テーマ : 熱海土石流災害

心つなぐカフェ、伊豆山に 地元団体が4月15日開店

 熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から9カ月が経過した。多くの被災者が伊豆山を離れて暮らし、地域力の弱体化が懸念されている中、地元ボランティア団体「テンカラセン」が開設準備を進めてきたコミュニティーカフェ「あいぞめ珈琲店」が15日にオープンする。高橋一美代表(45)は「みんな心のつながりを求めている。そのよりどころになれば」と言葉に力を込めた。

15日にオープンする「あいぞめ珈琲店」に込めた思いを語る高橋一美代表(右)と中野裕基副代表=3日午前、熱海市伊豆山
15日にオープンする「あいぞめ珈琲店」に込めた思いを語る高橋一美代表(右)と中野裕基副代表=3日午前、熱海市伊豆山

 カフェは同市伊豆山の国道135号「逢初(あいぞめ)橋」近くに立つ伊豆山浜会館の4階の空きスペース(約60平方メートル)を活用する。クラウドファンディングで資金を募ったり民間団体の支援を受けたりしながら、約3カ月かけて工事してきた。
 障害者や高齢者も気軽に立ち寄れるように階段に昇降機を設置した。多目的トイレも整備する。カウンターに面した窓からは相模灘が一望できる。運営は同団体の中野裕基副代表(32)が担当し、コーヒーやフレンチトーストを提供する。
 災害以降、市内外の応急仮設住宅で暮らす被災者や伊豆山で暮らす住民からは「どこで、誰が何をしているのかを知りたい」「ほしい情報が得られる場所をつくって」といった声が上がっていた。一方で被害の原因究明や責任追及を求める人も多く、住民間で意識にずれが生じていた。
 ただ、高橋代表は「『復興』というゴールを目指しているのは皆同じはず。ならば明るい方向に進めるようにしたい」と話す。子どもや高齢者、観光客など誰もが自由に語り合える場所にして「伊豆山の過去、現在、未来が交われる場所にしたい」と先を見据えた。

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