テーマ : 富士市

社会の未来像 皆で考える ノーベル化学賞吉野さん 富士で講演

 リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を2019年に受賞した旭化成名誉フェロー吉野彰さんの講演会「リチウムイオン電池が拓(ひら)く未来社会」(富士市主催)が25日、同市のロゼシアター大ホールで行われた。吉野さんは「全人類が世界の環境を考える今は、新たな技術が生まれる大きなチャンス」と呼びかけた。

未来社会の姿について説明する吉野さん=富士市のロゼシアター
未来社会の姿について説明する吉野さん=富士市のロゼシアター

 吉野さんは同社富士支社内の吉野研究室でリチウムイオン電池の高性能化に取り組み、20年には同市初の市民栄誉賞も受賞した。講演では、国がカーボンニュートラル実現を目指す2050年の未来像を示した。運転をサポートする自動車の開発に加え、渋滞の解消や効率的な物流の実現がエネルギーの無駄をなくすことにつながると説明した。
 市内の中高生約900人をはじめ、一般公募の市民らが話を聞いた。中高生の代表者とのトークセッションでは、吉野さんが学生時代の勉強法や思い出、研究者に必要な資質などについて生徒の質問に答えた。

いい茶0

富士市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞