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「戦争の犠牲者はいつも子どもたち」 戦場カメラマンの渡部陽一さん、浜松で講演会

 浜松市天竜区龍山町の龍山地区文化振興事業実行委員会は21日、文化講演会(静岡新聞社・静岡放送後援)を龍山森林文化会館で開いた。富士市出身の戦場カメラマン渡部陽一さん(51)が登壇し、「戦場から見えてくる大切なこと」と題して講演した。

戦場取材の経験を通して、戦争の悲惨さを伝える渡部さん=浜松市天竜区龍山町の龍山森林文化会館
戦場取材の経験を通して、戦争の悲惨さを伝える渡部さん=浜松市天竜区龍山町の龍山森林文化会館

 20歳から、戦場取材を続ける渡部さん。どの戦場でも共通していたことは「戦争の犠牲者はいつも子どもたち。子どもが避難する病院などが狙われる」と説明した。イラク戦争で片方の目を失った少年の写真を紹介し、「戦場で苦しむ子どもたちに多くの人が気づいてもらえるような写真を撮り続けたい」と話した。
 渡部さんはイラク戦争やロシアによるウクライナ侵攻など各地の戦場に足を運び、現地の市民の声を聞いてきた。講演では、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘についても取り上げた。

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