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富士山 天候問わず撮影 富士市、大淵笹場に合成カメラ設置へ

 富士市は2024年度、茶畑越しに富士山を望む景勝地「大淵笹場」に、富士山が見えない日などに同所を訪れた人向けに、好天時の山体を背景に人物を合成して撮影できる観光カメラを設置する。8日に発表した一般会計当初予算案に関連経費530万円を盛り込んだ。

大淵笹場から撮影した富士山
大淵笹場から撮影した富士山

 遠方などから富士山を訪れた人に、空模様に左右されず記念写真を撮ってもらうのが目的。合成フレームの技術を使い、撮影した季節や時間帯に沿った鮮やかな富士山と空が自然な形で背景になる。支柱付きカメラや操作端末、看板と合わせ、撮影しやすい展望デッキなどを整備する。
 撮影は写真のサイズや画質によって500円から800円程度の料金を想定。24年秋ごろの運用開始を予定している。同様の技術を使った観光地の取り組み事例を基に検討した。
 市によると、市内からの富士山は冬季によく見える半面、6~8月は全く見えない日が半数以上を占める。大淵笹場は本年度の上半期に約2万人が訪れ、海外からの観光客の利用も見込む。小長井義正市長は「訪れる人は最高のビューポイントでの撮影を楽しみにしている。期待に応える技術として活用したい」と話した。

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