テーマ : 熱海土石流災害

土砂採取地「有力」 神奈川・中村川下流 熱海土石流起点盛り土

 北村晃寿静岡大教授(古生物学)らの研究グループは29日、熱海市伊豆山の大規模土石流で崩れた盛り土(積み上げた残土)の土砂採取地の一つとして、神奈川県小田原市と二宮町の境付近を流れる中村川下流域が有力になったと発表した。土石流で落ち残った黒色の土砂を分析したところ、中村川下流域に分布する軟らかい岩石と一致したという。

 北村教授は昨年11月、盛り土付近の残土に含まれた貝殻を調べた結果、中村川下流域に広がる7千年前の地層「下原層」の貝殻と一致したと発表済み。今回分析した軟らかい岩石については「分布が限られるため、採取地の可能性を絞り込める」としている。
 軟らかい岩石は「軟質泥岩礫(れき)」と呼ばれ、爪で削ると砂状になる。90万~300万年前の地層に含まれると推定され、同県西部では大磯丘陵南部と相模原市の相模川中流域に分布している。ただ、静岡県内は東部や伊豆で確認されておらず、熱海市との距離や貝殻の分析も踏まえると中村川下流が土砂採取地の一つとして有力と判断した。
 北村教授は「軟質泥岩礫は水を含みやすく、崩れやすい性質がある。土砂を調べれば崩れやすい盛り土を特定しやすくなる」と述べ、盛り土の危険性評価にも分析結果を活用できるとした。
 

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