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特集 : 熱海土石流災害

熱海盛り土、地下水圧で軟化 静岡県検証委「解析で一定の裏付け」

 静岡県は29日、熱海市伊豆山の大規模土石流の発生原因を技術的に調べる検証委員会の第4回会合を県庁で開き、逢初川源頭部に造成された盛り土内部に周辺から地下水が集まり、盛り土(積み上げた残土)が軟らかくなって崩落した可能性を最終報告案として示した。委員はその可能性が解析(シミュレーション)で一定程度裏付けられたとする見解で一致した。

最終報告案について議論する県発生原因調査検証委員会=29日午後、県庁
最終報告案について議論する県発生原因調査検証委員会=29日午後、県庁

 県の調査によると、源頭部には元々、水を通しやすい自然の土砂がたまっていて、地下水が湧き出る場所だった。その上に盛り土(残土処分場)が造成され、水を通しにくい残土が外部から持ち込まれて積み上げられた。
 県は会合で、大雨の影響で残土の下部に地下水がたまって水圧が高まり、水を含んだ下部の残土が軟らかくなって崩落したとする推定について説明した。また、この推定の確かさを検討した解析結果も示し、難波喬司理事は「確からしさはかなり高い」と述べた。
 雨量や崩落残土の正確な情報が分からず、不確実な情報を基にした解析だとする意見が委員から出されたが、委員会は最終的に県の推定を大筋で認めた。他の専門家が指摘した鳴沢川流域からの表流水流入に関しては「明確な流水痕は視認されなかった」と否定した県の見解を認めた。
 県は土石流発生から1年となる7月3日までに最終報告をまとめる方針だったが、「解析に時間がかかり、作業が遅れた」として8月に先送りした。

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