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熱海土石流 汚染土砂、年内搬出目指す 静岡県が作業公開 行政代執行費用11億円見込む

 熱海市伊豆山の大規模土石流の起点付近に残った不安定土砂を撤去する静岡県の行政代執行で、県は28日、起点から撤去し熱海港芝生広場に仮置きしている汚染土砂を千葉県市川市の処理施設に船で運び出す作業を報道陣に公開した。県は年内をめどに搬出作業を完了させたいとしている。

汚染土砂が入った大型土のうの搬出作業=28日午後、熱海市の熱海港
汚染土砂が入った大型土のうの搬出作業=28日午後、熱海市の熱海港

 県盛土対策課によると、起点から撤去する不安定土砂は約2万立方メートル。現場の土砂からは土壌汚染の基準を上回るフッ素や鉛が検出されたため、飛散しないよう大型土のうに入れて仮置きしている。処理施設への搬出は今月15日に始まった。28日までに約1万9千立方メートルの汚染土砂を同広場に運び込んだ。この他に、汚染されていない土砂の撤去も行っている。
 同課によると、起点付近に残る不安定土砂の撤去はほぼ終わっていて、7月初旬の完了を見込む。9月1日の警戒区域解除までに斜面の緑化や排水設備の工事を終えたいとしている。
 県は不安定土砂の撤去、運搬、処理など行政代執行の総事業費を約11億円と見込む。担当者は「盛り土の行為者(前土地所有者)に請求する」と話した。

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