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熱海土石流盛り土 関東から土砂搬入「可能性高い」 静岡大など分析

 熱海市伊豆山の大規模土石流で被害を拡大させたとされる盛り土の土砂分析を進めていた静岡大などの研究グループが20日、崩落した土砂から堆積岩「チャート」が見つかったと発表した。県庁で記者会見した同大防災総合センター長の北村晃寿教授(古生物学)は「チャートの分布する関東から土砂が運び込まれた可能性が高まった」とした。

盛り土や土石流の土砂分析結果を発表する北村晃寿教授=20日午後、県庁
盛り土や土石流の土砂分析結果を発表する北村晃寿教授=20日午後、県庁

 北村教授によると、チャートとはプランクトンの死骸が海底に堆積して固まった岩で、熱海市付近や伊豆半島には存在しない。分析した土砂には特殊な鉱物も含まれ、秩父帯という関東南西部の山地や千葉県中部の地質と推定されるという。土砂運搬距離を踏まえて神奈川県西部の土砂の可能性が高いとした。
 北村教授は昨年11月にも土砂内の貝殻の種類から、同県小田原市の中村川下流域の土砂が運び込まれた可能性を指摘していた。今回の土砂分析結果と整合性が取れるという。
 また、盛り土に使われた黒色と褐色の土砂のうち、大きく崩落したのは黒色の土砂。チャートは黒色の土砂に含まれ、褐色の土砂には含まれなかった。このことから、地質を調べるボーリングで崩落せずに残った盛り土の危険性を判断する際、チャートが含まれれば崩落しやすいと判定できると説明した。
 土砂分析には、ふじのくに地球環境史ミュージアムや東京大なども参加した。

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