テーマ : 熱海土石流災害

熱海土石流教訓に 静岡県警が救助服製作

 静岡県警は16日、災害現場での安全かつ効率的な救助活動に向け独自に作った災害救助服を披露した。耐熱、耐摩擦の繊維で丈夫に仕上げたほか、従来の災害活動服よりスリム化して動きやすくし、反射材で夜間でも安全に活動できるようにした。

県警が独自に作った災害救助服=16日午後、県警本部「SPひろば」
県警が独自に作った災害救助服=16日午後、県警本部「SPひろば」

 熱海市伊豆山で2021年7月に起きた大規模土石流では、静岡県内部隊は延べ約1万9800人が現場で活動した。全国統一で整備されている災害活動服の用意が足りない状況の中、隊員らは比較的破けやすい警備服を代用するなどして真夏の作業も乗り越えたという。
 災害救助服は静岡県になじみ深い青とオレンジでデザイン。反射材は両胸部分に加えて背面にも使った。ボタンをなくすなどして軽量化を図った。本年度分は102着を用意し、順次増やしていく。
 災害対策課課長補佐の江川広二警部は「有効に活用し、どんな現場でも県民の安全を守っていきたい」と意気込む。特別救助班員が17日、災害救助服を着用した訓練を機動隊グラウンドで実践する。

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