テーマ : 熱海土石流災害

盛り土対策兼務職員が研修 静岡県「部局横断で対応を」

 静岡県は17日、熱海市伊豆山で発生した大規模土石流を受け、盛り土造成の規制・監視体制を強化するために県内各地の出先機関に配置した盛土対策課兼務職員対象の研修会を県庁で開いた。約130人が参加し、盛り土行政に必要な心構えや知識の習得に努めた。

森貴志副知事から盛り土の立入検査証の交付を受ける静岡県職員(右)=17日午後、県庁
森貴志副知事から盛り土の立入検査証の交付を受ける静岡県職員(右)=17日午後、県庁

 訓示した森貴志副知事は、熱海土石流の県の検証委員会が「県と市の対応は失敗」と総括したことを踏まえ、「部局を超える(対応が必要な)ものであっても(自分で)最終的な解決を考えるというくせをつけてほしい」と業務に臨む姿勢を説いた。盛り土規制条例に基づく関係箇所への立入検査証を参加者全員に交付した。
 盛土対策課のほか、砂防課や廃棄物リサイクル課、県警生活安全部の各担当者が講師役を務め、盛り土の定期的な巡回監視や「盛り土110番」通報への対応手順について説明した。
 盛土対策課兼務職員は健康福祉センター、農林事務所、土木事務所の各出先機関に計237人配置されている。研修に参加しなかった職員には後日、立入検査証と資料を送り、盛り土監視業務などに当たらせる。

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