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逢初川の整備方針策定 30年に一度の大雨対応【熱海土石流】

 静岡県は9日までに、熱海市伊豆山で大規模土石流が発生した逢初(あいぞめ)川の河川整備基本方針を策定した。30年に一度の大雨による洪水を安全に流すことができる治水施設の整備を目指すと明記。県は具体的な改修内容を盛り込んだ河川整備計画を年内をめどに取りまとめ、復旧の加速化を図る。
 基本方針は長期的な河川整備の考え方を示し、水系ごとに定めている。昨年7月の土石流被害の教訓を踏まえ、基本理念には「流域の土地利用状況を注視しつつ、洪水や土石流などの災害による被害の防止または軽減を図る」と掲げた。
 水位データのモニタリングや水害リスク情報の住民への周知といったソフト対策も関係機関と連携して進める。気候変動の影響で想定を上回る洪水が発生する可能性に触れ、観光客を含めた防災情報の伝達など平常時から防災・減災対策に取り組む必要性を指摘した。
 逢初川は流域面積1・9平方キロ、流路延長1・3キロの2級河川。「記録に残るような水災害は確認されていない」ものの、急勾配で普段から水の流れが速い。周囲に住宅が立ち並ぶ中下流部では生活道路の下を流れ、東海道新幹線や東海道線、国道135号が横断するなど災害リスクが高い。県は復興まちづくり計画を策定する熱海市とも連携しながら、整備計画の策定作業を進める。
 県は今回、逢初川のほか、東伊豆町の白田川と稲取大川でも河川整備基本方針を策定した。県が管理する2級河川82水系のうち、基本方針の策定を済ませたのは全体の7割超に当たる60水系になった。

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