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未公表盛り土2カ所 新たに1万立方メートル超 静岡県が撤去へ【熱海土石流】

 熱海市伊豆山の大規模土石流で崩れずに落ち残った盛り土のうち、県がその存在を把握していながら公表していない箇所がある問題で、県は17日、未公表の盛り土は2カ所に推定計1万1800立方メートルあることを明らかにした。一方の約1800立方メートルは崩落の危険があり、撤去する。ガラスやコンクリートなど産業廃棄物の混入も確認された。
 県がこれまで、4カ所に計約2万立方メートルあるとしていた落ち残りの盛り土は、6カ所計約3万1800立方メートルになった。盛り土が行われる前の測量データが不十分で正確な量が分からず、未公表だったと説明した。
 県によると、調査して崩落した盛り土の北東側で、新たに崩れる危険性があることが判明した。ただ、仮に崩れても下流の砂防ダムで捕捉できるとしている。盛り土の行為者が分からないため、県が撤去する。もう1カ所は崩落した盛り土の北西側にあり、推定量は1万立方メートル。安定しているため撤去しない。
 難波喬司副知事は会見で「住民の不安はあると思うので、崩れる危険性がある箇所は早急に撤去したい」と述べた。

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