校生のデザインによるヘッドマークを取り付けた特別車両の出発式を同市の岳南江尾駅で開いた。4月7日まで運行する。 岳鉄に親しみを持ってもらうために高校生からデザインを募集し、2点を採用した。団体部門の富士見高美術部のデザインは、かぐや姫を思わせる竹を前面に描いた。中心メンバーの田中琥珀さん(1年)は「車両が迫ってくるかっこいい構図を意識した。いつまでもこんな姿を見せてほしい」と話した。 個人部門で選ばれた富士高の佐野日真莉さん(1年)は、東名高速道路上り富士川サービスエリアの観覧車や、製紙工場の情景などを描き込み「富士の好きなところを詰め込んだ。見
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「理事追加」項目削除 富士市の給与条例 退職者登用、理由不明瞭
富士市議会総務市民委員会は18日、市職員の給与に関する条例の改正案を14日に続いて審査した。市の重要課題の解決に向けて部長職などの退職者を登用する理事職について、条例改正案で示された追加項目を削除する修正案を可決した。 委員が提出した動議は「理事を設置する理由が不明瞭で必要性を理解できない」として、部長職に次ぐ給与で理事を置くことに反対した。市側の説明によると、理事は部単独で解決が難しい案件を扱い、他部や関係機関との調整に当たるポスト。専門性のある外部の人材や、市の施策に通じた部長職の経験者を想定していた。 14日の審査では「天下り先になる」「ポストがやみくもに増えるのでは」などと疑義が
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富士でSDGs理解促進イベント 学生起業家・山田さん講演
持続可能な開発目標(SDGs)の理解促進を目的にしたイベント「ハチドリフェス」が16日、富士市のホワイトパレスで開かれた。 メイン企画として学生起業家で途上国への支援活動を行う山田果凜さん(22)が講演した。山田さんは沖縄県でカフェを営み、売上金を発展途上国に寄付している。インドやルワンダの貧困問題について、同国の孤児院や教育現場を訪れた経験を交えながら語った。「経済活動の枠にとらわれず、より良い社会の実現のためにできることを探してほしい」と来場者に呼びかけた。 静岡県東部を中心に活動し、SDGsの浸透を図る任意団体「ハチドリラボ」が初開催した。着物を着た車いす利用者によるファッションシ
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プロ野球オープン戦(楽天 3-1 ヤクルト) 藤井(富士市立高出)、開幕ローテへ前進
◇ヤクルト―楽天(13時2分、神宮、16262人) 楽天 000012000―3 000000001―1 ヤクルト [勝]藤井1試合1勝 [S]則本7試合3S [敗]吉村4試合1勝1敗 [本]赤羽1号①(則本) ▽二塁打 青木、村上、田中和、岡島、村林▽盗塁 太田(1)中村(1)▽失策 村林、山田(ヤ) ▽試合時間 3時間2分 【評】楽天は藤井(富士市立高出)がスライダーに切れがあり、6回⅔を5安打無失点、7三振で先発入りへ前進した。抑えに転向の則本は九回に本塁打を浴びて1失点。ヤクルトは吉村が力強い投球で5回1失点にまとめた。中村が1安打1盗塁をマーク。 代役で6回途中無失点 「全部出
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富士の年長園児、手提げ袋製作 地元4社が資材提供
富士市の田子浦幼稚園の年長園児がこのほど、地元の製紙関連企業などから提供を受けた資材を使って手提げ袋を製作した。 斉藤商会(富士市鈴川本町)、一ツ山産業(同市富士岡)、山恭製紙所(同市川成島)、富士包材工業(同市伝法)の4社が協力し、板紙や紙紐などの提供、断裁を行った。園児は袋の表面に富士山や花、動物など思い思いの絵を描いた。完成品は卒園式で記念品を入れて活用する予定。大石久美子園長は「『紙のまち』である富士市への愛着を幼少期から深めてほしい」と話した。
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富士市人事 総務部長に江村氏 市民部長は佐野氏
富士市は15日、4月1日付の人事異動を内示した。部長級の退職者は8人で、異動規模は前年度より8人少ない636人になった。 総務部長には幅広い分野で実績のある江村輝彦教育次長を起用する。市民部長には、地域コミュニティーに関する経験が豊かな佐野幸利まちづくり課長が昇任する。 一般行政職で女性職員の割合は、主幹職以上で17・6%と微増した。 【部長級】総務部長(教育委員会教育次長)江村輝彦▽市民部長(まちづくり課長)佐野幸利▽環境部長(市長戦略課長)山本秀之▽都市整備部長(市街地整備課長)鈴木潤一▽上下水道部長(上下水道経営課長)勝又猛▽建設部長(上下水道部長)落合知洋▽中央病院事務部長(病
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不動産鑑定士が来月無料相談会 静岡県内3会場
静岡県不動産鑑定士協会は4月5日、県内3カ所で不動産鑑定士による無料相談会を開催する。不動産の賃料や売買、相続、贈与などに関する相談を受け付ける。 会場は富士市の市交流センター、静岡市の市産学交流センター、浜松市の浜松商工会議所。いずれも午前10時~午後4時。浜松会場は3月29日までに電話で参加の事前予約が必要。 問い合わせは同協会<電054(253)6715>へ。
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富士市人事異動(4月1日)
【総括課長職】市長公室長兼秘書課長(シティプロモーション課長)秋山千賀子▽建設部技監(建設総務課参事兼建設政策担当統括主幹)青島貴伸▽会計室会計管理者兼室長(市長公室長兼秘書課長)和泉誠 【課長級】市長戦略課長(市長戦略課統括主幹)鳥居義忠▽デジタル戦略課長(保健医療課調整主幹)鈴木克敏▽総務課長・公平委員会職員(学務課長)村嶋博▽人事課長(企画課参事兼調整主幹)川島和彦▽シティプロモーション課長(収納課長)鈴木裕子▽契約検査課長(上下水道営業課長)大場洋一▽収納課長(健康政策課長)押見賢二▽資産税課長(資産税課家屋担当統括主幹)久保倉利和▽まちづくり課長(まちづくり課まちづくりセンター担
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人物デッサン、旅先スケッチ 力作60点 富士で17日まで合同展 100歳参加者の作品も
富士デッサン学習会と富士スケッチの会の合同作品展が17日まで、富士市の中央図書館分館市民ギャラリーで開かれている。 両会の参加者32人が手がけた計60点。人物を題材にしたデッサン画は、鉛筆で引いた線に水彩絵の具や墨で濃淡を付けてモデルのたたずまいを表現した。 スケッチ画は年4回の会合で訪れた旅先の風景などが並ぶ。100歳の参加者が描いた田子の浦港や家屋の作品も展示し、来場者が見入っている。 午前10時から午後5時まで。最終日は4時まで。
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鈴木香峰「秋景山水図」 明治13(1880)年 中国文人への強い憧憬 富士山かぐや姫ミュージアム【コレクションから㉖】
せり出した岩山と、その間を流れ落ちる水。水の行方を追うと、戸外に集う3人の人物と供。1人は琴を抱え、1人は巻子を手に持つ。赤い衣の供は、涼炉で湯を沸かし煎茶の支度に忙しい。木々の葉は赤や黄に色づく。彼らは秋の清涼な空気のもと、煎茶をたしなみながら高雅な世界に浸る趣向であろう。中国の文人への強い憧憬[しょうけい]が表された、いわゆる文人画である。 作者の鈴木香峰(1808~85年)は、幕末の東海道吉原宿(富士市)において問屋役を務め、晩年には文人画に傾倒し静岡県南画界の巨人と称された。 江戸出身の香峰であるが、婿養子に入った脇本陣鈴木家には、江戸の国学者や書家、画家などによる多くの書画や書
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福島で震度5弱 富士市は震度2
15日午前0時14分ごろ、福島県で震度5弱の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・8と推定される。津波の心配はない。 静岡県内の主な震度は次の通り。 震度2=富士市▽震度1=静岡市清水区など ◇ 政府は15日未明、福島県で震度5弱を観測した地震を受け、首相官邸に情報連絡室を設置した。
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富士で住宅火災
14日午前8時5分ごろ、富士市大淵、女性方から出火し、木造2階建て住宅の2階の1室を焼いた。富士署などによると、女性が煙を吸い、市内の病院に救急搬送された。女性は娘と2人暮らし。出火当時、娘は外出していたという。同署などが出火原因を調べている。
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浄水発生土 園芸用土へ 加工や販売の仕組み構築 静岡県企業局、業者と契約
静岡県企業局は2024年度、工業用水の浄水工程で出る「浄水発生土」を有効活用する取り組みに着手する。現在は大半を産業廃棄物として処分しているが、民間企業の協力を得て園芸用土に加工、販売する仕組みを構築する。年間約1億5千万円の処分費をゼロにすることを目指す。 有効活用するのは厚原浄水場(富士市)の浄水発生土。公募型プロポーザル方式でこのほど、大阪市の造園業者と契約した。浄水場内に新たに発生土の加工装置を設置し、運転や維持管理、販売までを一貫して手がける。今年10月の稼働を目指す。 「浄水発生土の処分費用が経営を圧迫し、長年の懸案だった」。企業局水道企画課の担当者はこう指摘する。 厚原
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理事職設置 採決を保留 富士市議会、反対相次ぐ
富士市議会総務市民委員会は14日、付託議案を審査し、市職員の給与に関する条例の改正案の採決を保留した。市の重要課題に当たる新たな理事職をめぐり、給与やポストの運用に関する市側の説明に反対する意見が相次いだ。2月定例会の会期中に改めて審査する。 理事職は部長職経験者や専門性のある外部の人材を登用し、部間をまたぐ課題の解決に向けて部長を補佐する形で調整や助言を担う。市によると、重要課題は新病院建設や人事管理などを想定している。 委員会では、ポストを設ける必要性や理事職が増えることを懸念する意見が出た。15日に内示を予定している市の人事異動への影響はないという。
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事業承継 事例を紹介 富士商工会議所セミナー
富士商工会議所はこのほど、事業承継セミナーを富士市の同所で開き、県女性経営者団体に所属する企業経営者らが実体験に基づく事例や課題を語った。 自動車用部品開発「ダイワ・エム・ティ」(同市)の和久田恵子社長は、社内に共感者やブレーンをつくり、積極的にセミナーに参加した取り組みを振り返った。社員やその家族の幸せを中心に課題解決を心がける必要性にも触れた。 産業用ブレーキ製造「サツマ電機」(沼津市)の梶川久美子代表は、大学職員だった時に東日本大震災のボランティアに参加し「大切にしたい人を大切に」と考えたことを機に承継を決意し、地域に人脈を築いた経験を語った。 県事業承継・引継ぎ支援センターの清水至亮
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⚽富士山麓からJ目指す! 岳南Fモスペリオ GM赤星さん、新体制で今季始動
富士・富士宮地区を拠点に活動するサッカークラブ「岳南Fモスペリオ」が、2023年に引退した赤星貴文さん(37)=富士市出身=をゼネラルマネジャー(GM)とする新体制で今シーズンを迎え、17日の天皇杯予選で始動する。東海社会人リーグでは昨季に1部昇格を決め、クラブを株式会社化するなど基盤強化も本格化させた。「富士山麓からいつかJリーグ」との夢を背負い、次の高みへと踏み出す。 赤星さんは藤枝東高を卒業後、05年にJ1浦和に入団。J2や海外7カ国を渡り歩いた後、21年から岳南で選手兼営業スタッフとして活動した。運営と現場の両方に関わる代表兼GMとして「多くのクラブでの経験から、自分たちが置かれ
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富士川照らそう 変速機で水力発電 富士・吉原二中生がジヤトコに提案
富士市の吉原二中の生徒4人が12日、同市の自動車用変速機メーカー「ジヤトコ」に佐藤朋由社長を訪ね、同社の技術を生かした水力発電で富士川をライトアップするアイデアを提案した。 同社を訪問したのは、県内の中高生が地元企業とのタイアップで地域課題の解決につながるアイデアを競う「シヅクリプロジェクト2023静岡カップ」に出場した同校チームの2年生。同チームはジヤトコと連携した市内16チームの代表になる企業賞に選ばれ、1月に静岡市で行われた同カップ最終選考でアイデアを発表した。 提案は、富士川に設置した自動変速機で効率的に発電し、川の中に巡らせた電球で天の川のように景観を演出する計画。イルミネー
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「野球肘」早期に症状キャッチ 富士整形外科病院、小中生を検診
富士市の富士整形外科病院がこのほど、地域で野球に取り組む小中学生を対象に野球肘の無料検診を実施した。症状を早期に発見し、若い選手に適正な処置を促す。 医師や技師がエコーやエックス線でチェックしたほか、肘の可動域や体の柔軟性を見る理学検査などを行った。成長期に見られる離断性骨軟骨炎は、初期には痛みなどの自覚症状がなく、処置が必要になる前の発見が重要という。 今回は富士・富士宮などのチームに所属する小学5年から中学3年の計270人を6日間に分けて診断した。家庭での自主トレーニングの方法などもアドバイスした。 同病院では10年以上にわたって野球のオフシーズンを活用した検診を継続。木島丈博医師
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インフラ整備 地域守る 石井組社長/石井肇氏【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
―10日に創業125周年を迎えた。 「2年前に社長に就任し、世の中の大きな動きを日々感じている。富士市は製紙の他に新たな産業の創出にも積極的で、企業の建設などの可能性が広がっている。インフラを整備し、地域を守る使命を果たしていきたい」 ―社会の変化への対応は。 「SDGs(持続可能な開発目標)やゼロカーボンに関わる取り組みを進めたい。現場では担当者が業務に集中できるよう、関連法規などに明るい建設ディレクターが事務的補助に当たる体制をつくった。DX推進プロジェクトのチームも組み、施工の精度や効率を高めている」 -人手不足は業界の課題。 「人材育成のため、部長職を講師に必要な知識や技術
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コーヒー豆からアートの花 芸術家50人の作品並ぶ 富士の商店街で31日まで
富士市の吉原商店街の店頭などに地元の芸術作家らのアートが並ぶイベントが31日まで開かれている。商品に合わせて配置され、店の雰囲気と調和のとれた作品が来訪者を楽しませている。 同商店街にアトリエを構える衣装作家小川浩子さん(39)の呼びかけで、県内を中心とした約50人が絵画や立体作品などを出品した。 「トロニカ珈琲焙煎(ばいせん)所」には、同店のコーヒー豆から作ったインクで描いたイラストが並ぶ。豆で染めた紙に来場者が「心温まる時間」という題で文章を書いて、店内の観葉植物につるす参加型作品も用意した。喫茶店「アドニス」では、美術作家が制作したテーブルクロスとランチョンマットが客席を彩る。
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小中学生に記念の贈り物 創立150周年で手ぬぐい500枚 富士・吉永一小の児童に
富士市の吉永一小の創立150周年を記念する手ぬぐいが12日、地域住民から同校の児童らに贈られた。 校訓や校章のほか、同校卒業生の物理学者戸塚洋二さんの功績などを記載したデザイン。校区のマップには、卒業生が通う中学や戸塚さんゆかりの公園などを記している。 手ぬぐいはかつて同小に通った元衆院議員の斉藤斗志二さんと、戸塚さんの親族戸塚浩史さんが、全校児童と職員に向けて500枚を用意した。6年生の古郡昇さんと吉村凛香さんが代表で受け取り「この地域で遊び、いろいろな体験をしたことが思い出される。大切に持っておきたい」と話した。
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280人が迫力ダンス 「C-STARスタジオ」がイベント
静岡県東部を拠点に活動するチアダンス団体「C-STARスタジオ」は10日、練習成果を発表するイベントを富士市のロゼシアターで開いた。同団体の教室に通う未就学児から一般までの約280人が躍動感あるダンスで観客を魅了した。 出演者はヒップホップやK―POP、映画音楽など多様なジャンルの音楽に合わせて迫力あるステージを展開した。全国大会優勝経験を持つチームも多数登場し、高難易度の技を次々と繰り広げた。 今回は初の試みとして60歳以上の地域住民や障害者によるパフォーマンスも披露された。
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高校生の新規事業審査会 安藤さん(星陵2)グランプリ けが・病気の人向け衣料品サイト企画
高校生が新規事業を考え提案する審査会「高校生Ring」(リクルート社主催)で、富士宮市の星陵高2年安藤花桜さん(17)=富士市=の提案した「ユニバーサルクローゼット」がグランプリに選ばれた。けがや病気で服装に制限がかかる人に向けて作られた衣料品専門の販売サイトを企画した。 企画したサイトは、片手でも扱いやすいファスナーを使用した服や、医療器具を収納するポケットがある服などを扱う。利用者にそれぞれの身体的特徴に合わせた衣類の情報を提供する。収益は販売元から手数料を徴収する仕組み。商品掲載によって顧客が開拓でき需要の発掘も可能だと、販売元が登録する利点を保証した。 安藤さんは持病の自己注射を
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心開く写真の力紹介 富士 庄司さん(フォトジャーナリスト)講演【東日本大震災13年】
富士市のフォトジャーナリスト庄司博彦さんによる講演会「でも、負げねぇよ」(市教育委員会主催)が11日、同市の教育プラザで開かれ、庄司さんが東日本大震災の被災地で写真を通じて交流した子どもたちの成長を語った。 庄司さんは震災後、宮城県石巻市の中学で写真教室を定期的に開いている。生徒には使い捨てカメラを配り、一人一人が撮りたい物を見つめたり人に見せたいカットを選んだりすることが心のケアにつながっているという。 講話では、母親を亡くした少年やピアノを弾くのをやめた少女のエピソードを紹介し、写真を撮りながら次第に心を開いていく変化を説明した。「誰もが複雑な思いを抱えている中で、写真は閉じ込めてい
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富士市職員のハラスメント相談8件
富士市議会2月定例会は11日、一般質問を行った。2023年度の市職員のハラスメントについて、小長井義正市長は2月までに8件の相談があったと説明した。石川浩司氏(真政会)への答弁。 市長事務部局の窓口で受け付けたパワハラやセクハラの相談件数で、22年度と21年度は1件ずつだった。教育委員会や中央病院、消防本部は含まない。市担当者は急増した理由について「ニュースなどで目にする機会が増え、当事者が自覚し相談を考えるようになったのでは」(人事課)とみている。 今後の対策として、ハラスメント予防・対応マニュアルを作成し、新年度からの運用を目指す。小長井市長は「全ての職員が安心して働くことができる職
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チアリーディングにハンドベル 富士宮で慈善コンサート
富士宮市の富士宮芙蓉ライオンズクラブ(LC)は10日、初のチャリティーコンサートを同市の富丘交流センターで開いた。入場料の1000円を、日本盲導犬協会に対する寄付や市内の中学サッカー大会の助成に充てる。 富士市のチアリーディングスクール「チアーズファクトリー」が会場を盛り上げ、ハンドベルの「チームクラス9」が澄んだ音色を響かせた。
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懸垂幕お披露目 田子の浦港PR 富士
富士市の田子の浦港をアピールする懸垂幕が10日、市内の田子の浦埠頭(ふとう)前田倉庫付近の交差点にお目見えした。1月まで同じ場所にあった大型看板を同港の管理事務所がリニューアルし、新たな広告塔としてPRしていく。 老朽化による倒壊の恐れがあるとして大型看板を外した後、残った柱に縦7・5メートル横1メートルの懸垂幕2枚を掲げた。「やっぱイイじゃん田子の浦港」「富士山と田子の浦港とずっといっしょ」と記し、富士山やシラス漁のイラストも添えた。 港周辺の観光振興を目指す女性でつくる「たごのうら港区女子」が文言やデザインを考案した。同団体のリーダーを務める鈴木加奈子さん(36)は「大きな観光資源である
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関連死防ぐ「TKB48」 吉野篤人・浜松医科大地域医療学講座特任教授 【提言・減災】
能登半島地震から2カ月がたちました。今回の地震でも懸念されているのが「災害関連死」です。災害関連死は初期の家屋倒壊や津波を原因とする「直接死亡」よりも対策によって減らすことができるとされています。避難所・避難生活学会では災害関連死を防ぐキーワードとしてTKB48を提唱しています。TKBが表すのはT(トイレ)、K(キッチン=食事)、B(ベッド)です。48は「48時間以内に整備する」を意味します。 今回の地震でも多くの地域で上下水道の障害が発生しました。飲料水はペットボトルなどで配布されるとしても、水洗トイレが使えません。運動場に設置されるような仮設トイレは階段があり和式が主なため、高齢の方や
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富士高生、かりがね橋開通で祝いの書 式典で書道パフォーマンス
静岡県道富士由比線富士川かりがね橋(富士市岩本から同市木島、742メートル)の供用開始に合わせた式典が9日、同橋付近で行われた。地元住民による書道や火縄銃のパフォーマンスが新橋の開通に花を添えた。 富士高書道部は部員18人が筆を執った。巨大な字で「慶賀」と記して、周囲には「第一歩を踏み出すための架け橋」などと詩をしたためた。同橋の建設促進期成同盟会に所属する富士、富士宮両市と山梨県南部、身延両町にちなんで「富」「宮」「南」「身」の文字を使用した。部長の渡辺ののはさんは「橋とともに自分たちも成長し、地域に貢献できる大人になりたい」と思いを語った。 同市を中心に活動する「駿府古式炮術研究会」
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北海道など 道の駅が特産品 10日まで富士川楽座
富士川かりがね橋の開通を記念して、北海道や東北などの道の駅が特産品などを販売するイベントが9日、富士市の道の駅「富士川楽座」で始まった。10日まで。 北海道と青森、新潟両県の道の駅が出店し、ホタテ焼きや熊鍋、笹(ささ)団子といった名物が並ぶ。道の駅「十三湖高原」(青森県)は、参加者がスコップなどですくった分のシジミを販売する企画を展開。多くの家族連れらでにぎわっている。 富士川楽座の一部店舗では期間中、橋(はし)にちなんで、通常価格1000円程度を840円に値下げしている商品もある。10日は午前10時から午後4時まで。
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【第4章】半割れ発生(後編)② 遠州灘でM8.5 裏山崩れる 「助ける」がれきと格闘【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 生きた心地がしない時間が数分間続いた。今まで経験したことのない猛烈な揺れ。自宅で就寝中だった東海駿河さん(73)は立ち上がれず、妻の伊豆美さん(68)の身を守るため布団をかぶせて揺れが収まるまで耐えた。空から何かが落下したような「ドシーン」という衝撃音が響き、2人の体が床から跳ね上
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富士市に25年度開設、動物愛護センターPR 電車内広告や寄付募集
静岡県は2025年度に富士市大淵に開所する静岡県動物愛護センター(仮称)のPR活動を本格的に始めた。JR東海道線の車両内をセンターの広告で埋め尽くす「トレインジャック」を展開し、ふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディング(GCF)で寄付を募る。動物愛護を象徴する新たな施設として知名度アップを図る。 同センターは「動物の命をつなぐための拠点」を掲げ、保護した犬や猫の収容機能を拡充して新たな飼い主への譲渡を推進する。ドッグランも新設し、県民が親しみやすい施設を目指す。障害者支援施設「県立富士見学園」の跡地に移転し、今年6月ごろから改修工事に着手する。 トレインジャックは11日
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アルティメット大会へ意気込み 米国チームが富士市長訪問
富士市の富士川緑地公園で10日まで開かれているアルティメットの全国大会「2024クラブジュニアアルティメットドリーム杯」に招待された米国チームの選手が8日、市役所に小長井義正市長を訪ね、大会への意気込みを語った。 男子中心のオープン部門に出場する「プライドオブニューヨーク」と、女子部門の「フューリー」の計30人。いずれも米国を代表する強豪で、日本代表チームと共に活躍が期待されている。フューリーのペイン・オクテビアさんは「招待されてうれしい。素晴らしいゲームで応えたい」と語った。 アルティメットはフライングディスクを使った7人同士の対戦競技。同杯は1999年に初開催し、2年目からは富士市で
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平面と立体 「境」を超えて 美術家・ナガタトシヒロさん(富士宮市)【表現者たち】
犬を描いた絵画の一角に画面から飛び出すように板木が貼られ、キャンバスの周囲を童話に出てきそうなかわいらしい姿だが、どこか恐ろしさも感じられるウサギや豚の人形が囲んでいる。立体と平面を両立させた制作スタイルを進める富士宮市の美術家ナガタトシヒロさん(55)は、絵と人形を組み合わせて物語性豊かな作品を志向する。 1968年、富士市生まれ。高校時代に美術の道を歩み始めた。当初は油絵を描いていたが、やがて版画に興味を移し、日本大学芸術学部美術学科版画コースを卒業。十美展や浜松市美術館版画大賞展、伊豆美術祭で入賞するなどした後、2000年を境にペインティングと立体造形の組み合わせを模索し始めた。
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富士市の財政解説 読本分かりやすく 市長、議会で作成方針
富士市議会2月定例会は7日、一般質問を行った。小長井義正市長は、小学校高学年レベルで市の予算や重点事業を理解できる「財政読本」を作成する考えを示した。藤田哲哉氏(心政富士)への答弁。 市はこれまで、予算や決算の状況、歳入歳出別の構成割合などをイラストやグラフを使って広報に掲載してきた。予算書や説明資料もウェブサイトで公表するなどしてきたが「必ずしも分かりやすい表現や見やすい構成になっていない」として、情報提供への配慮が課題になっていた。 財政読本は専門用語や難しい表現を控え、イラストや漫画を使って解説するイメージ。他市の事例を参考に研究を進めるという。作成方法や完成時期は未定。
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バドミントン トップ選手が助言 小中高生らに技術講習 静岡県協会
静岡県バドミントン協会などはこのほど、県内の子どもたちを対象にしたトップ選手との交流会を静岡市葵区で開いた。小中高生や一般の愛好家ら約250人が参加し、最高峰の技術やプレーを間近で学んだ。 東京五輪男子ダブルス8強で、ヨネックス監督代行の嘉村健士さん(34)らが講師を務めた。シャトルを打ち返す「ノック打ち」では、講師陣が「ラケットは自分の視界の中でコンパクトに振るように」「打ち返したい場所をよく見て」などとアドバイスを送った。富士市立須津小4年の後藤颯太君(10)は「正しい動きを近くで見られて良かった。教わったことを意識して練習していきたい」と話した。 交流会は、競技の普及と若手選手の育
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スポーツが縁 ラトビアと交流推進へ 富士市長
富士市議会2月定例会は6日、小長井義正市長の施政方針に対する代表質問と一般質問を行った。小長井市長はスポーツなどを通じて縁のあるラトビアとの交流を推進する考えを説明した。山下いづみ氏(民主ふじ)への答弁。 市は東京パラリンピックでラトビアのホストタウンとして陸上と水泳の事前合宿を受け入れた。同市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」が昨夏、同国などバルト3国で開催された伝統的なロードレースに招待されるなど交流が広がっている。 小長井市長は7月に同国クルディーガ市を訪問する計画も明かした。昨年の富士まつりで同国製のピアノが演奏されたことに触れ、「持続可能な社会への取り組みやデジタルを活用
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地域医療へ貢献誓う 富士・するが看護専門学校で卒業式
富士市のJA静岡厚生連するが看護専門学校の卒業式が5日、同校体育館で行われた。門出を迎えた36人が地域医療に貢献することを誓った。 中田昭子校長が一人一人に卒業証書を手渡し「生命と生活を守る専門職として、これからも学びを深めてほしい」と激励した。卒業生代表の菅原桃香さん(21)=同市厚原=は「つらいこともあったが、実習で患者さんに言われた『ありがとう』という言葉が支えになった」と述べ、励まし合った仲間にも感謝を伝えた。 卒業生は今後、県内のJA静岡厚生連に関連する4病院に就職する予定。
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テント張ってキャンプしよう! ペグ傾けると抜けにくく【しずおかアウトドアファン】
暖かい春の訪れとともに、キャンプ場も再びにぎわうシーズンを迎える。「今年こそはキャンプデビューをしてみたい」「自前のテントを張って満天の夜空を眺めたい」と計画している人もいるだろう。アウトドアショップ「SWEN[スウェン]新富士Base[ベース]」(富士市川成島)で、テントの立て方のこつや用途に合った選び方などを聞いた。 組み立てを実演してもらったのは、広めの前室が付いた一般的な形のドームテント。比較的コンパクトに収納が可能で、少人数でのキャンプやバイクツーリングなどに適したモデルだ。 まずは就寝時に居室となる「インナーテント」部分を地面に広げる。風が強い場合は、飛ばされるのを防ぐた
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高等教育研究拠点 富士市が概要説明
富士市議会2月定例会は5日、小長井義正市長の施政方針に対する代表質問を行った。小長井市長は大学のゼミなどの活動拠点として開設する「フィールドワークセンター」の概要を説明した。一条義浩氏(リスペクトふじ)への答弁。センターは市立中央図書館分館内に整備し、大学、大学院、専門学校などの高等教育機関が富士市を研究の場として調査する際の活動拠点になる。地域の事業所との連携や交流を進めるためのコミュニティースペースとしても活用を促す。 教員や学生が事前に予約し、同館の開館時間に自由に使用できる。市は2024年度一般会計当初予算案に開設の費用約300万円を計上した。7月ごろのオープンを予定している。 同様
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3月5日は啓蟄 春間近、ミツバチ元気よく 牧之原の養蜂場【動画あり】
5日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。大地が暖まり、冬ごもりしていた虫たちが動き出す頃とされる。県内の養蜂場では越冬したミツバチが花の蜜を求めて活動を活発化している。 気象庁によると晴れ間が広がった4日の県内の最高気温は富士市の18度をはじめ、三島で16度、静岡市駿河区では15・7度となり、3月中旬から4月上旬並みの陽気となった。 牧之原市の河村養蜂場(河村充代表)の蜂の巣箱でも4日、多くのミツバチが飛び交う姿が見られた。巣箱の点検をした河村代表は「3月は女王蜂が産卵して働き蜂が増える時期。無事に育っている。最近は温暖で蜂の越冬もだいぶ楽になった」と話した。 (写真部・宮崎隆男)
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静岡から能登へ 石川県関係者メッセージ
石川県能登半島地震の発生から2カ月。被災地では、現在も1万人以上の方が避難生活を余儀なくされ、断水の解消や仮設住宅の建設も道半ばです。一日でも早く日常生活を取り戻すためには、インフラの復旧とともにメンタル面でのサポートも欠かせません。なじみある被災地へ思いを届けようと、静岡県内で暮らす石川県出身者やゆかりのある方々から寄せられたメッセージを紹介します。 能美市出身の看護師山田淳美さん(57)=藤枝市=「震災翌日に訪問看護師が事務所で利用者さんたちと不安な夜を過ごしたニュースを見ました。利用者の皆さんはどんなに心強かったでしょう。医療福祉関係の皆さん、体調を崩さないでくださいね」 輪島市出身
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「ハーモニカ」と「走り幅跳び」でアジア1位 異色のアスリート小林さん(富士市)指導者出会い成長
元小学校教諭の小林正人さん(66)=富士市=が昨年11月、フィリピンで開かれたアジアマスターズ陸上選手権大会M65(65~69歳)クラスの走り幅跳びで優勝した。小林さんはハーモニカのアジア大会シニア部門で2連覇も達成。100メートル元実業団選手の指導者と出会い、異色のアスリートは演奏に加え陸上でも世界で戦えるレベルに成長した。 10歳から陸上競技を始めた小林さん。大学生まで継続したが、社会人になるタイミングで一度引退。30代前半に復帰してからは、けがで引退と復帰を繰り返した。 2年前に復帰してから、競技場で練習していた時、他の人のパーソナル指導をしていた川端公人さん(31)に「自分も教
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安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所は4日、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。表彰はプラチナ賞が2事業所、金賞が5事業所、銀賞が7事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、富士宮牛乳運輸(富士市)と浜松バス(浜松市浜名区)。浜松バスの担当幹部は「基本的な内容だが、社長による安全教育を反復的に続けていることが、80人余りの全従業員への浸透につながっている。賞を励みにしたい」と
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ダイヤ改正は3月16日 富士・岳南電車
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)はこのほど、16日からのダイヤを改正すると発表した。JR東海道線のダイヤ改正に合わせ、吉原駅での連絡をスムーズにする。本数は平日、休日ともに現行通り。主に平日午後7時以降の時刻を変更する。詳細はホームページで。
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⚽U―16男子県選抜、快勝 女子とU―17は敗れる【静岡県ヤングフェスティバル】
静岡県ヤングサッカーフェスティバル(県サッカー協会など主催)が3日、草薙陸上競技場で開催され、U-16(16歳以下)の男女県選抜、U-17(17歳以下)の県ユース選抜が試合を行った。 国民体育大会から改称される国民スポーツ大会のメンバー選考を兼ねたU-16男女県選抜はいずれもU-16東京選抜と戦い、男子は3-1で快勝したが、女子は0-2で敗れた。県ユース選抜はU-17日本高校選抜と対戦し、1-2で惜敗した。 攻守に手応え U―16男子県選抜 攻撃力を発揮したU-16男子県選抜が東京選抜に快勝。目標とする今秋の佐賀国民スポーツ大会に向け、鈴木監督(裾野高教)は「アグレッシブさがチームの生命
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上位選手、激しい駆け引き 富士クリテリウム、寺田(袋井出身)1位 富士山サイクルロードレース2024閉幕
富士市の公道を自転車で走る「富士山サイクルロードレース2024」(実行委主催)は最終日の3日、メイン種目の「富士クリテリウムチャンピオンシップ」の決勝などを青葉通りで実施した。国内トップ選手の激しい駆け引きを制して、寺田吉騎(シマノレーシング)=袋井市出身=が頂点に立った。 決勝は予選上位の計76人が一斉にスタートし、1・8キロのコース30周で競った。先頭が後続集団に吸収され混戦となったラスト1周、寺田が得意のスプリントを発揮した。「狙い通りの展開だった。地元のレースで結果を残せてうれしい」と振り返った。 富士市が拠点のプロチーム「レバンテフジ静岡」は、序盤から先頭集団で力強い走行を見せ
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ダウン症のモデル、パリコレ出演 菜桜さん(富士市)、豪華ドレスで夢の舞台
【パリ共同】ダウン症のあるモデルとして活躍する菜桜さん(19)=本名・斉藤菜桜、富士市=が2日、世界のファッショントレンドをリードするパリ・コレクションにゲスト出演した。着物の風合いを生かした豪華なドレスで登場。夢の舞台に立ち、満面の笑みを浮かべた。 菜桜さんはデザイナーのサミーナ・ムガールさんのショーに出演。賛美歌「アメージング・グレース」をバックに、多くの観客らの前で堂々と歩いた。ショーの後「楽しかった。緊張した。今度は米国のファッションショーに出たい」と次の夢を語った。 ダウン症の人は筋力が弱く、まっすぐな姿勢を保って歩くことが難しい面がある。菜桜さんはウオーキングレッスンや自宅の
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カラフル“恐竜”全力疾走 富士でレース
恐竜ティラノサウルスの着ぐるみで競争するイベント「フジ・ティラノDASH!」が3日、富士市の中央公園で初めて行われた。 中学生以上の成獣部門に43人、小学生以下の幼獣部門に8人が出場した。スタート地点で名前を呼ばれた参加者はジャンプしたり尻尾を振ったり、コミカルな動きで観客にアピール。発走の合図と同時に全力疾走してゴールを目指した。 市中心部で同日開かれた「富士山サイクルロードレース2024」の関連イベント。市民の健康増進を目的にジヤトコ(同市)が主催した。
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「故郷で経験伝えたい」 大震災で福島から富士へ 堀川さん夫妻講演
東日本大震災から間もなく13年。福島県浪江町で被災し、東京電力福島第1原発事故の影響で富士市へ移住した堀川文夫さん(69)と妻の貴子さん(70)が2日、伊豆の国市の韮山時代劇場で講演した。震災体験と故郷への思いを語った。 同町で学習塾を経営していた夫妻は自宅から約10キロの距離にあった原発事故で町を離れ、富士市に避難してきた。ひきこもる時期もあったが、震災体験を語る経験や元塾生との交流で再起し、2012年に市内で塾を再開。17年に「震災と原発事故でふるさとを奪われた人々の思いを記録に残したい」と体験を絵本にまとめ、思いを伝えている。 2人は被災直後の体験に触れながら「車が弾むほどの感覚。
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車いす駅伝向け最終調整 「1時間切り」今年こそ 10日京都で全国大会 県代表 富士で練習
10日に京都市で行われる「第35回全国車いす駅伝競走大会」に出場する県代表チームが2日、本番前最後の全体練習を富士市で行った。過去最高の8位入賞を記録した昨年以上の成績を狙うメンバーが入念な最終調整を行った。 同市のふじのくに田子の浦みなと公園にメンバー5人が集まり、海岸沿いのサイクリングコース約10キロを2往復疾走し、ペース配分や競技用車いすの状態を確かめた。初入賞を果たした昨年は、目標タイムとしていた1時間切りに55秒届かなかった。30年以上の指導歴を持つ鈴木秀明監督(61)=磐田市=は「若手とベテランが融合し、各区間で少しずつタイムを縮めて今年こそ目標を達成したい」と意気込んだ。
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読み手に届く新聞を コンクール入賞常連校の富士東高 流行や時事問題、等身大の視点で
富士東高新聞部(富士市)は静岡県高校新聞コンクールの上位入賞常連校。「読み手に届く新聞」をモットーに、コロナ禍でのマスク事情や「推し活」など、高校生が気になる話題を追いかけて取材に励んでいる。 部員は2年生と1年生計10人。放課後の部室には、毎日のように多くの部員が集まってくる。新聞づくりの活動時間以外でも情報のアンテナを張り、何げないおしゃべりが取材のネタにつながることもある。部員らは「仲間と一緒に街へ出て取材するのが楽しい」「自分で考えて動けることが新聞部の魅力」と口をそろえる。 主な活動は年3回発行し全校生徒に配る「富士東高校新聞」の制作だ。企画会議では、1人当たり四つのアイデアを
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製紙産業 新たな市場開拓へ、事例学ぶ 富士でシンポ
富士市主催の「製紙産業イノベーション創出シンポジウム」が1日、同市のロゼシアターで開かれ、官学民の関係者が新たな市場の開拓に向けた取り組みを紹介した。 製紙関連産業の集積地域になっている愛媛県四国中央市との共催。ペーパーレス化や脱炭素化が進むなど製紙産業を取り巻く環境が変化する中、従来の市場にとどまらない持続的な事業展開を目指すために初めて企画した。 パネルディスカッションでは、富士工業技術支援センターの深沢博之さんが「業界が持っている技術を他分野に応用していくマッチングが必要」と呼びかけた。丸富製紙(富士市)の八木英一さんは「外部との接点を持ち、チャレンジを続けていくことが求められる」
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名峰の絶景写真を展示 富士山、エベレスト紹介 富士
「第18回富士山百景写真コンテスト」の入賞作品と写真家川口敏彦さん(伊豆市)によるエベレストの写真を紹介する展示会が8日まで、富士市の道の駅「富士川楽座」フジヤマギャラリーで開かれている。 同コンテストでは、川と散り際の桜、富士山を捉えた作品が「あらがえない時の流れを感じさせる」(審査員)と評価され、グランプリに選ばれた。このほか、宝永火口の上を舞う雲、新幹線と富士山の写真など約20点を展示する。川口さんは、エベレストに向かう山道から望む絶景や周辺に住む民族の生活を収めた作品を寄せた。
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千葉で震度4 静岡県東部で震度1 M5・0
2日午前1時49分ごろ、千葉県で震度4の地震があり、富士市や東伊豆町で震度1を観測した。気象庁によると、震源地は千葉県南部で、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・0と推定される。この地震による津波の心配はない。その後も震度3や震度2の地震が続いた。
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千葉、埼玉で震度4 静岡県東部でも震度1 M5・2、揺れ相次ぐ
1日午前5時43分ごろ、千葉県と埼玉県で震度4の地震があった。静岡県東部や伊豆でも震度1を観測した。気象庁によると、震源地は千葉県東方沖で、震源の深さは約30キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・2と推定される。 千葉県では2月29日にも震度4や震度3を観測。 1日午前5時43分ごろの地震の静岡県内の震度は次の通り。 震度1=富士宮市弓沢町、富士宮市野中、富士市吉永、御殿場市萩原、伊豆の国市長岡、東伊豆町奈良本、河津町田中、松崎町宮内、小山町須走
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知事と静岡県議会・働き方を巡る報道テーマ 静岡新聞社 読者と報道委員会
静岡新聞社の「読者と報道委員会」は2月13日、第38回会合を静岡市駿河区で開いた。議題は「知事と県議会」と「働き方を巡る報道」。NPO法人クロスメディアしまだ事務局長の児玉絵美委員、静岡理工科大学長・静岡大電子工学研究所長の木村雅和委員、富士川まちづくり株式会社代表取締役社長の伊藤高義委員の3氏が本社側と意見交換した。 (進行は石川善太郎編集局長) 知事と県議会 木村委員 「政策」視点 啓発に力を 児玉委員 政治と若者つなぐ鍵に 伊藤委員 県政への強い主張期待 川勝平太知事と県議会を巡っては、県政の課題解決に向けた政策論議よりも、自民会派などとの対立による政局が紙面をにぎわせ
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風景やにぎわい デジカメで撮影 写真愛好家、富士でグループ展
富士市などの写真愛好家でつくる「デジカメワークショップ」(飯島剛代表)の第13回作品展が3日まで、同市立中央図書館分館市民ギャラリーで開かれている。 講師と会員の9人が県内外の風景や街のにぎわいなどをデジカメで写した計42点が並ぶ。路面に映るチアリーダーの躍動的な影や、富士山を背景にすれ違う新幹線などを捉え、会員が視点や技術を競っている。作品には使用機材やシャッター速度などの撮影データを添えている。能登半島地震で被害を受けた輪島朝市や千枚田を会員が過去に撮影したコーナーも設けている。 午前9時から午後5時まで。最終日は4時半まで。
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静岡県内各地にゴジラの“足跡” 最新作、アカデミー賞ノミネート 映画祭にぎわい、静岡県勢怪獣も
3月10日(日本時間11日)に授賞式が開かれる第96回米アカデミー賞の視覚効果賞に、浜松市でロケが行われた「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」がノミネートされた。邦画史上初の快挙。静岡県内はこれまで多くのゴジラ作品の撮影地となり、劇中の舞台にもなってきた。ゴジラ怪獣の中には県内で生まれたものも。アカデミー賞発表を前に、ゴジラと静岡の縁を追った。 1954年11月、東宝が制作した怪獣映画「ゴジラ」が公開された。同年7月27日の静岡新聞夕刊では「ビル程高い怪物 秋の大作『ゴジラ』」と題して「海底数千呎(フィート)に棲息していたものが、水爆実験によって、生活環境を破壊されたことから日本に上陸」と
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職員間の連携強化へ 富士市 フリーアドレス導入
富士市は働き方改革の一環で、3月4日から職員の座席を固定化しないフリーアドレスを市役所5階の南側フロアで採用する。 産業交流部の産業政策課、産業支援課、商業労政課、交流観光課が対象で、四つの課の職員が同じスペースを共有する。テーブル席、ソファ席、テレワーク用の個室ブースなど48席が用意され、業務によって使い分けることを想定する。来庁した事業者などとの打ち合わせ用に複数のテーブルがあるスペースも設置した。 デザインや施工はコニカミノルタジャパン(東京)が担当した。28日に行った竣工(しゅんこう)式で小長井義正市長は「職員間の連携強化によって質の高い市民サービスにつなげたい」と話した。 (富士支
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静岡人インタビュー「この人」 定期演奏会が100回に達した富士交響吹奏楽団の団長 平田浩一さん(伊豆の国市)
楽団は1972年、富士市民吹奏楽団として結成。50周年記念の第100回定演は、ロゼシアターに千人超の聴衆を迎えた。ホルンを担当し、5年前から現職。62歳。 ―節目の定演を終えて。 「吹奏楽オリジナルの曲に加え、オーケストラの管弦楽を吹奏楽用にアレンジした楽曲でプログラムを組んだ。富士にちなむ作品も交え、大勢の来場者と共に祝うことができた。社会が新型コロナ禍から再開する時期と重なっただけに感慨もひとしお。これからも楽しみにしているとの感想が聞かれ、皆の励みになった」 ―どのような楽団か。 「現在の団員は高校生から70代まで45人ほど。創立当初から指揮者を務める石川喬雄さんらの指導の下、
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富士のダウン症モデル パリコレへ 19歳の菜桜さん 「みんなを笑顔に」 母娘で夢見たランウエー
ダウン症のあるモデルとして活躍する菜桜(本名・斉藤菜桜)さん(19)=富士市=がフランスで26日開幕したパリ・コレクションに3月2日、ゲスト出演する。日本文化を伝えようと、着物を生かした豪華なドレスで登場する。海外のファッションショーのランウエーを歩きたい-。母娘で描いた夢の舞台に立つ瞬間が近づいている。 柔らかな笑顔やカメラをまっすぐに見つめる瞳が魅力の菜桜さんは、ファッションイベント「東京ガールズコレクション」の関連企画など国内のショーへの出演を重ねてきた。母親の由美さん(53)とともにインスタグラムでも積極的に発信している。 菜桜さんはダウン症の合併症で心臓や食道に疾患があり、40
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舗装処理剤飛散 走行車両に付着 富士の東名
中日本高速道路は27日午後0時10分ごろ、富士市松本の東名高速道路清水ジャンクション-富士インターチェンジ間の上り線で、路面の舗装補修工事を行っていた作業車両から液状の舗装表面処理剤が飛散し、別の車線を走行していた大型車のフロントガラス付近に付着したと発表した。大型車の運転手にけがはなかった。 同社によると、舗装表面処理剤は舗装の接着を強めるアスファルト乳剤で、付着しても人体や車両に害はないという。現場は片側2車線で、追い越し車線を規制して工事をしていた。舗装表面処理剤を散布している最中に走行車線を通った大型車に、何らかの原因で付着したと見られる。同社が発生原因を調査している。 同社は、同日
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静岡県内7施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は26日、県内の高校、小中学校、特別支援学校7施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計75人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設8人、富士宮市1施設7人、富士市2施設15人、島田市1施設14人、磐田市1施設21人、掛川市1施設10人
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土木職員育成に本腰 担い手不足対応 富士市が計画策定
富士市は26日、持続可能な土木施策のために策定した「土木技術職員人材育成計画」を発表した。土木部門の担い手不足が全国的な課題になる中、専門知識のない職員の育成も視野に人材確保に本腰を入れる。 土木の慢性的な人手不足に加え、関連予算の減少、自然災害の増加、市民ニーズの多様化に対応できる体制を整える取り組み。研修や資格取得への支援、職場環境の整備などを通じ、新規採用職員の早期育成と関連職全体の能力向上を図る。土木部門の職員13人でつくる検討会が1年がかりで体系化した。 計画は目指すべき職員像や求められる役割と能力、人材育成メニューなどをまとめた。必要な能力習得に向けた到達目標は「基本的な図面を読
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流ちょうな日本語 夢や目標語る 沼津で外国人留学生スピーチコンテスト
NPO法人静岡YMCAは24日、「外国人留学生日本語スピーチコンテスト」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。ミャンマー出身で富士山日本語学校=富士市=のメージンさん(23)が優勝した。 多様性を受け入れ、より良い国際社会の構築に向けて自ら考えて行動する「グローバル人材」の育成が狙い。国内滞在歴が4年未満で、県東部に住む5カ国の10人が出場した。 関係者が見守る中、出場者は日本でのアルバイト経験から学んだことや将来の夢、目標などを5分以内で話した。メージンさんは母国の悲惨な軍事衝突から感じた平和の尊さなどを流ちょうな日本語で披露した。 2位にメイ・トウ・ピョーさん(グランジャーグローバルアカデミ
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社会の関わり合い、仕組みは? 富士で新キャリア教育試行へ 企業協力、小中生向け体験施設で授業
富士市の一般社団法人「まちの遊民社」が、市内外の企業の協力を得ながら社会の仕組みを学ぶキャリア教育を始める。日本総合研究所(東京都)の社会体験カリキュラムと資金援助を受け、公教育と連動したプログラムを実践する。 日本総研が提案するカリキュラム「しくみ~な」は、社会や経済、金、仕事が回る仕組みを、事前学習と体験を通じて学ぶフィンランドのプログラムがモデル。導入は富士市が全国で初めてという。 施設内での体験は、行政や企業、金融機関などの協力で、富士市の産業を反映したブースによる疑似的なまちをつくる。子どもたちは生産者や消費者、店員などさまざまな立場から関わり合い、社会の仕組みを複合的に学習
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長距離競技 腕の使い方指導 東京パラ銅の堀越さん、富士で教室
東京パラリンピックフルマラソン銅メダリスト堀越信司さん(NTT西日本)を迎えた陸上教室が24日、富士市の富士総合運動公園で開かれた。知的障害や目に障害のある子どもらに長距離の走り方のこつを伝えた。 参加者は両手に水の入ったペットボトルを持って走り、腕への力の入り方を確認。堀越さんは、腕を体に近い位置で細かく動かすことで負担を軽減できると伝えた。効率的に走れる足の使い方も説明し「少しずつ自分の力を消費していく方法を習得するべき」と強調した。 主催したNTT西日本静岡支店の担当者は「陸上教室を通して障害者スポーツの発展に貢献できれば」と話した。
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CNFブランド 富士市が新たに3製品認定
富士市はこのほど、植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を使った市CNFブランド認定品に市内3社の3製品を加えた。CNF関連産業の集積を目指す市の認定品は計15製品になった。 わかつきの和菓子は、保水や粘性の特性を生地作りに生かした。スノークラフトの軽量紙粘土はひび割れ防止性能を向上させた。エフピー化成工業の食器は耐熱性や強度を高めた。 市役所での認定証授与式で、各社の代表者が小長井義正市長らに製品を紹介。CNFを使った効果や開発の工夫、顧客の反応なども語った。
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富士川かりがね橋、地元住民にお披露目 3月9日供用開始
3月9日に供用開始する富士市の富士川かりがね橋が23日、市民に向けて初公開された。開通に先立つイベント「完成記念お披露目会」(静岡県富士土木事務所主催)として、1日限定で地元住民や関係者が同橋を歩いて渡った。 周辺地区から多くの家族連れらが集まった。記念写真を撮ったり、景色を眺めたりしながら742メートルの同橋を自由に散策した。主婦の望月歩美さん(37)=同市松野=は「歩いて渡れる日が来てうれしい。開通後は地域の渋滞解消を期待している」と喜んだ。 セレモニーで同土木事務所の大塚義則所長は「これまでの工事への理解に感謝したい。今後、周辺地域がますます発展してほしい」とあいさつした。
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「富士山の日」 夫婦2人の結婚23年祝福 富士で式典 記念の証明書発行
「富士山の日」の23日、結婚23年目を迎えた夫婦を祝う「富士山婚式セレモニー」が富士市役所で行われた。県内外の15組がこれまでの結婚生活を振り返り、今後の人生も寄り添って歩むことを誓った。 夫婦には記念の証明書や富士市の特産品が手渡された。ハンドベル団体による演奏や富士市ゆかりの詩人吉野弘氏の詩「祝婚歌」の朗読で15組を祝福した。長野県岡谷市の楠本浩之さん(59)と多恵子さん(59)夫妻は、婚約の際と同じスーツやアクセサリーを身につけて来場した。浩之さんは「富士山の頂に届くくらい、今後も2人で幸せを積み重ねたい」と笑顔で話した。 市は2人の23年間を「富士山(2・23)」となぞらえ「富士
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静岡から能登へ 石川県関係者メッセージ
石川県能登半島地震が発生して1カ月半。被災地では仮設住宅への入居など復興に向けた歩みが始まっていますが、物心ともに支援活動の長期化は避けられません。静岡県内で暮らす石川県出身者やゆかりのある方々から古里を思い寄せられたエールを紹介します。 金沢大卒の会社役員遠藤典生さん(69)=富士市=「大学時代はヨット部に所属した。七尾湾での活動が思い出深いです。輪島朝市の惨状などはショックでしかありません。復興には時間がかかりますが、観光や消費などで貢献していきたいです」 金沢大卒の会社員岡嶋基晴さん(55)=静岡市駿河区=「大学時代、能登半島にある千里浜のゴルフ場でアルバイトをしていました。お世話に
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太陽光パネルの下でソバ栽培 静岡ガス、富士の食堂で販売
静岡ガスは22日、営農型太陽光発電施設で栽培したソバを使ったてんぷらそばを、富士市の同社エネリアショールーム富士エネリア食堂で販売した。23日まで。 耕作に使われていない袋井市内の農地を活用し、2万5千平方メートルの施設内に設けた太陽光パネルの下でソバを栽培した。昨年末に初収穫し、事業を県民に周知するため販売した。 静岡ガス&パワー(富士市)が発電施設運営、鈴生(静岡市)が栽培を担い、今年夏から2期目の生産を始める。静岡ガス担当者は「農地の有効活用とカーボンニュートラルに向けた事業として、収穫量を増やすなど軌道に乗せたい」と話した。 販売は午前11時半から午後1時半まで。なくなり次第終
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静岡県内16施設で閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、保育園計16施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計171人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 函南町2施設17人、御殿場市1施設5人、富士宮市1施設14人、富士市1施設6人、静岡市葵区1施設17人、藤枝市1施設13人、島田市1施設14人、磐田市1施設10人、掛川市1施設9人、湖西市1施設13人、浜松市中央区5施設53人
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補正予算案を可決 富士市議会
富士市議会2月定例会は22日、本会議を再開し、2023年度一般会計補正予算案など13議案を原案通り可決した。 一般会計では物価高騰対策や福祉関連の事業費など1億6500万円を追加する。24年度一般会計予算案など38議案を上程し、市側が議案説明した。 旧大淵二小跡地利用の優先交渉権者の取り消しを地元の町内会が求めた陳情は、優先交渉権の取り消しや再考は考えていないとする市側の所感を了承した。陳情は、優先交渉権者の代表者が逮捕され「地域住民の同意を得られる状況にない」としたが、市側は代表者が不起訴になったことから取り消しの規定には当たらないとした。市議会は、地元からの理解が得られるよう説明すること
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全国高校英作文コンテスト 間部さん(三島北高1年)最優秀賞 スマホない世界 物語で表現
三島北高1年の間部七海さん(富士市)がこのほど、第62回全国高校生徒英作文コンテスト(全国英語教育研究団体連合会主催)1年の部で最優秀賞となる文部科学大臣賞を受賞した。題材の「スマホのない生活」を物語仕立てで表現したユニークな手法が評価された。約1万点の応募作品のトップに立ち「賞を意識してなかったので驚いた」と喜んだ。 受賞作は、全てのスマホがある日なくなった世界の女子高生を主役にして展開。誕生日の友達に直接会ってお祝いを伝えたり、通学中の電車内で友達と目を合わせて会話したり、スマホの通知が気にならず勉強に集中できたりする状況を書いた。 高校入学後、スマホを持ち込めなかった小中学校とは違
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富士の愛好家、文芸誌創刊 小説、詩、随筆そろう 持ち味生かし定期刊行へ
富士市などの文芸愛好家のグループが1月、同人誌「文芸富士」を創刊した。近年では小説、詩、随筆がそろった総合文芸誌の創刊は珍しい。発行する「竹の会」代表の海野典子さん(72)は「若者向けの投稿スペースを用意して発展させたい」と定期刊行をにらむ。 2023年2月に同市で開かれた文章講座が発端。全3回の講座終了後、月1回のペースで始めた自主講座のメンバーが母体となった。第2回定例会で講師の竹腰幸夫常葉大名誉教授が「目標は同人誌の年内発刊」と発言したことで、具体化が進んだ。役員の中根由香里さん(63)と松本真理子さん(73)は「『発破を掛けるハッタリじゃないか』という声もあった」「役員7人が全員
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「防災上重要な道路」沿い 非耐震建築物316棟 静岡県報告
静岡県と県内の沿岸21市町が防災施策の情報共有を図る県津波防災地域づくり推進連絡会がこのほど、県庁で開かれ、県は「防災上重要な道路」沿いに耐震性がない建築物が県内に316棟あると報告した。所有者には耐震化の努力義務があり、県は耐震化を提案する専門家の派遣や補助制度を通じて耐震改修を促している。 県は、災害時の緊急輸送ルートのうち、県・市町災害対策本部や災害拠点病院など65拠点につながる道路と、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)事故時の避難経路の計約690キロを防災上重要な道路としている。 国は、1981年5月以前の旧耐震基準で建てられた建物のうち、倒壊した場合に重要道路をふさぐ恐れがある建
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サイバー被害警戒へ、動画やデザイン 専門学校生4人を表彰 静岡県警
静岡県警は20日、サイバーセキュリティーの普及啓発強化につながる動画・デザイン作品を募った第3回コンテストの表彰式を県警本部で行った。優れた作品を完成させた県内の専門学校生4人に、水嶋春彦生活安全部長が表彰状を手渡した。 県警ホームページなどで配信されるショート動画部門の最優秀賞に選ばれたのは、静岡デザイン専門学校3年の栗原百花さん(三島市)。昨年の優秀賞に続く受賞で「目を留めてもらう工夫に悩んだが、友達や家族が相談に乗ってくれて完成できた」と感謝した。 優秀賞は同級生の杉山日菜子さん(静岡市)で「若い人を中心に関心を持ってもらえる雰囲気を出せるよう頑張った」と話した。 ポスターや啓発
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大自在(2月21日)ウオーカブル
日本三大だるま市と称される富士市の毘沙門天[びしゃもんてん]妙法寺の大祭に出かけた。沿道の露店から漂う香ばしい匂いや豆菓子を売る人たちの呼び込みに五感が刺激され、気持ちが浮き立つ。縁日の楽しさは歩いてこそ。 散歩、散策、ウオーキングのブームが続く。健康維持の効果が広まり、歩くことに着目したサービスが増えた。ポイントを集めて活用する「ポイ活」のウオーキング版アプリも登場し、電子マネーと交換できたりする。 「JR静岡駅前を人が中心となるウオーカブルな空間に整備」。静岡市が先日発表した新年度予算案にこんな記述を見つけた。静岡駅北口前の国道1号の地上横断を調査検討、とある。ウオーカブルとは「wa
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⚾楽天・藤井(富士市立高出)先発枠へ存在感 練習試合4回無失点 「アピール続ける」
楽天・藤井(富士市立高出)が20日、ロッテとの練習試合に五回から2番手で登板し4回無失点と好投。先発枠入りを争う松井が4回3失点と精彩を欠いただけに、存在感を示すことができ「アピールし続けないといけない。チャンスをもらえたらしっかり投げきるだけ」と引き締まった表情で話した。 プロ3年目だった昨季は自己最多の3勝をマーク。大きな飛躍を期すサウスポーは「キャンプではチームの誰よりも投げてきた。その練習の成果と自信が結果につながっている」と言葉に力を込めた。
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「動物との共生」 まちづくり提言 富士サンフロント21懇話会分科会
静岡県東部地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は20日、富士山地区分科会を富士市のホテルグランド富士で開いた。懇話会の活動方針の一つで、県が同市に動物愛護の拠点整備を進めていることもあり、「動物との共生によるまちづくり」をテーマに展開。識者らが講演とパネル討論で、共生と愛護の意識の醸成を強調した。 国際セラピードッグ協会の創設者で音楽家の大木トオル氏が「人と動物との共生 幸せの絆」を演題に基調講演。国内外での啓発活動や、殺処分が待っている捨て犬などの救助をはじめ長年続けている取り組みを伝えた。殺処分を免れ、セラピード
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ビッグモーター富士店 車検場指定取り消し
国土交通省中部運輸局は20日、中古車販売大手ビッグモーター静岡富士店(富士市)に対し、民間車検場の指定取り消しなどの行政処分を出した。 同運輸局によると、点検整備の一部を行わずに適合証を交付した違反を669台確認したほか、修理履歴を記録する特定整備記録簿への虚偽記載などがあったとして、同日付で民間車検場の指定取り消しと、自動車整備事業を15日間停止する処分を下した。 県内では2023年10月に同社浜松南店、24年2月に浜松東店(ともに浜松市中央区)も民間車検場の指定取り消しなどの処分を受けている。
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廃材から航空燃料原料 レンゴー、生産へ200億円投資 富士の子会社提携
段ボール大手のレンゴーは20日、木の建築廃材から、二酸化炭素の排出量が少ない航空機用再生燃料(SAF)の原料となるバイオエタノールの生産を始めると発表した。約200億円を投じて設備を導入し、2027年までに年間2万キロリットルの量産を目指す。 建築廃材から紙の原料であるパルプを製造する技術を持つレンゴー子会社の大興製紙(富士市)と、パルプからバイオエタノールを生産するノウハウがある福岡県の会社が提携し、事業を展開する。 製造したバイオエタノールは石油元売りなどに販売する予定。大興製紙はバイオエタノールの製造に必要な設備を導入して、将来の生産能力増強や品質向上にも対応する構えだ。 レンゴ
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ペットへの責任と課題議論 「年齢気にせず 飼える地域を」 サンフロント21懇話会富士山地区分科会
富士市で20日開かれた「サンフロント21懇話会」富士山地区分科会では、国際セラピードッグ協会創設者の大木トオル氏と静岡県健康福祉部の阿部冬樹技監の講演に続き、「動物とともに幸せに暮らせるまちづくり」をテーマにパネル討論を行い、さまざまな視点から課題の改善策などを話し合った。 パネリストは大木、阿部両氏と、会社を設立し、犬の殺処分ゼロを目指した活動に取り組むサッカーJ1リーグFC町田ゼルビアの鈴木準弥選手=沼津市出身=、企業経営研究所の中山勝常務理事。飼い主の責任とペットを飼い続けることへの課題が議論の中心となり、鈴木選手は「殺処分をなくして1匹でも多く助けたい。少しでも行動することに意味
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富士川流域の歴史を解説 富士でトーク
富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている企画展「東海道にかける富士の橋」に合わせたミュージアムトークがこのほど、同館で始まった。初回は市教委文化財課の藤村翔さんが、古墳時代から飛鳥時代にかけた富士川流域の社会の姿について話した。 この地域で民間信仰を始めた長官が都の役人に討たれた常世神(とこよのかみ)事件などを解説した。愛鷹山南麓に古墳群が造られた経緯や、都に運ばれたカツオの加工の様子なども説明し「遠く離れた都と関わりがあったことが分かる。富士川を舞台にした時代ごとの話を楽しんでほしい」と語った。 企画展は富士川かりがね橋架橋と富士川橋開通100周年を記念して開催している。トークは2
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養殖ワカメ味わって 23日、イベント 富士・田子の浦漁協
富士市の田子の浦漁業協同組合青壮年部は23日、近年養殖に挑戦しているワカメの販売イベント「わかめふさふさ市」を同漁協(同市前田)で開く。 同漁協はシラスの休漁期の収入源確保に向け2019年に本格的なワカメ養殖に乗り出した。魚による食害の影響を受けて不漁が続く中、本年度は由比港漁業協同組合と協力した。水温や水深など生育環境について研究しようと、試験的に由比港内に種苗を設置。同港で一定の大きさまで生育したワカメを田子の浦の養殖場に移植した。 イベントでは午前9時から午後2時まで、ワカメを使用したご飯やみそ汁なども販売する。同青壮年部の望月敏部長(43)は「いずれはワカメをシラスに次ぐ田子の浦港の
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タリーズ富士市中央公園店、地域密着で「殿堂入り」 全国初の快挙 にぎわいづくり、継続性評価
タリーズコーヒー富士市中央公園店が19日までに、国内全店舗(直営、フランチャイズ計約770店)対象の社内表彰制度「ボイス大賞」のコミュニティーカフェ大賞部門で、全国初の「殿堂入り」を果たした。行政や企業、市民団体と連携した地域密着型のイベントなどを長年にわたって続け、活性化につなげている点が高く評価された。 同店を運営するニュータウンビルサービス(埼玉県)の後藤淳社長が都内のタリーズコーヒージャパン本社で小林義雄社長から表彰を受けた。後藤社長は「非常にうれしい。これからも皆さんの力を借り、われわれも楽しみながら、文化振興やにぎわいづくりに貢献したい」と喜んだ。 同店は2018年にオープン
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DIYグランプリ 吉川さん(静岡市)に栄冠 ペット用の仏壇製作
手作りの家具や日用品を募集した第29回DIYグランプリ(エンチョー主催)の表彰式が18日、富士市内で行われ、ペット用の仏壇を作った吉川厚司さん(58)=静岡市清水区=がグランプリに選ばれた。 高級感のある板を表面に貼り、脚部は丸みを帯びた猫脚に仕上げた。自身が猫を飼っていたことから製作したという。 インテリア、エクステリア、アウトドア、ジュニアなど8部門に計497点の応募があった。表彰式会場では、漁業用の浮き玉をくりぬいたランプシェードや、洗濯小物を収納して移動できるかご台など、アイデアや工夫を凝らした入賞作品を展示した。
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ビジネスプラン最優秀賞に3人 静岡でコンテスト審査
静岡市産学交流センターなどはこのほど、新事業のアイデアを競う「しずおかビジネスプランコンテスト」(静岡新聞社・静岡放送協力)の最終審査会を同市葵区で開いた。一般部門は、海底に沈んだ釣り具ごみの回収と再利用に取り組む土井佑太さん(30)=富士市=が最優秀賞を受賞した。 土井さんは「マリンスイーパー」(海の掃除人)として自ら海に潜って海底に残ったルアーを回収し、塗装をし直すなどして再びルアーとして販売する活動に取り組んでいる。土井さんは賞金20万円を受け取り、「静岡市内の海を守る活動に使いたい」と話した。 学生部門の最優秀賞は茶の製造過程で出るかすを再利用して紙を作る活動を行う静岡英和女学院