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熱海土石流「第二の盛り土」対策実施へ 現所有者、5月中にも

 熱海市は11日、同市伊豆山の大規模土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部の南側隣接地に確認されている通称「第二の盛り土」について、現在の土地所有者が5月末までに一時的な安全対策を行うことを明らかにした。本格的な出水期を前に、土砂流出を防ぐための応急措置を講じる。
 市によると、現土地所有者側は既に盛り土への表流水の流入を防ぐ小堤を設置した。今後、泥水をためる沈砂池や大型の土のうを設置するほか、のり面を緑化するための種子吹き付けを行う。
 第二の盛り土は土石流発生直前の昨年6月、市民からの通報がきっかけで発覚した。源頭部の南側隣接地にあたる太陽光発電施設付近の斜面に、コンクリート殻などが混入した土砂が無届けで盛られていて、市はすぐに現所有者側に土砂搬入の中止を指導した。
 これまで市は県土採取等規制条例、県は森林法のそれぞれの規制に基づき、現所有者側と安全対策について協議してきた。県は現在、第二の盛り土が崩れて大きな被害を引き起こす危険性は低いと説明しているが、住民は速やかな安全対策を求めている。
 市は「恒久的な安全対策に向けて土地所有者と引き続き協議していく」としている。

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