テーマ : 富士市

岳鉄に自転車持ち込みOK 富士で実証実験 観光利用拡大に期待

 富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の車内に自転車の持ち込みができる「サイクルトレイン」の実証実験がジヤトコ前駅―岳南江尾駅間で進められている。今後の実施予定は18、19の両日。電車との乗り継ぎでサイクリストの移動範囲を広げ、観光利用などに役立ててもらう。

電車内に自転車を持ち込む乗客=富士市のジヤトコ前駅
電車内に自転車を持ち込む乗客=富士市のジヤトコ前駅


 12日の初日はジヤトコ前駅のホームに自転車を引いた乗客が集った。「須津で降りて仲間で渓谷まで走る予定」「交通量が多い幹線道路を避けられるのが安心」など期待はさまざま。井口彩さん(37)=同市=は「日頃のコースにないエリアで楽しみが広がる」と電車に乗り込んだ。
 サイクルトレインは、市と民間企業、観光団体などによる官民連携の社会実験として運行する。自転車の持ち込みは2両編成のうち1両を使い、通常運賃で利用が可能。須津駅前では自転車の無料貸し出しも合わせて実施する(雨天中止)。
 実験は、渋滞の緩和や環境負荷の軽減に向けた自転車利用の可能性を探る事業として国から委託を受けた。JR新富士―富士駅間の移動に自転車を貸し出すコネクトサイクルや、岳鉄と組み合わせたモデルコースを巡るモニターツアーなどのプログラムを通じて効果を検証する。
 (富士支局・宮城徹)

いい茶0

富士市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞