テーマ : 熱海土石流災害

JR、運転規制に「土壌雨量指数」 東海道新幹線で導入開始

 昨年7月に熱海市伊豆山で発生した大規模土石流を受け、JR東海は雨による東海道新幹線の運転規制基準を見直し、1日から気象庁が発表する「土壌雨量指数」の導入を始めた。

新幹線下を通り抜けた熱海土石流。JR東海は運転規制基準を見直した=2021年7月5日(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
新幹線下を通り抜けた熱海土石流。JR東海は運転規制基準を見直した=2021年7月5日(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
土壌雨量指数による規制対象が含まれる区間
土壌雨量指数による規制対象が含まれる区間
新幹線下を通り抜けた熱海土石流。JR東海は運転規制基準を見直した=2021年7月5日(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
土壌雨量指数による規制対象が含まれる区間

 土壌雨量指数は、降った雨が水分量として土壌にどれだけたまっているかを示す。気象庁が土砂災害警戒情報などの発表基準としている。
 東海道新幹線ではこれまで、沿線59カ所(県内は18カ所)に設置した雨量計で1時間雨量、10分間雨量、降り始めから降り終わりまでの連続雨量を測り、規制値を超えた場合に徐行や運転見合わせをしていた。今後は従来の3基準に加え、土壌雨量指数も活用する。
 対象となるのは、土石流などが発生した際に運行に影響が出る可能性がある箇所。県内では、小田原-熱海、新富士-静岡、静岡-掛川の3区間に対象箇所が1地点ずつ含まれている。土砂災害警戒区域指定や高架化の有無などを踏まえて対象を決めたという。規制値は過去の雨量を参考に区間ごとに設けた。
 熱海の土石流では、雨量が規制値を超えたため、一時運転を見合わせたが、土石流が発生した午前10時台は雨量が規制値を下回ったため、徐行運転に切り替えていた。土砂は新幹線の線路にはかぶらなかったが、高架をくぐり抜けて海まで到達した。
 同社は「新幹線は比較的平らな場所を走行し、高架化を基本としているので土石流によるリスクは限定的」とする一方、「線路から離れた場所で発生する土石流に対し、一層の安全確保をしたい」と説明している。

いい茶0

熱海土石流災害の記事一覧

他の追っかけを読む