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書棚オーナーの推し満載 富士に“図書館”オープン 交流の場に

 富士市の富士本町商店街に22日、本を通じた交流スペース「ワンダー図書館」がオープンした。箱のように区切った書棚のオーナーが好きな本をそろえ、個性豊かな書籍の世界を来館者に提供する。

書棚の区画を借りたオーナーが好きな本を並べた「ワンダー図書館」=富士市本町
書棚の区画を借りたオーナーが好きな本を並べた「ワンダー図書館」=富士市本町

 オーナーが自由に使う56の棚には、文芸書や実用書、絵本、漫画など個人の趣向が詰まった本が並ぶ。音楽や子育てなどテーマが感じられる棚が多く、特定の作家を推すオーナーもいる。来館者へのメッセージや関連する小物を添えるなどの工夫も見られる。
 同館は空き店舗を活用した起業をサポートする市の事業で採用された。館内では読み聞かせやワークショップなどオーナー主催のイベントも想定し、地域活性や交流の促進につなげる。金指祐樹館長は「書棚を使った自己表現や知らなかった世界の発見が楽しめる仕組み。人の出入りが続く空間として定着してほしい」と話す。
 オーナーとしての利用は月2200円で、半年から契約できる。来館者は初回の登録料300円を支払えば自由に本を借りられる。開館は午前11時から午後5時。月、火曜は休館。
 問い合わせは同館<電090(8684)0402>へ。
 (富士支局・宮城徹)

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