テーマ : 熱海土石流災害

熱海市長「ようやく」 盛り土規制法案閣議決定

 政府が熱海市伊豆山の土石流被害を踏まえた盛り土規制法案を閣議決定した1日、同市の斉藤栄市長は「ようやく具体的な形で進捗(しんちょく)がみられるのは望ましいこと。法案が早く成立し、全国的に問題となっている違法盛り土への対応が進むことを期待している」とコメントした。
 伊豆山の土石流は、不適切に造成された起点の盛り土が被害を拡大したとされ、災害関連死を含め27人が死亡、1人が行方不明になっている。市は県土採取等規制条例などに基づき、当時の土地所有者に再三にわたり行政指導を行ったが、計画量を大幅に上回る土砂が盛られた。所有者が変わってからも防災工事が未完のまま放置された。
 斉藤市長は盛り土を規制する条例が都道府県で異なり、規制の緩い地域に土砂が投棄されやすい現状を菅義偉首相(当時)や関係閣僚らに訴え、早急に全国統一の安全基準や罰則を定めた法整備を求めていた。

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