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強制わいせつ致傷 犯行時19歳の男、懲役3年6月求刑 静岡地裁沼津支部公判

 静岡県東部の路上で女性にわいせつな行為をし、けがを負わせたとして強制わいせつ致傷の罪に問われた沼津市のアルバイトの男(20)=事件当時(19)=の裁判員裁判論告求刑公判が9日、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判長)で開かれ、検察側は懲役3年6月を求刑した。

静岡地裁沼津支部
静岡地裁沼津支部

 検察側は論告で、事件前に人通りの少ない犯行現場を下見するなど、欲望を満たす強い意志や一定の計画性が認められるとし「無防備な被害者を狙った卑劣で危険な犯行」と非難した。弁護側は「被告は事件当時19歳と未熟な年齢。周囲の適切なサポートがあれば更生や再犯防止が期待できる。反省や謝罪の意思も認められる」と訴え、執行猶予付き判決を求めた。
 起訴状などによると、被告は4月上旬、県東部の路上で、自転車で走行中の10代の女性を転倒させた上、わいせつな行為をし、足や腕に約1週間のけがを負わせたとされる。
 男は4月施行の改正少年法で起訴後の実名報道が可能になった「特定少年」に当たり、静岡地検沼津支部は県内で初めて氏名を公表した。

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