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昼間の救急 輪番体制 富士市、患者受け入れへ

 富士市は2024年1月から、医療機関が救急患者を受け入れにくくなる平日昼間の時間帯に輪番体制を構築する。1次救急医療の地域課題に対応し、搬送先の決定に時間がかかる事案の解消につなげる。30日の市議会福祉保健委員会で関連予算が可決された。
 富士保健医療圏では、救急隊の病院照会が6回以上、または照会開始から搬送先の決定までに30分以上を要する「630問題」が増加していて、発生件数は県全体の4割以上を占めている。多くの医療機関が昼休みになる時間帯が特に目立ち、今回は受け入れが可能な内科系・外科系の医療機関による輪番体制をつくる。
 計画によると、24年1月4日から3月29日までの平日に実施し、来年度以降も継続を検討する。診療時間は正午から午後2時。原則70歳以上の患者を診る内科系と、年齢を問わず対応する外科系の医療機関計15カ所ほどが参加する見通し。
 事業は市医師会への委託料として、一般会計補正予算に約255万円を追加する。
 (富士支局・宮城徹)

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