テーマ : 熱海土石流災害

ビーチライン通行再開 地元住民の車両が長い列 熱海土石流

 大雨でのり面が崩壊し、緊急車両を除いて通行止めにしていた熱海市の有料道路「熱海ビーチライン」が8日、地元住民の車両の通行を6日ぶりに再開した。10日午後5時まで通行可能。以降の方針は県が後日発表する。

有料道路「熱海ビーチライン」通行再開直前。ゲートの前に列を作る地元住民らの車両=8日午前8時50分ごろ、熱海市内(画像の一部を加工しています)
有料道路「熱海ビーチライン」通行再開直前。ゲートの前に列を作る地元住民らの車両=8日午前8時50分ごろ、熱海市内(画像の一部を加工しています)

 午前9時の通行再開を前に、道路入り口には地元住民の車両が長い列を作った。最前列で並んだ松本恵さん(35)は神奈川県湯河原町のパート先に向かうために利用しているといい、「再開はうれしい。少しは普段の生活に戻れるのかな」と安堵(あんど)の表情。ただ、近くの伊豆山地区で発生した大規模な土石流では、現在も多くの住民が避難生活を余儀なくされ、「生まれたときから見ていた景色が一変してしまった。つらい」と涙を浮かべた。
 「通行止め」と書かれたゲートが開くと、約30台が次々と通過。警察車両に先導されて、ハザードランプを点灯しながら時速40キロ以下で走行した。地元の男性(58)は「この道路は大切なライフライン。再開に本当に感謝している」と喜んだ。

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