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熱海土石流1年2カ月 迫る市長選、被災者「住民の声聴いて」

 熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から1年2カ月が経過した。被災地の土地利用方針や地域の将来像などをまとめた「復興まちづくり計画」が策定され、市長選の告示が4日に迫る中、被災者は「住民が何を本当に求めているのか自ら耳を傾けてほしい」と次期市長に求めた。

土石流の現場付近で黙とうをささげる被災者=3日午前、熱海市伊豆山
土石流の現場付近で黙とうをささげる被災者=3日午前、熱海市伊豆山
一斉捜索に向かう県警の機動隊員ら=3日午前、熱海市伊豆山の伊豆山港
一斉捜索に向かう県警の機動隊員ら=3日午前、熱海市伊豆山の伊豆山港
土石流の現場付近で黙とうをささげる被災者=3日午前、熱海市伊豆山
一斉捜索に向かう県警の機動隊員ら=3日午前、熱海市伊豆山の伊豆山港

 発生時刻の午前10時半ごろ、現場付近に集まった被災者が黙とうをささげた。被災者が現場付近で月命日の黙とうを初めてちょうど1年。毎月欠かさずに参加してきた太田滋さん(66)は「亡くなった人を悼むと同時に、未来に向けてみんなで地域のことを考えたい」と語った。
 復旧復興の動きが本格化しようとしている中で迎える市長選には、現職の斉藤栄氏(59)と新人で市議の泉明寺みずほ氏(51)が立候補を予定している。太田さんは「2人とも伊豆山の復興を最重要施策に挙げているのはありがたい。ただ、他の施策がおろそかになってはいけない。全体のバランスも重要」と冷静に話した。
 伊豆山港周辺や土砂の仮置き場では、県警が行方不明になっている太田和子さんの一斉捜索活動を行った。機動隊をはじめ、水難救助隊など約60人態勢で臨んだが、発見につながる有力な手掛かりは見つからなかった。
 13日付で関東管区警察局長に転出する山本和毅本部長は、13回目を数えるこの日の一斉捜索が最後の現場指揮になった。活動に先立つ黙とうの後、「家族、地域の思いを受け継ぎ、可能性がある限りあきらめず、全力を尽くしてほしい」などと訓示。捜索に協力してきた関係機関や民間団体に感謝し、「県警は新本部長とともに一丸となって責務を果たしていく」と強調した。

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