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【紅こうじ問題】富士市立中央病院で腎疾患入院2件 原因はサプリ濃厚

 「紅こうじ」のサプリメントによる健康被害問題で、富士市立中央病院は28日、サプリメントの摂取が原因とみられる腎疾患の入院の症例が2件あったと発表した。記者会見した高橋康人腎臓内科部長は、サプリが原因の可能性が高いとの見解を示した。

院内での症例について説明する高橋康人医師=28日午後5時半ごろ、富士市高島町の市立中央病院
院内での症例について説明する高橋康人医師=28日午後5時半ごろ、富士市高島町の市立中央病院

 説明によると、2人は急性腎障害の中等または高度症状で入院した。1人は退院後も同じ症状を発症し再入院した。
 同病院では、再入院の原因を調べるため各種検査を実施。類似症状のもう1人も同時に検査した。問診で小林製薬の「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」の摂取歴が共通してあることが分かった。再入院した1人は、一度退院した後に摂取を再開していた。紅こうじによる健康被害の報道も受け、同病院は共にサプリの成分に起因すると判断した。
 2人はもともと健康な成人で、年代や性別は非公開。吐き気などを訴え近隣の医療機関を受診後、同病院に入院していた。現在はいずれも外来治療を受け、快方に向かっている。
 2人の急性腎障害の原因は、尿細管障害が共通していた。高橋医師によると、進行した腎疾患にみられる症状で、初期段階では見つけづらいという。高橋医師は「サプリメントを摂取した場合は(自覚)症状がなくても医療機関や保健所に相談することを考えてもいい」と話した。
 紅こうじによる健康被害の報道後、同病院には数件の相談が寄せられている。

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