テーマ : 熱海土石流災害

熱海市伊豆山・残存盛り土 最終処分場への搬出開始 県代執行

 熱海市伊豆山の大規模土石流の起点付近に不安定な状態で残っている盛り土を撤去する静岡県の行政代執行で、県は15日、起点から撤去し熱海港芝生広場に仮置きしていた土砂を千葉県内の最終処分場に搬出する作業を開始した。

最終処分場に搬出される土砂=15日午前、熱海市の熱海港
最終処分場に搬出される土砂=15日午前、熱海市の熱海港

 熱海港に横付けされた船に、大型土のうに詰められた大量の土砂がクレーンで次々に運び込まれた。県盛土対策課によると、起点から撤去する不安定土砂約1万9千立方メートルのうち、同日までに約1万8千立方メートルを撤去し、同広場に運んだという。
 起点の土砂からは土壌汚染の基準を上回るフッ素や鉛が検出されているため、飛散を防ぐため大型土のうに詰め、シートをかぶせて仮置きしている。
 県は6月末までに不安定土砂の撤去完了を目指している。最終処分場への搬出作業の完了時期は未定としている。土砂の撤去、運搬、処分に10数億円の経費を要するとみられる。

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