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熱海土石流「検証過程公表」 静岡県議会知事答弁 全関連文書も

 静岡県議会6月定例会は28日、自民改革会議の勝俣昇氏(御殿場市・小山町)と、ふじのくに県民クラブの田口章氏(浜松市西区)が代表質問を行った。川勝平太知事は、23日の静岡県議会定例会初日に表明した熱海市伊豆山の土石流災害を巡る行政対応の再検証について、「再発防止に向けて、できることはなかったかとの観点で検証し、検証の過程を含めて公表する」との考えを示した。勝俣氏への答弁。

 再検証は、県議会特別委員会が提言で「県第三者委員会の検証は不十分」と指摘した各法令(砂防法、森林法、土砂災害防止法、都市計画法、廃棄物処理法、県土採取等規制条例)について、裁判で係争中の論点を除き、対応状況をあらためて検証する。
 対象法令を所管する県庁各課で内部検証組織を構成し、9月定例会を目途に検証結果を公表する見通し。第三者による確認が必要な論点があれば、外部有識者などによる検証をする体制も示した。
 内部検証の中立性や公平性への懸念に対し、京極仁志経営管理部長は、県第三者委は資料提供や議事録の扱いなど運営面で県議会特別委の疑義が生じたとし、庁内での再検証にあたっては「検証作業の元となる公文書、検証組織の議事録など関連文書の全てを県議会や県民に公表する」と述べた。
 (政治部・青島英治)

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