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JR富士駅北口の複合施設デザイン発表 軽やか「紙のまち」表現 「富嶽三十六景駿州江尻」イメージ

 富士市の小長井義正市長は10日の定例記者会見で、JR富士駅北口に整備する公益施設のデザイン案を発表した。テラスや広場を設ける3階建ての施設は、「紙のまち」を感じさせる軽やかな建築様式を採用している。

公益施設のイメージ図
公益施設のイメージ図


 デザインは、アール・アイ・エー(東京都)とマウントフジアーキテクツスタジオ(同)による共同企業体が提案した。江戸時代の浮世絵師葛飾北斎が、駿河半紙が風に舞う情景を描いた「富嶽(ふがく)三十六景駿州江尻」をイメージしているという。
 デザイン案によると、施設は延べ床面積約2千平方メートル。商店街につながる1階には広場を設け、駅改札がある2階にはブックカフェが入る。3階にはキッズスペースのほか富士山を望むテラスを設ける。
 施設は、施設北側に組合施行で複合ビルなどを整備する再開発事業と合わせて2028年度の完成を目指す。小長井市長は「再開発事業と一体的なデザインになる。案をベースに、市民の声を聞きながら市の新たな顔づくりを進めたい」と話した。
 (富士支局・宮城徹)

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