テーマ : 富士市

岩本山公園「ガイド」が支え20年 富士市観光ボランティアの会 「花咲案内人」や茶畑巡り

 2月から4月初旬ごろにかけて梅や桜と富士山が同時に望める富士市の岩本山公園。同公園のガイドを担う市観光ボランティアガイドの会が本年度で発足20年を迎えた。園内の見どころを紹介する「花咲案内人」事業や周辺の茶畑を巡るツアーなど、あの手この手で同エリアの魅力発信を図っている。

公園内の梅について解説する会員(右)=富士市の岩本山公園
公園内の梅について解説する会員(右)=富士市の岩本山公園

 同公園は標高約190メートルの岩本山頂上付近に位置し、主に2月は梅、3月は桜が見頃となる。周辺は広大な茶畑が広がる景勝地としても知られる。
 同会は本県を会場に開かれた2003年の第58回国民体育大会をきっかけに、同市をPRしようと発足。2月から4月初旬は毎日「花咲案内人」を園内に3、4人配置し、開花状況に合わせて眺めのよい場所や品種を紹介している。周辺に広がる茶畑や史跡を案内するウオーキングツアーも定期的に開催している。
 毎年、後進のガイド育成へ講座を開き、市が持つ観光資源の学習や公園内での現地研修を実施する。本年度は講座を修了したうち25人が会員に加わった。同会の石原聡美会長は「若い人も含め例年以上の会員が入った。新たな視点で市の良さを伝え、移住にもつなげたい」と意気込む。
 (富士支局・沢口翔斗)

 23日、実相寺巡るツアー
 23日は岩本山公園から下山しながら麓の実相寺を目指すツアーを開催する。往復2時間かけてウオーキングしながら、鎌倉時代に日蓮が訪れたとされる同寺の歴史について解説する。参加無料で事前予約制。申し込みは同会窓口<電090(1623)9430>へ。

いい茶0

富士市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞