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富士川照らそう 変速機で水力発電 富士・吉原二中生がジヤトコに提案

 富士市の吉原二中の生徒4人が12日、同市の自動車用変速機メーカー「ジヤトコ」に佐藤朋由社長を訪ね、同社の技術を生かした水力発電で富士川をライトアップするアイデアを提案した。

自動変速機を使ったライトアップのアイデアを提案する中学生=富士市のジヤトコ
自動変速機を使ったライトアップのアイデアを提案する中学生=富士市のジヤトコ


 同社を訪問したのは、県内の中高生が地元企業とのタイアップで地域課題の解決につながるアイデアを競う「シヅクリプロジェクト2023静岡カップ」に出場した同校チームの2年生。同チームはジヤトコと連携した市内16チームの代表になる企業賞に選ばれ、1月に静岡市で行われた同カップ最終選考でアイデアを発表した。
 提案は、富士川に設置した自動変速機で効率的に発電し、川の中に巡らせた電球で天の川のように景観を演出する計画。イルミネーションに集まる人たちに特産品を販売し、収益で河川を保全する循環型の仕組みも説明した。
 佐藤英旭さんは「皆の考えを組み合わせてアイデアが生まれる工程を体験できた。地域の企業の魅力をもっと知りたいと思った」と話した。佐藤社長は「きれいな情景が思い浮かぶ夢のある提案。製品の可能性を詳しく調べてくれてうれしい」と応じた。
 (富士支局・宮城徹)

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