テーマ : 熱海土石流災害

複数空欄の届け出受理 熱海市、盛り土対応に不備

 熱海市伊豆山で7月に発生した大規模土石流の起点の盛り土について、同市は7日の市議会11月定例会で、盛り土を造成した神奈川県小田原市の不動産管理会社が2007年3月に提出した「土の採取等計画届出書」に複数の空欄があったまま受理していたことを明らかにした。杉山利勝氏(熱海成風会)の一般質問に宿崎康彦観光建設部長が答えた。
 市が公開している計画届出書によると、土採取の目的は「隣接地の土砂を盛り土するため」。盛り土の高さは15メートルとされていた。一方、土採取に伴う災害防止策や土の運搬方法、跡地利用に関する3項目は空欄で、土採取の工程も具体的に記載されていなかった。
 宿崎部長は、通常は空欄や誤った記載があった場合、加筆や訂正を要請するとし、同社の計画届出書の空欄部分はいずれも「重要な内容」との認識を示した。災害防止などの指導を行う上で「支障を生じかねないことが否定できない」と対応に不備があった可能性に言及した。
 その上で空欄のまま受理した理由については、当時の担当職員から「事業者と共に現場に赴き、ヒアリングを行い、未掲載部分の実態も把握した上で受理したとの回答を得た」と説明した。
 宿崎部長は取材に対し、事業者との詳しいやりとりの記録は残っていないとし、行政手続きの妥当性については「検証している」と述べるにとどめた。

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