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特集 : 熱海土石流災害

国、砂防規制範囲拡大促す 逢初川の対応と矛盾 熱海土石流

 昨年、盛り土が崩落して土石流が発生した熱海市の逢初(あいぞめ)川に砂防ダムを設置した1999年、国と静岡県が盛り土などを規制する「砂防指定地」をダム付近に限定していた問題で、国はこれまでに都道府県に出した通達で、土石流発生の恐れがある「土石流危険渓流」では規制範囲をダム付近に限定しないよう繰り返し促していた。ただ、逢初川のダム設置時の審査では、限定して指定するとした県の申請を容認し、国の対応の矛盾が浮き彫りになっている。
 旧建設省は89年に示した砂防指定地の指定基準で「土石流危険渓流等による土石流の発生の恐れのある区域」と明記。「砂防設備(砂防ダム)を要する土地に限らず治水上砂防のため一定の行為を禁止または制限すべき土地についても(指定を)行う。特に土石流危険渓流等についての指定の促進を図ることとする」と通達した。93年や2009年にも同様の通知を出した。
 県は指定申請時の文書に逢初川上流を土石流危険渓流と記し、上流域全体に関し「地質は脆弱(ぜいじゃく)で風化が進んでおり、河床には不安定土砂が堆積しているため、豪雨時には土石流の危険性が懸念される」と記載した。
 国交省の担当者は「指定基準は技術的な助言として示した。県に裁量の余地がある」としている。

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