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15歳松村怜、世界を打ち抜け! テニス・ジュニアデビスカップ日本代表、富士市出身【しずスポ】

 テニスのジュニアデビスカップ(ジュニアデ杯)日本代表の松村怜(あおやま庭球塾)=富士市=は、未来のトッププロが名乗りを上げる海外ツアーで腕を試す15歳。全豪、全仏などジュニア四大大会(グランドスラム)を視野に、まずは18歳以下の世界ランキング100位以内を目標に上位の戦いに打って出る。
テニス18歳以下世界ランキング100位以内を目指す松村怜(写真部・坂本豊)
 ジュニアデ杯は16歳以下の国別対抗戦。松村は5月にカザフスタンで開かれたアジア予選で7戦全勝し優勝に貢献した。スペインでの決勝大会ではダブルスで2勝を挙げるも日本は11位の結果。「世界でトップ10に入る選手を間近で見られたことが収穫。速いテンポでの主導権を握りたいのと、海外選手に面倒くさがられるしつこさを大事にしたい」。ナダルやジョコビッチらが足跡を残した大会で実感を得た。
テニス18歳以下世界ランキング100位以内を目指す松村怜(写真部・坂本豊)
 全国高校総体と全日本学生選手権、国体に出場した両親の下、4歳で競技を始めた。左利きの正確なストロークと持ち前の瞬発力で、小学6年で全国へ。新型コロナ禍の中学時代は実戦の機会こそ乏しかったが「自身の課題とじっくり向き合えたのが良かった」。その後は全国8強以上が定位置だ。
 高校では守備的ストローカーから転身した。ダブルスも期待されるネット際を武器に、多彩な展開力で上位を攻略する。今年は半分を海外遠征に費やし、学校での練習に加えて代表チームの合宿でレベルアップを図った。
 試合前には自身の試合動画を見るのが習慣だ。「いいプレーを厳選してイメージをコートに持ち込む。プロの選手を見るとフォームやスタイルが引っ張られてしまってだめ」。テニスに集中できる環境に感謝しつつ「サッカーやバレーボールは同級生たちにかなわない」と高校生なりの引け目は隠さない。
 18歳以下の世界ランキングは20日の時点で397位。「国内大会では決め切れても、海外選手が相手だとカウンターを食らう。決定力のレベルをもっと上げたい」。12月からは国内やインドでの遠征を組み、大舞台出場に向けてポイントを稼ぐつもりだ。
 (富士支局・宮城徹)
 まつむら・れん 2008年3月24日生まれ。170センチ、58キロ。左利き。富士須津中を経て湘南工科大付属高(神奈川)1年。今年はユニクロ全日本ジュニア選手権16歳以下男子シングルス準優勝、国際テニス連盟のエディオン杯単複準優勝。4人きょうだいの長男。休日は富士市内などで遊ぶのが楽しみ。

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