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熱海土石流 逢初川の改良復旧 1月6日工事着手

 静岡県は26日、熱海の大規模土石流で被災した逢初(あいぞめ)川の中流部で、2024年1月6日から河川改良・復旧工事に着手すると発表した。市道伊豆山神社線との交差部分に、トンネル状の河川構造物「ボックスカルバート」を埋設する。工期は24年3月末までを予定する。
 河川工事の全体区間600メートルのうち、今回は37メートルが対象になる。県熱海土木事務所によると、ボックスカルバートは高さ2・2メートル、幅3・4メートル(ともに内径)の鉄筋コンクリート製。市道をくぐる形で17メートル施工する。川幅は被災前と比べ2倍以上になる。トンネル付近の両岸に石積みの護岸を20メートル整備する。工事費7600万円。これまでは準備工事を行っていた。
 県の河川工事に併せて、市が両岸に市道の整備を計画する。県と市は24年度中の完了を目指すが、用地買収が5割程度にとどまり、完工時期がずれこむ可能性がある。県が今回着手する現場以外の河川工事については「着手の時期は未定」(同事務所)という。
 同事務所の担当者は「計画に協力してもらえるよう説明を尽くす」と述べ、引き続き地権者交渉に当たる考えを示した。

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