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静岡県、人口流出ワースト7位 2023年も転出増、6154人 若年層の東京圏移動続く

 総務省が30日公表した外国人を含む2023年の住民基本台帳人口移動報告によると、静岡県は転出者が転入者を上回る「転出超過」が6154人となり、22年の4658人から1496人増加した。転出超過数は全都道府県の中でワースト7位(前年はワースト8位)で、増加は2年連続。若年層を中心に東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)への人口流出が続いている実態が、改めて浮き彫りになった。

静岡県の転入者数と転出者数の推移
静岡県の転入者数と転出者数の推移

 全国では東京都の転入超過数と増加幅が突出する一方、40道府県が転出超過となった。東京一極集中が再び加速し、新型コロナ禍前の水準に戻りつつある。
 本県への転入者は5万8742人(前年比333人減)、転出者は6万4896人(同1163人増)。転出者数の増加幅は千葉県、群馬県に次いで3番目に大きかった。
 本県と東京圏の移動では、東京圏から2万3713人が転入したのに対し、転出は3万522人。6809人の転出超過となり、前年から1750人増加した。年代別で転出超過が大きかったのは20~24歳の3996人、25~29歳の1801人、15~19歳の1518人、30~34歳の532人など。これらの年代はいずれも前年から増加している。転入超過は60~64歳の289人、65~69歳の272人、55~59歳の248人の順だった。
 政令市では、静岡市が1400人の転出超過(転入1万6823人、転出1万8223人)。3年連続で増加したものの、増加幅は21人と前年の763人よりも抑えられた。浜松市は506人の転出超過(転入1万9189人、転出1万9695人)で、2年ぶりに縮小に転じた。
 県内35市町のうち、転入超過だったのは7市町で、前年の12市町から減った。トップは富士市の117人で、吉田町113人、掛川市112人が続いた。
(東京支社・関本豪)

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