テーマ : 富士市

社会の関わり合い、仕組みは? 富士で新キャリア教育試行へ 企業協力、小中生向け体験施設で授業

 富士市の一般社団法人「まちの遊民社」が、市内外の企業の協力を得ながら社会の仕組みを学ぶキャリア教育を始める。日本総合研究所(東京都)の社会体験カリキュラムと資金援助を受け、公教育と連動したプログラムを実践する。

体験施設の模型を見ながら事業の構想を説明する篠原代表ら(中央)=富士市役所
体験施設の模型を見ながら事業の構想を説明する篠原代表ら(中央)=富士市役所


 日本総研が提案するカリキュラム「しくみ~な」は、社会や経済、金、仕事が回る仕組みを、事前学習と体験を通じて学ぶフィンランドのプログラムがモデル。導入は富士市が全国で初めてという。
 施設内での体験は、行政や企業、金融機関などの協力で、富士市の産業を反映したブースによる疑似的なまちをつくる。子どもたちは生産者や消費者、店員などさまざまな立場から関わり合い、社会の仕組みを複合的に学習する。小中学生を対象に10回程度の授業を実施する。
 同法人のプログラムはSDGs(持続可能な開発目標)につながるプロジェクトとして市に認定され、賛同する企業の支援を受けるクラウドファンディング型補助事業として初めて選ばれた。市役所で開いた寄付金の贈呈式では、日本総研の谷崎勝教社長やまちの遊民社の篠原千津美代表、小長井義正市長らが、体験施設の模型を見ながら事業の構想を説明した。
 事業は来年度から、市内複数の学校で試行する予定。
 (富士支局・宮城徹)

いい茶0

富士市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞