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チョークアート 店内に彩り 富士の金物店 市立高生 季節の題材表現

 富士市立高の総合カルチャー部で美術に取り組む生徒がこのほど、同市今泉の金物店「ハギワラ」の店内にある黒板の壁にチョークアートを描いた。タンポポや花火、ハロウィーン、冠雪した富士山など季節の題材をかわいいタッチで表現した。

店内の壁にチョークアートを描いた高校生=富士市の金物店「ハギワラ」
店内の壁にチョークアートを描いた高校生=富士市の金物店「ハギワラ」


 店側が地元の生徒に創作活動の発表の場として活用を持ちかけた。1、2年生16人が天井付近の複数の壁をキャンバスとして使い、縦1・2メートル、横幅計15メートルほどの作品に仕上げた。
 前身の美術部の活動を受け継ぐ同部のデジタル班は、描画や企画、デザイン、アニメーション作成などに取り組んでいる。2年の中村咲希さん(17)は「大きく描いてもフロアからは見えにくくなるなど、慣れない作業は難しかった。皆で協力する創作はなかなかないのでいい思い出になる」と振り返った。
 店内の壁は会社情報などを書き出すために黒板の素材を使っている。アートの発表の場として提供するのは初めてという。同社の田中仁美代表は「工場などが多い地域に新鮮味を出してもらえた。今後もいろいろな人たちに活用してもらいたい」と話した。同部の作品は3月ごろまで展示予定。
 (富士支局・宮城徹)

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