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「悔しいが前へ」 わが家解体に被災者複雑 熱海土石流発生1年3カ月

 熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から1年3カ月が経過した。土石流の起点で崩れずに残っている盛り土を撤去する県の行政代執行が11日に始まるのを前に、被災者は地域の安全が一日も早く確保されるよう願った。警戒区域内の自宅が公費解体される被災者は「悔しいが、前に進まなければいけない」と複雑な心境を吐露した。

解体されるわが家を見つめる被災者=3日午前、熱海市伊豆山
解体されるわが家を見つめる被災者=3日午前、熱海市伊豆山
伊豆山港内で太田和子さんの手掛かりを探す機動隊員=3日午前、熱海市伊豆山
伊豆山港内で太田和子さんの手掛かりを探す機動隊員=3日午前、熱海市伊豆山
解体されるわが家を見つめる被災者=3日午前、熱海市伊豆山
伊豆山港内で太田和子さんの手掛かりを探す機動隊員=3日午前、熱海市伊豆山

 発生時刻の午前10時半ごろ、現場付近に集まった被災者が犠牲者に黙とうをささげた。土石流で全壊した太田滋さん(66)宅はこの日、解体作業が始まった。太田さんは「これで少し前に進むのかな。でも、納得しているわけではない。なぜこんなことになったのか、まだ解明されていない」と述べ、盛り土に関与した事業者や行政に説明を求めた。
 自宅の庭先には息子が18年前に植えたドングリの木が伸びている。妻かおりさん(57)は「あれだけは切らないでほしいとお願いした。生活した証しが全てなくなってしまうのは悲しすぎる。あそこで未来が続いていたはずなのに」と声を詰まらせた。
 伊豆山港周辺や土砂の仮置き場では、県警が行方不明になっている太田和子さんの一斉捜索を行った。機動隊員ら約40人態勢で臨んだが、発見につながる有力な手掛かりは見つからなかった。
 土砂の仮置き場では先月、太田和子さんの運転免許証などが見つかった。高橋誠警備部長は「必ず発見するという強い覚悟を持って捜索する」と言葉に力を込めた。

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