テーマ : 熱海土石流災害

熱海土石流の経験「継承」 災害想定、静岡県警が対応訓練

 静岡県警は27日、大規模な土石流や水害現場などでの迅速で安全な人命救助につなげる訓練を静岡市駿河区の機動隊グラウンドで行った。発生直後から県内外へ出動する県警災害派遣隊の広域緊急援助隊警備部隊と緊急災害警備隊の計150人が、各種訓練を通じ技能向上と連携強化を図った。

大規模地震などの発生を想定し、要救助者を救い出す訓練に臨む隊員=27日午後、静岡市駿河区の機動隊グラウンド
大規模地震などの発生を想定し、要救助者を救い出す訓練に臨む隊員=27日午後、静岡市駿河区の機動隊グラウンド

 巨大地震に加え、近年全国各地で多発する水害への備えを重点に置き、がれきの下や高所など多彩な場面設定で要救助者を救い出す訓練を重ねた。熱海市伊豆山の大規模土石流発生から7月3日で2年が経過することを踏まえ、各種被災現場での的確な対応手順を把握し、指揮所設置の流れを把握。チェーンソーなど資機材の点検も徹底した。
 21日には同所で、各署で指定された災害警備訓練指導員の全体訓練を行ったばかり。警察庁指定広域技能指導官で、県警緊急事態対策課の江川広二警部は「本年度新たに派遣隊などに指定された若手も多い。あらゆる状況を想定した実践訓練を繰り返し、隊員の経験を継承する」と強調した。

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