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AIがルート選定 富士でオンデマンドバス運行開始

 富士市は1日、新たな公共交通として人工知能(AI)を活用したオンデマンドバス「のるーとふじ」の運行を始めた。乗り合わせとAIによる効率的なルート選定によって交通事業者が抱える運転士不足の問題への対応を図る。

オンデマンドバスに乗り込む住民=富士市伝法
オンデマンドバスに乗り込む住民=富士市伝法

 市などによると、市内ではタクシー運転手の高齢化や減少が進んでいる。主に通勤・退勤の時間帯である朝と夕方にタクシー不足が顕著。路線バスも減便の傾向にあることを受け、導入を決めた。
 福岡市の企業「ネクスト・モビリティ」が開発したAIのシステムを活用する。乗降場所は伝法、吉原、富士北地区の36ケ所。利用者が予約した場所や時刻に応じ最適なルートを自動で設定する。複数人の乗り合わせも調整する。市都市計画課の担当者は「1人の運転士が効率的に多くの人を輸送できる。AIによる学習で経路の抽出精度向上も期待できる」と話す。
 バスは定員8人のワゴン。午前8時から午後6時までで日曜や祝日は運休。利用料は1回の乗車当たり1人300円。小学生や障害者手帳所持者は150円。予約は市公式LINEや専用アプリ「のるーと」、石川タクシー富士〈電0545(51)1135〉で受け付ける。

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